角田光代のレビュー一覧

  • 空中庭園

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    ネタバレ

    角田さんの短編集の話がこんな風に繋がっているのはすごく好みで、というのは微かな繋がりでは無くて、それぞれの視点から見た家族のあり方や家族の誰かが語られているから。
    桜木紫乃さんのホテルローヤルの連なりも良かったけど、名作家さんの短編集の連なりは魅力的

    また、テーマとタイトルも言い得て妙で、空中庭園という言葉はよくわからないんだけど、しっくりきていることだけはわかる。読んでよかったー!とかスッキリとかそういう読後感では無く、どこか不穏で、でもリアルで、愛ってなんだろう、家族ってなんだろうって考えさせられる。

    絵里子の育てる庭園、絵里子の母親との確執、タカシを騙して家族を作る、1番ゾッとした

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    2026年06月10日
  • 最後の晩餐

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    寺地はるなさんの「小曽根幸子の送別会」が圧巻。
    小曽根さん以外の登場人物3人の視点から、それぞれの “小曽根像”が描かれていて、中でも秋川の無礼さ、お門違いな考え方、小曽根さんを終始下に見る尊大な態度には読みながら本当に腹が立った。でも、こんな男性が全員ではないといえ一定数存在するのだと思うと実社会への暗澹とした気持ちが立ち込める。
    社会と自分の価値観のズレに気づけないのもまた、自覚のあるなしに苦しいことなのだろうなと思う。

    私は小曽根さんがかっこいいと思ったし、私もきっと同じことをするだろうなって感じたシーンもあった。
    一番印象に残った話だった。

    他の作品も切り口が斬新で、読んでいて学び

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    2026年06月12日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    久しぶりに本を読んだ。すっごくよかった。
    自分の小さな日々や変化も、後から考えたらかけがえのないものになるんだろう、この日々を噛み締めようという気持ちになった。
    色々なタイプの人たちのなんてことない日々やちょっとした変化をかかせたら角田さんにまさる作家は本当にいないと思う。

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    2026年06月10日
  • 対岸の彼女

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    登場する誰の行動も理解ができてそれを俯瞰して見て自分は違うって思うことも嫌になるくらい理解ができて、だからこそ一歩踏み出す勇気を出した人があまりに明るく輝いてた

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    2026年06月06日
  • 太陽と毒ぐも

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    価値観や人生観、趣味嗜好、育った環境や習慣など、妥協できない相違点。
    若い恋人たちは親密になり喧嘩することで、相手は自分と違う人間であることを知るのかもしれない。

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    2026年06月06日
  • だれかのいとしいひと

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    物語全部がクセになるような、そんな一冊。

    おおよその内容を文字起こしすると、大した事ないような話も、角田さんの手にかかれば、粘りつくように頭から離れなくなる。

    例に挙げると、転校した事ないのに転校生の会に入ったり、別れた同棲相手の家にジミヘンのポスターを取り返しに行くとか、意味が分からないけど、読むと心が震える。

    こんなの大好き。

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    2026年06月05日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    いい!角田光代は絶対性格いい!
    それが随所に感じられるエッセイ。
    そうか、食いしん坊の人は目に入っ食べ物の名前を口に出して読み上げずにはいられないのか。
    私も車の助手席で言ってるらしく”なんで見たもの声に出して言うの?”とよく夫に言われるわ。
    外食と飲みにいくことが多い著者。
    でもだいぶ少食なんだとか。
    ピザはせいぜい2切れって、だからラーメンにサービスでライスがつく場合も断るんだとか、ラーメン1人前ですらあやしいらしい。
    さすがに私もライスはいらないけね。
    だって美味しいものはいっぱい食べたいものね。
    天狗納豆、今度成城石井で買ってみよう。
    トトの写真(モノクローム)がたくさん載っていて全部

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    2026年06月05日
  • 韓国ドラマ沼にハマってみたら

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    半分くらい見てたし
    「マイディアミスター」が本当に好きなので
    うれしかった
    残りのものも見たくなる
    見てからまた読もう

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    2026年06月04日
  • 最後の晩餐

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    豪華執筆陣にワクワクして購入し、期待通りの素晴らしいアンソロジーだった。
    どのお話にも違った良さがあってどれが1番好きか決めきれないが、今いちばん思い出すのは金原ひとみの『ラストサパーフォーエバー』。

    彼氏と別れて死にたいくらいつらいクズハの元に女友達3人が最後の晩餐に食べたいものを持ち寄る。死にたいクズハ本人ではなくその友人たちが選んだものなので理性が働いていて面白い。特に未来のことを心配しなくて良いから痛風鍋、という選択肢はあまりにも理性。自分にはその視点と選択肢が存在してなかったのですごく良いなと思った。本能のままに手を伸ばし食べまくる描写に活力が湧いてくる。

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    2026年06月04日
  • さがしもの

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    ネタバレ

    新刊ももちろん大好きなんだけど、古本屋での出会いはよりいっそう特別に感じる。探すではなく、必然的に出逢う感覚。そういう意味で「旅する本」というのは言い得て妙!と思った。

    本は人を呼ぶ、のも間違いないな。読むタイミングってのが不思議とあって、自分の知識や読解力・精神年齢や環境などが合致した時その本を全力で迎え入れることができる。

    「できごとより、考えの方が何倍も怖いんだ。」
    この言葉に出会えたことがこの本を読む意義だったと合点がいく。本好きでよかったな。

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    2026年06月04日
  • タラント

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    あちこち話は飛ぶけれど
    どれも深い話で
    じっくり時間をかけて読んだ

