角田光代のレビュー一覧

  • 世界中で迷子になって

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    光代さんが、よく旅をされるのは存じ上げてたけど、なんというか、こんなに旅好きなんだと感じさせる作家も少ないのではなかろうか。

    知らなかった世界が開いて、いつの間にか私の領域に入り込んでいた、という感覚が私はとても好きだ。彼女はまさにそんな感覚を、とても鋭く描いていて素敵。

    彼女はいろんなところに行ってらっしゃるから、私が行ったことのある国の登場率も高い。

    旅好きな学生へ

    ぜひこれは読むべき。きっとその時の旅行中に言語化できなかった感動が、光代さんの言葉で補強されるでしょう。ぜひ。

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    2020年02月18日
  • 字のないはがき

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    「字のないはがき」、向田邦子さんのエッセイ「眠る盃:1979年」で既読ですが、本書は直木賞作家3人のコラボの絵本です。向田邦子(1929~1981)原作、角田光代(1967~)文、西加奈子(1977~)絵です。豪華です。戦時中、田舎に疎開した一番下のまだ字が書けなかった妹の和子さんへの家族5人の思い、特に厳格だったお父さんの優しさが胸を打ちます!

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    2020年02月08日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    去年6月くらい、かもめブックスの特集棚(テーマ:レイニーメトロノームブックス)にあった本が全部良さそうでうんうん悩んでこの一冊を買った。

    正しい選択だった!(多分どの本を選んでも同じことを言ってそう)夜のえもいわれないあの感じ(複数種類あり)が明晰に切り取られている。モヤがかかった、上手く取れていないけれど絶妙にその場の雰囲気が一枚になったポラロイドみたい。

    人と孤独はシェアできないかもしれないけど、この本があれば夜も寂しくない。

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    2020年01月20日
  • なんでわざわざ中年体育

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    ランニングのリアルな描写は村上春樹が一番かと思っていたが、この著者も流石小説家、ランナーの気持ちがちゃんと書けている。さらに、ストイックな村上春樹と違い、弱音が出て歩きたくなる気持ちなど自分に近い。でも、私はフルで歩いてしまうが、著者は歩かずに走りきるところがえらい。もうちょっとランニングを頑張ろうかなと思う一冊。

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    2019年11月16日
  • なんでわざわざ中年体育

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    ドロミテに続いて単なる旅ではなく運動系。今回もまたまた面白かった。若い頃からインドア系を自認し体を動かすことなど無かった私が変わったのは5年くらい前。走ってみようかなとは思っているものの、今のところはバイクで走るのみ。同じように週末に、サボる理由を振り切りながら。登山も走らず歩くのみ。水泳も良いかも知れないが、先ずは費用がかからず、歩く人に邪魔されず泳げるプールを探さないと。最初から最後まで共感できるとても楽しい本でした。

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    2019年10月14日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    再読。

    男からもらう指輪なんて、と思ってた。
    でも、その瞬間の、幸せだ、と思う気持ち、ずっと続けたいと思うきもちを、かたちにして贈るのは素敵なことなんだなあと、きっと何かの支えになるんだろうなあと、あらためて思った。

    人生のある一時に、出会って、別れる人びとと、そうしながら人生が続いてゆく話。

    結婚を控えた私には、とても響いた。

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    2019年10月06日
  • 三月の招待状

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    若い頃、三十代、四十代になったら
    ちゃんとした「大人」になってるわだろうなと
    漠然と思ってた…
    でも、現実には全然ちゃんとした大人にもなってなく
    昔と何ら変わらないまま

    この小説の人達もカッコいい大人になりきれず、
    いたずらに年を重ねていく、決着のつけられない人々。
    そんな人たちと、心の痛みを分け合うたねの場、
    そんな小説だ(香山リカの解説より)

    本文から抜粋

    私たちはみな、自分がこうしたい、と相手にこうしてほしい、を混同させながら生きてるんだ。
    それが関係というものなんだ。

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    2019年10月04日
  • 今日もごちそうさまでした

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    思わずくすっと笑ってしまう、角田さんの食に関するエッセイ。
    海外に住んでいる人には辛すぎるほど、美味しそうな食べ物の描写の数々・・・(;_;)
    角田さんのエッセイ本を読むのは初めてでしたが、最後にレシピも載っており大満足の一冊でした。繰り返し読もう。
    (ちなみにアメリカに旅している間読んでいて、ガンボスープを食べる機会があったのですが、オクラは入ってなくてがっかりでした・・・)

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    2019年09月25日
  • ツリーハウス

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    ある日、爺さんが死んだ。中華料理屋を営む藤代一家は、8人の大家族。孫の良嗣はふと思う。「そういえば、自分は先祖の墓を知らない。うちの家族って一体何なんだ」。再読だが、始めはこんな話だっけ?というくらい藤代一家にイライラ。揃いもそろってまぁいいか精神・先の事が考えられない・嫌なことからすぐ逃げる。しかし読み進めるうちに、雪解けのようにゆっくりと家族一人ひとりに理解が深まっていく。最後は泣きたくなるような笑いたくなるような、不思議な感情に包まれる。淡々としていて熱中するような話ではないが、名台詞多く、良本。

