角田光代のレビュー一覧

  • Presents

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    小中学生の時に表紙と題名に惹かれて買った本。女性が一生のうちにもらうプレゼント(形あるものだけではない)に纏わる短編集。風景の表現が鮮やかかつ分かりやすい、夕焼けに照らされる木々を『金粉をふりかけられたように〜…』って表現したりしている。どの話も良いけどランドセルの話が一番好き。ランドセル貰った当時はなんでも入る!私の全財産(ぬいぐるみとか本とか)余裕で入る!何かあってもランドセルに大事な物詰めて逃げれば生きれる!って思ってたのに大人になってよく考えたらランドセルって一泊旅行の荷物すら入らないよね、当時の身軽さにビックリしちゃう。そんな「分かる〜」って懐かしい気持ちになったり「これから先こんな

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    2021年07月27日
  • 太陽と毒ぐも

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    ネタバレ

    かなり前の短編集。

    角田さんのイメージは、最近では事件を扱ったような社会的な長編も多く、過去にはこんな感じの恋愛小説系がよくあった。

    この短編集、さすが角田さんと思った。
    心理描くの、うまい。

    途中から坂道を転がるように加速して悪化していく感じ。これは今も変わらない。

    恋人同士が、お互い完璧な相手だと思いながら続けていくのは難しい。
    妥協が必要だ。
    他の人から見たら、そんなヤツとは別れた方がいいって思っても、人によって許せるところ、許せないところは違うのだ。

    1番共感できたのは『旅路』
    共感できるから、なんだか最後に椅子を譲ってくれた青年の優しさと自分の狭小な気持ちが情けなくて、泣け

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    2021年07月19日
  • だれかのいとしいひと

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    決して派手でもインパクトがあるわけでもないけど、読み終えた後にじんわり頭に残る感じ。
    季節、特に夏の表現が好みで夢中になって一気に読んでしまいました。
    どことなくノスタルジック。

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    2021年07月13日
  • 私はあなたの記憶のなかに

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    わたしたちはだれといても皆ひとりきりであるということ
    ただ、過去にだれかと一緒に過ごしたその一瞬は永遠であるということ
    その記憶はわたしをひとりきりにはさせないということ

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    2021年07月11日
  • 三月の招待状

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    学生からの付き合いを、こんなに緻密に続けていくのは難しいように思う。そこがお話な訳か。

    こんな長くて緻密な関係でも心の中で思っている事は全て話す訳ではなく、そこに多少のズレや誤解があって…じゃ自分はどうするか?という事で
    女性軍はそれぞれの道を歩き出したように感じる。
    対して男性軍。なんだかヤバい人たちばかりだと思ってしまった。

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    2021年06月13日
  • かなたの子

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    伝承された土俗的な話はホラーに近いゾワゾワ感があって面白い。

    昔の地区ごとの閉塞的な生活を彼等なりに、時には訳の分からない理屈を付けて平穏な生活を守ってきたのかもしれない。
    1人の命より集落の存続。怖っ。

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    2021年06月04日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    最後の消えない光の二組の話が本当に好き。
    私も結婚指輪いらない、式も、旅行もいらない。そんなのなくていい派なんだけど、耕平のいう「永遠であってほしいと願っている正真正銘今の気持ちを、変形しないうちに、かたちにしたかった。」とか武史の「自分たちの日々の区切りとして、もしそういうとくべつな何かがあったとしたら、きっと今俺達の気持ちはそこに戻っているんだろう」という気持ち。
    そういうのを確認するための結婚指輪なのかもしれない。
    第二話の『扉を開ける』の紀子のように、「漠然と消えてしまいたいと思ったあのときに、見つめるものがあってよかった」「見つめ返す強い光があってよかったって」と言うように。
    ただの

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    2021年05月17日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    ネタバレ

    非常によかった。
    わたしは妊娠・出産を経験していないのですが、これを読んだら経験してみたくなりました。
    と、書くと、妊娠や出産を推奨している本のように思うのですが、そうじゃない。(こともないんだけれど)

    「妊娠ってすばらしいよね」「子どもを産むのって幸せだよね」
    それって、確かにそうなんだけど、それが全てではない。
    だけど、世の中には不妊で悩む人もいるし、「せっかく授かったのに」「悩んでいる人もいるのに贅沢」なんて言われてしまうと、「産みたくない」とか、「子どもができて嬉しくない」とか、言いづらい雰囲気がある。
    もちろん命は大切だし、堕胎も気軽に行っていい行為だとは思わない。
    だけど、それも

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    2021年05月16日
  • Because I am a Girl ― わたしは女の子だから

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    女だからって理由で、いろいろなことに縛られてる人が世界中にあちこちいることを知った。

    なんとなく知っていた部分もあったが、知らないことが多すぎた。

    エジプトのホームレスの女の子たちは夜になると施設から追い出されるとか衝撃的。

    少女と言える年齢の子が母親であり女でありとか
    いろんなことがこの世界では起きている。

    そして、その子達はこのコロナ禍の中
    もっと酷い境遇にあってるのかな?と思うと何も言えない

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    2021年05月11日
  • かなたの子

    角田さんてホラーまで書けちゃうのか、すごい才能だなと思わずにいられない本でした。おみちゆきが印象深いです。高僧が生きたまま埋葬され木乃伊となり、生き神様となるが、四年後掘り起こしてみると...。頭の中で映像化してしまうほど、臨場感と表現力が強烈でした。

