角田光代のレビュー一覧
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自分もランニング(フルマラソン含む)、登山、(プチ)トレイルランの経験があるから尚更楽しく読めました
一番驚いたのはランニングハイ(登山ハイの記述はある)の経験もないまま、練習や大会出場を継続するそのメンタルの強さ(笑)
ほぼ全てのエピソードにおいてランニングの負の面(退屈、しんどい等)が語られます
角田光代さんの小説とは違った面白さがあります
ラン最高マラソン最高って感じたことがない方にこそ是非手にとっていただきたい作品です
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本の概要
なんで私がスポーツを!?
中年たちは皆、運動を始める。人気作家・角田光代が、フルマラソン、登山、ボルダリング――様 -
Posted by ブクログ
成田凌が出ている映画で知っていたけど、内容は知らずページ数も少ないので読んでみました。
テルコがどうしようもないぐらいマモちゃんに惚れて、溺れて、雑く軽く扱われて…
ここまでではないけれども、自分の中で好きな人の優先順位が高くなってしまって、自分らしさが失われていった経験は過去あったなあと思いました。
あと最近の自分の恋愛観と同じことをテルコが言っていて、刺さりました。
顔とか、性格とか…『××だから好き』といった条件は、そうじゃなくなったら嫌いになるけど、
『存在が好き』、『マイナスもひっくるめて全部好き』って状態になったら、永遠にその人のことが好きだよなあと。
いい作品でした。 -
Posted by ブクログ
スリランカの神さまに会いに行き、自分の祈りについての矛盾を感じる【神さまに会いに行く】から始まり、京都の縁切り寺で救いを感じる【絶望退治】まで、8編の短編集。
わざわざ出かけて祈ることの意味を改めて考えるきっかけになる本でした。外国へ出かけてまで自分の願いを叶えるために祈りたかった気持ちが、実際にその場に着くと意外と今までと違う気持ちになったり···。思い詰めたことに光がさしたり···。初めて気づくことがあったり···。8編それぞれの思いが楽しめました。
私のお気に入りは【聖なる濁った川】と【絶望退治】。二つとも、その場所に行ったからこその気づきがありました。
自分のための神さまはどこへ -
Posted by ブクログ
ネタバレ随分前に映画を観ていたのですが、小説もやっぱりおもしろいですね。角田さんの書かれる作品はそれぞれの登場人物の感情がとても細かく表現されていて読んでいて嬉しくなったりハラハラしたり時には寂しくなったり、といとも簡単に感情移入させられてしまいます。
希和子と薫が路頭に迷ったり危機が迫ってくると「早く逃げて」と焦り、ようやく落ち着ける場所を見つけると自分もほっと胸を撫で下ろす。希和子は母として薫の成長を心から喜び、一見すると美しい親子の物語のようにも見える作品です。希和子が捕まるまでは2人の生活がいつまでも続きますように、と応援している自分もいたはずなのに後に薫が実の両親の元へ戻されて恵理菜として -
Posted by ブクログ
自分も女子校で育ち、グループ、カースト、そういったものに巻かれながら育った。今思えば非常にくだらないが、当時はそれが自分の世界の全てで居場所を作ることが何より大事だった。
葵の気持ちがよくわかり、ナナコはまぶしかった。
学生時代はひょうきん者を演じそれなりのトモダチを作った自分だが、社会人になってからは小夜子のように人間関係を狭めている。葵と小夜子のような部分は皆持ち合わせているのではないか。子供の頃は皆同じでもその後のライフステージでがらっと話が噛み合わなくなる女性特有の苦悩も描かれていて苦しくなり、結論、考えすぎない、比べない、これにつきると自分に言い聞かせた。 -
Posted by ブクログ
この人は自分と違うと感じた瞬間、その人との間に分厚い壁ができるという感覚はよく起こります。
私は、幼少期に母親から愛された記憶がほとんどありません。
大人になったいま、母親のことが大嫌いです。
でも、そんな経験や感情を持っていることを、気軽に誰にでも言うことはできません。
経験していない人には分からないからです。
そういう人に打ち明けたところで困惑してしまうかもしれないし、「自分の子供を愛さない親はいない」など、なぜか親を擁護するような発言が返ってくるかもしれないし、人によっては、「親に対してなんてことを言うんだ」など私の方が責められるかもしれないしと、色々想像すると怖くなります。
ああ