角田光代のレビュー一覧

  • くまちゃん

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    言葉が刺さる。

    成功がどんなものかはよくわからないが、しかし、何かをやりたいと願い、それが実現するときというのは、不思議なくらい他人が気にならない………

    この部分、すごく痛いけど、すごく好き。
    人のことをあれこれ言ったり考えたりしてるときって、その物事に夢中でない証拠だなと。努力より夢中や熱中が勝つってよく言うけど、おそらくそれと同じで、そして結構真理だと思う。ただ、この考えの下、自分の状態を厳しい目で見るのは、ひとつの捉え方として持っておくと良いと思うけれど、人が誰かの愚痴や不平不満を言っているときに、この考え方に偏りすぎないように、勝手に決めつけないようにできる人でありたい。それをやっ

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    2025年12月01日
  • 平凡(新潮文庫)

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    「あのときこうしていたら」なんて何度も思ったし、今だったらあんな選択しないって思うけど、きっとどんな選択をしても、こんなはずじゃなかったって「もう一つの人生」を想像してしまうんだろうな。そんなもんだよな。

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    2025年11月28日
  • 月と雷

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    最初から最後までひどくふわふわしていて掴みどころのない小説。それは私がこの登場人物に比べて普通な生き方をしているからであって、たぶんこの感覚は泰子が太郎に対して感じる「腑に落ちない部分が怒りに感じる」感覚に似ているのだろうなと思う。そして、文章のみで読者の気持ちをコントロールできる著者の筆力の高さに圧倒させられる。

    自分とは違う世界と感じる一方で、「誰かの無意識のきまぐれ」によって自分の人生が大きく左右されていくという感覚はわかる。今自分がいるのも、きっとどこかの誰かが何気なく行動した結果の積み重ねで、その力は時としてとても大きくただ身を委ねる他ない時もある。その力に100%身を委ねて生きて

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    2025年11月25日
  • ゆうべの食卓

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    「食」は生きてく上で大事だと再認識した。
    様々な場面で美味しい食事を摂るのは必要だし料理番組や料理本、食材からどんな物が作れるか?ググるのも最近の楽しみ
    これも年をとったせいかな?

    それぞれの年代での食に対する思いを書いてあり楽しく読んだ、願わくばこの本の男性のように料理に参加してくれると助かるけど昭和生まれ、なかなか動かない、それがストレスだけど、一人になった時、困るぞ、と密かに思ったりする。

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    2025年11月23日
  • 空中庭園

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    多かれ少なかれ、みんな家族ごっこをしてるのかも。隠し事なんて何もないよなんて顔して、素敵な家族でいるために、その一員をうまく演じてる。それが良いとか悪いとかではなく、そういうものなのかも。
    そして、母と娘の間にある得体の知れないモヤモヤ。親子だって、というか親子だからこそ、相手のことがわかった気になって、でも全然わかってなくて、すれ違うんだろうな。

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    2025年11月19日
  • 銀の夜

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    ネタバレ

    中学時代からの親友同士で、高校生の時にはバンドを組んでアイドル並みの人気を博していたちづる、麻友美、伊都子。
    しかし、35歳の今、三人はそれぞれの人生に倦んでいた。

    ちづるは夫のコネでイラストなどを描いて発表したりもするが、専業主婦とほぼ変わらない生活を送っている。
    夫が職場の同僚と不倫をしていることを知っても、悔しくも悲しくも感じていない。

    伊都子は売れっ子翻訳家の母との二人家庭で育ち、偉大な母に認めてもらうための人生は間違いだったのではないかと思い始めている。
    唯一、バンド時代が人生のピークだったと思い、幼い娘にもスポットライトを浴びるような生活をさせようとお稽古ごとに励む毎日。

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    2025年11月19日
  • 源氏物語 7

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    解説にある通り、浮舟は和歌を詠まない。受け身だ。ただし、不快や嫌悪、不安はあることに尊厳は感じられる。角田光代さんは、薫がお嫌いのようだが、他の男性に比べると、女性の意に沿わず、手出しはしないことに、一種の救いを感じるのは、この貴族の男社会の異常性がもたらすのだろうか。

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    2025年11月18日
  • 降り積もる光の粒

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    角田光代氏は、1967年横浜市生まれの小説家・翻訳家。早大第一文学部文芸専修卒業後、1990年に「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。以降、『対岸の彼女』で直木賞、『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、『紙の月』で柴田錬三郎賞などを受賞し、現代女性の心理や社会との葛藤を描く作品で高い評価を得る。児童文学やエッセイ、翻訳にも意欲的で、紫式部『源氏物語』の現代語訳(全三巻)を手がけた。2025年には『方舟を燃やす』で吉川英治文学賞を受賞。
    本書は、月刊誌「ミセス」(2021年休刊)、雑誌『Paper Sky』、JR東日本の新幹線車内誌(月刊)「トランヴェール」、隔月刊誌「旅」(2012年休刊)

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    2025年11月18日
  • ねこがしんぱい

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    かわいい。猫飼いなのでたまらなかったし、あるあるな心配ばかりで可愛かった。2歳の息子に愛猫の名前で読んであげたけど全然見向きもしてくれなかったので対象年齢少し高めかな?

