角田光代のレビュー一覧

  • 源氏物語 上

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    やっと読み終わった。圧倒的ボリューム。
    600ページ超えの長編。これで上中下の上巻というのだから、源氏物語のスケールの大きさが計り知れない。角田光代さんの訳は非常に読みやすかった。注釈がなくてもスラスラと読めた。ただ、やはり昔の言葉独特の読みづらさがあるので、普通の現代小説みたいには読めない。でも与謝野晶子よりは断然読みやすかった。

    光源氏の息子夕霧が幼い恋をする「少女」までが収められている上巻。「花散里」の終わり際、昼ドラめいた会話で面白さが際立ったと思った。
    二条の東の院で姫君たちを集めて住まわせるなんて、大奥みたい。でも一人ひとりに愛情があって、財力もあるから光君って恵まれてる。それを

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    2019年07月16日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKのネコメンタリー、チェックして見てました。
    でも保坂さんの回は見逃してました。
    その時を思い出してとても読みやすかったです。
    写真も多めで癒されました。
    作家さんも素敵な表情ばかりでした。

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    2019年05月19日
  • 拳の先

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    『空の拳』の続編となる本作。出版社編集員の目を通したボクシングの物語。ボクシングの描写がすばらしいのですが、全編を通して描かれるのは、恐いものに立ち向かおうとしてもどうにもならないとき、「逃げる」のはつまり「見つけに行く」ことだということ。主人公やボクサーたち、ジムに通う人々の成長が丁寧に綴られ、彼らを思わず応援しています。ただちょっと長かったです。。

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    2019年05月06日
  • 愛がなんだ

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    面白い!!!

    報われない恋をしたことがある人なら共感できるところがたくさんあって、でも客観的に見るとどうしてそうなるの、、、?!って思うところがあり2つの感情を楽しめる面白いストーリーでした!どうかテルコちゃんには幸せになってほしいけどやっぱり彼を選んじゃうだろうな、、、。

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    2019年04月17日
  • 愛がなんだ

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    良かった

    すごく続きがあるのではと思ってしまった。と言うか、の先テルちゃんが幸せになる気がして、テルちゃんがすごく強くて良かったと思える作品。途中までなんだこれ、と思いながら読んでいたけど、流石角田光代。言葉の節々に自分の人生と重なるところがある。

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    2019年04月14日
  • なくしたものたちの国

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    子供の時いつも遊んでいたおもちゃとか大切にしていたもの、一緒に遊んだ動物や友だち、人生のその時そのときに喜怒哀楽を分かちあった大切な人たち…。けれどそういったモノや人達はいつの間にか自分の目の前から無くなってしまっている。それらは、彼らは、何処へいってしまったのだろうか?もう二度と会えないのだろうか?そんな、誰もが胸の奥深いところで一度は思ったことがあるであろう問いに優しく答えるかのように、この物語は暖かく安心な場所へと誘ってくれます。松尾たいこさんのイラストから生み出された角田光代さんの珠玉の小説。私もずっと、同じようなことを、思っていたので、時が流れていくことが時にたまらなく辛く感じていた

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    2019年02月25日
  • 源氏物語 中

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    第22帖 玉鬘(源氏35歳)から第41 帖 雲隠(源氏52歳)まで。
    全く光君になびかない玉鬘の話から、上巻とはガラッと雰囲気が変わる。光君の登りつめていく地位に反比例し、悲哀の色が強い第二幕が始まる。
    山登りに例えるなら若菜から下り坂に入っていく。
    届かぬ想い、近しい人達の出家などがあり、思い悩む光君にとても人間味を感じる。
    上巻にも増して光君、紫上、夕霧、柏木、玉鬘、女三の宮など登場人物の心情やその移ろいが丁寧に描かれていて、まさに「生きている」。
    早くも下巻を首を長くして待つ。

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    2019年01月13日
  • 拳の先

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    格闘技に興味ないし、でも角田光代だし読んでみるか、と読み始めたらこれがおもしろくって、一気に読んでしまった。

