角田光代のレビュー一覧

  • 月夜の散歩(新潮文庫)

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    ネタバレ

    あとがきに「明日には忘れるようなどうでもいいことを書く」とあるように、友人とたわいもない会話をした後のような読後感でした。オレンジページの連載とのことで、各話さくっと読みやすい長さです。
    食に関するエッセイが好きなので、この本でも、「食」の章が好きです。自分の気持ちを言語化してくれていると思う部分が多く、特に「『おいしい』の謎」の「違う家で育ち違うものを食べてきた大勢の『おいしい』がなぜいっしょなのかも、わからない。」ところには、確かに!と相槌をうちながら読んでしまいました。「ホテルのバイキングの朝食」でも、「こんなにたくさんの料理を、朝っぱらから、自力では用意できないという降参のもとに成り立

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    2024年08月08日
  • 源氏物語 2

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    お相手の女性が色々出てくるので、この方はどういう方だったかなと、見返したりして読んでいる。が、今、角川書店のビギナーズクラシックス日本の古典 源氏物語も並行して読んでいるので、これを読み終えて、そちらも明石まで読んで、頭に入れようとしているところです。

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    2024年08月08日
  • 源氏物語 2

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    光の君に瓜二つの皇子がうまれ、葵の上、桐壺院の死、藤壺の出家など、どの帖もとても面白い。
    車争いや、葵の上にとりつく物の怪など、六条御息所の悲しさをはじめ、紫の上、花散里、明石の君らの深い悲しみも非常に印象深く語られていて、あっという間に読んでしまいました。
    やっぱり角田光代さんの翻訳でも光の君にはもやもやします。

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    2024年08月06日
  • しあわせのねだん

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    お母さんとの旅行の話が好きです。古い喫茶店で800円のケーキセットを嗜みながら読むにはぴったりの一冊でした。クスッと笑えて共感でき、この上なく幸せな時間でした。

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    2024年08月02日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    母性が目覚めない妊婦が妊娠中にどのようなことを思ったのか?

    日記形式で記されている。

    ちょっと笑ってしまうこともある。面白かった

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    2024年07月30日
  • ツリーハウス

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    人が集まり互いに干渉し合わない翡翠飯店。

    祖父が亡くなり、祖母と中国へ旅行を提案した孫の良嗣。

    現在と祖母と祖父がどのようにして、飯店をきづいたか過去を織り交ぜながら、あまり語られなかった過去が明らかになる。

    祖父母の教えは、逃げていいということ、他人に干渉することなく、各人が根無草のように流されて生きる。

    そんな暮らしも悪くない。大きな展開はないけど何か温かくなるような作品。

    自分も流されて日々を過ごしていると振り返る。

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    2024年07月30日
  • 平凡(新潮文庫)

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    「もし…」

    そんなことを考えたことがあるひとにぴったりの1冊。

    とても面白く読ませていたぢきましたが、私自身は「もし…」をあまり考えたことのない人間だったので★をひとつ、下げました…!

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    2024年07月30日
  • ツリーハウス

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    新宿の翡翠飯店という一軒の定食屋の家族を描いたファミリーヒストリー。
    祖母と祖父が出会った満州から、叔父、叔母、父、母、そして主人公である良嗣の時代まで、根無し草のように来るもの拒まず、漂うように生きてきた家族達。
    確固たる脈々とした系譜などないけど、それでも引き継がれてきた家族の歴史に、何か特別な意味をもたなくても、必死で生きてきたその積み重ねに、重みのような、年輪のような、深みを感じた。
    そういえば、自分の祖父や祖母がどんな風に生きてきたか、よく知らないなぁ。
    聞いておけば良かったな。

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    2024年07月24日
  • キッドナップ・ツアー

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    図書室。夏を感じたくて。
    おとうさんとハルの、お寺に行くまでの道のりのセリフが印象的だった。子どもにとっちゃ、そうだよなあ。こちらがわざわざお膳立てしたり、偶然起こったことをさも人生哲学のように言ったり、しないでいいんだよな。

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    2024年07月22日
  • 三面記事小説

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    ゆうべの花火は面白い。
    好きの気持ちの天秤が逆になっていく恋愛の話。
    光の川は介護の孤独と闇。身につまされる。
    私達の税金や社会保険料はどこに…

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    2024年07月21日
  • 愛がなんだ

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    かわいい小説。
    テルちゃんは完全にイカれてます。でもしんどいくらい共感する部分もある。心ではわかっているのに何故かいつまでも執着してしまう。
    逆にマモちゃんを見ていて、自分の過去の行いを思い返すこともありました。あの時、自分はまったく相手のことを考えられていなかった。

    いろいろ過去の恋愛を思い出しながら読み進められたのは、月9みたいにキラキラしていない等身大の話だからなのだと思います。

    今泉力哉監督の映画が好きで、「愛がなんだ」もお気に入りの作品なのですが、今まで原作の存在を知りませんでした。読んでみて、描写や台詞回しなど今泉監督の原作へのリスペクトを感じました。

