角田光代のレビュー一覧

  • それもまたちいさな光

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    それぞれの場所でそれぞれの生活をしているけれど、同じラジオを聞いているその時間は繋がっている。

    最後、竜胆さんが視聴者(仁絵)の結婚をお祝いしている頁で涙が出そうになりました。
    「心が温まる作品」という言葉を実感した本でした。

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    2026年02月07日
  • さがしもの

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    自分が変わったことにより同じ作品の受け止め方が変わるというのを、先日二度目のララランドを見た時強烈に感じた。その後この作品を読み、改めてそのような出会いの貴重さが身に沁みている。

    表題作「探し物」が1番心に刺さった。
    何かに悩んでいる人は、読むことで一歩踏み出すきっかけになるかもしれない。

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    2026年02月07日
  • ツリーハウス

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    ネタバレ

    オーディブルで聴いた。

    面白かった。
    戦時中に満州に行った人の小説は初めて読んで、今でいう海外留学みたいな感じで、新しい環境に身を置いたら何か変わるのかも!みたいな期待を胸に満州に渡っていったのかなと思った。
    八重は、満州から引き上げてくるときや、戦後の貧しい中で、よくそんなにたくさん子供が産めるなと思った。昔は避妊具なかったのか?私ならそんなときに子育てしてる自信ないから絶対に子供産まないと思う。
    今だと両親共働きだと子供は保育園に預けるのが当たり前だけど、戦後まもなくだと保育園にも預けなかったのかーとか、色々すごいなと思った。
    簡易宿泊所みたいな家、私は色々縛られなくていいなと思うけど、

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    2026年02月06日
  • しあわせのねだん

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    ネタバレ

    お金にまつわる諸々を書いたエッセイ。庶民的なエピソードが多く、少し意外だった。その中でも印象に残ったのが、著者が財布に入れている現金が少なすぎて出先で困るエピソードである。私自身も同じことになることが多く、(危機感がないところも一緒!)とても面白かった。友人が著者に「年齢を四捨五入して×1000円を財布に入れると良い」と助言するが、当時ミドサーの著者だと4万円となる。私にとって4万円は中々の大金で気軽に財布に入るものではない。この感覚の差は時代の豊かさか、キャッシュレスの進化か、業界の華やかさか気になった。またお金の使い方について「何も使わず貯金だけが増えることが1番怖い」と語る部分に共感した

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    2026年02月06日
  • くまちゃん

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    失恋する人の出会ってから別れをえがいた短編集。登場人物が次の短編の主人公になり、別の視点から見られるのが面白い。
    そして、恋愛する理由、のめり込む理由、別れる理由が、一筋縄でないのがいい。
    恋愛と仕事、人生をどう生きていきたいか、そんなことに悩んでる頃が懐かしい。
    面白かったなー

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    2026年02月06日
  • 対岸の彼女

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    角田光代さんの書籍は「八日目の蝉」が好きで、そちらを読ませていただいたときにも絶妙な心理描写が本当に緻密で感動したのですが、こちらの作品もそれぞれの女性の立場での微妙な心理描写が絶妙で感情移入しすぎて時に苦しくもなり、時に愛おしくて涙がでました。
    同じ女として生まれたのに色々な環境でそれぞれの価値観の中でなかなかお互いに分かり合えないモヤモヤが鮮明に描かれていて考えさせられもしましたが、ラストまで読むにつれてそんな中でも相手を理解したい、支えあいたいという希望が生まれてとても素敵な作品でした。

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    2026年02月05日
  • 方舟を燃やす

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    ほんとに最後の方まで、この話がどう終着するのかさっぱりわからないままページを捲った。
    群れで生きる動物として、何を信じて、他人が信じるものとどう付き合っていくのか。
    あまり考えたことのないテーマだったけど、色んな〝正しさ〟が終始ぶつかり合う今、考えないといけないなぁと思った。
    自分は納得できなくても、相手の信じるものを簡単に否定しちゃいけない。
    みんなそれぞれ自分が生きてくために信じるものを一生懸命選んでる。それが正解か間違いかなんて本当のことは誰にもわからない。

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    2026年02月05日
  • 八日目の蝉

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    希和子への同情を感じました。やったことが犯罪であることは事実だが、絶対悪として責められないという感覚。

    本当の親子とは何なのか。希和子と薫が親子のように感じられ、引き離されるべきなのか、何事もなかったかのように元の家庭で育てられるべきなのか、簡単には断じられない。

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    2026年02月03日
  • 対岸の彼女

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    過去と今の話を織り交ぜながら人物像が徐々に明らかになっていくなかで、この人ってどんな人なのと考えさせる構成が見事だと感じた。
    女の友情というよりは、自分ですら知らない自分のことや、互いのことを想像することについて考えさせられる作品だった。

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    2026年02月13日
  • 源氏物語 1

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    はじめて源氏物語の文章全体を読んだ。心理描写や、ストーリー展開など、1000年前にこんなに立派な小説があったのかとおどろき。平安時代の貴族の暮らしの解像度が上がる。

    あとがきに書かれていた、源氏物語は光源氏を通してこの時代を生きた様々な女性を描く小説なのではないかとの考察が腑に落ちた。

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    2026年01月31日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    いろんな家族のいろんな食卓の話。
    のんびりとした気分で読める良い短編集だなと思います。「基本の調味料が大事」というセリフがとても好きで付箋を貼りました。少しずつ料理を覚えていく若い男性の話も良かったなぁ。

