角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読む前は、題名に「幽霊」と付いているので不思議な小説なのかなと思ったけれど、実際読んでみると自分が身近に感じていることを浮き彫りにしてくれるような小説だった。
この小説の主人公たちからは、
──この世界に居場所がないんじゃないか……
という心許なさを感じたけれど、その描写がうますぎて節々に「あー!この感覚になることは確かにある!」と新鮮なカタルシスを感じた。
主人公の無職の女性が見知らぬ男子大学生の蓼科の部屋に入り浸るようになるけれど、散らかった狭い部屋での2人の独特な距離感が特に印象的だった。
大人の世界から脱落しているな、でも這い上がる気力もなくて落ち着かないな、という時にそばに置いておきたい本だと思った。 -
Posted by ブクログ
学生時代にボランティアサークルに所属していたみのり。
海外でのボランティア活動にも参加していたのだが、ある出来事で心が折れてしまい、無気力な40代を過ごしていた。
戦争により片足を失った祖父、不登校の甥、世代の違う3人それぞれの、生きる事への葛藤や使命とは、を描いた人生讃歌の物語。
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長かった〜笑
でもなんか良かった!
戦争だったり、海外の貧困の実態、パラリンピック、、とにかく多岐に渡るいろんなテーマが取り込まれてて スケールが壮大。
主人公のみのりの生き方と 私は まるで重なる所がなかったなぁ〜(--;)
なので共感できる所があって刺さったというわけではない。
だけど 人間それぞれみんな壁にぶつかって、葛藤して、停滞する時もあるけれど、それでもまた一歩踏み出そうとするという姿に なんかブワッと込み上げてくるものがあった。
タラント(使命)っていったいどういう事なのか 作者の伝えたかった事はあまり理解できてないかもだけど、リアルな人間ドラマを見た感覚で とても良かった◎
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Posted by ブクログ
「最後の晩餐」と言えばダ・ヴィンチの有名な絵を思い出します。7人の女性作家による短編集は、どれも読みやすく楽しめました。
江國香織【コインランドリーの夜】
自分を取り戻した主人公に共感。自分らしい最後の晩餐に気づけたことに爽快感を味わえました。
金原ひとみ【ラストサパーフォーエバー】
初読みの金原さん。勢いのある文章。この最後の晩餐は、最後にクスッと笑えました。
角田光代【最後の鰻】
この作品は個人的な思い出と重なって、すごくよかったです。いつまでも忘れることはない時間の物語。読者の私にとっても。
寺地はるな【小曾根幸子の送別会】
この作品も、色々な気持ちが詰め込まれた物語。読者の私のお気に入り。
原田ひ香【最後に、何を食べたの?】
もやもやした気持ちが、最後には前向きになれた感じがしました。その人らしい最後の晩餐を、どのように表現していくのか気になりました。
藤野千夜【もうひとりのねえちゃん】
こんなもうひとりのねえちゃんがいたらと思える作品。最後の晩餐はシンプルでいいのかもしれないです。
井上荒野【本当の話】
娘っていいなあ。嘘から出たまことみたいなことがあると嬉しくなりますね。
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Posted by ブクログ
考えすぎと言われるかもしれないけど、いろんなことの積み重ねで"そう"考えてしまうということはよくある。
実際には"そう"ではないかもしれないけど、真実かもしれないし、結局誰にも分からないしで、"そう"思ってしまった方がどんどん潰れていく。
読んでいて、主人公・里沙子の考えていることや言いたいことが物凄くよく理解できるのに、誰も理解してくれない、伝わらない感じが、本当にイライラしたし、モヤモヤした。
他方で、やはり里沙子も考えすぎだよ、と思ってしまう自分もいて、生きるのってこんなに難しかったっけ?と。
角田光代さんの他の本も読んでみたい。