【感想・ネタバレ】これからはあるくのだのレビュー

あらすじ

目の前で倒れた老人から、とんだぬれぎぬをかけられたり、路上で突然「着物をもらってくれないか」と、声をかけられたり。ラーメン店の店員のネパール人からは「私のセンセイになってくれ」と懇願されたりで、カクタさんの周辺はなかなか事件に満ちている。ひとり旅が好きで、料理が趣味で、「ロシアの貧しい食卓」なんてもてなしを思いつく、ユニークな発想と、自分の住む町で道に迷う方向感覚をあわせもつ不思議少女。そのまま大人になって、こんな日々を生きてます。

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感情タグBEST3

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単行本(2000.9)、文庫(2003.9)、共に読みましたw。角田光代さんの「これからはあるくのだ」、31篇のエッセイが収録されています。面白いです。文庫の解説は、酒が大好き(「泥酔懺悔」参照w)、風呂大嫌いで共通の三浦しをんさんです(^-^) 私が選んだベスト4は、「十数年後のケンビシ」(勘違いに爆笑)、透けていた(雨の日の傘無し白いワンピース、勘違いした人の良さに拍手)、女性のバッグのなかの(バッグの中身、微笑みました)、人を喜ばせるプロフェッショナル(叔母様の粋な計らいに膝を叩きました)。

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2017年04月06日

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すきだった!
三浦しをんさんの言うとおり、思い出すいろいろ。

で、
なんの事件もなく、ご飯を食べて仕事をして寝ているような毎日においても、腹の立つことや納得いかないことが存在する。
だけど同時に、大切なことやいつまでも輝きを失わない美しいことも、必ず存在しているのだ。
そうなのだ。

すきだった!

瀟洒(しょうしゃ)な家。

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2010年06月24日

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ひとつひとつのエッセイが声を出して笑ってしまうくらいおかしくて、すいすいと読めてしまった。角田さんのイメージが柔らかくなった。

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2016年08月16日

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角田光代さん初読みのエッセイ『これからはあるくのだ』の感想になります。

エッセイですが最後の「−あとがきにかえて」は、角田光代さんの「生きる」ということの真髄に触れた気になり、とても気持ちの良い綺麗な終わり方だなぁと感じました。

本作は角田光代さんの幼少期を含めたエピソード満載ですが、私のお気に入りは『「引っ越しました」最新版』ですね♪
表題作に相当する『これからは歩くのだ』も面白いエピソードでしたが、『「引っ越しました」最新版』はより笑えました。

150頁ほどの短編集ですのでランチやアフタヌーンティーのお供にオススメです。

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2023年09月22日

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日常のなかにある奇妙な事象を丁寧に掬い上げたようなエッセイだった。それを共感できなかったり、面白くないと感じたりする人がいるのは当然のことで、その逆もまた然り。
私としてはとても面白かった。
解説が三浦しをんさんだったのも、二度美味しい感じだった。

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2023年08月27日

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31のエッセイ。
中で、表題と同じ「これからはあるくのだ」が気に入りました。
自転車が嫌いになってだから「これからはあるくのだ」になるのですが、人間のわからない部分、嫌な面を見てしまった重い話がこの「オチ」で一転、スカッとしました。

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2023年08月12日

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忘れていた日常のあんな感情、こんな気持ちが掘り起こされるようでドキドキした。しをんさんのベルサイユ風解説も逸品。

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2019年06月04日

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20年以上前、初期のころのエッセイ。
泣いたり笑ったり怒ったり、角田さんの身のまわりの出来事がキュートに綴られています。

とびっきり良かったのが、あとがきにかえての文章。
作家人生の原点になったと語っている幼稚園時代のエピソードがくわしく書いてあった。
おとなになったら、はみ出てしまうこと、そうなってしまうのでも、そうさせられてしまうのでもなくて、きちんと自分で歩く道を選べるようになる。そう信じていた切実な少女。
私は、まだきっとそういうおとなになれていない。
自分で何かを選び取ってきたという実感がない。そのくせ現状に不満ばかり言っている。自分の足で、リズムで、自由な道を歩いているのに。

