角田光代のレビュー一覧

  • あしたはアルプスを歩こう

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    ただの山登りの本かと思ったら、深い!角田さんもっと山に登ってこういうの書いて貰いたいと思った。もちろんもれなく山に登りたくなります。このnhkの番組を見たくなりました。

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    2010年02月01日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    角田光代の本は好きでよく読むけど、これが一番好き。旅をしていたことがあるっていうのもあって、すごく共感する部分があったし、旅なんてしていなくても、すごく分かる部分があるんじゃないかなって思う。
    この本出てて来る「純度100%」と言う表現がとても心に深く刺さった。
    自分にはいろいろな自分に変化できる自分が張り付いて、その場を取り繕ってすごしている。だけどそれって本当の自分じゃなくて、じゃあ本当の自分って何だろう、って思ったとき、しがらみの一切無い状況に居る自分なんだって思う。しがらみは消えはしないけど、旅をしているときは、すべて置き去りにして、「自分だけ」になる。何かに驚き、何かに感動し、何かに喜んだり、そういうのを純粋に感じられる自分になれる。うわべの言葉も要らなくて、気の利いた言葉も要らなくて。「スゲェ」って思ったらもうそれしかなくて。
    ああ「純度100%」ってそうだよ。あのときの私は確かに「純度100%」の私だったんだ。って読みながら思った。
    旅が終わって日常に帰る。だけど日常にあっても、大切な人の前では、そこで見つけた純度100%の私でありたいって思う。なかなか難しいことだけど。

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    2013年05月21日
  • 今、何してる?

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    その人にとっては“ごくフツー”、でも“普通”って何?
    それぞれの人の普通はなんか面白い、だから「今、何してる?」と問う。
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    堺雅人さんが「ほぼ日」で薦めてたので読んでみた。

    前半は恋愛に関するキーワードについての超短編エッセイ。始めは男性かと思っていたほどのザックリした文体が気持ちいい(←男の料理に関するところでやっと気付いたが(笑))。しかも、すっごく共感できて面白い。
    後半は本のレビューを交えた短編エッセイ。読んでみたいものが満載。
    すっごくオススメ。

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    2009年10月04日
  • ピンク・バス

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    「ピンクバス」

    働いて、結婚して、子供を生んで、幸せに暮らしましたとさ。

    というような言葉はたくさん目にするけど、

    本当は、その単純なパターンの中に、たくさんの葛藤と矛盾がある。

    複雑な心境を書き出すの、本当に上手だと思う。角田さん。


    「昨日はたくさん夢を見た」

    私の好きな、放浪旅行系♪

    インドに旅行にいった彼氏と、日本で相変わらずだらだら過ごす自分。

    変わりたいけど、変わらない。

    世の中には、自分が変われば、世界は変わるって言う人がいるけど、

    どうしようもない、もやもやから抜け出せない人もいる。

    生きるって何?

    みたいなことを一緒に悩んでくれるような作品。

    答えはないし、希望もないけど。

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    2009年10月04日
  • 真昼の花

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    この本の表題作の「真昼の花」はすごく好きな作品。

    アジアを旅行しているときの描写が、単なる観光旅行ではなく、さまざまな矛盾をそのままさらけ出していて、深い。

    貧困の描写、自分の居場所、何のために生きているのか、など、大きなテーマだけど、

    それらをさらっと本の中に登場させている。

    若者の放浪旅行というありがちなパターンではなく、終始漂う空虚な感じがおもしろいと思う。

    ラストも「え!?」って感じ。

    「自由になりたいから、旅に出たい」と考える人は多いかもしれないけど、

    現実的に考えると、旅に出たから自由になれるわけではない。

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    2009年10月04日
  • みどりの月

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    角田光代の本を始めて読みました。
    現代っ子の孤独やら喪失感やらなんやらかんやが、ぎっしりと冷たくつまっている本です。

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    2009年10月04日
  • ちいさな幸福 All Small Things

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    最初の2〜3行から面白くて一気に読みました。
    ものすごく面白かったです!
    人の幸せを覗き見しているような感じでした。
    こういうリアルで普通な何事もないお話が私は好きですね。

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    2011年03月21日
  • 対岸の彼女

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    「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが大事」
    このフレーズを学生時代に知れていたら、あの頃ひとりぼっちだった私がどれだけ救われていたろうか。

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    2026年10月04日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    葵とナナコの関係性に自分の高校時代を思い出した。別のクラスだったけどその子がいたら、自分がクラスで一人でいても全然気にならなかった。あんなに仲良かったのに今は全然連絡とってないし、何してるかも知らない。ふと思い出して寂しいなと思うけど、、、 前に進んでるという事なのかな???
    感想書きたいのにまとまらない 最後すごく良かった

    初めて読んだ角田光代さん作品

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    2026年10月03日
  • 対岸の彼女

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    主人公は一見正反対に見える2人の女性。2人の過去と現在を行き来しながら物語は進む。

    20年前の作品のため、現代の感覚で読むと主人公たちの学生時代はノスタルジックな空気に包まれてしまった点が残念である。だが、危うい少女たちの行く末が気になり一気に読めた。

    高校生の頃、あんなに毎日一緒にいた友人と疎遠になる。社会人になり結婚、出産を経てまたひとり友人が減った気がする。

    人と出会い、親しくなればなるほど、その人のすべてを知ったふうに思い込んでしまう。そして自身の理想を気付かないうちに押し付け、勝手に失望してしまう。

    自分とまったく同じ立場境遇の人なんて滅多にいないわけで、同い年同じ女性であっても人生において大切にしているものは千差万別だ。だから面白いのだ。


    考え方やライフステージが異なったとしても、それでもまた会いたいと思う人には臆せずに連絡し、縁を大切にしていきたい。

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    2026年09月29日
  • 対岸の彼女

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    子育て中の内気な主婦と、外交的だけど向こう見ずな社会人女性それぞれの葛藤を描いた物語。

