角田光代のレビュー一覧

  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    穏やかな気持ちで気軽に読める短編集。それぞれの話で、その人にあった食卓、思わず想像して食べたくなるご飯が出てくるのが魅力的。
    彼女に振られたのをきっかけに、料理を始め、自分の今までの生活を見直していく男性の話が特にお気に入り。

    0
    2026年02月15日
  • いつか、アジアの街角で

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    短編のオムニバス。個人的には、中島京子さんの筆致や「よしんば」の発想はさすが卓越してるなぁとか、やはり桜庭一樹は苦手なんだよだなぁとか、比較しながら楽しく読んだ。
    大島真寿美さんの作品は初めて読んだけど、「香港加油」のポストイットのくだりがたいへん良かった。他の作品も読んでみようと思ってググってみたり。こういう出会いがオムニバスの醍醐味だな、と思う。
    ちなみにアジアといっても、台湾や香港が舞台で、もっと東南アジアやインドなど、異文化感の強い舞台の作品も読みたかった。

    0
    2026年02月16日
  • 源氏物語 4

    Posted by ブクログ

    やっと8巻あるうちの半分!!
    光君も40歳になりました。そろそろ落ち着け。
    みんなそうだと思うけど灰ぶっかけたのナイス!
    5巻はどんな話なのかたのしみですー!


    以下メモとネタバレ



    【胡蝶】
    ・光君、やっぱり玉鬘のこと好きになる
    ・玉鬘は拒絶!そりゃそう!!
    ・玉鬘の美しさを聞きつけてみんな求婚
    ・紫の上は光君が玉鬘にそういう感情持ってるのにもちろん気づいている

    光君それは流石にキモすぎる!落ち着いてきたのかな〜って思ってたのに全然そんなことなかった!玉鬘の拒絶はナイス!

    【蛍】
    ・光君の弟が玉鬘にアタック
    ・光君マジで悪趣味ってかめんどくせーなこいつ
    ・頭中将、行方不明の娘(玉鬘

    0
    2026年02月13日
  • 紙の月

    Posted by ブクログ

    友人に勧められて手にした本書。
    一億円を横領する女性の物語なのだが、とにかく怖かった。
    怖くて怖くて両手で顔を覆うけど、指の隙間から覗き見るというような感覚で、怖いところはガンガン飛ばし読みしてしまった…
    そして、ものすごい余韻。
    角田光代さんはほんとにすごいなぁ。

    ホラーでもないのになぜ、そんなに怖いのか。
    それはやっぱり、自分も梨花のようになってしまうのではないかと思わせるような心理描写なのだと思う。
    横領するなんてただのバカな人と思う。
    一方で、仕事に対する不確かな自信や夫婦の会話の噛み合わなさ、学生時代に慈善活動をしたことなどの歪んだ自己満足感、自由なお金を得た時の解放感…すべてが自

    0
    2026年02月11日
  • 紙の月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ごくごく平凡な主婦の主人公が、ちょっとしたキッカケから始まって小さな過ちを重ね、やがて取り返しのつかない大犯罪をおかしてしまう様子がとてもリアルでした。
    犯罪者になるには、何も特別な家柄や人格が必要なわけではなく、誰にでもその可能性がある、という事実を突きつけられました。
    自分ではちょっとした心の隙間だと思っているものが、何かのキッカケで全然ちょっとしたものではないものに育っていってしまうのかもしれません。

    0
    2026年02月09日
  • 方舟を燃やす

    Posted by ブクログ

    朝井リョウ氏がイン・ザ・メガチャーチ関連の記事で共鳴を感じインプットにもなった?と言う作品。
    古い時代の話から始まるので、あまり今の自分の感覚とは違う世界と思っていたが、気がつくと現代になり実は自分と同世代でもあるあたりに驚く。
    育った土地や環境が違っても、同じ時代背景には同じような感覚があるというか共感が湧くというか。

