角田光代のレビュー一覧
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2人の男女のそれぞれ約50年間の人生を追ったストーリー。
「信じることとは何か」を問いかけられる作品。朝井リョウのインザメガチャーチを彷彿とさせる題材。
ノストラダムスの大予言、地下鉄サリン事件、東日本大震災、コロナ禍など、実際に起きた出来事が背景として描かれながら、この2人がどのように生きてきたのかが語られる。そのため、当時の自分は何を感じていたかを思い出しながら読むことができる。
ノアの方舟の物語は、ノアが神のお告げを信じて舟に乗ったから助かった=信じる者は救われる、という話だと思う。
しかしこの本は、タイトルが示すとおり「方舟を燃やす」。
信じること=救われること、ではないということに -
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ネタバレオーディブルで聴いた。
面白かった。
戦時中に満州に行った人の小説は初めて読んで、今でいう海外留学みたいな感じで、新しい環境に身を置いたら何か変わるのかも!みたいな期待を胸に満州に渡っていったのかなと思った。
八重は、満州から引き上げてくるときや、戦後の貧しい中で、よくそんなにたくさん子供が産めるなと思った。昔は避妊具なかったのか?私ならそんなときに子育てしてる自信ないから絶対に子供産まないと思う。
今だと両親共働きだと子供は保育園に預けるのが当たり前だけど、戦後まもなくだと保育園にも預けなかったのかーとか、色々すごいなと思った。
簡易宿泊所みたいな家、私は色々縛られなくていいなと思うけど、 -
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ネタバレお金にまつわる諸々を書いたエッセイ。庶民的なエピソードが多く、少し意外だった。その中でも印象に残ったのが、著者が財布に入れている現金が少なすぎて出先で困るエピソードである。私自身も同じことになることが多く、(危機感がないところも一緒!)とても面白かった。友人が著者に「年齢を四捨五入して×1000円を財布に入れると良い」と助言するが、当時ミドサーの著者だと4万円となる。私にとって4万円は中々の大金で気軽に財布に入るものではない。この感覚の差は時代の豊かさか、キャッシュレスの進化か、業界の華やかさか気になった。またお金の使い方について「何も使わず貯金だけが増えることが1番怖い」と語る部分に共感した
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ネタバレ【あらすじ】
ひとりの、二人の、家族の、ささやかであたたかい11の食卓の記憶
2020年6月から『オレンジページ』に掲載された「ゆうべの食卓」。新型コロナに翻弄されながら離婚を決意する女性。恋人にふられたのをきっかけに料理に目覚めるサラリーマン。実家を売却することになった兄弟のささやかな宴会。さまざまな人生のひとコマを「食卓」というキーワードで紡いだ、直木賞作家・角田光代氏の短編集。
■明日の家族
明日の家族/二十歳の新年
私たちのお弁当
■パパ飯ママ飯
パパ飯ママ飯/あたらしい家族
新ユニット結成
■グラタンバトン
グラタンバトン/彼女のお弁当
あの日の先
■それぞれの夢
それ -
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誰かにお勧めしたいわけではないけど、確実に私の心にぐにゃりと何かを残したので、⭐︎4
先が気になるのに、なかなか読み進めるのがしんどい。展開が気になる、とは違って、この主人公の気持ちがどこまでどう変化して、それが言葉になって私に伝わってくるんだろうと言う興味。
これ、主人公の心の中の気持ちが重すぎるくらい詰まってるんだけど、こんなの自分自身ですら日記にしたとしてこんなふうに言語化できないよ…
角田光代さんの、気持ちを文字にする力に、ただただ驚くばかりです。
もう何が本当なのか、どの気持ちが本当の自分なのか、感じたことが全て自分の本心なのか、行動にまで移したことが自分自身の思いなのか
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何を信じるかということがテーマの本なのだけれど、「信じる」という言葉よりも「信仰」かな。
不三子は、添加物や着色料、肉などを使わない料理法に出会い、それに強く傾倒していく。幼少期に母親に十分に構われなかった辛い記憶を反面教師にするように、彼女は過保護な親になる。ただし不三子にとっての子育ての成功とは、娘や息子が自分の価値観の範疇に収まっていることだった。
そのため、親へ反発し家を離れ、再会した際には山奥で社会との関わりを断ち共同生活を送る新興宗教の信者となっていた娘・湖都の生き方や、結婚した息子が嫁を優先することを、不三子はまったく理解できない。結果として「自分は子育てを間違えたのではない -
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読み終わってから少し心が重い。
経済的に安定したとき、前より自信がついた気がした。なぜだろう。収入が多ければ自分の価値が上がるとでもいうのか。そんなことを考えた。自分の言動を振り返った。無自覚だった変化に気づかされた。自分の価値、自分がどんな人間なのか、誰がどうやって決められるのか。誰かが決めることでもないが、稼げるお金、身なり、住んでいる家、社会的地位・役割など、分かりやすいもので比較し、満足したり不満に思ったりしてしまいがちだろう。これがあれば満足というものはないから、何かをきっかけにバランスを崩してしまえば、求める心を止められなくなる。 -
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ネタバレ手が、震えています。
本と人との繋がりを描いた短編集。
私の話ではないのに、どこかむず痒い気持ちになるような思い出の数々に頁を捲る手が止まらず一気読みしました。
私も幼稚園の頃から一人で本を読むことを好んでいた人間だったので、あとがきで角田さんの話に共感しながら読んでいました。すると突然知っている名前が出てきてびっくり。鳥肌が立ちました。某書店の名前が出てきたからです。最初は私も本が大好きで、本とお客様を繋げる仕事がしたくて――。
私にとっては何気ない職場。でもそこが、誰かにとっての大切な場所だとしたら。
忘れかけていた大切なものを思い出すことができました。
本好きには堪らない作品だと思