角田光代のレビュー一覧

  • 字のないはがき

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    ネタバレ

    読んだことがあるような気がするのだけど、思い出せない。

    戦争で小さな妹が疎開して、父親が宛名だけを書いたはがきを渡す。妹には○か×を書くように伝えて、最初の日は大きな○のハガキが届く。それがだんだん○が小さくなり×になり……。

    少しドキドキしてしまったけど、最後は妹は大きくなったという話。


    文字もまだ書けない小さな子供すら疎開しなければならない状況になる悲惨さ。ひどい風邪をひいて隔離されている……ということは、栄養状態も悪く薬もなくて治らない状況。
    戦争の悲惨さを書いた絵本なのだろうけど、ちゃんと家族が妹を迎える様が家族の繋がりだけはしっかりと残ってたのかなと。
    これ、話の一部らしいの

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    2024年03月10日
  • ちいさな幸福 All Small Things

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    「一番印象的だったデートは?」
    どれも仰々しいエピソードではなく、いつもの日常の中できらきら光っていた瞬間を思い出としてそっと切り取ったような話。いわゆる"恋人のデート"だけに留まらない、大切な誰かと二人っきりで過ごした思い出も含めて。自分の中に眠っていた"ちいさな幸福"を思い出させてくれる。

    巻末に、読者から集められたデートのエピソードが並んでいるのだけど、その並びがなんだか可愛い。誰もが羨むようなドラマチックな思い出じゃなくても。楽しくて幸せで美しい思い出、ばかりじゃなくても。心の片隅になぜかずっといる、その人だけの思い出。

    「そんなあたしの願い

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    2024年03月05日
  • 薄闇シルエット

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    ネタバレ

    読みながらハナにイライラして、そんなの言ってるからじゃんとか思ってるのにそのイライラは自分がそうだったからと読みにつれて気付いていった。

    タケダくんに結婚してやると言われて
    納得いかず断るんだけど その時はタケダくんのことなんてなんとも思わないのに
    別れて時間が経つにつれてタケダくんとの空気感が楽だったし楽しかったと振り返っちゃう感じ
    すごくわかる。

    したくないことはしたくないくせに
    してる人をみると羨ましくなる。

    でもやっぱり自分のしたいことをしたい
    人との繋がりは離れたり新しい縁に巡り合ったり
    その時々で自分の環境は変わっていくけど
    変わらない自分だっていいじゃないかと
    なんとなくそ

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    2024年03月04日
  • いつも旅のなか

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    何を成していようが、いまいが、私たちは日常を生きるごくありきたりなひとりである。おそらくこの国に染み渡ったその大前提こそ、完璧な理想が生み出した、もっとも美しい何かなのではないかと、光をふりまいて踊る国民的ダンサーを見て、私は思ったのだった

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    2024年03月03日
  • 源氏物語 2

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    慣れてきたものの…
    光くんは自分から様々な女性に手を出してるのに
    「何でこんなに悩んでしまうのだろうか」とか
    言っててイラッと来た。

    当時読んでいた女性たちは「アイドル」として光源氏を読み、登場する女性達に自分を重ねたり、こんな人いるわぁみたいな感じだったのだろうか…

    それはさておき、出会いや別れ歌や言葉を交わすことの重さ、出会いことの一期一会さを深く感じ合いながら他の人々と接している文化が垣間見えて良かった。

    明石のあたり紫の上のことも思いつつ、あっさり他の女性へと手を出す…ちょっと怖い。

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    2024年02月26日
  • もう一杯だけ飲んで帰ろう。(新潮文庫)

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    ネタバレ

    美味しそう!
    1つのお店に夫婦(プラスα)で訪れた時の、それぞれのレビュー。二人の個性が出ていて面白い。仲良なあ。

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    2024年02月24日
  • くまちゃん

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    失恋時に読む本をひたすら探してたどりついた。失恋した自分は励まされ次に進む一歩をもらえた一冊。また違った状況時に読んだら違う感想になるのかも。

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    2024年02月23日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    いくつもの恋と無数の音楽を通じ、「私」が今と向き合う物語。
    「私」が受験勉強の合間のたばこに始まり薬物や二股など、折々で「よくない」遊びに耽るのが、見ていて痛々しく、共感は出来ないながらに、この人生がどうか良い方向へ転がっていってほしいと願わずにはいられない。
    また、多くの恋を経ていく「私」とは対照的な町子の恋愛も描かれ、二人は長く交流を続けるが、それがお互いにとって影響を及ぼしはしないのが、小説としては不思議ながらもリアリティがあり頷かせられた。
    角田光代作品にはありがちな終わり方であるが、他の作品に比べ少しオチが弱いように思われ、それが全体の印象をややぼかしてしまっておりやや残念。

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    2024年02月20日
  • 源氏物語 4

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    「初音」〜「藤裏葉」
    夕顔の忘れ形見、玉鬘をめぐる恋の駆け引きが描かれます。光君の庇護のもとにあるにせよ、あんな風に言い寄られたら「うざい!!」って思ってしまうだろうとその姿が痛々しい。「女子三従の教え」の重みを感じた巻でもありました。

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    2024年02月19日
  • 銀の夜

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    35になる直前に読んだ本
    何者でもない自分に不安を感じる気持ちとか、過去の何者かになろうとしていた自分と比べて今はどうだろうと考えてしまう自分、共感できる部分が多かった。不安を抱えても自分の人生を生きていく楽しさに気がつく瞬間を描いているて、希望を見出せる作品だった

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    2024年02月18日
  • ゆうべの食卓

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    作中に登場する『ハトシ』という長崎県の郷土料理。
    食べてみたくなったので、作ってみたいと思います!!

