角田光代のレビュー一覧

  • 紙の月

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    ネタバレ

    お金と、心に満たされなさを持つ人の話だった。

    主人公の梨花。ちょっとぼーっとしていて、何事も深く考えなくて、見たくないものは見ようとしない。そうして暮らしているうちに、日常の物足りなさや、退屈さを埋めるためにお金を使うようになる。始めは化粧品や、服。ちょっとお高めのデパートの惣菜。

    少しずつ、少しずつエスカレートしていって、顧客のお金を拝借して、借金をして、その借金を補填するためにまた新たなお金を、かき集めて。そのうち贅沢が手放せなくなって、夢のような時間のために、現実で帳尻を合わせるよう奔走して。

    自分の欲のために、自分の都合のいいように解釈して、見たくないものは見ないで、深く考えない

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    2026年03月20日
  • Presents

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    私達は一生の内に多くのpresentsを手にします。それにまつわる思い出の数々を。
    心に沁みるものもあれば、苦い思いを伴うものもあります。
    そうして、私達はいつの日にか最期の贈り物に「ありがとう」の言葉を残すでしょう。
    心温まる一冊です。
    人からもらう物も思い出も、総て、かけがえのないpresentsなのです。

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    2026年03月16日
  • 神さまショッピング

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    大きく何かが変わるわけではないが、神仏などを通して心持ちが少し変化するその繊細な心の機微を感じられてよかった。

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    2026年03月14日
  • 三面記事小説

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    読んでいて、苦しくなる話ばかりだった。実際にあった事件にインスパイアされて書かれているからなのか?なんだかリアリティにゾッとする。
    フィクションだけれど、私たちの身近に潜む闇の存在はノンフィクションだ。

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    2026年03月13日
  • 紙の月

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    1億円を横領した女性銀行員と彼女の同級生たちの話。人間の弱いところを深く生々しく露呈した作品。お買い物中毒の話でもなく、若い男に貢ぐ話でもない。自分がどんな人間なのか、探しても探しても見つからず報われない主人公の話。

    「かわいい子には旅をさせよ」とはよく言ったものだなと。若いうちからもっといろんな経験を積んでおけば、自分で自分の道を開拓できたのではないかと思う。
    ずっと心に穴が開いたままの主人公が、顧客の預かり金から一時的にお金を抜いてしまったことから全ては始まる。

    生きていくのにお金は必要だし、お金の余裕は心の余裕は事実。でも、人生で大事なものはお金では買えないものばかりで、お金って実は

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    2026年03月13日
  • 方舟を燃やす

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    お母さんへの対応とコロナ禍での情報の扱い方をリンクさせてるのすごい、まさかここに繋がるとは。誰もなにが正解か分からない、そういう時の行動の仕方、考え方、自分だったらどうできるだろうと考えた。そして案外、人生ってむしろ分からないことだらけで、そのなかで生きているのだよなと。考え過ぎても考えなさ過ぎても、極端に反対するのもただ数に流されるのも、よくなくて。そして正解なんて最後まで分からない。それが生きているってことなんだなぁと。

    そしてものすごく取材とかしてるのだろうなと思わせる、出来事の詳細さ。本当にリアル。こども食堂の活動や役所のお仕事…

    食事は幸せを作る。身体に良いものを食べる。なにを食

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    2026年03月13日
  • 愛がなんだ

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    プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、きらいになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、(略)そういう部分を全部好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。
    主人公が恋する、かっこいいわけでもなく優しくもない小物男について語った言葉。
    切ないなー。理由じゃないんですね。なんだかわからないけど。

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    2026年03月13日
  • ねこがしんぱい

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    家族の知らない、猫のたまこの日常。想像よりも飛んだ感じの世界が笑える。絵のリアルな感じに好き嫌いが分かれるかもしれないけど個人的にはユーモアもあって良かったと思う。

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    2026年03月12日
  • 紙の月

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    ひりひりと痛みが伝わってくる場面が多いのに、本人は気づかなくて読者としてもどかしい。一見何ともないが痛々しい状況を丁寧に描写し続けている。人間の欲って夢中になれる良さと同時に麻薬となって抜け出せないね。

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    2026年03月10日
  • タラント

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    表紙からスポーツ系の小説だと思いこみ避けていたけど、知人のおすすめにより読むことに。

    誰かがある道を選択するとき、理由、きっかけはひとつじゃなくて。
    その選択に関わること全てを書こうとするとこの分厚さになるんだろうな。

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    2026年03月08日
  • だれかのいとしいひと

