角田光代のレビュー一覧

  • 紙の月

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    ひりひりと痛みが伝わってくる場面が多いのに、本人は気づかなくて読者としてもどかしい。一見何ともないが痛々しい状況を丁寧に描写し続けている。人間の欲って夢中になれる良さと同時に麻薬となって抜け出せないね。

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    2026年03月10日
  • タラント

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    表紙からスポーツ系の小説だと思いこみ避けていたけど、知人のおすすめにより読むことに。

    誰かがある道を選択するとき、理由、きっかけはひとつじゃなくて。
    その選択に関わること全てを書こうとするとこの分厚さになるんだろうな。

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    2026年03月08日
  • 対岸の彼女

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    青春時代は、本当に儚い。
    大人になってもその頃の思い出は美しくて葵の過去にシンパシーを感じた。
    女同士の人間関係。
    人との繋がりを正当化しないところが好感もてた作品。
    あの頃一緒に居た人達は友達だし親友だった。今でもそう思うけど卒業してそれぞれの立場になったら思い出の人達になって、連絡取り合うことはどんだけ仲が良かったとしても難しくなるんだよね。
    そんな事を思わせてくれる作品でした。

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    2026年03月08日
  • だれかのいとしいひと

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    読書久々にした
    読みやすくてスルスル入ってくる
    特別共感できるとか、感情移入するとかではないけど心に染み入る文章だった

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    2026年03月08日
  • いつか、アジアの街角で

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    台湾が大好きで、表紙があまりにも可愛くてに取りました。

    サラッと読める文章で隙間時間に楽しむのにちょうど良い一冊です。

    台湾に行かなくても、日本に住む日常の中に台湾を感じることができます。

    香港や台湾は、ずっとそのままでいてほしいな。

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    2026年03月01日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    角田さんと料理。それは間違いないに違いない!という確信を持って手に取った「ゆうべの食卓」。派手な料理はない。どちらかという「きのう何食べた?」系の日常の食卓だ。料理はなく食卓がメイン。コロナ禍の出口の見えない閉塞感があった。非常事態というより異常事態だった。それでも、食卓には何がしかの食べるものが並んだ。当たり前が当たり前じゃなくなり、そして、当たり前を取り戻す。食卓を囲むこと。それは家のありようだったり、家族のありようだったりする。

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    2026年02月28日
  • 源氏物語 5

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    読み終わった。まさに激動の巻だと思う。
    今まで光君がしてきたこと、自分がされたらどうなるかみたいなね。
    それにしてもうーん、個人的に柏木キモいなって思ったけど教養もあって素敵な人なことに変わりはないのか。人間の多面性って感じなのかな。
    とりあえず言えるのは千年も前の話なのに人は変わらないし、文才がすごすぎる〜!!


    以下ネタバレ含む感想(途中までしかない)




    【若菜 上】
    ・朱雀院、出家したいけど1番小さな姫君(女三の宮)だけが気掛かり!光君にお願いしたいけど〜
    ・女三の宮、幼いし無邪気で可愛い
    ・光君、朧月夜とやっぱどうにかなりたい…夜こっそりでかける…!!朧月夜も満更でもない!

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    2026年02月27日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    ネタバレ

    お久しぶりの角田作品。
    日々のディティールや情景描写が、本当に日記のようですごい。あと書き連ねられる献立がどれもおいしそう。冷やし中華食べたくなる。

    妊娠から出産までの日記風の小説ではあるものの、私としては、マキと父との関係が心に残った。
    折り合いが悪かった父が夢に出てきて、子供が父の生まれ変わりかもしれないと取り乱すマキに、夫は「おとうさんだった人のことを悪く言うのはよくないよ」「言っちゃいけないことってあるよ」と声をかける。マキはそれに腹を立て、トイレに立てこもってしまう。
    親は絶対的に大切にしないといけないと信じている人って意外と多い。でも家族には全家庭で違う独特の関係性があるのだから

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    2026年02月27日
  • 神さまショッピング

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    ネタバレ

     角田さん、久しぶり~。この引きずり込まれる文体、懐かしいです。
     インドなどの海外の神様詣で、自分は行きたくないと読者に思わせてしまうなんて、ある意味凄いです。
     還暦間際の夫婦が出てきますが、いろいろと重ねあうところが多くありました。そして、自分の中にあった黒歴史も思い起こしてしまい、夢見が悪くなってしまったではないですか。こんなに影響力のある作家さんはあまりいないですね。図太い私でもこうなのですから、前に「坂の途中の家」を人に貸したときに、「怖くて読めなかった」と返されたのも納得です。

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    2026年02月27日
  • 神さまショッピング

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    お参りとか祈りとか願いとか神様とか信仰とか、そういった見えないものに対する短編集。スリランカやミャンマー、インド、パリ、日本。無宗教な日本人だからこそ共感できる違和感や疑問がおもしろかった。同じこと思ったことある!と口に出しながら読んだ。

