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女子校時代に少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性。30代半ばとなった現在、人生のピークは10代だったと懐かしむ毎日を送っている。夫に浮気されたり、自らの見果てぬ夢を娘に託したり……など、日常は冴えない。そんな毎日にひょんなことからあるミッションが舞い込み、3人はまた図らずも力を合わせることに……。人生と本当に向き合い始めた大人女性たちの「生きる手応えとは?」を描いた話題作。
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Posted by ブクログ
キラキラした時代を引きずりながら、30代の今を悶々と生きる3人の女性たち。 仲良し3人組のはずだけど、みんなそれぞれ他人に対する思いがあって、3人それぞれの思いも分かって(読んでると)、それがすごくいいなと思った。 3人とも流されながら、時に無茶苦茶に生きてるんだけど、最後の最後で言葉を超えたところ...続きを読むで分かってしまうのが良いよね。 三者三様の生き方や思っていることに、ああ、これは小説でしか描けないよなぁと思いながら、一気に読んだ。 あとがきに、これはずっと忘れられていた小説で、時が経ってしまってもう自分には直せないと思ったと書いていた作者に好感を持った。 自分には、キャラクターが自由に動いたという経験がない、いつも悩みながらどうにか動かしている、と書いていた作者も好きになった。
家族とか、女同士の関係とか、そういうものの嫌なところとかうまくいかないところとか好きなところとか、そういう人間らしい感情を書くのが本当に本当にうまいと思う。角田さんの小説を読んでいる時、人生の中で抱いてしまう嫌な感情も全部包み込んでくれる感覚があって、私の救いだなあと思うし、大好きです。
何も変わらなかったはずの、その間になんの優劣も無かったはずの少女たちが大人になってそれぞれの生活を営み、なんとなく別々の人間になっているような気がして寂しくなる。それでも私たちはいつだってあの日のように笑い合える。自分が社会人6年目の20代折り返し地点に立ち、ずっと一緒にいた仲間達とのライフスタイル...続きを読むがバラバラになっていくこの時期にこの作品を読めてよかったと思った。自分達が何になりたいのか。何を持って「満たされる」のか。それは誰の何と比べた時の「満たされる」なのか。時にしょうもなくてみっともないと彼女たちを笑いつつ、その情けなさに分かるな〜と自分を見つめつつ。人間らしくかっこよくも無い可愛らしい大人の女性たちだった。彼女たちのその先を知りたくなった。
やっぱり私は角田さんが好きだと改めて思った。 ・あらすじ ちづる、麻友美、伊都子の同級生3人組でバンドを組み、ブレイクをして10代で人生のピークを迎える。 そしてあっという間に30代になった3人はそれぞれの生活をしていて、いつしか10代のことは思い出として頭の片隅に置かれていた。3人ともそれぞれの...続きを読む事情を抱えながら、何かを追い求め、諦めてきていた。 3人が再会した時に忘れかけていた何かを呼び起こすお話。 それぞれの視点から物語が進んでいくので、展開が気になってサクサク読めました。 ライブイベントが多い女性ならではのモヤモヤや、焦り、不安の描写がリアルで共感しました。 角田さんの描く女の子、女性は本当に等身大で、不安定な気持ちをしっかり言語化してくれるのが良いです。
三人の女性の日常のよくある話といえば、そんなところ。 承認欲求や嫉妬、妬み、そんな自分から湧き上がってくる嫌な部分と向き合いながら、懸命に自分と向き合い、邁進していく。 一筋縄では行かない人生だとは、わかっているつもりだったけど、みんな頑張っているんだと勇気づけられた一冊でした。
角田光代さんの長編はやっぱりいいです。こんなに人生考えさせられると、本人も言っていたけど特殊な物語、うんアイドルやってた思い出に縋ってあの頃の自分に帰りたい話と思いきや全然違う、むしろアイドル時代が輝かしいと思っていたのは1人だけだし。ちづこの現実を受け入れない毎日も、旦那の浮気を詰めないで自分の気...続きを読む持ちと立ち位置と表現する距離感が上手です。自分から離婚届を渡してちづこがそう言うならの言葉しか言えない旦那、20代に恐れていた不安定な生活をしているちづこが、次の3人のランチが無期限とメールするとか尊敬してしまうのです。これまで噛み合わないのが病院から抜け出す計画で3人の意思疎通出来た所も好きだし。
余韻が残る。すっとずっと残る作品。本当に欲しいものは素直になって、手放さないと手に入らないのかもしれない。 自分の立ち位置、自分の人生で本当に欲しいもの、それすら分かっているようで分からない。ちっぽけさと弱さを認めることの怖さ、必要性を感じた。自分の事を考えた。 同世代の女性にはぜひ一読して欲しい作...続きを読む品。
わたしは3人のだれとも似ていない。だけど、のめり込んでしまった。ぎゅっと口を固く閉じていないと内臓やらなんやら、感情の奥にあるものが出てきそうで大変だった。 だいじょうぶだ、と思えるもの。 わたしにとってそれは何なんだろう?
角田さんの描く女性が好き。みんな、嫌になる程人間臭い。 人に認められたいというその感情に縛られて生きること。そんなことは馬鹿らしいと分かっていても、その呪縛からどうしても逃れられずにもがいてしまうこと。誰にでもある、自分を縛ってしまうその癖を、別に大丈夫だよ、と肯定してもらったような気分。
20,30代のそれぞれの人生の局面での焦り、それが分かりやすく描写され、言いようもないもどかしさを感じている所に、想像しない形で伊都子の母の生死、自分の人生に向き合っていく、その怒涛の展開が神々しく、予想せずに涙ぐんでしまった。 3人が、3人らしく生きていることを願うし、このお話を読んで本当に良かっ...続きを読むたと思う。
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