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    2025年11月14日
  • 源氏物語 4

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    ネタバレ

    光源氏が栄誉に上り詰めた巻。個人的にはおてんばな近江の姫君がとってもよい。血が通っている。おっとりなんてクソくらえだ。

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    2025年11月11日
  • くまちゃん

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    面白かった。登場人物が繋がっていく所や、なんだかんだあるけど特別な事件事故に巻き込まれる事なく、大体に平穏な日々を過ごしていく登場人物。いい読書時間でした。

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    2025年11月10日
  • 今日もごちそうさまでした

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    表紙が可愛いと言う理由で手に取ったけど、とにかく美味しい表現だらけ。なんとなく旬を意識してみたり、毎日の料理が楽しくなるような一冊。

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    2025年11月10日
  • なんでわざわざ中年体育

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    自分もランニング(フルマラソン含む)、登山、(プチ)トレイルランの経験があるから尚更楽しく読めました

    一番驚いたのはランニングハイ(登山ハイの記述はある)の経験もないまま、練習や大会出場を継続するそのメンタルの強さ(笑)

    ほぼ全てのエピソードにおいてランニングの負の面(退屈、しんどい等)が語られます

    角田光代さんの小説とは違った面白さがあります

    ラン最高マラソン最高って感じたことがない方にこそ是非手にとっていただきたい作品です

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    本の概要

    なんで私がスポーツを!? 
    中年たちは皆、運動を始める。人気作家・角田光代が、フルマラソン、登山、ボルダリング――様

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    2025年11月09日
  • だれかのいとしいひと

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    やっぱり角田光代も好きだ。解説者が書いてるように、この人は何故こんなにも他人のことを自分の事のようにいとおしく書けるのだろうか。それってすごいことやなホント。

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    2025年11月08日
  • 源氏物語 3

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    歳をとり、短期記憶が衰えると、一つ一つの人物にどのような背景があったのか、忘れてしまっていて、とりわけ長編小説を楽しむのが難しくなる。また、登場人物の心情、とりわけ女性の心情に思いを馳せるのが、苦手なことに今さら気づいてイヤになる。反対に男のことはよくわかる。なんと女好きなことだろう。情けなくも、清々しさもある。

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    2025年11月04日
  • 平凡(新潮文庫)

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    久々の読書。非常に読みやすかった。今の生活は
    自身の選択の繰り返しの中で生み出されたもの。もし別の選択をしていたら、どのような今の生活と違った世界が見れるのかよく私も考えている。そのこと自体無駄な行為であると思っていたが、決してそんなことはないのかなと、この本を読んで感じたところ。

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    2025年11月04日
  • 源氏物語 2

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    紅葉賀~明石。

    相変わらず、恋してばかり。左遷?蟄居?にいたる過程もだし、その最中もだし。和歌でやりとりするのは優雅。

    紫の上についに手を出してしまう箇所は、結構せきららにそのアウトさが描かれている。

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    2025年10月29日
  • 源氏物語 1

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    マンガ「あさきゆめみし」は読んでいたが、小説としては初・源氏物語に挑戦。

    全体に和歌は古文そのままでリズムが味わえ、現代語訳で意味も取れるのが趣深い。

    物語は、源氏の亡き母を慕うコンプレックス、貴族男性の女性を追い求めるのが人生という価値観=風流を駆動力に進む。

    幽霊の話しがでてきて(夕顔)、序盤の男たちの四方山話の伏線が回収されていくのは、小説として完成されている。

    光源氏が、紫の上を連れ去るのは、この時代もアウトに描かれていることに少し安心する。

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    2025年10月24日
  • Presents

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    12編の各短編に挿絵が入り、カラフルでしっかりした紙質の素敵な短編集だった。
    『鍋セット』は、『1日10分のしあわせ NHK国際放送が選んだ日本の名作』で既読だったが、改めて読むとジワッと良い話だった。再読、良きかな。

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    2025年10月20日
  • 源氏物語 6

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    いやあ、夕霧キモかった。
    落穂の宮にしても、女三の宮にしても、玉鬘にしても、源氏物語の女性は本当に「嫌で嫌でしょうがないけど仕方なしに」結婚したり庇護を受けたりしている。
    本当に女には自分で何かを選ぶことができなかったんだ、そんな女の苦しい、狭い生き方しかできなかったんだということを紫式部先生は繰り返し書いておられる。すごいなあ…。

    そして最近、質問をチャッピーにしながら読むのにハマっている。
    なんですぐに出家したがるの?とか、死んだら家族はどうなるの?とか、失恋や心労で横になってそのまま死ぬとか、簡単に死に過ぎじゃない?とかのたわいない質問にすごく丁寧に答えてくれるのが楽しい。

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    2025年10月17日