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    2026年02月27日
  • 対岸の彼女

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    女性同士の友情と距離を通して、人生の選択がもたらす孤独と希望が静かに描かれている。
    仕事と家庭、過去と現在の対比がリアルで、小さな決断の重みを実感させられ、共感と痛みが交錯する。
    読後感も深い。

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    2026年02月26日
  • 対岸の彼女

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    「対岸」
    私にとって「対岸」とは、物理的な境遇の差ではない。たとえ隣にいても、同じ言葉を交わしていても、決して届かない「人の心」そのものだと感じた。
    劇中の過去の小夜子、あるいは葵とナナコのように、人は必死に橋を架けようとする。けれど、最後にはそれぞれの岸へと引き戻される。対岸へは渡りきれるものではなく、永遠にその間を彷徨うループの中にいるのではないか。私は「対岸」に対して、ある種の諦めを抱いている。そして、無理に渡りきることが正しいとも思っていない。

    相手が何を求めているのか、何に飢えているのかが、自分のことのように分かってしまう瞬間がある。その孤独を共有することはできる。けれど、それを

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    2026年02月25日
  • 人生ベストテン

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    ネタバレ

    「貸し出しデート」の話好きだった。
    惰性で続けてきた今の生活から、逃げるように一歩踏み出すような話が多くて、自分の最近の生活についても考えさせられた。

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    2026年02月23日
  • ゆうべの食卓

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    食事は何を食べるかはもちろん、誰と食べるかも重要
    子供の独立、実家の処分これからのライフステージに出てきそうな問題です
    できたら雑誌掲載誌時に小出しに読みたかった

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    2026年02月22日
  • 福袋

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    あまりにも日常に近すぎて、恐さも感じた
    人を愛することって人生をかけた大事だけど、通勤や家事や雑用みたいに当たり前の顔をしていて、「退屈」と感じてしまうってまじでそう。
    基本面倒なことなんだよな。
    うぅー、今刺さる。

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    2026年02月21日
  • ゆうべの食卓

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    いろんな人の食卓のお話。
    コロナ禍終わり頃に書店で手にとって本棚登録だけして、やっと文庫になって読んだ。
    この文庫本、珍しくスピンがついていてちょっと嬉しい。
    料理作りたくなるし、もちろん食べたいが先に(笑)
    最近、日曜日に、作り置きをするのが億劫になってきた私。飽き性だなあと、思っていたけど、この物語の中の一つに無理はしないでよいって書いてあったからちょっと安心したり(笑)
    「食べたい料理は腹を満たす、作りたい料理は心を満たす」う〜んこの言葉お気に入り。
    楽しく食べて、楽しく作ればいいやんって。
    この本もスピンはワンパンレシピのページに挟み、キッチンの横にたてておく。

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    2026年02月18日
  • 人生ベストテン

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    会いに行こう、と決意した。
    ささやかで重大な一瞬を照らす六つの短編。

    二十代では大恋愛、
    三十代では家庭を持って、
    四十代では立派に母をやってると思ってた。

    人生の分岐に震える夜に光を与える六つの短編。
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    表紙が二重カバーになっていて、
    いつも行く書店の新刊・特集コーナーに陳列されてました。

    昔勤めてた会社の社長が、
    「ハレの日は一年に何日あるか、
     結婚式、入学式など一年でほんの数日。
     それ以外はケの日、日常です。
     一年の大半は日常です。
     我々

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    2026年02月18日
  • 紙の月

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    ★★★★ 何度も読みたい

    銀行の契約社員だった40代の女が、大学生と不倫し、顧客の資金を横領する話。また、彼女に関わった人の、事件発覚後の感情や生活も、オムニバス形式で語られる。

    仕事上の自分が本当の自分なのか自信がなくなる、自分を見下すことでプライドを保つ夫に自尊心を削られる、誰かに選んでもらえて嬉しい、彼の周囲の若い女に勝てるのか自信がなくなる。主人公のした横領は、確かに大それたことだが、その原因一つ一つは共感できるもので、だからこそ生々しく、読み進める手が止まらなかった。
    なぜこんなにのめりこんだのだろう。それはきっと、この作品が、主人公が、ずっと『自分』を探しているからだ。自分の一

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    2026年02月16日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    穏やかな気持ちで気軽に読める短編集。それぞれの話で、その人にあった食卓、思わず想像して食べたくなるご飯が出てくるのが魅力的。
    彼女に振られたのをきっかけに、料理を始め、自分の今までの生活を見直していく男性の話が特にお気に入り。

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    2026年02月15日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    短編のオムニバス。個人的には、中島京子さんの筆致や「よしんば」の発想はさすが卓越してるなぁとか、やはり桜庭一樹は苦手なんだよだなぁとか、比較しながら楽しく読んだ。
    大島真寿美さんの作品は初めて読んだけど、「香港加油」のポストイットのくだりがたいへん良かった。他の作品も読んでみようと思ってググってみたり。こういう出会いがオムニバスの醍醐味だな、と思う。
    ちなみにアジアといっても、台湾や香港が舞台で、もっと東南アジアやインドなど、異文化感の強い舞台の作品も読みたかった。

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    2026年02月16日