ありふれてなんかいない日常を、私らしい感性できちんと向き合って生きていきたいと思った。

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2016年09月23日

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作者の眼から見えてる世界を見るのが、エッセイの面白さ。
わかるわかる!というところがあると、本を通して、友達になったかのような気分になる。

子どもの頃に、廃屋が好きだった‥という件を読み、そういえば、私も好きで、校内写生大会で、学校の廊下から見える小屋を描いたなと、思い出した。そこに人がいた痕跡とか、周りの明るさと対照的な暗さとかが好きだったのかな。

好きなものの感性が同じだと、会えない著者でも通じ合える気がします。

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2014年02月18日

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なにを隠そう「ぐっとくる題名」のなかで興味をそそった本だったので手にして見ました。
全31作品のエッセイ集です。
作者の書く日常のささいなことや、そのとき感じたことは、
「へ~そういうふうに感じるんだ」
「お~そこそこ」的な痒いところに手が届く感覚
を与えてくれます。
なかなか新鮮な感じを受けました
軽めのエッセイですが、エッセイマニアにも結構受けると思いますよ。
もっと、他の作品も読んでみたいと感じる作家です。

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2012年11月22日

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自転車に乗っていたら加害者にされたり、日本酒の名前を勘違いしていたり、騙されて着物を買わされたり、、、なんだかオモシロくてフシギなカクタさんの日常。

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2012年08月14日

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角田さんのエッセイって、人柄がにじみ出てる気がする。意外な視点から物事を見つめてるのも面白いし、おっちょこちょいだったり方向音痴だったりぼーっとしてたり、ほっこりする。

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2011年12月17日

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角田さんのエッセイはおもしろい。
最近は新幹線に乗ると、常備されている冊子に彼女の旅に関するエッセイがあるので読むのが楽しみだった。

普段、月刊誌などほとんど読んでいないので彼女がいろんなところでエッセイを連載されているとは知らず、何だか損した気分。

清志郎のスローバラードについて、料理好きな部分について、私にも同様な感覚があるので、そうそう、そうなんだよなぁ、と頷きながら読んだ。

小説以上にテンポがいいのであっという間に終わってしまい、ちょっと残念。

これからは積極的にチェックしよう!

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2011年06月29日

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この人の小説は実は一冊しか読んでいないので作風は分からないのだけれど、エッセイは結構読んでいるのでなかなかに面白いステキな人なのだとあたかも知り合いであるかのように勝手に分析してみる。
忌野清志郎の歌スローバラードはぜひ聞いてみたい。
光代→光の世界へ という言葉がとっても気に入った。

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2010年05月22日

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角田光代のこれからはあるくのだを読みました。小さい頃から「変わった」子供だった、早く大人になりたいと思っていた、という角田光代のエッセイ集でした。私も今はごく普通の常識人になりましたが、小さい頃は変わった子供だったので、なんとなく親近感を抱いてしまいます。普通の人が見る世の中の風景と、角田光代が見る世の中の風景はちょっとずれているような気がします。例えば、私が見ている赤い色は他の人も同じ色に見えているんだろうか、というような疑問を感じる瞬間のような面白さを感じます。常識的な知識に欠けていて、普通のことができなかったりする。でも、世の中の成り立ちについては鋭く見通していたりする。そんな、ちょっとずれた視点でのエッセイが満載で、konnok的には結構気に入りました。

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2011年07月18日

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感想
一般論を述べるエッセイ。一見矛盾しているようだが、そこにはある種の真理が隠されている。自転車が嫌いになるエピソード。悪意に嫌気が差す。

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2023年01月27日

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自転車を毎日のように乗っている私には『これからはあるくのだ』の話しは衝撃的!こんなことがあったら確かにもう自転車には乗れなくなる。
免許は持っていないけどドライブインが好きだったり、乗らなくても空港に行くとワクワクするのも何だか親近感。 
こんなふうにエッセイが私にも書けたらなぁ〜
自分の平凡な毎日もなんだか楽しくなりそう。

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2022年12月29日

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そこかしこでニヤニヤ、フムフムと読まされたエッセイ。幼少期や若かりし頃のものが多めで、著者のルーツを辿っているような感じ。自身の過去の記憶が呼び起こされ、どこか懐かしく心穏やかになる。三浦さんの解説もいいですね。またいつかパラパラと頁を捲りたくなる一冊。

