角田光代のレビュー一覧

  • 源氏物語 下

    Posted by ブクログ

    訳文は分かりやすく、解題・解説も理解を深めるのに役立ち、曖昧だった宇治十帖がよく分かった。次世代編の先駆け。この時代に、現代にも通じる恋愛系のあらゆるシチュエーションで、いろんな性格や立場の登場人物をすべて書き尽くしてしまった紫式部の筆力が素晴らしい。

    0
    2021年03月21日
  • 薄闇シルエット

    Posted by ブクログ

    読み終わった後、なんだかすごく良い映画を観終わってエンドロールをぼーっと眺め立ち上がる事ができないような余韻にしばらく浸ってしまいました。
    (エンドロールの曲は羊文学の「うねり」でお願いします笑

    私の拙い感想を書くよりも、心に刺さる言葉がいくつもあるので抜粋して紹介したいと思います。

    「おんなじ人に育てられたのに、私とあなたとどこで違ったんだろうね。結婚がすばらしい、よきものであって、それは自分にもたらされて当然の幸福だって、どうしてあんたは思うことができて、私はできないんだろうねえ」
    私、44歳独身…弟は結婚して子供2人、素晴らしい親孝行息子!たまにちょっとした罪悪感をかんじあています

    0
    2021年03月14日
  • 今日も一日きみを見てた

    購入済み

    可愛い

    猫ちゃんの写真も可愛いです。私も大人になって初めて猫ちゃんを飼って一緒に生活をして想像していたよりも猫は頭が良くて甘えん坊で、寂しがりやさんで、びっくりする事が沢山ありました。読んでいて、分かるわかる!!と思うことが沢山あって楽しかったです。トトちゃんとの生活を覗かせて頂いてほっこりします。

    0
    2021年02月02日
  • なくしたものたちの国

    Posted by ブクログ

    いつのまにかなくなったもの、というのが、人生にはたくさんある。捨てた記憶はないのに、あんなに大切にしていたものが、なぜ自分の側からなくなってしまったのだろう。
    もの以外にも、いつのまにか離れてしまった友人だとか、別れた恋人だとか、無理やりに忘れることに決めた人とか、記憶とか、たくさんある。なくしたものたちが積み重なって、今がある。

    この小説の主人公は雉田成子。成子は8歳まで、人間以外のいろんなものと話ができたけれど、ある日突然それができなくなった。
    そして成子は成長してゆく。痛々しい恋愛をしたり、それが破れたあと平穏な恋愛をしたり、結婚して子どもを産んだりする。ものや、人や、関係を得たり、な

    0
    2021年01月25日
  • 物語の海を泳いで

    Posted by ブクログ

    読書という至福の世界へ。

    一流の作家であるためには読解力も重要なことを教えてくれる。素晴らしい書評の数々。雑誌、新聞などに掲載された書評を集めたもの、情報量が半端ない。作品を書きながらこれだけの本を読んでこられたことには感嘆する。

    また本書の書評、いずれも目の付け所が素晴らしい。創作者の視点ということもあるのだろうが、筆者の読書好き度合いの大きさが伝わってくる。缶詰めになりながらも本を買ってしまい食事の時間だけでも読書するエピソードが楽しい。

    ますます読みたい本が増え、積ん読本も増えること間違いなし。

    0
    2021年01月21日
  • あしたはうんと遠くへいこう

    Posted by ブクログ

    30手前、泉と世代が同じ。自分に重ねて読んだ。
    ダメ男ばっかりだけど、一緒にいる時はその人のことが好きっていうの、分かるなあ。

    0
    2021年01月02日
  • 物語の海を泳いで

    Posted by ブクログ

    読書エッセイ。氏の小説が好みのこともあり、当然、その読書遍歴も気になるもの。ジャンル問わずの読書家ぶりもさることながら、エッセイとしても面白く読ませて頂きました。個人的に、最近は年末のランキングシーズンってこともあり、読みたい本がいや増していた反動か、本作からは、それほどピックアップ作品はなかった(というか、あえて控えたというべきか)。そんな中、気になったのは下記の諸作。さて、読める日は来るのか…?

    虫娘。罪の轍。時穴みみか。子供のための教訓詩集。

    0
    2020年12月22日
  • 対岸の彼女

    ネタバレ 購入済み

    タイトル回収する作品は良作。

    2人の主人公の現在、過去が交互に進んでいくけれど、そこが繋がる美しさ、そしてタイトルを気づけば回収してるといううまさめっちゃ読みやすかった。

    0
    2020年12月17日
  • 私はあなたの記憶のなかに

    Posted by ブクログ

    久しぶりの角田さん やっぱり好きだなぁ〜
    なんでもない日常に引っかかる何か…
    「地上発、宇宙経由」が好きです
    みんなどこかの誰かとつながりたいんですね。
    でも、近くにいる人を思うことも 大事ですよね。

    0
    2020年12月15日
  • わたしの容れもの

    Posted by ブクログ

    角田さんのエッセイ、今回もまたかなり面白い笑
    容れもの、の劣化、老い、不具合を面白おかしく伝えてくれる。

    友人の言葉、「若い人は運動なんかしなくていいんだ、中年になってすればいいんだ」なんて腑に落ちる言葉、と膝を叩いた。

    50近くなるのと転びやすいらしい笑笑気をつけよう!