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    2021年04月11日
  • ツリーハウス

    たった三代だけど、家族には歴史があり、培ってきた文化がある。なあなあに全てを受け入れる家族にはそういう風になった背景がある。人間って切なくて辛くて面白い。

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    2021年04月11日
  • 坂の途中の家

    育児に苦労した女性には抉られるような話です。誰にも理解してもらえないと思っていた夫の悪意も描かれてあり、自分の過去の生活を覗かれたのかとさえ感じました。そして、なんとなく感じていたけれど、この小説で初めて義母と夫の他者が立ち入れない関係をきちんと言葉で理解出来てスッキリしました。
    読んでいて楽しいというのとは違うけれど、自分の中にしっかりと残る小説には違いありません。

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    2021年04月11日
  • 薄闇シルエット

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    ネタバレ

    『「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」と恋人に得意げに言われ、ハナは「なんかつまんねえ」と反発する。共同経営する下北沢の古着屋では、ポリシーを曲げて売り上げを増やそうとする親友と対立し、バイト同然の立場に。結婚、金儲けといった「ありきたりの幸せ」は信じにくいが、自分だけの何かも見つからず、もう37歳。ハナは、そんな自分に苛立ち、戸惑うが…。ひたむきに生きる女性の心情を鮮やかに描く傑作長編。』

    同棲していたタケダ君に飲み会の席でみんなに「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」と宣言され、しらけるハナ。結局破局する。小さい時母親がなんでも手作りの人で、ケーキも手作りだったことを思いだす。

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    2021年04月04日
  • ナナイロノコイ

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    久しく恋愛小説から離れていたので肩慣らしのように選んで読んだ一冊。好きだった作家の作品ばかりなので、読後感はいい。恋愛小説を読むと自分の日常すら物語のように言語化されていく感覚を思い出した。でも長いこと離れていたので恋愛小説特有の「におい」に鈍感になっていた。寂しいにおい、切ないにおい…。読みすすめる中で少しは鼻がきく状態に戻っているといいが。
    ミーヨンさんの作品は私には少し理解に時間がかかったので、また読み返すと思う。全体的に「次読んだとき、前とは違う感想を抱くだろうな」と思わせられる作品ばかりだった。
    ただ最近「百合」の作品も読むようになったせいか、作中の女友達との関係が百合的な関係に思わ

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    2021年03月22日
  • 源氏物語 下

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    訳文は分かりやすく、解題・解説も理解を深めるのに役立ち、曖昧だった宇治十帖がよく分かった。次世代編の先駆け。この時代に、現代にも通じる恋愛系のあらゆるシチュエーションで、いろんな性格や立場の登場人物をすべて書き尽くしてしまった紫式部の筆力が素晴らしい。

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    2021年03月21日
  • 薄闇シルエット

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    読み終わった後、なんだかすごく良い映画を観終わってエンドロールをぼーっと眺め立ち上がる事ができないような余韻にしばらく浸ってしまいました。
    (エンドロールの曲は羊文学の「うねり」でお願いします笑

    私の拙い感想を書くよりも、心に刺さる言葉がいくつもあるので抜粋して紹介したいと思います。

    「おんなじ人に育てられたのに、私とあなたとどこで違ったんだろうね。結婚がすばらしい、よきものであって、それは自分にもたらされて当然の幸福だって、どうしてあんたは思うことができて、私はできないんだろうねえ」
    私、44歳独身…弟は結婚して子供2人、素晴らしい親孝行息子!たまにちょっとした罪悪感をかんじあています

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    2021年03月14日
  • 今日も一日きみを見てた

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    可愛い

    猫ちゃんの写真も可愛いです。私も大人になって初めて猫ちゃんを飼って一緒に生活をして想像していたよりも猫は頭が良くて甘えん坊で、寂しがりやさんで、びっくりする事が沢山ありました。読んでいて、分かるわかる!!と思うことが沢山あって楽しかったです。トトちゃんとの生活を覗かせて頂いてほっこりします。

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    2021年02月02日
  • なくしたものたちの国

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    いつのまにかなくなったもの、というのが、人生にはたくさんある。捨てた記憶はないのに、あんなに大切にしていたものが、なぜ自分の側からなくなってしまったのだろう。
    もの以外にも、いつのまにか離れてしまった友人だとか、別れた恋人だとか、無理やりに忘れることに決めた人とか、記憶とか、たくさんある。なくしたものたちが積み重なって、今がある。

    この小説の主人公は雉田成子。成子は8歳まで、人間以外のいろんなものと話ができたけれど、ある日突然それができなくなった。
    そして成子は成長してゆく。痛々しい恋愛をしたり、それが破れたあと平穏な恋愛をしたり、結婚して子どもを産んだりする。ものや、人や、関係を得たり、な

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    2021年01月25日
  • 物語の海を泳いで

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    読書という至福の世界へ。

    一流の作家であるためには読解力も重要なことを教えてくれる。素晴らしい書評の数々。雑誌、新聞などに掲載された書評を集めたもの、情報量が半端ない。作品を書きながらこれだけの本を読んでこられたことには感嘆する。

    また本書の書評、いずれも目の付け所が素晴らしい。創作者の視点ということもあるのだろうが、筆者の読書好き度合いの大きさが伝わってくる。缶詰めになりながらも本を買ってしまい食事の時間だけでも読書するエピソードが楽しい。

    ますます読みたい本が増え、積ん読本も増えること間違いなし。

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    2021年01月21日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    30手前、泉と世代が同じ。自分に重ねて読んだ。
    ダメ男ばっかりだけど、一緒にいる時はその人のことが好きっていうの、分かるなあ。

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    2021年01月02日