角田光代のレビュー一覧

  • いま読む『源氏物語』

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    とても読みやすくて面白い。源氏物語を読み始める前に読んだけれど早く読みたくなった。たとえ読んだ後でも、こんな視点で読めるのかと読み返したくなるだろうと思うので、まさに源氏物語の導入にうってつけの本。内容とは離れて、実りのある内容の濃い対談ってこういうのを指すんだなとも思った。

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    2025年07月20日
  • 森に眠る魚

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    登場人物の母親達がみんな主婦だったり、夫達が家事をしている様子もなく子育てに無関心だったりと、本の刊行年は2011年なのに昭和か平成初期の話?と思ったが、案外富裕層の夫婦は今もこんな感じなのかもしれない(モデルとなった事件が1999年なので私の疑問もあながち間違いでもない)。
    自分の芯がズレると自分や大事にしなくてはいけない家族に向けるべきエネルギーがすぐに他人に向いてしまうのはよく分かる。自分は子供がいないが、もし将来出来たとしてもあくまでも他人ということを忘れずに、好きに人生を謳歌してくれ!くらいの気持ちで接しないと、距離感が簡単におかしくなってしまいそうだ。

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    2025年07月18日
  • みどりの月

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    『みどりの月』の登場人物は絶対に関わりたくないけれども、でもなぜだか読んでるうちに惹かれてしまって、ここまで自由奔放に生きていることが羨ましく感じてくる。
    『かかとのしたの空』の女も同じで、不気味だし自由すぎて意味わかんないけど、突然いなくなるとなんだか寂しくて。最後でてきたときちょっとうれしくなった。

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    2025年07月11日
  • ツリーハウス

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    登場人物みんな嫌いだなぁと思って読み進めてたけど、途中からなんか少しずつ好きになって来たかも、、って思ってしまった。
    ものすごいドラマチックなことがあるわけではなく、戦後と現代に向かっての時間軸を家族の誰かの目線で淡々と綴る大河のような話。でもそんないいもんじゃない。
    そういうのが、なんか最後には心に残った。いい話でなんでもないけど、繋いでいくとはこういうことかと。
    面白くないと思ってたんだけどなぁ、結果、面白く読み終えた。不思議な小説。作者の筆力かな。

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    2025年07月10日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    帝国ホテルを舞台にした42編もの短編集。
    ひとつひとつが、誰かの記憶の中で小さな宝物みたいに光っている。
    そんなひとときを描いたストーリー。

    角田さんは昔から好きな作家さんのお一人。
    いくつになって読んでも、やっぱりじんわり心に響いてくる瞬間に出会える。
    読んで良かった。

    ホテルって、いつもよりちょっと贅沢で特別な場所。夫婦に親子、恋人、若い頃の自分、仕事仲間、さまざまな人との思い出をつなぐ特別な場所でもある。

    切なかったり、胸がキュッとするもの、郷愁を感じるもの、幸せを感じるもの……
    何だか懐かしい夢を見ているような、思い出をたどる旅のような気持ちになる。
    読後のしっとりとした余韻もよ

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    2025年07月06日
  • 源氏物語 4

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    角田源氏、4巻です。「初音」、「胡蝶」、「蛍」、「常夏」、「篝火」、「野分」、「行幸」、「藤袴」、「真木柱」、「梅枝」、「藤裏葉」の11帖が収録されています。

    年が改まり、光君は女君たちを訪ね新年の挨拶まわり。亡き夕顔と内大臣の姫君玉鬘に、たくさんの男たちが言い寄る。光君もついに思いを打ち明ける。玉鬘のもとにこっそりやってきた兵部卿宮は、光君の企みで放たれた蛍の光に照らされた玉鬘を見て、その美しさに心打たれる。一方内大臣は、亡き夕顔との子が今どうしているかと探している。一人見つけ出して迎えた娘近江の君は早口で軽薄なため、内大臣は見習わせようと弘徽殿女御に仕えさせることに。激しい野分の後、夕霧