    また、不易なことも見えてくる。合わせて葛藤も。いつでも孤独は苦しいし、何かを求めるし、それでいいのかと内側から外側から確認していく。そして何に踏み込んで生きるのか。踏み込みすぎたり、それ以前に己を確認出来ていなかったり、踏み込み方が分からない場合に人はこうなるな、とを事例を

    0
    2026年02月09日
  • 坂の途中の家

    Posted by ブクログ

    読み応えあり。
    裁判員制度、幼児虐待をテーマとした作品だが、重すぎず。
    主人公が、被告人に自分を重ねていく様子が丁寧に描かれている。
    結婚もしておらず、子供もいない私は共感する点はなかったが、それでも読み応えがあった。
    角田光代さんの作品は、読み応えがある。
    ゆっくり少しずつ読み進められるが、先は気になる作品。

    0
    2026年02月08日
  • 方舟を燃やす

    Posted by ブクログ

    2人の男女のそれぞれ約50年間の人生を追ったストーリー。
    「信じることとは何か」を問いかけられる作品。朝井リョウのインザメガチャーチを彷彿とさせる題材。
    ノストラダムスの大予言、地下鉄サリン事件、東日本大震災、コロナ禍など、実際に起きた出来事が背景として描かれながら、この2人がどのように生きてきたのかが語られる。そのため、当時の自分は何を感じていたかを思い出しながら読むことができる。

    ノアの方舟の物語は、ノアが神のお告げを信じて舟に乗ったから助かった=信じる者は救われる、という話だと思う。
    しかしこの本は、タイトルが示すとおり「方舟を燃やす」。
    信じること=救われること、ではないということに

    0
    2026年02月07日
  • それもまたちいさな光

    Posted by ブクログ

    それぞれの場所でそれぞれの生活をしているけれど、同じラジオを聞いているその時間は繋がっている。

    最後、竜胆さんが視聴者(仁絵)の結婚をお祝いしている頁で涙が出そうになりました。
    「心が温まる作品」という言葉を実感した本でした。

    0
    2026年02月07日
  • さがしもの

    Posted by ブクログ

    自分が変わったことにより同じ作品の受け止め方が変わるというのを、先日二度目のララランドを見た時強烈に感じた。その後この作品を読み、改めてそのような出会いの貴重さが身に沁みている。

    表題作「探し物」が1番心に刺さった。
    何かに悩んでいる人は、読むことで一歩踏み出すきっかけになるかもしれない。

    0
    2026年02月07日
  • ツリーハウス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。

    面白かった。
    戦時中に満州に行った人の小説は初めて読んで、今でいう海外留学みたいな感じで、新しい環境に身を置いたら何か変わるのかも!みたいな期待を胸に満州に渡っていったのかなと思った。
    八重は、満州から引き上げてくるときや、戦後の貧しい中で、よくそんなにたくさん子供が産めるなと思った。昔は避妊具なかったのか?私ならそんなときに子育てしてる自信ないから絶対に子供産まないと思う。
    今だと両親共働きだと子供は保育園に預けるのが当たり前だけど、戦後まもなくだと保育園にも預けなかったのかーとか、色々すごいなと思った。
    簡易宿泊所みたいな家、私は色々縛られなくていいなと思うけど、

    0
    2026年02月06日
  • しあわせのねだん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お金にまつわる諸々を書いたエッセイ。庶民的なエピソードが多く、少し意外だった。その中でも印象に残ったのが、著者が財布に入れている現金が少なすぎて出先で困るエピソードである。私自身も同じことになることが多く、(危機感がないところも一緒!)とても面白かった。友人が著者に「年齢を四捨五入して×1000円を財布に入れると良い」と助言するが、当時ミドサーの著者だと4万円となる。私にとって4万円は中々の大金で気軽に財布に入るものではない。この感覚の差は時代の豊かさか、キャッシュレスの進化か、業界の華やかさか気になった。またお金の使い方について「何も使わず貯金だけが増えることが1番怖い」と語る部分に共感した

