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Posted by ブクログ
今まで2回トライしたが挫折した。今回はどうやら三度目の正直。全体を読めそうだ。角田訳は素晴らしい。
それにしても源氏がここまでのスーパーマンだったとは。とてつもなハンサムで芸事全てに優れ、学問ができ、政治力もある。実際太政大臣までしゅっせする。女性に対する積極さは見事なまで。待ったすごい。
史記と白居易が何度も引用されるのは驚き。この時代ここまで知られていたのか。
その割に李白も杜甫も一切出てこないのは単に話の流れなのか。
明らかな誤植が何箇所か。
例。633ページ1行目西
解説に気になる点。原文と角田訳は同じだが解説は異なる。なほ才は基礎なのか漢才なのか。
Posted by ブクログ
思ってたよりしっかり直訳で角田光代っぽさは感じなかった。「角田光代 "訳"」だから、まあそうなんだけど、もっと角田光代風に描かれてるのかもと思ってた。描写は簡潔だがものすごく分かりやすい。誰が誰のことをどう思った、と名前が明言されてるので訳としては良いけどどことなく雰囲気が削がれてる気はしてしまう。解釈は人それぞれというところは「そっちの説をとったか」と考えさせられて楽しい。
やっぱり話は面白い。
いらいらするんだけれど人間らしくて愛おしい。ごちゃごちゃ考えすぎなようで、もうちょっと考えて行動しろよと思わせてくる。わたしは桐壺帝の人柄が好きで、色々モヤモヤはするのだけれど真実を知ってか知らずか赤子を抱いて「お前に似てるけど赤ちゃんってみんなこんな感じだよね」と振る舞うところは個人的にくる。気付いている上で光君への愛を語ってるようにも感じる。世間知らずといえばそうなのかもだけど光源氏も受け継いでるとこある。しかも死んだあとも光君を心配してて…といちいち書いてたらきりがないが、みな光源氏を愛しているということが描かれてるのかもなあ。
ゆかりの地にも行ってみたい。
Posted by ブクログ
文章が現代の小説のようで読みやすい。
状況がよくわかるから、始めは家系図にするとわかる血の濃さに驚いたし、一夫多妻制に慣れるまで光君の浮気性に苛々した。若紫では子供を相手にほぼ誘拐で気味悪いし、葵の上が陣痛で苦しんでいる時には「あなたはひどいよ。私をつらい目にあわせるんだね」と泣き出すし。産後の体調不良で横になっている時には「子どものように甘えているから、こんなにいつまでもよくならないのだよ」と言ったり。現代の感覚なら有り得ない!クソ野郎!!という印象だった。特に帚木で男友達と、最高なのはどんな女か、と女性批評しているのは眉を顰める。
しかし慣れてくると、マザコン(藤壺)、ツン(葵の上)、人妻(空蝉)、ロリ(若紫)、不細工(末摘花)、不倫(明石の君)とバリエーション豊かで、まるで恋愛シミュレーションゲームのようだと思えた。
自然の描写や和歌は凝っていてとても美しいし、絵合や六条のお庭造りも面白い。また光君も容姿や服のセンス、血筋や知能や財力もステータスカンストで申し分ない上に、大変な筆まめで相手の心をくすぐるようなものを作るから確かにすごい。よく泣くけど、乱暴なところがないのも好印象。ただ、さらっと昇進するけど仕事はしてる?とは思ってる。
一冊が長いけれど楽しく読めた。
最後の池澤夏樹さんの解説も興味深かった。
Posted by ブクログ
やっと読み終わった。圧倒的ボリューム。
600ページ超えの長編。これで上中下の上巻というのだから、源氏物語のスケールの大きさが計り知れない。角田光代さんの訳は非常に読みやすかった。注釈がなくてもスラスラと読めた。ただ、やはり昔の言葉独特の読みづらさがあるので、普通の現代小説みたいには読めない。でも与謝野晶子よりは断然読みやすかった。
光源氏の息子夕霧が幼い恋をする「少女」までが収められている上巻。「花散里」の終わり際、昼ドラめいた会話で面白さが際立ったと思った。
二条の東の院で姫君たちを集めて住まわせるなんて、大奥みたい。でも一人ひとりに愛情があって、財力もあるから光君って恵まれてる。それをしてもおかしくない実力があったw
Posted by ブクログ
国語の授業なんて覚えていないので、知識ゼロベース。
読み始めた時は、馴染めない世界観と分厚い紙束に後悔してた。気づいたときには、滅茶苦茶面白くなってた。
光君が破天荒。
歌で雅にごまかしてるけど、女性と寝ることしか考えてない。老いも若きも、美しいのも醜いのも誰でもあり。時代背景あるんだろうけど、理解が追い付かない。そんな超美男天才も凋落したり復権するから、また面白みが出るんだろうな。ワンチャンだけじゃなくてきちんとフォローしてるし。
歌が数えきれないくらい詠まれる。
この物語の一番すごいところって、長大なストーリーの構成力らしい。確かにすごい。そのストーリーをフルカラーで彩ってるのは、登場人物が詠み続ける和歌だと思った。日本の風景に重ねて歌われる恋心は、なんだかしんみりくる。一番印象に残ったのは、澪標(身を尽くし)の歌。好き。
角田光代の技量も大きいんだろうけど、1000年残っている物語の深さ、度量の大きさのようなものを感じました。中巻下巻も楽しみです。全部読みます。
Posted by ブクログ
高校生の時、教科書で「若紫」を読み、これっておもしろいよなと思って古文読解テキストを購入。でも序盤で飽きて挫折。
大学生の時、実家で母が買っていた瀬戸内寂聴訳を読むも雨夜の品定めあたりで頓挫。
働き始めた頃ふと購入した文庫の円地文子訳も同様。
嫁さんが持っている「あさきゆめみし」でさえ明石から先は読めず。
こんなわけで多分生涯読み通せまいと思っていた「源氏」だが、角田光代の新訳を買おうかどうか逡巡。今回も読めるか分からないし、なにせ本にしては高額で・・・。
しかし梅田の書店で角田さんのサイン本を見て、えいやと購入しました。彼女のコメント、「読みやすい訳を心掛けた」という言葉を信じました。
結果は意外なほどすいすい読み進められました。
尊敬語・謙譲語で身分関係を表すというこの小説の特徴をあえて無視したとのこと。
角田さんの仕事は本当に素晴らしい。
今まで読めなかった人もぜひ手にとって欲しいです。
よく考えれば、上中下巻(既刊はこの上巻のみですが)全部買っても、新幹線の東京・大阪片道に及ばないくらいの額です(本って他のエンターテイメントに比べたらホントに廉価)。
男だから光君の気持ちも分かると以前は思ってましたが、この小説に描かれている男女はそれぞれがそれぞれの地獄を抱えているように思えます。
結局、簡単になびく女性には興味がなく、いろいろな理由から返事がなかったり会えなかったりする女性のことばかり考えて悶々としている源氏の姿がずっと描かれている。
返歌がないと思い悩むのはLINEの既読スルーと変わらず、いつの世も変わらないのだなとも。
ちょっと落ち着いたと思ったら事件が起こって、エンターテイメントとして完成されている作品のように思います。
余談ですが、毎日通勤で通ってる道中に紫式部が住んでこの本を執筆していた場所(廬山寺)があることも最近知りました。
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小説・文芸
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