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    2025年07月06日
  • 森に眠る魚

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    怖いものみたさで読んだけど、母親になった女の醜い部分が露わで、特に容子と繭子が酷すぎてストレスだった^^;
    でもすごくわかる。情緒不安定にママ友のことが気になっちゃうのも、だんだん合わなくなっていく感じも。
    受験なんか絡んだらもう難しいよね。
    幼稚園にお受験思考のママ友がまわりにいっぱいいたので、色々思い出してしまう。
    深くなりすぎない方がいいね。

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    2025年07月01日
  • 今日も一日きみを見てた

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    ネタバレ

    初めての作家さん。
    私も猫を飼っているから、所々共感できるところがあった。
    「幸せな夢を見られますように」「元気で長生きしますように」と毎日声をかけ、それこそ私の寿命なんていくらでもあげたいと願うほど、私の中で猫の存在が大きくなっている。著者にとっては「猫は子供ではない」らしいけど私にとっては大事な愛娘。
    仕事のストレスで病んでいた時もこの子がいたことでどれほど救われたことか。そしてそれは現在も進行形。
    猫という生きものは本当に可愛くて尊くて偉大で不思議で素晴らしい天からの贈り物だと常々思う✨

    ただ猫ちゃんの可愛さはさておき、読みながら文体や言葉選びがあまり好きではないなと感じ、読みづらさが

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    2025年07月01日
  • 予定日はジミー・ペイジ

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    最初の一行でぶっ飛んだ。
    妊婦の日記形式で綴られる小説。
    主人公の妊娠から出産に至るまでの徒然な内容だが、実に笑える愉快な日々。
    また、だんながかまたどこか天然で憎めない。

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    2025年06月24日
  • タラント

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    みのりは不器用で自分の気持ちや考えをなかなか言語化するのが苦手な印象。はらはらするけれど、そんなところが私に似ているところもあって親近感。

    一方で奥底にもっている熱、青い炎の強い思い、頑固な思いがあって魅力的でした。

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    2025年06月23日
  • 晴れの日散歩(新潮文庫)

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    角田光代さんのエッセイですね。
    角田光代さんのエッセイは二冊目です。
    『オレンジページ』という料理雑誌で連載されていたエッセイの四冊目です。
    『十四年前、この連載をはじめる当初、私は親近感のある人たちと、だらだらとお茶を飲みながら、明日には忘れてしまうどうでもいい話をしている、そんなエッセイを書いていこうと決めた。実際、本当に些末なことばかり書き続けてきた。』と、あとがきに綴られています。
     1話が三ページほどですが、ご自分のことを、あっけらかんとユーモア混じりで綴られているのが、とても親しみやすく面白く、共感をもって愉しく読めます。
     年齢を感じるところなども、ここまであからさまに語られて良

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    2025年06月21日
  • 月夜の散歩(新潮文庫)

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    角田さんの人柄に惹かれてるのでやはりエッセイは読んでいて面白い。
    読みながらもクスッしたり、ふふっと笑ったり、そうそう一緒!と共感したり!
    大きなテーマに「食・人・暮らし」とあり、どれも興味のありどころなのでそこにも惹かれたかな。
    ずっと以前「よなかの散歩」「まひるの散歩」を読んですっかり角田さんのエッセイが好きになり、時々読みたくなる。
    第四弾「晴れの日散歩」を読んだらまた散歩シリーズのエッセイ初めから読み直したいなぁ

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    2025年06月18日
  • ツリーハウス

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    時間のない中、電車の中で読む本が欲しくて、表紙に惹かれて手に取った。
    初めは何の話かわからなかったが、あっという間に引き込まれ、あっという間に読み終わってしまった。

    ちょうど、私自身も自分の来し方を振り返って、いつのまにか、私も「人に歴史あり」の歴史ある人になってきたなあとか、それにしても普通の人として私は生まれたんだなぁとかそんなことを考えていたときだったので、とてもフィットしてた。

    いつのまに、角田光代さんはこんな本を書くようになったんだろう。
    すごく面白かった!