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    2026年01月31日
  • ゆうべの食卓

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    ネタバレ

    【あらすじ】

    ひとりの、二人の、家族の、ささやかであたたかい11の食卓の記憶

    2020年6月から『オレンジページ』に掲載された「ゆうべの食卓」。新型コロナに翻弄されながら離婚を決意する女性。恋人にふられたのをきっかけに料理に目覚めるサラリーマン。実家を売却することになった兄弟のささやかな宴会。さまざまな人生のひとコマを「食卓」というキーワードで紡いだ、直木賞作家・角田光代氏の短編集。

    ■明日の家族
    明日の家族/二十歳の新年
    私たちのお弁当

    ■パパ飯ママ飯

    パパ飯ママ飯/あたらしい家族
    新ユニット結成

    ■グラタンバトン
    グラタンバトン/彼女のお弁当
    あの日の先

    ■それぞれの夢
    それ

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    2026年01月31日
  • 紙の月

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    銀行勤めの主人公が色々な手を使って銀行から金を引き出し、好きな若い男に貢ぐ話だが、実にリアルな心情を描いています。
    真面目一筋の主人公が落ちていく様や、もう後戻りできないと悟った様、場面ごとの感情がイメージ出来ます。
    捕まるの?逃げ切るの?捕まりたいの?逃げたいの?と、最後の最後までドキドキしながら読みました。

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    2026年01月31日
  • 八日目の蝉

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    逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか……。(あらすじより)

    連れ去られた女の子と連れ去った女性、両方からの視点で語られていてとても読みやすかった。
    そして、連れ去られた女の子の未来まで描かれていて読み応えがありました!

    誘拐は犯罪で絶対にしてはならないことだけど、物語を読んでいると希和子を応援したくなってしまって、心がえぐられました。
    血は繋がっていないけど本当の親子のような感覚になってしまった。最初から最後までドキドキさせられました!

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    2026年01月31日
  • 対岸の彼女

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    小夜子も葵も結末ではお互いの立場を理解しながら向き合えた姿があり、素晴らしいなと思った
    「仕事」「子育て」「家庭」みんないろんな立場や状況があって、自分のことばかり考えてると常に自分が大変って思ってしまうな〜俯瞰して相手の立場や自分が大切にしていることってなんだっけ、って考えるようにしていきたい。。。
    高校時代、職場、幼稚園ママの集まり、女が集まるとなんか嫌な感じになるのってなんなんだろう?すごくリアルに描かれていた。

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    2026年01月31日
  • ゆうべの食卓(新潮文庫)

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    短編集なので非常に読みやすく、心温まる話が詰まっている。一話一話短いのに、その短い一話の中でも、登場人物の人生と、その成長が見える。
    この短編が連載されていた頃と今では、誰にとっても大きな変化があっただろうけれど、なんだかすごく昔のことのようにも感じられた。
    2020年以降、強制的に生活の形を変えざるを得なかった。だが、食も、人との関わりも、生活も、時間の経過とともに形は変化していくものなのだろう。変化は良くも悪くもあるけれど、その変化一つひとつを楽しめたらいいなと感じた。

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    2026年01月30日
  • 源氏物語 1

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    はじめて読んだ、光君って現代にいても相当クズ?(でも顔がいい上に育ちもいいのでなんとかなっているタイプ)と解釈しましたが合ってるでしょうか。
    読みやすいけどやっぱり難しくて、ゆっくり読むのも楽しい。

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    2026年01月29日
  • 坂の途中の家

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    誰かにお勧めしたいわけではないけど、確実に私の心にぐにゃりと何かを残したので、⭐︎4

    先が気になるのに、なかなか読み進めるのがしんどい。展開が気になる、とは違って、この主人公の気持ちがどこまでどう変化して、それが言葉になって私に伝わってくるんだろうと言う興味。

    これ、主人公の心の中の気持ちが重すぎるくらい詰まってるんだけど、こんなの自分自身ですら日記にしたとしてこんなふうに言語化できないよ…

    角田光代さんの、気持ちを文字にする力に、ただただ驚くばかりです。

    もう何が本当なのか、どの気持ちが本当の自分なのか、感じたことが全て自分の本心なのか、行動にまで移したことが自分自身の思いなのか

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    2026年01月29日
  • 八日目の蝉

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    前半は読み進めるのが辛かった。希和子は罪を犯している。間違いなく法に反したことをしているけれども、何とか誘拐した子どもと希和子と2人で逃げおおせないのかという思いにかられてしまった。
    後半もまた辛い。希和子との親子関係の方が、血の繋がりのある親子より、愛着形成ができている。。と思われる。何が正解で、何が良いことで悪いことで幸せなのか、読み始めから終わりまで複雑な思いで読みました。

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    2026年01月25日
  • 方舟を燃やす

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    何を信じるかということがテーマの本なのだけれど、「信じる」という言葉よりも「信仰」かな。

    不三子は、添加物や着色料、肉などを使わない料理法に出会い、それに強く傾倒していく。幼少期に母親に十分に構われなかった辛い記憶を反面教師にするように、彼女は過保護な親になる。ただし不三子にとっての子育ての成功とは、娘や息子が自分の価値観の範疇に収まっていることだった。

    そのため、親へ反発し家を離れ、再会した際には山奥で社会との関わりを断ち共同生活を送る新興宗教の信者となっていた娘・湖都の生き方や、結婚した息子が嫁を優先することを、不三子はまったく理解できない。結果として「自分は子育てを間違えたのではない

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    2026年01月25日