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    2025年03月26日
  • 三月の招待状

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    学生の頃は、個々の価値観の違いはあまり大きくはないものの、大人になると、それぞれの生活が大きく異なることもあり、価値観も大きく違う。
    それまで同じだと思っていた友人との価値観のズレを今になって感じてしまったことがわたし自身にもある。ただ、それは置かれている環境の違いからズレることも当たり前のことなのである。ズレすらも広く受け入れられるような人になりたいなと思う。

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    2024年07月14日
  • 源氏物語 2

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    二巻になって断然面白くなった。これは紫式部たちがいろんな集まりでの歌会をそのまま劇にしたような気がする

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    2024年07月11日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    とても新鮮な気持ちで
    読み進めてたけど、

    途中で「ムム?」この
    既視感や如何に・・・

    そう、この本過去にも
    読んでました(笑

    それはさておき、本を
    閉じるその刹那、

    大げさですが宝石箱を
    閉じるような気持ちに。

    収められた短篇の一つ
    一つに、

    輝石のようなかがやき
    を感じたからでしょう
    か。

    この本は今さら恋愛話
    なんてフッという方に
    お薦めです。

    色とりどり二十四篇の
    物語のなかに、

    貴方の記憶をくすぐる
    一篇がきっとあるはず。

    私も遠く若かりし日の
    甘酸っぱいワンシーン
    を思い出しました。

    ワンシーンで十分だと
    思うのです。

    その記憶は紛れもなく
    貴重な輝石ですから

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    2024年07月11日
  • いつか、アジアの街角で

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    ネタバレ

    私の好きな作家、島本理生さん、宮下奈津さん、角田光代さんが入っていたので購入。

    本のタイトルが「アジアの街角で」とあったので、東南アジアを旅するテーマなのかなと思ったら全然違った。
    作品に出てくるのは台湾と香港のみ。しかも、実際に街角を旅するのは1作品だけで、あとは日本の日常風景の中で話が進んでいく。

    全作品を読んで頭に浮かんだのは、「台湾加油」「香港加油」という言葉。(「香港加油」は実際に作品の中に出てくる)
    政治情勢が不安定な二つの街を小説という切り口で応援したかったのではないかと思った。
    島本理生さん、大島真澄さん、宮下奈津さんの話が味わい深くて面白かった。

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    2024年07月07日
  • ツリーハウス

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    私は自分のルーツを知らない。
    「結婚失敗した」と喚き続ける不幸せそうな母を長年見続けたいせいか嫌でも知りたくないのだ。
    なので、一族のルーツを知りたいと思った良嗣は、なんだかんだ言って健全に育ったんだなと思う。笑


    異国の地で敗戦を知らされ、苦労し続けた祖父母。
    今日の一日を生き延びることに必死なあまり子どもを飢えで死なせてしまうところや、お世話になった食堂の家族との別れはとても悲しかった。

    そんな親の苦労を知らず平和ボケした子供たち。
    必死に働き続けてる両親を見て育ったのに、みんな親不孝だ。

    そしてさらに平和ボケした孫達。
    特に基樹と早苗、お前らなんなん?

    命を産んで繫げていくってそ

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    2024年07月06日
  • 紙の月

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    ネタバレ

    映画→小説の順で見た。
    映画版で学生時代に募金をしないクラスメイトに腹を立てた梨花が父親の財布から金を抜き取って募金するエピソードがすごく印象的だった。
    梨花の行き過ぎた正義に賛同してしまったからだ。

    その無欲で正義感の強い梨花が狂っていく様が恐ろしかった。序盤の手持ちのお金がなくてお客から預かった金から5万円抜き取って会計したシーンも、すぐにお金をおろして元に戻したとはいえ、ものすごくハラハラした。この本は心臓に悪い笑


    客のお金に手を付けたのも、はじめは光太の借金返済の為だったのに、当り前のように自分の家のローンまで返済に充てようとしててオイオイオイオイ、って声が出そうになった。
    光太

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    2025年06月23日
  • ご本、出しときますね?

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    面白い企画。小説家2人とオードリー若林の鼎談。
    お互いへの質問、それぞれのマイルール、おすすめ本という流れで、読みたい本が増えた。
    村田沙耶香さんがすごく個性的で面白い。

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    2024年06月29日
  • それもまたちいさな光

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    角田さんの夫婦関係での描写がリアルで面白かった。
    恋愛は難しいのにそれを庶民的な人たちの日常に寄り添って書いてる感じが良い

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    2024年06月23日
  • 私のなかの彼女

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    ネタバレ

    大きな出来事や、衝撃的な内容が含まれている訳ではないのに、飽きが来ずスラスラと読めてしまった

    テーマとして、女性、恋愛、仕事、生活、バブル
    が挙げられる。

    主人公はバブル時代とバブル崩壊を生きる20代女性
    20代特有の、少し心配になるような価値観や考え方とか、20代を経験した女性なら共感できる点が多いなと思った

    主人公の恋人である仙太郎は、若くしてクリエイティブな仕事で成功を収め、結婚に際して、現実的な仕事をすると言うリアリティーさがあった

    20代前半の、仕事である程度の成功を収めた仙太郎の言動がどんどん業界にかぶれていく感じとか、痛さを感じた。

    女としての幸せと、仕事での成功を同時

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    2024年06月10日