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    2018年11月30日
  • 三面記事小説

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    ネタバレ

    メモ
    愛の巣
    女を殺して自宅の床下に埋め、その上で26年間暮らした事件を元ネタに、配偶者の裏切りで人生を26年間ゴミ箱に捨てられた女の話。

    ゆうべの花火
    不倫相手の妻殺害を闇サイトに依頼する女の話。
    糞以下のサイコパス男登場。女についてはよくわからない。

    彼方の城
    自分の子供と同世代の高校生に、性的に執着する女の話。
    こういう話は稀に純愛ということもありそうだけど、普通に気持ち悪い。

    永遠の花園
    女子中学生2人が、担任の給食に抗うつ剤を混ぜる話。
    時が止まれば良いと願う女の子、願った形ではないけど時が止まってしまった現実。

    赤い筆箱
    明るい妹に嫉妬した姉が、妹を殺してしまう話。
    姉は土

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    2018年10月29日
  • かなたの子

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    全部怖かった!…(T_T)
    目次のところが 二つづつにわかれていて 内容が少しにている話どうしだった。
    最後の「巡る」が一番角田光代さんらしくて好きでした。「道理」はめちゃくちゃ怖かった!

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    2018年10月01日
  • 新潮モダン・クラシックス 失われた時を求めて 全一冊

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    原本は対訳が全14巻、とても読み通せるものではなく、興味はあるものの、でしたが、本書そのタイトル通り、「失われた時を求めて」を全1巻に纏めてものです。訳者の芳川泰久さん角田光代さんのお力で自分的にはスリリングな読書体験させて頂きました。特に45章「不揃いな舗石」以降の主人公の哲学的思弁と導かれる解。ここに至るまでは正直たるいですが、終盤のエキサイティングな読書体験は文学の名作が持つ力、それを読む醍醐味を真に味あわせてもらいました。

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    2018年08月16日
  • 源氏物語 上

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    国語の授業なんて覚えていないので、知識ゼロベース。

    読み始めた時は、馴染めない世界観と分厚い紙束に後悔してた。気づいたときには、滅茶苦茶面白くなってた。

    光君が破天荒。
    歌で雅にごまかしてるけど、女性と寝ることしか考えてない。老いも若きも、美しいのも醜いのも誰でもあり。時代背景あるんだろうけど、理解が追い付かない。そんな超美男天才も凋落したり復権するから、また面白みが出るんだろうな。ワンチャンだけじゃなくてきちんとフォローしてるし。

    歌が数えきれないくらい詠まれる。
    この物語の一番すごいところって、長大なストーリーの構成力らしい。確かにすごい。そのストーリーをフルカラーで彩ってるのは、登

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    2018年06月07日
  • なくしたものたちの国

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    ネタバレ

    とっても良かった。過去作にpresentsという短編集を出されているが、同じぐらいに好きだ。

    presentsと同じように、人が生まれてから死ぬまでに得るもの・無くすものが描かれている。もちろん、タイトル通り、無くしたものにウェイトが置かれている。

    主人公は雉田成子さんという名前で、生き物の声が聞こえたり、亡くなった飼い猫の生まれ変わりにであったり、生き霊になれたり不思議な出来事に出会ってはその現象に遭うことが無くなる。それをきっかけに、物ではないが得るものがあるということは、無くしたものが得たものに姿・形を変えて成子さんのもとに巡ってきたのだろうと思った。

    そして成子さんが「なくしたも

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    2018年05月26日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    『あとでどんなに後悔しても、どんなに泣きたくなっても、どんなに自己嫌悪にさいなまれても、私は最後まで父を嫌いでいよう。それが私とこの人の、代用のきかない関係というものではないか。』(p.168)

    再々読くらい。
    最初に読んだとき、こういう引き受け方もあるのか、こういうのでもいいのかとびっくりして、許してもらえたような気になった。何度読んでもこの部分に励まされる。

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    2019年11月16日
  • なくしたものたちの国

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    久しぶりに、あっと衝撃を受けた本。
    本を読んで涙が出たのはいつぶりかな。

