角田光代のレビュー一覧

  • くまちゃん

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    フラレる人たちの連作短編小説

    NHKの番組「理想的本箱 君だけのブックガイド」の「ひどい失恋をした時に読む本」回で紹介された本の一冊


    「ふられ」の数珠つなぎ
    中には振っているようなものもあるけど、実質的には振られている

    登場人物たちは恋することで人生の転機を迎える
    フリーターがまともな職に就こうとしたり、夢を諦めたり、自分の性的指向を認識したり
    そこで人生を変えるような行動するが、失恋と共に失敗するという展開を迎える
    自分にとっては運命の相手と思っていても、相手にとってはありふれた、場合によってはどうでもいい相手だったりといった恋愛感情の偏りをまざまざと見せつけられる


    好きな方の立

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    2026年06月03日
  • 愛がなんだ

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    映画が出た当初、割とすぐに観たのだけれど断片的にしか覚えていないのもあり
    こんな感じのストーリーと雰囲気だったっけ...?っという印象、悪い意味ではなく。
    映画は映画で好きだったことは覚えているし
    原作も原作で好きだなぁっと。
    "恋は盲目"っという言葉があるけれど
    片思いでも両思いでも経験をしたことがある人は少なくはないと思う。
    そしてどれだけ好いて尽くしても愛は返って来ず
    "それでもそばにいられるなら..."っと
    テルちゃんのように都合の良い存在へと成り下がってしまう経験をしたことがある人。
    どちらかの経験をしたことがある人には共感性が高く
    現実味を帯

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    2026年06月03日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    お気に入り作家の一人で本作もこれまでの作品同様に期待を裏切らないレベルではあったが、私個人的に琴線に触れる程では無かった。ストーリー自体への共感については読者の年齢性別や人生経験に寄るものが大きいと思うので、これは仕方ないだろう。特にあらた少年の第三章では無理やりハッピーエンドに繋げた様に感じ、尚更響かなかったのだろう。ただ、読者に寄って様々な感想を持たれるのもまた著者の並外れた才能の賜物だと言える。

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    2026年06月03日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    角田光代さんの作品、初読みです。
    2026年初作家、30人目です!

    角田さんの作品は他にも読みたい作品があります。
    今回読んでみて、すごい読みやすい作家さんでした。

    感動必至とか説明に書かれてしまうと、天邪鬼なのであんまり感動できない(笑)

    それでも面白かったし、先が気になってあっという間に読めました。

    細かいところが気になっちゃうので、なぜくすかの両親がくすかの事を可愛がらなかったのかとか、そちらが気になりました(>人<;)

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    2026年06月01日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    久々の角田さんの新作。
    音楽を通して救われた人生や友人関係。父親不在の家で育ったあらた少年と家族不在の家で育った、母親くすかさんの交互の視点で物語は綴られる。くすかさんの少女時代が哀しい。けど新くんの友人がとても良い味を出していて救われる。タオルは必携。

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    2026年05月31日
  • 対岸の彼女

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    "なぜ私たちは年齢を重ねるのか。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。"葵の中でナナコと過ごした時間の大きさや輝きは計り知れなくて、今の葵を動かす原動力になっていて。そんな瞬間を過ごせたことと、ともに過ごした相手は、きっと今のその相手との関係に関わらず、自分の中で長い人生を乗り切る糧になるんだろう。それが小夜子にも届いたことが凄い。全て閉じてシャットダウンすることも選べるけど、そうすることは簡単ですぐ出来るから。一つ一つの出会いにも何かしら意味や縁があると信じて、傷つくのを恐れず前に進みたい。

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    2026年05月31日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    新(あらた)は父親の人物像はもちろん、父親の不在を疑問視すらせずに
    シングルマザーの母くすかと暮らしています。
    ある時母に写真立の男性が父親だと聞かされ、やがてその男性がロックスターだと知り…

    特筆すべきはさらっと読める、とても読みやすい文章。
    新とくすか、二人それぞれの視点で、時間軸もそれぞれに物語は綴られていきます。

    独特な感性のロックな母親くすかさん。
    新は父親がいないことでの寂しさや心細さは持っていません。
    その意味ではくすかさんはちゃんと自立した大人の女性で、
    支えあい、愛し合っている素敵な親子です。

    くすかさんは働き者で息子に我慢をさせないよう、
    のぞむことはなんでもやらせて

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    2026年05月29日
  • さがしもの

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    人じゃなくて本が主人公の短編集って感じ。
    どこに行っても本があり、本がある場所が私の居場所であり、本が人を繋いでくれる。

    あと、角田光代さんの文体が染み入る。
    なんと言葉に表せばいいんだろうか。
    改めて好きな作家さんだと思った。

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    2026年05月28日
  • 方舟を燃やす

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    食にこだわったり,何かを信じたり、こだわったり、不三子は自分と重る部分が多々あった。
    情報が多すぎて、それが正しいかも怪しい現代。
    この本にはないけどさらにAIにまで振り回される世の中になってきている。怖い。
    もっと自分で考えて生きていかなければいけないが難しいな。
    何を信じるか,選択するのは本当に難しい。
    多数派になれたら楽なんだろうけど、それも違う。

    二人の人生を長くにわたり丁寧に描かれていて良かった。信じることについて、私も自分自身に問いかける機会になり良かった。

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    2026年05月27日
  • 最後の晩餐

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     作中で金原ひとみさんも触れていますが、「最後の晩餐」‥‥学術的には「キリストが処刑される前夜の12人の使徒と摂った夕食」を指し、その代表格があのダ・ヴィンチ作の有名な修道院壁画ですね。

