目の前で倒れた老人から、とんだぬれぎぬをかけられたり、路上で突然「着物をもらってくれないか」と、声をかけられたり。ラーメン店の店員のネパール人からは「私のセンセイになってくれ」と懇願されたりで、カクタさんの周辺はなかなか事件に満ちている。ひとり旅が好きで、料理が趣味で、「ロシアの貧しい食卓」なんてもてなしを思いつく、ユニークな発想と、自分の住む町で道に迷う方向感覚をあわせもつ不思議少女。そのまま大人になって、こんな日々を生きてます。
Posted by ブクログ 2017年04月06日
単行本(2000.9)、文庫(2003.9)、共に読みましたw。角田光代さんの「これからはあるくのだ」、31篇のエッセイが収録されています。面白いです。文庫の解説は、酒が大好き(「泥酔懺悔」参照w)、風呂大嫌いで共通の三浦しをんさんです(^-^) 私が選んだベスト4は、「十数年後のケンビシ」(勘違い...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年06月24日
すきだった!
三浦しをんさんの言うとおり、思い出すいろいろ。
で、
なんの事件もなく、ご飯を食べて仕事をして寝ているような毎日においても、腹の立つことや納得いかないことが存在する。
だけど同時に、大切なことやいつまでも輝きを失わない美しいことも、必ず存在しているのだ。
そうなのだ。
すきだった!...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月18日
作者の眼から見えてる世界を見るのが、エッセイの面白さ。
わかるわかる!というところがあると、本を通して、友達になったかのような気分になる。
子どもの頃に、廃屋が好きだった‥という件を読み、そういえば、私も好きで、校内写生大会で、学校の廊下から見える小屋を描いたなと、思い出した。そこに人がいた痕跡と...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年11月22日
なにを隠そう「ぐっとくる題名」のなかで興味をそそった本だったので手にして見ました。
全31作品のエッセイ集です。
作者の書く日常のささいなことや、そのとき感じたことは、
「へ~そういうふうに感じるんだ」
「お~そこそこ」的な痒いところに手が届く感覚
を与えてくれます。
なかなか新鮮な感じを受けました...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月29日
角田さんのエッセイはおもしろい。
最近は新幹線に乗ると、常備されている冊子に彼女の旅に関するエッセイがあるので読むのが楽しみだった。
普段、月刊誌などほとんど読んでいないので彼女がいろんなところでエッセイを連載されているとは知らず、何だか損した気分。
清志郎のスローバラードについて、料理好きな部...続きを読む