角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
角田源氏2巻です。「紅葉賀」、「花宴」、「葵」、「賢木」、「花散里」、「須磨」、「明石」の7帖を収録。
藤壺が光君そっくりの子を出産、光君と年配の典侍との逢瀬中に頭中将が突入、有明の君(朧月夜)との出会い、桐壺帝が譲位し朱雀帝即位、新斎院の御禊の儀式で六条御息所と葵の上の「車争い」、葵の上の出産と死、紫の姫君と結婚、桐壺院の死、藤壺出家、尚侍(朧月夜)との密会が発覚、麗景殿女御の妹三の君(花散里)を訪ねる、京を離れ須磨へ、明石へ移り明石の入道の娘と会うようになる、朱雀帝の眼病が悪化し京への帰還を命じられる、入道の娘懐妊、光君帰京。
おもしろいぞ『源氏物語』! ていうかおもしろくなってきた。 -
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Posted by ブクログ
玉鬘編、面白い。
玉鬘、美貌によってあらゆる男が寄ってくるが、本人はあまり恋愛体質じゃないらしく常に鬱陶しがっていて気の毒に思える。
言い寄る光る君もすっかり中年なのではっきり言ってキモい。紫式部もおっさんの懸想にちゃんと見えるように描いているので、キモく思えても仕方ない。
玉鬘にすっかり入れ上げた髭黒に嫌々ながら嫁ぎ、嫌々ながら子をなす。
多分玉鬘は、その生まれ育ちから心が落ち着いた生活を送れたことがなく、とにかく心の平穏がほしかっただけなのだろう。
だけど美しいうえに高貴な生まれなので、誰も放って置いてくれない。
他におんなの生き方がなかったからしょうがないのだが、そんなふうに仕方なしに結 -
Posted by ブクログ
文庫本で556頁もあるんで、読みこなすのに時間がかかるかと思たら、すいすいといつの間にか読み終えてしもた。センテンスが短いのと文章にリズムがあるけん、そいで日常語で綴られてんからかも(彼女たちの話し言葉につられてしもた笑)。
冒頭に、手記のようなものが記され、それが各章の都度繰り返される。やがてそれが主人公みのりの祖父の戦時中のことだとわかる。
ストーリーは、みのりの大学生活から結婚した現在までを時間を前後しながら繰り返される。
長編ゆえ、彼女の大学時代のボランティアサークルを通じた親友たちとの交友や、サークル仲間との海外活動、それに祖父の謎の交流などなど話は多岐にわたる。
それらの底に流れ、 -
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Posted by ブクログ
大河ドラマ『光る君へ』(2024年)を見ながら「『源氏物語』読もっかなぁ」と思ったとき、以前出口治明さんが、コロナ禍のステイホーム中に読む本として、『源氏物語』を勧めていらっしゃったのを思い出しました。それがまさにこの角田源氏でした。「とてもテンポが良く、読みやすいです」と。
でもこのときは残念ながら持っていなかったので、とりあえず目の前にある大塚ひかり訳(ちくま文庫)と、3冊だけある瀬戸内寂聴訳(講談社文庫)を、比較しながら並行して読んでいました。
ある日書店で、そういえば角田源氏も最近文庫になったのよねーとパラパラ開いて少し読んでみたら、想像以上の読みやすさに「うっわ、読みやす!」と思