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    2025年06月16日
  • あなたを待ついくつもの部屋

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    ホテルという場所に行きたくなる1冊
    すべてショートで読みやすく、装丁がとっても好み♡
    もともと旅好きで、ホテルという場所は、作中のように華やかで凛とさせてくれる場所だと思ってる

    しっかし
    42編も趣きが違う作品を仕上げた作者に、1番の拍手を

    とくに好きな作品は
    『母と柿ピー』
    『父の背中』
    『ママにさようなら』

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    2025年06月15日
  • 私的読食録(新潮文庫)

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    danchuに連載された食に関わるリレーエッセイを集めた一冊。
    著者は角田光代さんと堀江敏幸さん。
    取り上げられるのは小説が多いけれど、エッセイやノンフィクションなど、幅広い。

    100作取り上げられていて(連載ではもっとたくさんあったのかな?)、自分が詠んだことがあるのはたった15作。
    タイトルだけ知ってはいる、というものを含めても、30余りしかないのだが、知らない作品に関するエッセイも面白く読ませてしまう。
    ここらへんはさすが手練れの作家のお二人。

    面白さを伝える力だけではない。
    作家の味読力のすごさも随所に感じられた。
    ピンポイントに「食」というテーマに引き寄せるものもあるのかもしれな

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    2025年06月15日
  • ゆうべの食卓

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    オレンジページで連載されていた物語。買い物袋の重さは生きるための重さ。生きていく時間の中で買い物、調理、食事、片付け、明日のメニューを決める・・・あれこれと食べるということに使う時間の多いこと。それを幸せな時間だと感謝できればいいな。

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    2025年06月13日
  • ひそやかな花園

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    2025/6/3 再読。
    角田光代さんの作品は、個人的になぜか読後の印象が薄いものが多くタイトルを見返しても内容が思い出せなかったりする。この作品もそうだったけれど数年ぶりに読み返してみたら内容が蘇ってきた。

    子どもの頃のサマーキャンプを大人になって思い返す。ある年突然なくなってしまったあれはなんだったんだろう?毎年夏の数日間だけを一緒に過ごす7組の家族、自分たちはどういう関係性だったのだろう?
    サマーキャンプの真相が明らかになるにつれてテーマは思いがけない方向へ向かう。他の方も書いているようにミステリーを装った社会への問題提起という感じ。

    7人の視点で物語が展開するので混乱はする。初読だ

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    2025年06月03日
  • 人生ベストテン

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    色んな移動中にちまちま読み終えた本
    本当に角田光代の心情描写は秀逸だなあと思う
    …んだけど、あまりにも構成が同じパターン繰り返されていてだんだん驚きみたいなのはなかった
    でもそれを『故郷を持たない人たち』としてまとめた後書きでちょっと消化された感がある
    こうも揃いも揃って物質的に見栄っ張りなのは、やっぱ平成の景気の良さの裏返しなのだろうか

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    2025年05月31日
  • 森に眠る魚

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    ママ友間の繋がりを彼女達は当初新鮮で、励まし合う関係を望んでいた。だが価値観の違いが足枷に。嫉妬、恨み、怒り、悲しみが渦巻き、関係は崩壊していく…。ある子供の秘密には背筋がゾッとしてしまうのだけれど、抱きしめたい衝動に駆られた。夫たちの言動には「俺ならもっと妻に寄り添うのに!」と鼻息荒く読んだが、妻には「あなたも彼らと一緒」と言われるだろうね。

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    2025年05月31日
  • 坂の途中の家

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    角田さんは好きで何冊も読んでます。
    内容を知った上で読んだけど
    読み終わった今、すごく気分が悪い。

    自分自身の子育ての辛かったアレコレを思い出すんですよね…
    りさこが水穂にそうだったように…

    興味深く読めましたが、辛い気持ちになりました。

    角田さん流石です………

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    2025年05月30日