角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本を読んでいた数日間、ずっと苦しかったのはやはりこの本のせいだろうか。「ひとりぼっち恐怖症」。友達がいないと世界が終わる。ときっと今の僕はまだ思っている。それは彼らを根拠もなく信じている(いたい)からであって、それが胸を苦しくさせていたに違いない。
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人はみんな同じようでみんな違う。違うから面白い。違うから知りたくなる。知りたくなるから友達になる。じゃあ。すべてを知ってしまったらどうなってしまうのだろう。きっとそんなことは不可能だとしても。その「いつか」ばかりを考えては不安になってしまう。
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あなたと一緒ならなんでもできる。根拠なんてないけどそう思うこと。これこそが愛だとして、それだっ -
Posted by ブクログ
角田光代さん作品らしく、独特の余韻を残す作品となっております。スッキリはしませんが、女性って複雑なんだなぁという勉強になる、、かな?
三人三様なり自立の物語というわけですが、どうしても「こいつは変わらんやろ」て1人が交じっています(笑)
そこは明確にしてほしかった気もします
それもまた御都合主義に走らない筆者らしくて良いわけですが。。
本の概要
女子校時代に少女バンドを組んでメジャーデビューした3人の女性。30代半ばとなった現在、人生のピークは10代だったと懐かしむ毎日を送っている。夫に浮気されたり、自らの見果てぬ夢を娘に託したり……など、日常は冴えない。そんな毎日にひょんなことからある -
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Posted by ブクログ
初めて角田光代さんの作品を手に取ったが、他の作品も読んでみたいと思った。
劣等感、ずるい心、人には言いたくない過去や後悔があったり、それでも誰かを信じ繋がりたい、自分なりに前を向いて生きていきたいと思ってる人には刺さる小説だと思う。
爽やかな気持ちになったり人生捨てたもんじゃないよなと思えたり、かと思えば次の瞬間には他人に対して急にスッと冷めた気持ちになったり、人格って結局変わらないよなと裏切られた気持ちになったり。
個人的に「人のことが好きな優等生な主人公」が出てくる小説には共感できない私にとって、この本は腑に落ちるところが多かった。
そして人は、全く悪気なく、自分の立場でしか物事を -
Posted by ブクログ
ネタバレ"口に出せば喜劇性を帯び、すぐに忘れられる。言わずにためこむと、些細なことがとたんに重い意味を持ち、悲劇性と深刻味を帯びる。"
瞬間瞬間をかみしめたい、とは思うし
そうできてないんじゃないかという焦燥感に悩むことも多々ある
でも、そんな常々瞬間を噛み締めてかけがえのないものだと思い、色んなものに感動するなんてかえって疲れるに決まってる
心に残ってる光景とか瞬間って、そうしようと思って残ってるわけじゃないし自然と刻まれる物
むしろ日々の生活なんていつのまにか忘れ去ってるくらいがちょうどいい
その当たり前の日々にあとからたまーに思いを馳せてじんわりと楽しかったなあと懐かしむの -
Posted by ブクログ
言葉が刺さる。
成功がどんなものかはよくわからないが、しかし、何かをやりたいと願い、それが実現するときというのは、不思議なくらい他人が気にならない………
この部分、すごく痛いけど、すごく好き。
人のことをあれこれ言ったり考えたりしてるときって、その物事に夢中でない証拠だなと。努力より夢中や熱中が勝つってよく言うけど、おそらくそれと同じで、そして結構真理だと思う。ただ、この考えの下、自分の状態を厳しい目で見るのは、ひとつの捉え方として持っておくと良いと思うけれど、人が誰かの愚痴や不平不満を言っているときに、この考え方に偏りすぎないように、勝手に決めつけないようにできる人でありたい。それをやっ