    0
    2026年02月06日
  • くまちゃん

    Posted by ブクログ

    失恋する人の出会ってから別れをえがいた短編集。登場人物が次の短編の主人公になり、別の視点から見られるのが面白い。
    そして、恋愛する理由、のめり込む理由、別れる理由が、一筋縄でないのがいい。
    恋愛と仕事、人生をどう生きていきたいか、そんなことに悩んでる頃が懐かしい。
    面白かったなー

    0
    2026年02月06日
  • 方舟を燃やす

    Posted by ブクログ

    ほんとに最後の方まで、この話がどう終着するのかさっぱりわからないままページを捲った。
    群れで生きる動物として、何を信じて、他人が信じるものとどう付き合っていくのか。
    あまり考えたことのないテーマだったけど、色んな〝正しさ〟が終始ぶつかり合う今、考えないといけないなぁと思った。
    自分は納得できなくても、相手の信じるものを簡単に否定しちゃいけない。
    みんなそれぞれ自分が生きてくために信じるものを一生懸命選んでる。それが正解か間違いかなんて本当のことは誰にもわからない。

    0
    2026年02月05日
  • 対岸の彼女

    Posted by ブクログ

    過去と今の話を織り交ぜながら人物像が徐々に明らかになっていくなかで、この人ってどんな人なのと考えさせる構成が見事だと感じた。
    女の友情というよりは、自分ですら知らない自分のことや、互いのことを想像することについて考えさせられる作品だった。

    0
    2026年02月13日
  • 源氏物語 1

    Posted by ブクログ

    はじめて源氏物語の文章全体を読んだ。心理描写や、ストーリー展開など、1000年前にこんなに立派な小説があったのかとおどろき。平安時代の貴族の暮らしの解像度が上がる。

    あとがきに書かれていた、源氏物語は光源氏を通してこの時代を生きた様々な女性を描く小説なのではないかとの考察が腑に落ちた。

    0
    2026年01月31日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    いろんな家族のいろんな食卓の話。
    のんびりとした気分で読める良い短編集だなと思います。「基本の調味料が大事」というセリフがとても好きで付箋を貼りました。少しずつ料理を覚えていく若い男性の話も良かったなぁ。

    0
    2026年01月31日
  • ゆうべの食卓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】

    ひとりの、二人の、家族の、ささやかであたたかい11の食卓の記憶

    2020年6月から『オレンジページ』に掲載された「ゆうべの食卓」。新型コロナに翻弄されながら離婚を決意する女性。恋人にふられたのをきっかけに料理に目覚めるサラリーマン。実家を売却することになった兄弟のささやかな宴会。さまざまな人生のひとコマを「食卓」というキーワードで紡いだ、直木賞作家・角田光代氏の短編集。

    ■明日の家族
    明日の家族/二十歳の新年
    私たちのお弁当

    ■パパ飯ママ飯

    パパ飯ママ飯/あたらしい家族
    新ユニット結成

    ■グラタンバトン
    グラタンバトン/彼女のお弁当
    あの日の先

    ■それぞれの夢
    それ

    0
    2026年01月31日
  • 紙の月

    Posted by ブクログ

    銀行勤めの主人公が色々な手を使って銀行から金を引き出し、好きな若い男に貢ぐ話だが、実にリアルな心情を描いています。
    真面目一筋の主人公が落ちていく様や、もう後戻りできないと悟った様、場面ごとの感情がイメージ出来ます。
    捕まるの?逃げ切るの?捕まりたいの?逃げたいの?と、最後の最後までドキドキしながら読みました。

    0
    2026年01月31日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    短編集なので非常に読みやすく、心温まる話が詰まっている。一話一話短いのに、その短い一話の中でも、登場人物の人生と、その成長が見える。
    この短編が連載されていた頃と今では、誰にとっても大きな変化があっただろうけれど、なんだかすごく昔のことのようにも感じられた。
    2020年以降、強制的に生活の形を変えざるを得なかった。だが、食も、人との関わりも、生活も、時間の経過とともに形は変化していくものなのだろう。変化は良くも悪くもあるけれど、その変化一つひとつを楽しめたらいいなと感じた。

    0
    2026年01月30日