    お互いの強みや弱みを乗り越えながら、1歩を踏み出すストーリー。人間関係は流動的で、家族との関係も難しいものだなと。最後は2人とも前を向ける結末。

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    2026年09月28日
  • 平凡(新潮文庫)

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    「もしそうじゃなかったら」と考えてしまう人々の短編集。
    そう考える人がいることは知っているが、実は自分はそのように気持ちを動かしたことがないので、「わかる」とは言えない。と思いながら読んだ。
    あの時そうしなければ、そうじゃなかったら、と自分が考えずに済んできたことは、幸運だったのだろうと思った。だから物語は、幸運なゆえに平坦な人生がなかなか物語にならないのだろう。

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    2026年09月28日
  • いつも旅のなか

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    当たり前だが、作家の方の旅行記は表現が上手いなと思った。描写が生き生きとしている。
    人それぞれ年齢に応じた旅の仕方がある、旅で同じ体験は二度と味わえないという言葉が良いなと思った。

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    2026年09月28日
  • 紙の月

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    資本主義ではない世界に生まれていたらこの人たちはどうなっていたかな、、、
    お金という物質としての軽さと高価な価値とのギャップがどんどん広がって収拾がつかなくなる怖さ。
    お金との関わり方を深く考えさせられた。
    何か満たされないことがあるとそれを埋めるための手段としてお金を選んでしまう人たちの切ない物語だった。

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    2026年09月27日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    雑誌オレンジページにて連載されていたエッセイ。主に食べ物に関するトピックが多く、筆者の独特な感覚がかなり身近に感じられる、ユーモアたっぷりの内容。
    個人的には「第3章消えていったものと記憶」が色々思い出されることも多く読んでいて楽しかった。飼っている猫に関する記述(と写真)も、我が家の猫を思い浮かべながら「それうちもある!」と笑いながら読み進めた。

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    2026年09月27日
  • 紙の月

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    読むのが止められない…

    お金は何かを手にするための1つの手段であることを常に念頭に置いておかなければならない。
    お金があれば手に入る幸福も余裕もある。
    でも、それは1つの手段でしかない。
    その手段のみに縛られてしまえば、お金を失うことで、幸福や余裕までも手放さなければならないことになる。

    光太と沙織の心情描写が気になった。
    自分自身が誰かにご馳走してもらう時、プレゼントをもらった時、まるでそれが当たり前のことのように感じてしまってないだろうか…。
    この本を読んで、
    身銭を切らないことで、
    何か別のものを失っている可能性に気付かされた。

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    2026年09月26日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    対岸の彼女に引き続き、角田光代さんの作品を。

    主人公の新(あらた)は、遺影として飾られたミュージシャンを父と思って幼少期を育つ。一方、母のくすはは、辛い人生を歩むも、音楽に救われ、そして恋をして結婚した新の父親の事をひた隠しにして、すれ違う親子。
    新とくすはの物語が交互に語られ、徐々に亡くなった父親の真相に近づく新。辛い挫折を繰り返す親子2人の側には音楽があった。

    「自分よりも出来る人を見つけるたびに、やめなきゃならないのはカッコ悪い。」大切な事はいつも音楽が教えてくれる。最高にハートフルでロックな一冊です!

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    2026年09月25日
  • 最後の晩餐

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    ハズレのないアンソロジー!

    金原さんの疾走感のある登場人物がやっぱり好きだ。
    最後の晩餐とあるから、悲しい話が多いかと思ったけど、意外とそんなこともなくてとても読みやすかった。

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    2026年09月25日
  • 銀の夜

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    ネタバレ

    夜は一人で自分自身と向き合わざるを得ない時間。そして、どんな人の元にも等しくやってくる、日常と隣り合わせの時間でもある。
    3人の主人公たち(伊津子、ちづる、麻友美)が直面しているのは、劇的な悲劇ではなく、日々の生活の中で静かに積もっていく違和感や割り切れなさ、誰にも言えない孤独だった。
    これは、その静寂な時間の中で、過去の記憶や現在の自分、親子との関係を反芻する、まるで夜の中にいるような物語。
    3人が抱える孤独や迷いは、すっきりと解決するわけではない。それでも完全な暗闇(絶望)ではなく、どこか冷ややかで静かだけれど、たしかに光を含んでいる時間を生きている。

    母が衰弱するにつれ娘という役割から解放される伊津子。それは、和解というよりかは諦念を含む愛の受容だった。

    空っぽな自分自身を直視することを恐れ、なまぬるい日常を送っていたちづる。伊津子の母を海へ連れて行った、あの切烈な瞬間に立ち会うことで、傷つく覚悟を持って、自分の人生を自分の手で生き直すことになる。

    過去に執着し、叶わなかった自分の果てぬ夢を娘に肩代わりさせ、嫉妬をもする、毒親予備軍の麻友美。かつて憧れていた伊津子の母を見送ることで、子どもを所有物にするのではなく、一緒に生きていく存在として受け入れる覚悟を決めることができた。

    どれもひとことでは言い表されない、手に入れたと思ったらすり抜けていくような人生。だからこそ手に入れようともがく。その手応えこそが、自分だけにしか得られないものだったんだな と教えてくれるような本だった。

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    2026年09月25日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    3.6
    食がテーマのアンソロジー
    作家ごとに三者三様
    個人的には、最後のうなぎと小曽根幸子の送別会が好きだな
    特に、小曽根さんは、みんなに負け組と軽く見られてたのに、誰よりも人生充実してて読んでるこっちがスッキリした

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    2026年09月25日