    0
    2020年11月23日
  • 私はあなたの記憶のなかに

    Posted by ブクログ

    8篇からなる短編集
    中盤の「水曜日の恋人」を読んだ夜は、似た経験をした小さい頃の思い出で寝れなくなり、「空のクロール」では怒りで寝れなくなり、「地上発、宇宙経由」で別れた恋人を想い、最後の「私はあなたの記憶の中に」では喪失感、孤独感に打ちひしがれるのであった。
    短編集って結末がうやむやで終わってしまいがちで、その余韻が良いのかも知れないが、かき乱されたまま取り残された感は否めず、結末を知りたいと思ってしまうのは邪道なのか。

    0
    2020年11月21日
  • あしたはアルプスを歩こう

    Posted by ブクログ

    なぜ角田氏の作品に引かれるのか分かった気がする。
    面白く、考えさせられるステキな作品

    イタリア、アルプスのトレッキングに誘われウキウキ参加するものの雪山や勾配などかなり過酷な経験をする。
    ただ歩く体験談ではなく、ガイドのマリオさんが仏教に納まり、山と禅が似ていると話す説法のようなお話も魅了的。旅の最後に寄ったベネチアが物足りなく感じる、大自然に魅了され、気持ちの安らぐ体験から自信をもらう。

    角田氏が見たもの、感じたもの、出会った人々、それぞれをリアルタイムでタイムで書き上げている。

    人の言葉を使わないこと。
    人から見聞きしたものを安易に信じないこと。
    自分の手で触れ、目で見ること。
    を、

    0
    2020年11月08日
  • 今日もごちそうさまでした

    Posted by ブクログ

    ここ数年は「食」にまつわる本が好きでその流れで購入。

    角田さんのエッセイは読みやすく面白くて以前から好きだが、これも例に違わず良かった。既に何度も読み返している。
    季節ごとに章が分かれているので、今の季節にあった章を読んで何作ろうか考えるのも楽しい。

    0
    2020年10月14日
  • 源氏物語 下

    Posted by ブクログ

    やっと読み終わり。
    長い長い・・・長かった。やっと読めた。
    というのが何よりもの感想。
    初めて源氏物語を読めたという感慨が次の感想。
    この全集もこれですべて読めたというのがその次の感想。

    源氏物語は、この下巻の宇治十帖が面白いと思いました。
    日本文学独特の物語の進み方にめんをくらうところもありつつ。全体的には読めてよかったと思いました。

    0
    2020年10月13日
  • 物語の海を泳いで

    Posted by ブクログ

    角田さん、チバ好きなの…!って有名な話やったらスミマセン。むしろ『モアビート』の存在を知らなかったワタシはそれを恥じる。

    0
    2020年10月11日
  • 予定日はジミー・ペイジ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    流石サスガの角田光代。素晴らしい。素晴らしく良い。いやもう、何度でも言いますが言えますが、これは、凄く良いです。「読んでよかった!」って、何の留保も衒いもなく言う事が出来る本というのは、素敵ですよ。そんな本に出会うことができるのは、素敵なことですよ。何度でも言います。コレは、とても素晴らしい本です。

    赤ちゃんができた夫婦の、妻寄りの内容の日記体裁の小説、という感じなのですが、うーむ。ばりリアル。最初は、まあ、王道の誤解だと思うのですが、角田さんの実体験だと思って読んでました。つまり、小説というより、エッセイ寄りの小説、私小説、みたいなもんだと思って読んでましたね。ええ。

    全部創作かい、って

    0
    2020年10月04日
  • 夜道の家族

    購入済み

    『空中庭園』は、家族というユニットの虚構を糾弾しているにも関わらず、静謐な雰囲気に満ちた作品で、角田さんの小説の中ではベストの作品だと思います。
    その作品の『その後』として書かれた本作品も、空中庭園を読んだことのある人にとっては興味深く読めると思います。

    0
    2020年09月26日
  • 幾千の夜、昨日の月

    Posted by ブクログ

    手元に置いておきたい1冊。角田さんの夜のエッセイだけど、旅先の話も多くて、旅に出られない今、少しだけ旅したい欲を解消してくれた気もするし、逆にとても羨ましくて行きたくなった気もする。ふとしたときにまた読み返したい。

    0
    2020年09月21日
  • なんでわざわざ中年体育

    Posted by ブクログ

    Number Doの連載コラム。フルマラソン、トレイルラン、ボルダリングなどやってる最中は後悔しながら、なぜかまた参加してしまう体験を語る爆笑エッセイ。

    スポーツの本は運動が大好きで得意な人が書く。本書は異例、題に「なんでわざわざ」とあるとおり、さほど好きでもないがフルマラソンなどに参加、後悔しつつも魅力にとりつかれまた申し込むスバイラルを描いている。
    フルマラソンのほか、登山、ボルダリング、トレイルランニングなど。大きな志を持たないからこそ続いていく。
    筆者が決して強い意志を持っているわけでなくどちらかというとずぼらな所が好感。

    中年体育心得8ヵ条が秀逸。
    1 中年だと自覚する
    2 高い

    0
    2020年09月12日
  • 源氏物語 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    前の光源氏が主人公の話とは打って変わって俗っぽい人間ドラマになる。序盤の恋する蔵人少将の見苦しさから絶好調だ。

    薫と匂宮、名前が嗅覚関係で似ているな、と思っていたが、薫が香りを放ち、匂宮がそれを女性から嗅ぎ取るのか!と中盤に気付き、伏線回収された気分だった。宇治の三姉妹を挟んで何度も三角関係になるのが面白い。
    浮舟は名前の通り、二人の間をフラフラするし。
    (名前の由来になった匂宮に抱かれて舟でデートするシーンはロマンチックだった)
    角田さんのあとがきの浮舟の解釈も唸った。

    「袖ふれし人こそ見えね花の香のそれかとにほふ春のあけぼの」

    この歌、薫と匂宮どちらの名前も入っている。
    1000年前

    0
    2020年09月11日