    SNSが盛んだけど、作中に登場する場所や料理に思いを馳せたり、
    興味をもてるって想像をふくらましてくれる本のおかげ。

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    2024年02月17日
  • なんでわざわざ中年体育

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    最後まで面白く読めた。
    雑誌の編集長に誘われ、
    登山やらトレランやら、マラソンやらに挑戦する、中年の希望の星?的な立ち位置なのかな?
    とてもゆるい感じのエッセイ。9年とか続けている一方で、走ることは嫌い、と言ってのける著者。
    最後の、中年体育心得8ヶ条で、
    GARMINのランニングウォッチを買おうかな?
    とちょっと思った。

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    2024年02月15日
  • 月夜の散歩(新潮文庫)

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    面白かった。
    オレンジページの連載モノの、しかも3冊目の文庫化とは知らずに表紙が可愛く手に取ってしまった。でもどこから読んでも角田さん。ご本人も書かれていたが、何年前からあまり変わっていない、と。笑
    前2冊も読んでみたい。

    食、人、暮らし、時代、と大きく4つに分かれたエッセイ。軽く、楽しく読み終わる。

    角田さんが22歳の中身成長中の自分の目標「へらへらと笑っていられる大人になること」どうでもいいことを書き続けられる大人にはなったそうだ!
    なんて言い方 笑

    クスッとしながら、あっという間に読み終えた。
    そーいう風に考える人もいるんだな、とも思った。
    角田さんの猫ちゃん写真がまた可愛い。

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    2024年02月13日
  • 月と雷

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    ネタバレ

    「堅実」の真逆をいく生き方が、自分には決してできそうもなく、かと言って羨ましくも可哀想でもなく、そういう人生もあると描かれている。
    何かに必死になって生きて行かなくても、ただ流されてもそれもちゃんと生きているんだな、と眼から鱗。
    不思議すぎて謎すぎて、でもそれに納得のいく説明なんかもなく。
    それをただ受け入れるということ。
    こんなに誰にも感情移入できない小説もめずらしい。

    でもそれはそれでちゃんと小説として面白いんだよなぁ

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    2024年02月12日
  • 源氏物語 上

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    今まで色々な現代語訳に挑んでは挫折してきましたが、角田訳でようやく読破出来そうです。こんなに長編小説としての筋を辿りやすい源氏物語ははじめてです。

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    2024年02月12日
  • 銀の夜

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    高校時代にバンドを組んで、なぜかそこそこ売れた過去のある女、三十五歳。つかず離れず適当な距離で過ごしてきた三人が友の思いに触れて動き出す。月の輝く銀色の夜を越えて
    彼女らは何かに出会う。

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    2024年02月09日
  • 三面記事小説

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    実際の事件を元に描かれた短編集。
    どの作品もそれぞれの人間関係を丁寧に描かれており、最後まで読むと切なくなった。

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    2024年02月08日
  • 銀の夜

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    何者かになれなかったとしても、手に入れたと思ったものがそのそばから溢れていくものだとしても、人生は愛おしい。
    そんなものなのだ。じたばたしながら、カッコ悪さを晒しながら、怖がらずに自分の人生を抱きしめよう。

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    2024年02月05日
  • 福袋

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    8つの物語から成る短編集。一つの物語の文量がちょうどよく、隙間時間で心地良く読むことが出来た。
    角田さんの作品は初めてだが、場面は日常によくありそうなものだけど表現がすごい。

    印象に残った表現メモ

    ・白っていうより銀
    赤ちゃんの純白さの表現が素敵。赤ちゃんの瞳は「白っていうより銀」で「ビー玉のように澄んでいる」

    ・福袋
    人生を福袋に例えた表現が素敵。
    ひょっとしたら私たちはだれも、福袋を持たされてこの世に出てくるのではないか。福袋には、生まれ落ちて以降味わうことになる全てが入っている。希望も絶望も、よろこびも苦悩も、笑い声もおさえた泣き声も、愛する気持ちも憎む気持ちもぜんぶ入っている。

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    2024年01月30日
  • もう一杯だけ飲んで帰ろう。(新潮文庫)

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    夫婦である角田光代と河野丈洋の両氏があちこちの飲食店や居酒屋をめぐり、綴ったエッセイ。
    第1夜から第38夜まであり、韓国釜山の文庫特別編のおまけも。
    よくもまあこれだけあちこちの店に行っているもんだと感心するばかり。
    「われわれ夫婦はどちらかといえば出不精なほうで、ふたりで食事をするために都心まで繰り出すということはあまりない」と、河野氏が綴っている。これだけあちこちの店に行っていながら、何をのたまう(笑)。
    また、「『アルコールを摂取すること』と『酒を飲むこと』は違うということで、人生を豊かにしてくれるのは後者でしかない」とも、河野氏。至言。
    とにかく楽しいエッセイで、機会があれば行ってみた

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    2024年01月29日