    大事な人が亡くなったとき
    ひとは何を思うのか
    亡くなった人のこと
    亡くなった人とのこと
    自分自身のこと

    そういえば、昔
    ボランティアは偽善なのかどうか考えたことがあったことを思い出した

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    2026年06月04日
  • くまちゃん

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    フラレる人たちの連作短編小説

    NHKの番組「理想的本箱 君だけのブックガイド」の「ひどい失恋をした時に読む本」回で紹介された本の一冊


    「ふられ」の数珠つなぎ
    中には振っているようなものもあるけど、実質的には振られている

    登場人物たちは恋することで人生の転機を迎える
    フリーターがまともな職に就こうとしたり、夢を諦めたり、自分の性的指向を認識したり
    そこで人生を変えるような行動するが、失恋と共に失敗するという展開を迎える
    自分にとっては運命の相手と思っていても、相手にとってはありふれた、場合によってはどうでもいい相手だったりといった恋愛感情の偏りをまざまざと見せつけられる


    好きな方の立

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    2026年06月03日
  • 愛がなんだ

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    映画が出た当初、割とすぐに観たのだけれど断片的にしか覚えていないのもあり
    こんな感じのストーリーと雰囲気だったっけ...?っという印象、悪い意味ではなく。
    映画は映画で好きだったことは覚えているし
    原作も原作で好きだなぁっと。
    "恋は盲目"っという言葉があるけれど
    片思いでも両思いでも経験をしたことがある人は少なくはないと思う。
    そしてどれだけ好いて尽くしても愛は返って来ず
    "それでもそばにいられるなら..."っと
    テルちゃんのように都合の良い存在へと成り下がってしまう経験をしたことがある人。
    どちらかの経験をしたことがある人には共感性が高く
    現実味を帯

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    2026年06月03日
  • さがしもの

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    人じゃなくて本が主人公の短編集って感じ。
    どこに行っても本があり、本がある場所が私の居場所であり、本が人を繋いでくれる。

    あと、角田光代さんの文体が染み入る。
    なんと言葉に表せばいいんだろうか。
    改めて好きな作家さんだと思った。

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    2026年05月28日
  • 方舟を燃やす

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    食にこだわったり,何かを信じたり、こだわったり、不三子は自分と重る部分が多々あった。
    情報が多すぎて、それが正しいかも怪しい現代。
    この本にはないけどさらにAIにまで振り回される世の中になってきている。怖い。
    もっと自分で考えて生きていかなければいけないが難しいな。
    何を信じるか,選択するのは本当に難しい。
    多数派になれたら楽なんだろうけど、それも違う。

    二人の人生を長くにわたり丁寧に描かれていて良かった。信じることについて、私も自分自身に問いかける機会になり良かった。

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    2026年05月27日
  • 最後の晩餐

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     作中で金原ひとみさんも触れていますが、「最後の晩餐」‥‥学術的には「キリストが処刑される前夜の12人の使徒と摂った夕食」を指し、その代表格があのダ・ヴィンチ作の有名な修道院壁画ですね。

     私個人としてはまさかキリストじゃあるまいし、家族に看取られながら「この中に私を裏切る者がいる」などと予言(遺言)し、パンと葡萄酒を食して逝く…。てか裏切り者のユダは誰よ? 遺族による遺産相続争いではなく、実家と墓じまいというまさかの醜悪な泥仕合…もはや笑えないギャグ! 小金持ちじゃないけど、自分が旅立った瞬間に家族がガッツポーズしてたらやだなぁ、ハハ。

     帯にもある通り、「あなたは人生の最後に何を味わい

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    2026年05月26日
  • さがしもの

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    宮田ナノさんの『ハラヘリ読書』という作品の中で
    この『さがしもの』について書かれたページが気になって読みました。

    表題の『さがしもの』他、「本」をキーワードにした短編集です

    気になっていた『さがしもの』はもちろん、個人的には
    持ち主を不幸にする(と主人公が信じている)本のお話『不幸の種』ととある本屋さんがきっかけで小説家になった主人公のお話『ミツザワ書店』が特にお気に入りです
    あとがきエッセイの中の角田さんの「つまらない本」との向き合い方も参考にしていきたいな、と思った。つまらない本などなく、それは今の自分と相性が良くだけで、本の問題ではなく、自分の側の問題である、と。

    その他、印象的だ

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    2026年05月23日
  • 紙の月

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    そういう話だから仕方ないけど、あまりに身勝手で愚かな梨花にうんざりした再読。彼女の視点だけなら退屈な作品だが、他の登場人物との違いが紙一重なように思えて考えさせられる。身勝手な逃亡者なんだが、タイに居る梨花の話はもう少し読んでいたかった。

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    2026年05月23日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    かなりゆっくり読み進んだので、うろ覚えなところもあるけれど、角田さんの文章が好き。
    自分でも気づいていなくて、かといってモヤモヤを抱えていたほどでもなく、閉じ込めていた感情にノックして優しく取り出してくれる感覚。

    共感でもなく距離を感じるでもなく、絶妙な距離感で読めた。
    いろいろ考えすぎることも悪くないと思えた。

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    2026年05月22日
  • ご本、出しときますね?

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    作家の人たちってこんなに話上手いんだなと驚く。
    飲み会の場で話しているようなフランクさもありつつ芯を食った内容になっている。
    紹介されている本も面白そうなものばかりで、ウォッチリストにたくさん入れた。話し手さんの本も未読のものは代表作くらいは読んでおこうという気になった。

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    2026年05月19日