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目の前で倒れた老人から、とんだぬれぎぬをかけられたり、路上で突然「着物をもらってくれないか」と、声をかけられたり。ラーメン店の店員のネパール人からは「私のセンセイになってくれ」と懇願されたりで、カクタさんの周辺はなかなか事件に満ちている。ひとり旅が好きで、料理が趣味で、「ロシアの貧しい食卓」なんてもてなしを思いつく、ユニークな発想と、自分の住む町で道に迷う方向感覚をあわせもつ不思議少女。そのまま大人になって、こんな日々を生きてます。
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Posted by ブクログ
20年以上前、初期のころのエッセイ。
泣いたり笑ったり怒ったり、角田さんの身のまわりの出来事がキュートに綴られています。
とびっきり良かったのが、あとがきにかえての文章。
作家人生の原点になったと語っている幼稚園時代のエピソードがくわしく書いてあった。
おとなになったら、はみ出てしまうこと、そうなってしまうのでも、そうさせられてしまうのでもなくて、きちんと自分で歩く道を選べるようになる。そう信じていた切実な少女。
私は、まだきっとそういうおとなになれていない。
自分で何かを選び取ってきたという実感がない。そのくせ現状に不満ばかり言っている。自分の足で、リズムで、自由な道を歩いているのに。
ありふれてなんかいない日常を、私らしい感性できちんと向き合って生きていきたいと思った。
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小説・文芸
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