     私個人としてはまさかキリストじゃあるまいし、家族に看取られながら「この中に私を裏切る者がいる」などと予言(遺言)し、パンと葡萄酒を食して逝く…。てか裏切り者のユダは誰よ? 遺族による遺産相続争いではなく、実家と墓じまいというまさかの醜悪な泥仕合…もはや笑えないギャグ! 小金持ちじゃないけど、自分が旅立った瞬間に家族がガッツポーズしてたらやだなぁ、ハハ。

     帯にもある通り、「あなたは人生の最後に何を味わい

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    2026年05月26日
  • さがしもの

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    宮田ナノさんの『ハラヘリ読書』という作品の中で
    この『さがしもの』について書かれたページが気になって読みました。

    表題の『さがしもの』他、「本」をキーワードにした短編集です

    気になっていた『さがしもの』はもちろん、個人的には
    持ち主を不幸にする(と主人公が信じている)本のお話『不幸の種』ととある本屋さんがきっかけで小説家になった主人公のお話『ミツザワ書店』が特にお気に入りです
    あとがきエッセイの中の角田さんの「つまらない本」との向き合い方も参考にしていきたいな、と思った。つまらない本などなく、それは今の自分と相性が良くだけで、本の問題ではなく、自分の側の問題である、と。

    その他、印象的だ

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    2026年05月23日
  • 紙の月

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    そういう話だから仕方ないけど、あまりに身勝手で愚かな梨花にうんざりした再読。彼女の視点だけなら退屈な作品だが、他の登場人物との違いが紙一重なように思えて考えさせられる。身勝手な逃亡者なんだが、タイに居る梨花の話はもう少し読んでいたかった。

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    2026年05月23日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    かなりゆっくり読み進んだので、うろ覚えなところもあるけれど、角田さんの文章が好き。
    自分でも気づいていなくて、かといってモヤモヤを抱えていたほどでもなく、閉じ込めていた感情にノックして優しく取り出してくれる感覚。

    共感でもなく距離を感じるでもなく、絶妙な距離感で読めた。
    いろいろ考えすぎることも悪くないと思えた。

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    2026年05月22日
  • ご本、出しときますね?

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    作家の人たちってこんなに話上手いんだなと驚く。
    飲み会の場で話しているようなフランクさもありつつ芯を食った内容になっている。
    紹介されている本も面白そうなものばかりで、ウォッチリストにたくさん入れた。話し手さんの本も未読のものは代表作くらいは読んでおこうという気になった。

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    2026年05月19日
  • 最後の晩餐

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    作家のメンツがよかったからもちろん期待してたつもりだけど、アンソロという詰め合わせの性質上すべてのお話が自分に合うわけでもないと思っているので、百パーセント期待していたわけでもない気がする。だけど、これは個人的によかった〜!作家によってアプローチが違うのも面白かったし、なにより全員すごく読みやすかった。すんなり入ってくる感じで、一冊のアンソロとして温度感?みたいなものが揃っていてよかった(語彙力)
    わたしは江國香織だいすきマンなので江國香織のお話がいちばん読みたかったしいちばんすきだったけど、井上荒野もよかったなあ。あの短いお話のなかにオチまでつけてくるのってすごい。

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    2026年05月19日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    大好きな角田光代さんの新刊のエッセイ。なんか角田さんのエッセイ久しぶりな気がする!
    視点が面白く、小説は意外とドロドロもあるものもあるけれど、エッセイを読むと角田光代さんのことがより好きになる、文章や発想が魅力的で素敵。
    今回も楽しく読ませてもらった。

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    2026年05月17日
  • 太陽と毒ぐも

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    ばっかみたいな恋人たちのお話。
    憎み切れないロクデナシと、それに振り回されるおバカさん。
    ほんま、角田さんが言う通り“ばっかみたいな恋人たち”。
    ちょっとゾワリとするトコロもあるけれど、本人たちは幸せそうよ?www

    ☆サバイバル
    ☆昨日、今日、明日
    ☆お買い物
    ☆57577
    ☆雨と爪
    ☆100%
    ☆教諭過去
    ☆糧
    ☆二者択一
    ☆旅路
    ☆未来

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    2026年05月14日
  • 神さまショッピング

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    残酷な自分、人として最低な自分の心の内側が炙り出されるように感じた。自分の醜さが書かれているようで悲しくもあり、他にもこんな気持ちの人がいるのかな と救われた気分になり読後はサッパリした。

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    2026年05月14日
  • 庭の桜、隣の犬

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    たまプラーザに住む房子と宗二、そしてその両親、宗二に固執する同職場の「和田レミ」など周辺に目を向けながら、半ば別居と化した2人の関係に訪れた僅かな変化を描いている。リアルで、しかしどこか僅かに透明感の残る「家族」を描く手腕はさすが角田光代である。

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    2026年05月13日
  • エコノミカル・パレス

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    ネタバレ

    角田さんの書く女性の主人公のことは、いつも応援したくなってしまう。
    憧れるとか、共感できるとか、とは全く違う感覚なので不思議なんだけれど、客観的に見ると今作の主人公もダメダメで、でも誰しも彼女の状況に陥る可能性もあるよねと思わせられる描写が絶妙だと思う。

    スナックのお客さんに源氏名で呼ばれる以外は、同棲中の彼氏からも、気になる年下の相手からも、誰からも名前を呼ばれない主人公が切なかった。
    主人公が相手のことを名前で呼ぶタイプなだけに、なんだか報われない気持ちになった。




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    2026年05月13日