角田光代のレビュー一覧
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ネタバレ角田さんの短編集の話がこんな風に繋がっているのはすごく好みで、というのは微かな繋がりでは無くて、それぞれの視点から見た家族のあり方や家族の誰かが語られているから。
桜木紫乃さんのホテルローヤルの連なりも良かったけど、名作家さんの短編集の連なりは魅力的
また、テーマとタイトルも言い得て妙で、空中庭園という言葉はよくわからないんだけど、しっくりきていることだけはわかる。読んでよかったー!とかスッキリとかそういう読後感では無く、どこか不穏で、でもリアルで、愛ってなんだろう、家族ってなんだろうって考えさせられる。
絵里子の育てる庭園、絵里子の母親との確執、タカシを騙して家族を作る、1番ゾッとした
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Posted by ブクログ
寺地はるなさんの「小曽根幸子の送別会」が圧巻。
小曽根さん以外の登場人物3人の視点から、それぞれの “小曽根像”が描かれていて、中でも秋川の無礼さ、お門違いな考え方、小曽根さんを終始下に見る尊大な態度には読みながら本当に腹が立った。でも、こんな男性が全員ではないといえ一定数存在するのだと思うと実社会への暗澹とした気持ちが立ち込める。
社会と自分の価値観のズレに気づけないのもまた、自覚のあるなしに苦しいことなのだろうなと思う。
私は小曽根さんがかっこいいと思ったし、私もきっと同じことをするだろうなって感じたシーンもあった。
一番印象に残った話だった。
他の作品も切り口が斬新で、読んでいて学び -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初は少年たちのバンド青春物語かと思って読み始めたが、少年や母親の過去が明かされるにつれ、深みのある人間ドラマへと発展していく作品だった。物語は少年視点から、次第に母親視点へと切り替わっていく。
少年は優秀なバンドメンバーと自分を比べ、「自分には何の才能がない」と心を閉ざす。だが彼が闇を抱えていたように、母親もまた暗い過去を抱えていた。少年の父親となる男性に救われたが、その父親は他人を助けて、不慮の事故で命を落としていた。
終盤、母親が、父親の真実を語るシーンに胸を打たれた。他人を助けて死んだ父親について、「自己中心に生きて欲しかった、でもそれが父親なんだ」と伝える。何よりも自分自身の人 -
Posted by ブクログ
あまり話の内容は入れずに読み始めて、
音楽が前面に出て来るようなお話なのかなと思ったけど、どちらかというと背骨のような…音楽は支える側のお話で、家族のお話だった。
音楽をのめり込むように聴いてた学生時代、
初めて大好きなバンドのライブに行けた日、
ギターの練習とかスタジオとかライブとか
なんだか色々思い出して、あああ音楽って好きだったなぁぁぁとなった
あらたの今のお話をもう少し深掘って欲しかった気もする。
くすかさんと時生のは、かなり痛ましいなーと思いながら読んでいたけど、学生時代の話はあ、これ音楽好き学生にありがちなね?という気持ちになってちょっとだけ熱が冷めた。
でも、全体的に明るく、良い -
Posted by ブクログ
いい!角田光代は絶対性格いい!
それが随所に感じられるエッセイ。
そうか、食いしん坊の人は目に入っ食べ物の名前を口に出して読み上げずにはいられないのか。
私も車の助手席で言ってるらしく”なんで見たもの声に出して言うの?”とよく夫に言われるわ。
外食と飲みにいくことが多い著者。
でもだいぶ少食なんだとか。
ピザはせいぜい2切れって、だからラーメンにサービスでライスがつく場合も断るんだとか、ラーメン1人前ですらあやしいらしい。
さすがに私もライスはいらないけね。
だって美味しいものはいっぱい食べたいものね。
天狗納豆、今度成城石井で買ってみよう。
トトの写真(モノクローム)がたくさん載っていて全部 -
Posted by ブクログ
豪華執筆陣にワクワクして購入し、期待通りの素晴らしいアンソロジーだった。
どのお話にも違った良さがあってどれが1番好きか決めきれないが、今いちばん思い出すのは金原ひとみの『ラストサパーフォーエバー』。
彼氏と別れて死にたいくらいつらいクズハの元に女友達3人が最後の晩餐に食べたいものを持ち寄る。死にたいクズハ本人ではなくその友人たちが選んだものなので理性が働いていて面白い。特に未来のことを心配しなくて良いから痛風鍋、という選択肢はあまりにも理性。自分にはその視点と選択肢が存在してなかったのですごく良いなと思った。本能のままに手を伸ばし食べまくる描写に活力が湧いてくる。