角田光代のレビュー一覧
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二つの時代を跨ぎ、それぞれ当時の国の社会情勢を趣きながら2人の主人公からの視点で描かれている。
祖父が預言者であったと信じ、それに見合った男であり続けようとした飛馬と1人の女性に影響を受け、社会の風習や風潮に疑問を抱く望月。
異なる環境下の2人が出会う第二部は胸が躍ったが、そこから迫りくる新型コロナウイルスの話は懐かしさと共に風化させてはいけない出来事だったなと改めて感じた。
2人は出会った先で紆余曲折ありながらも大切にしたいものを選び行動するところには共感を得た。
この本を読んで2つ思ったことがある。
1つは1960年代からの時代を感じることができて良い読書体験になったこと。
2つめ -
Posted by ブクログ
角田光代さんの作品は初めてでしたが、大好きな青山美智子さんが『激推しする』ということで飛びつくように購入しました。
殺人犯の妻。
殺人を依頼した女、依頼を受けた男。
少年にのめり込んでしまった中年女性。
介護疲れで母親を殺害する男性。
そんな一線をこえてしまった人たちのお話でした。
どのお話も暗くて辛かったです。
でもそこまでに至るまでの前段にはそれぞれ幸せで満たされた時間がありました。
ちょっとしたこと、ちょっとした思いが悪いほう悪いほうに転がっただけですし^^;
そう思うと怖いなぁって感じました。
さっきも言ったとおりどのお話も暗くて辛かったですけど、物語としては読んでよかったと思え -
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発売前から某ラジオ番組で大絶賛されていたため、楽しみにしていた角田光代さんの新作。表紙の絵は音楽によって世界が彩られる感覚を花で具現化したものだと私は捉えた。こんな風に音楽によって世界の見え方が変わることは本当にある。
31ページの初めてあることをするシーンの描写がとても美しくて鳥肌が止まらなかった。音楽の喜びを文章でこんなにも鮮やかに瑞々しく表現できるものかと感動した。物語はドライに淡々と進む場面もあるが、それが現実感を伴った作品を書くこの著者の良さでもあり、上述したシーンやラストシーンをダイナミックに際立たせている。ラストシーンの演出は素晴らしく、ここではある曲のフレーズが使われているの -
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もうずいぶん前になってしまいますが、談話室で「笑えるエッセイを教えてください!」と投稿したところ、おススメしていただいたものです。(おススメいただいたものは少しずつ読んでいこうと思っています。)
裏表紙に「笑い転げながら読んでいると・・・」とあったので、そんなに笑えるのかと期待したのですが、そんなには笑えませんでした。あはは。でも確かに面白かったです。でもでも、それより、「角田さんすごい〜」という感想のほうが勝ってしまって。
走るのが好きではないとおっしゃるのに、毎週毎週休みの日には走っており、フルマラソンは全て完走。トレランにまで挑戦し、フルマラソンのタイムを上げるべく、インターバル練習 -
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非常に良かったね
必要だったものが双方にとって必要なくなった時、関係は終わる
でもいっときでも関わった人と別れるのは、すごく大変なことなんだと、未来が分断されたように感じると、それは私だけじゃなかったんだと、思えて良かった
私の気持ちなんて誰も分からないだろうと思ってた、てか思ってるけど、みんなそう思ってるんだろうな〜1億人が失恋したら、1億分の想いがあって、それぞれは誰にも理解できない、その人だけの想いなんだよなあ、逆に理解なんてされちゃ困るか
私だけの気持ちだ、わかったふりされてたまるか、こんなに苦しんでずっと縛られてんだばーかばかばかばか -
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1967年生まれの柳原飛馬と1950年代生まれの望月不三子の2人を主人公とする小説で、恐怖の大王や口さけ女、マクロビオティック、ワクチンの危険性など、何かを「信じる」ということをテーマとして、昭和から平成を経て、令和のコロナ禍での2人の邂逅に至るそれぞれの人生を描く。
自分は1980年代生まれで主人公2人より若いが、時代が重なる部分もあり、世相を感じつつ、それぞれの人生を追体験するような深みのある読書体験となった。特に、望月不三子の独自のマクロビオティックをある意味押しつける子育ての経過(子が幼い時は同じものを共有していると思っていたのに、いつしか遠い存在になってしまう)には、幼子を育てる身と -
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わたしも、何を隠そうトレッキングを誤解していた。
ハイキングの一種だと思っていた。
ありがとうございます。。。変な事言わなくてよかった。
自分の目で見て、感じないとわからない。
それは、山も、宗教も、物書きも、どれも同じだ。
「もしいつか、私が私の言葉だけでドロミテの山々を書くことができたら、そのときはじめて、レンツォさんの言っていた「自由」、盗聴の征服感を覚えるのではないか。」
角田さん、他の本に書かれていますが
行動的で、一人旅がお好きなのです。
でも、いろんなものを食べたい、飲みたい、という望み(欲求)から始まって、とても素敵な仲間と大切な思い出ができました。