角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
繭子をどう思うかで読み手の生活が見えてくる本だと思う。作中で繭子が「馬鹿女」と称されるシーンがありますし、そう思う人もいると思う。けどおそらく繭子って繭子自身もグレーな場所にいる人で、多くの人は自分の生活のどこかで必ず出会っている人だと思う。会ったこともないし見たこともない、これぞ小説の登場人物では?とは私は思えなかった。登場人物の4人も、最初は繭子のことを明朗快活と捉えてるけど、さて物語ではどうなったか…です。
他の方のレビューで知りましたが、実在の事件に着想を得た作品ということで、調べてみたらおそらくAさんと思われる人物も出てきます。 -
Posted by ブクログ
若林さんは不思議な人だ。
めっちゃ自意識過剰で自己防衛本能が強くて、見栄っ張りでカッコつけ。本音は言わない。
だけどスッと人の懐に入ってくる可愛げもあるんだなぁ。
この本では、若林さんのそんな部分が遺憾無く発揮されていて、終始ほっこり見守る気持ちで読むことができる。
人が死ぬ本ばっかり読んでたアタマが癒される〜。
私が好きなのは、羽田圭介さん&藤沢周さんの回。
この回は、若林さんが話すボリュームも多くて、羽田さん、藤沢さんとの相性の良さを感じる。話してることもほどよくカタくて、良い意味で、男同士っぽい感じ。小気味よくてずっと読んでたい。一冊丸ごとコレでもいいなぁ。
あとは角田光代さん -
Posted by ブクログ
大学時代にバリ旅行をしたことがある。初めての海外旅行だった。旅行会社のツアーだった。食事も美味しかったし、海も楽しかった。ツアーではバスで移動し、現地の人が工芸品?のように何かを作っている場所を見学する→その後土産物店でショッピングタイム、というのを数回繰り返した。この本を読んでその時感じた違和感を思い出した。
ボランティア活動に対する疑問や葛藤や違和感、パラリンピックに対する無知。敢えて言わない考えない思わないようなこと、これまで踏み込もうとしても結局避けてきた思いが次か次へと思い起こされ、この主人公と同じかもしれないと思った。
何も知らずに日本にいる。世界の紛争についての報道に触れ、平和で -
Posted by ブクログ
猫可愛がりという言葉を思い出しながら読みました。世の中、猫大好きさんは多い。それと同じように、犬好きさんも多い。ただ、私は、猫好きさんの押し付けが苦手だ。それも、とても、ひじょうに…と強調する言葉をつけたいくらいに苦手だ。一方で犬好きさんはあんまりそういうことをしてこない(と、私の分析)。
あまりにも猫好きさんの押し付けが強烈なので、どういう心理なのだろう?それがわかるかな?と期待してエッセイで読んでみることにした。角田光代さんなら落ち着いて書いておられるだろうし…
楽しいエッセイでした。色々な角度からの分析ぶりも好きでした。色々と疑似体験もさせていただけて、なるほど…と思いました。でも、