角田光代のレビュー一覧
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ネタバレ「この女性のまとう、ぞっとするような孤独。私のなかの山口タエと写真の女が似ているのは、顔でも体つきでもない、それだ。たしかにそれはぞっとするような孤独であるのに、同時に和歌は、その姿に強く惹かれる。自身の抱える矛盾が、いつかとんなふうな孤独に姿を変えればいいのにと、焦がれるような気持ちで思う。」
読む側を鼓舞するような本の紹介文が魅力的で購入
どこにでもいる普通の女の子が祖母が本を出していたことから書くことそのものに目覚めていく物語
最初は働くことも何かを究めることも望まず、付き合っていた成功者の仙太郎と結婚したいと思っていたのに、小説をかくことから徐々に自分の中の願望に忠実になっていく -
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にせ巡礼
讃美歌30番 あーさーかぜー
86ページ
人間の手によって管理されているわけでもないのに、こんなにも完璧に調和していて、そのことに物理的に満たされたとき、なぜか、千鶴もまた神様のことを思った。神と言う存在が確実にあって、この広大な世界を作り管理し、私たち人間に、美しいという言葉と、それを受け取る知覚と感性を与え、それらが合致したときに、ネガティブなものでは決してなく、幸福により近い何かが溢れてるような設定をあらかじめ行った。そうでなくてはおかしいとすら、ちづるは今思うのだ。こんな完璧が、自然に出来上がるはずがない、と。
神様ショッピング
常に救いを求めて。
絶望退治
息子と縁を切 -
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恋愛って難しいな、と思う。
タイミングが後少しずれていたら、二人は結ばれていたのかもしれないし、でもそのあと出会った新しい人とも出会えていなかったのだろうとも思う。
私も振り返ってみると、付き合っている人には振られてばかりだ。
告白されて振ることは何度かあるが、付き合ってしまうとその人が全てになってしまう。
実は振られる方だけではなくて、振る方も痛みを伴う。嫌いになっていないのであれば、なおさらだ。新しく好きな人ができたり、そんなに相手のことを知らないまま別れることになってしまったり。形はさまざまでも、相手を失うという事実は同じで、痛みの強さは違えど誰しも傷ついている。
恋愛をもうしたくないと -
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「最後の晩餐」をテーマにしたアンソロジー。江國香織さんが好きで手に取ってみたが、他の作家さんの短編も面白くて、他の作品も読んでみようと思う方に出会えたのがうれしい。作家さんによって、好き嫌いがはっきり分かれて面白かった。
「最後の鰻」角田光代
父が亡くなる前のことを思い出した。鰻が好きだった父。命日に家族で鰻を食べようかな。
「小曾根幸子の送別会」寺地はるな
小曾根さんが爽快!好き。
「もうひとりのねえちゃん」藤野千夜
なんかこの話面白いな…と思うと藤野さんの短編だった。人間関係がちょうどいい感じで素敵。
「本当の話」井上荒野
女三世代の感じが好き。
金原ひとみさんの短編に出てくるカ -
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角田光代さんのエッセイを読むたびに思うけど、彼女は「普通の日常」を面白くする天才なんだと思う。
朝から仕事をしながら、お昼ご飯のことばかり考えていたり。見知らぬおばさんにお金をせびられて、その人の人生を勝手に想像して結局お金を渡してしまったり。ちょっと自虐的で、決して自分を大きく見せようとしない。そんな肩の力の抜けたユーモアは、どこかさくらももこさんを思い出させる。
ページをめくるたびに「次はどんな話なんだろう」と思えて、読み終わる頃には「ああ、まだ終わらないでほしい」と思った。
「しあわせ」の値段なんて人それぞれだけれど、こんなふうに日常を面白がれる人は、それだけでとても豊かなんだろう -
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これまで読んだ角田光代さんのエッセイはどれも好きなのだけど、中でもこの本はわたしの大好物「食べ物エッセイ」×「角田光代さん」の組み合わせが最高だった。
野菜全般(特にキノコ類)、青魚、珍味類が大嫌いな偏食児だった角田さんが、30代での食大改革を経て、さまざまな食材に開眼し、その思い出を語ってくれる食好きにはたまらないエッセイ。
言葉のひとつひとつが絶妙に面白くて、でも無理に面白いこと言ってやろうという気合いが感じられなくて、ナチュラルにこんな面白い文章が書けるってやっぱり才能だよなーなんて思いながら、ときどきふふっと笑いながら読んだ。
肉と油が好きという角田さんと、幼児の頃から野菜ばかり -
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大好きな角田光代さん作品。
読めば読むほどだんだん怖くなってくる。表面上はどこにでもありそうな4人家族のお話なのに、家族のそれぞれが隠しているというか、表に出さない、きっと永遠に明らかにしないことがそれぞれにあって、それがいつか露呈してしまったらどうなるんだろう?と考えると怖くて仕方のない作品。
私の家族にも思い当たることは多少ある。
家族というだけで何でも分かり合える、話せばわかる、と考えるのは傲慢なんじゃないかと言われているような気がする。親しき仲にも礼儀ありみたいに、家族というのはそういうちょっとお互い触れられたくないことや、隠しておきたいことをお互いに持ちながらも家族という集団とし -
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面白かった。
死ぬときは絶対幸せにならざるを得ないというか、 自らのこれまでを受容せざるを得ないはずで。
死ぬ瞬間はきっと平穏が訪れるであろう、という確信のようなものをぼんやり抱えながら生きている私は自分の選択に疑いを持ったことが少ない。
こう書くと自信過剰っぽくて我ながらすごく嫌な感じだけど、この考えは自分の人生経験の浅さや思考の幼さからくるものだと思う。
本書は短編集であり、その登場人物どれもが成熟した大人である。
様々な分岐点を経て、当人なりの"平凡"に辿り着いた人間が過去を振り返るとき、それぞれの物語、そして新たな発見が生まれるのが面白かった。
あのとき、ああ