角田光代のレビュー一覧
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まず。
やっと読めた、読み終わったという印象。
そして、どっと疲れた。
主人公山辺みのりの視点を通してずっと読み続けてきた。私自身みのりと同年代ということもあり、就職氷河期だったり、アメリカ同時多発テロだったり、東日本大地震だったり、コロナ禍だったり、大きな流れの中で何かできることをその時々で成し得たいと、もっというと、役割を果たしたいというみのりの気持ちや、挫折、戸惑いや迷い、諦めなどその全てが突き刺さる感じで、正直読み進めるのが難しかった。
物語の終盤、みのりはいろいろな人との出会いの中で、それでも自分を突き動かす何かによって、また何かをやり始めようと思う。そう、やらなければ、何もわか -
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Posted by ブクログ
角田光代さん。
浅香光代とごっちゃになっていて、なんとなく作品に触れていなかったのですが、先日読んだ作品が面白かったので興味が湧きました。いろいろ見ていたら、彼女の旅の本もおすすめとのことで本書を読んでみました。
バックパッカーでいろんな国を旅していた角田さん。その土地の人たちとコミュニケーションをとり、ゆらゆらと滞在している姿、すごいなぁ。私ももっと若い学生の時だったら...同じように旅する勇気が持てただろうか?人見知りも克服できたかなあ。
印象に残ったのは、マレーシアに行った時に釣りにさそわれて、朝から出動したのに延々と飲み会が続き、結局釣りをしたのが深夜。そしてそのまま釣った魚をBB -
Posted by ブクログ
タラント=〘 名詞 〙 ( [ギリシア語] talanton から ) 旧約聖書では、三千シケルに相当する重量の最大単位をいう。新約聖書では、重量と、六千デナリに相当する通貨の単位をいう。のちにこのことばは、各自に与えられた神の賜物の意に使われるようになった。「才能」の意のタレント(talent)も、これに由来する。ー引用「精選版 日本国語大辞典」web
みのりたちの自意識が身につまされる。そうだ、大学生のころは同じようなことを思っていた。そしてどんどん都合よく言い訳して忘れていく。この歳になり自分にタラントはなかったとよく考えている。「今からでも遅くない」とかいう慰めや励ましが欲しいのでは