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2022年06月19日

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角田さんのエッセー。
頭の中をちょっとのぞいた感じ。
記憶とか、勘違いとか、淡々と描かれているが、不思議ちゃんなところが作家として活躍するのに大切な要素だったのかな、と思えました。

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2022年05月08日

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角田光代さん、かなり昔のエッセイです。
エッセイにしては、小説のように表現を凝らしているところがあり、上手だけど読みづらい。しっかり書き込まれていると必要のないところで時間がかかってしまう。エッセイはさらっと読みたい。
角田光代さんの小説が大好きです。あれだけ人間の微妙な感情を書ける人なので、本人も陰キャみたいなところがあるのかなと心のどこかで思っていたのか、友人たちとよく飲みに行かれるようで意外でした。なんだろうこの寂しさは。
今の角田光代さんのエッセイも読んでみたい。

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2021年10月14日

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脚色なしで自分をさらけ出すのがエッセー
「八日目の蝉」を読んだ印象とは大分違うが私には好ましく思えた。だが「あとがきにかえて」はがっかりした。取り返しの付かないことをして必死に言い訳している子供のよう。
「解説」は何とか相手を誉めつつ己自身をもPR。うすっぺら。

追記:「これからはあるくのだ」の後に「八日目の蝉」が上梓されている

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2019年07月19日

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角田さんのエッセイ。
薄いけど内容充実。

表題作の話は、ウソのようなホントの話って感じで怖かった。
確かに、そんな目にあったら「これからはあるくのだ」と思うよなあ。

叔母さんの話、とてもよかったです。
よくいろんな物語とかにも、すてきな「独身の叔母さん(叔父さん)」が出てくるけど、私にはそういう人がいなかったので、とてもうらやましかった。
伯母さん、じゃなく叔母さん、なんだよね、たいていそういう人って。

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2014年12月01日

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角田光代氏の短編エッセイ集。
平凡で特にどうということは無い。ただ、私の学生時代と似た体験をしているようで、青春の懐かしさはあった。
この作家は小説のほうがいいなぁ。

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2014年10月30日

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「記憶の食卓」
歳をとっていくにつれて 記憶の変化があらわれるって わかる!
貴女はこういう人だから とか、決めつけられてしまうことって最近ある!
角田さんの魂胆もかわいい(*´ω`*)

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2014年08月05日

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【自由とは責任の上に立つのだ】

角田光代が大好きなわけではないのであしからず。

媚びて共感を獲ようとしてるエッセーではなかった。身勝手な理由でおこったり笑ったり全然お洒落じゃない。だから、良い。

三浦しをんの解説は良くない。私信はメールでやってください。

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2014年06月24日

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女性作家の日常エッセイは久しく読んでなかったけど1つめが清志郎のスローバラードにまつわる話でするする引き寄せられた。「名の世界」という回を読んで、あ、これ一度読んだ!と気付いた。“だれもが一つ、文字によって広がる世界を持っている”

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2013年04月30日

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これは先生の日常エッセイ。今や数々の賞を獲得してる角田先生ですが、普段は当たり前だけど、トラブルや失敗がたくさんあって、面白いです。

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2012年05月15日

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ネタバレ

最近はまってる角田さんのエッセイ。
角田さんって、小説から想像する「角田像」とエッセイでの「角田像」が大幅に違うのよね。
エッセイでの角田さんが本当の角田さんに近いんやろうけど。

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2012年02月17日

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エッセイを読むのはなんとなく苦手でいままでいろんなエッセイを読みましたが江國香織さんのエッセイ以外はあまり好きになれなかったので手をつけていなかったのですが

角田光代さんの作品をたくさん読むうちにこの人はどういう風に思い、感じているのだろうと
どうしてこんなにたくさんの本をぽんぽんと書き上げることができるのだろうと思い、角田光代さんのエッセイを手にとりました

あとがきにも述べているように「かわったこどもだった」と
それを角田さんは間違ってもいい意味ではなく。と述べてますが、かわったこどもだったからこそいろんな感性が、そして多才な才能に恵まれたのだと思う
ご本人もたくさんの経験をしたからこそ面白い作品をぽんぽん書き上げることが出来るんだなとこれを読んで思いました

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2011年11月03日

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2010年08月29日

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