    わたしも小さい頃から落し物したり、物をよく無くす。
    それに、
    大切にしていたペットや、大好きな人との別れ、
    これからくるであろう永遠の別れを想像しただけで
    本当に怖くて怖くて仕方がない。

    でも、この本にあるように
    なくしたものたちの国があって、そこに向かって毎日
    少しずつ進んでいるのだとしたら。

    自分が死ぬ時、みんなで待っていてくれて
    また会えるのだとしたら。

    死と、新しく生きることは、きっと同じことなんだ。
    そんな風な、普段言葉だけで聞かされても、嘘だーと
    思ってしまうようなことが、すーっと入ってくる。

    生き

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    2018年04月17日
  • 空の拳

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    角田光代、驚きのボクシング作品。意表を突かれまくりです(´⊙ω⊙`)

    主人公はヒョロヒョロのへっぽこ雑誌編集員。ボクシングなんて全く興味がなかったのに、どんどん引き込まれてゆく。
    彼と一緒に、読んでいるこちらもどんどん引き込まれてゆく。私だってボクシングなんて全く興味ない。角田作品だから読んだのだ。

    どんどん強くなっていくプロボクサー・立花。彼の悪タレぶりが某兄弟ボクサーにダブる。うーん 彼らももしかして演じてるのかもしれないね(笑)

    主人公は結局、別の部署に異動になって、ボクシングへの熱も失ってゆく。こちらも同じように、読み終えたらボクシングへの興味はまた薄れる。
    でも、こんな世界があ

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    2018年03月07日
  • なくしたものたちの国

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    「忘れたっていいのよ」

    忘れたもの失くしたものは、無くなったんじゃなくて別のところに移動した。
    だったら忘れる事も失う事も怖くないや、って、おだやかなゆったりとした気持ちになれました。

    5年とちょっと前、精神病棟に入院していたとき読みました。患者仲間に(たしか伊坂幸太郎の)の本をもらってその御礼にプレゼントしたのもこの本でした。
    優しくてそのまま。たおやかに流れる文章、空間、挿絵。

    文庫が出たとき迷わず買いました。
    今回で3回目か4回目。
    どの話も愛おしい。

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    2018年02月05日
  • 今日もごちそうさまでした

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    角田さんのエッセイは 前に何冊か読んで ちょっと苦手と思っていて もうこの人のエッセイは読まないと思って ずっと読んでなかったけど 食べ物エッセイなので ついつい買ってしまった。結果は アタリ。面白かった。

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    2018年01月03日
  • 対岸の彼女

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    孤独と向かい合わせーせつない

    通勤中に読むつもりで読み始めたのに、先が気になって休日に一気に読んでしまいました。
    今や私には夫がおり、仕事をし、この手の悩みに向き合うことなく10年近くの月日が経ちます。
    この作品を読んで多感だった頃の自分の感情がどっと溢れて涙が出そうになりました。

    生涯かけての親友だと思ってた。否、今もそう思いつつ、相手もそうであってほしいと願っている。昔ほどの熱意はないにしても。これは私自身のはなし。
    でもなぜ疎遠になってしまったのか。大人になるって何なのか。

    小夜子はその問いに対して一つの見解に辿り着く。私にはせつないです。

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    2021年05月31日
  • 源氏物語 上

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    高校生の時、教科書で「若紫」を読み、これっておもしろいよなと思って古文読解テキストを購入。でも序盤で飽きて挫折。
    大学生の時、実家で母が買っていた瀬戸内寂聴訳を読むも雨夜の品定めあたりで頓挫。
    働き始めた頃ふと購入した文庫の円地文子訳も同様。
    嫁さんが持っている「あさきゆめみし」でさえ明石から先は読めず。

    こんなわけで多分生涯読み通せまいと思っていた「源氏」だが、角田光代の新訳を買おうかどうか逡巡。今回も読めるか分からないし、なにせ本にしては高額で・・・。

    しかし梅田の書店で角田さんのサイン本を見て、えいやと購入しました。彼女のコメント、「読みやすい訳を心掛けた」という言葉を信じました。

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    2018年01月18日