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    読書久々にした
    読みやすくてスルスル入ってくる
    特別共感できるとか、感情移入するとかではないけど心に染み入る文章だった

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    2026年03月08日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾が大好きで、表紙があまりにも可愛くてに取りました。

    サラッと読める文章で隙間時間に楽しむのにちょうど良い一冊です。

    台湾に行かなくても、日本に住む日常の中に台湾を感じることができます。

    香港や台湾は、ずっとそのままでいてほしいな。

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    2026年03月01日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    角田さんと料理。それは間違いないに違いない!という確信を持って手に取った「ゆうべの食卓」。派手な料理はない。どちらかという「きのう何食べた?」系の日常の食卓だ。料理はなく食卓がメイン。コロナ禍の出口の見えない閉塞感があった。非常事態というより異常事態だった。それでも、食卓には何がしかの食べるものが並んだ。当たり前が当たり前じゃなくなり、そして、当たり前を取り戻す。食卓を囲むこと。それは家のありようだったり、家族のありようだったりする。

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    2026年02月28日
  • 源氏物語 5

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    読み終わった。まさに激動の巻だと思う。
    今まで光君がしてきたこと、自分がされたらどうなるかみたいなね。
    それにしてもうーん、個人的に柏木キモいなって思ったけど教養もあって素敵な人なことに変わりはないのか。人間の多面性って感じなのかな。
    とりあえず言えるのは千年も前の話なのに人は変わらないし、文才がすごすぎる〜!!


    以下ネタバレ含む感想(途中までしかない)




    【若菜 上】
    ・朱雀院、出家したいけど1番小さな姫君(女三の宮)だけが気掛かり!光君にお願いしたいけど〜
    ・女三の宮、幼いし無邪気で可愛い
    ・光君、朧月夜とやっぱどうにかなりたい…夜こっそりでかける…!!朧月夜も満更でもない!

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    2026年02月27日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    ネタバレ

    お久しぶりの角田作品。
    日々のディティールや情景描写が、本当に日記のようですごい。あと書き連ねられる献立がどれもおいしそう。冷やし中華食べたくなる。

    妊娠から出産までの日記風の小説ではあるものの、私としては、マキと父との関係が心に残った。
    折り合いが悪かった父が夢に出てきて、子供が父の生まれ変わりかもしれないと取り乱すマキに、夫は「おとうさんだった人のことを悪く言うのはよくないよ」「言っちゃいけないことってあるよ」と声をかける。マキはそれに腹を立て、トイレに立てこもってしまう。
    親は絶対的に大切にしないといけないと信じている人って意外と多い。でも家族には全家庭で違う独特の関係性があるのだから

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    2026年02月27日
  • 神さまショッピング

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    ネタバレ

     角田さん、久しぶり~。この引きずり込まれる文体、懐かしいです。
     インドなどの海外の神様詣で、自分は行きたくないと読者に思わせてしまうなんて、ある意味凄いです。
     還暦間際の夫婦が出てきますが、いろいろと重ねあうところが多くありました。そして、自分の中にあった黒歴史も思い起こしてしまい、夢見が悪くなってしまったではないですか。こんなに影響力のある作家さんはあまりいないですね。図太い私でもこうなのですから、前に「坂の途中の家」を人に貸したときに、「怖くて読めなかった」と返されたのも納得です。

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    2026年02月27日
  • 神さまショッピング

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    お参りとか祈りとか願いとか神様とか信仰とか、そういった見えないものに対する短編集。スリランカやミャンマー、インド、パリ、日本。無宗教な日本人だからこそ共感できる違和感や疑問がおもしろかった。同じこと思ったことある!と口に出しながら読んだ。

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    2026年02月27日
  • 人生ベストテン

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    ネタバレ

    「貸し出しデート」の話好きだった。
    惰性で続けてきた今の生活から、逃げるように一歩踏み出すような話が多くて、自分の最近の生活についても考えさせられた。

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    2026年02月23日
  • ゆうべの食卓

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    食事は何を食べるかはもちろん、誰と食べるかも重要
    子供の独立、実家の処分これからのライフステージに出てきそうな問題です
    できたら雑誌掲載誌時に小出しに読みたかった

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    2026年02月22日
  • 福袋

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    あまりにも日常に近すぎて、恐さも感じた
    人を愛することって人生をかけた大事だけど、通勤や家事や雑用みたいに当たり前の顔をしていて、「退屈」と感じてしまうってまじでそう。
    基本面倒なことなんだよな。
    うぅー、今刺さる。

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    2026年02月21日