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    2024年01月29日
  • あしたはアルプスを歩こう

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    絶対にドロミテに行ってトレッキングすると決めました。自然は雄大で美しく、登場人物は素晴らしい人たちで、最高に面白い本でした。私の登山靴の1つはドロミテのメーカーのLA SPORTIVA。これを持って行きます。ガイドはルイージ・スーパーマリオ氏にぜひお願いしたい。

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    2019年08月29日
  • 100万分の1回のねこ

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    個人的には楽しめたけれど、予想以上に毒が利いていた(笑)。
    確かに絵本も毒は利いているんだけれどさ。
    何ていうか大人向け『100万回生きたねこ』。
    それぞれの小説はおもしろいんだけれどもさ。

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    2019年07月20日
  • 源氏物語 上

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    やっと読み終わった。圧倒的ボリューム。
    600ページ超えの長編。これで上中下の上巻というのだから、源氏物語のスケールの大きさが計り知れない。角田光代さんの訳は非常に読みやすかった。注釈がなくてもスラスラと読めた。ただ、やはり昔の言葉独特の読みづらさがあるので、普通の現代小説みたいには読めない。でも与謝野晶子よりは断然読みやすかった。

    光源氏の息子夕霧が幼い恋をする「少女」までが収められている上巻。「花散里」の終わり際、昼ドラめいた会話で面白さが際立ったと思った。
    二条の東の院で姫君たちを集めて住まわせるなんて、大奥みたい。でも一人ひとりに愛情があって、財力もあるから光君って恵まれてる。それを

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    2019年07月16日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    NHKのネコメンタリー、チェックして見てました。
    でも保坂さんの回は見逃してました。
    その時を思い出してとても読みやすかったです。
    写真も多めで癒されました。
    作家さんも素敵な表情ばかりでした。

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    2019年05月19日
  • 拳の先

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    『空の拳』の続編となる本作。出版社編集員の目を通したボクシングの物語。ボクシングの描写がすばらしいのですが、全編を通して描かれるのは、恐いものに立ち向かおうとしてもどうにもならないとき、「逃げる」のはつまり「見つけに行く」ことだということ。主人公やボクサーたち、ジムに通う人々の成長が丁寧に綴られ、彼らを思わず応援しています。ただちょっと長かったです。。

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    2019年05月06日
  • 愛がなんだ

    ネタバレ 購入済み

    面白い!!!

    報われない恋をしたことがある人なら共感できるところがたくさんあって、でも客観的に見るとどうしてそうなるの、、、?!って思うところがあり2つの感情を楽しめる面白いストーリーでした!どうかテルコちゃんには幸せになってほしいけどやっぱり彼を選んじゃうだろうな、、、。

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    2019年04月17日
  • 愛がなんだ

    ネタバレ 購入済み

    良かった

    すごく続きがあるのではと思ってしまった。と言うか、の先テルちゃんが幸せになる気がして、テルちゃんがすごく強くて良かったと思える作品。途中までなんだこれ、と思いながら読んでいたけど、流石角田光代。言葉の節々に自分の人生と重なるところがある。

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    2019年04月14日
  • ひそやかな花園

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    ネタバレ

    7人それぞれが出生が原因で心に問題を抱えているが、紗有美に関しては特に描写がひどくて、読みながら心が痛くなってしまった。どことなく自分と重なる部分があるからだと思う。そんな紗有美ですら、最後は希望を持って終われてよかった。読んでるこっちも救われた。

    設定は特殊ではあるけど、読むすべての人に、変わっていくこと・何か新しいことを始める勇気を与えてくれる物語だと思う。

    ↓以下覚え書き

    「…きみがいなければ、きみの見る世界はなかった。それだけのこと。…だれの世界とくらべて欠落なんだ?大根なんか、どう食ったっていいんだよ」
    「何かをはじめるって、今まで存在しなかった世界をひとつ作っちゃうくらい、す

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    2019年03月20日
  • なくしたものたちの国

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    子供の時いつも遊んでいたおもちゃとか大切にしていたもの、一緒に遊んだ動物や友だち、人生のその時そのときに喜怒哀楽を分かちあった大切な人たち…。けれどそういったモノや人達はいつの間にか自分の目の前から無くなってしまっている。それらは、彼らは、何処へいってしまったのだろうか?もう二度と会えないのだろうか?そんな、誰もが胸の奥深いところで一度は思ったことがあるであろう問いに優しく答えるかのように、この物語は暖かく安心な場所へと誘ってくれます。松尾たいこさんのイラストから生み出された角田光代さんの珠玉の小説。私もずっと、同じようなことを、思っていたので、時が流れていくことが時にたまらなく辛く感じていた

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    2019年02月25日
  • 源氏物語 中

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    第22帖 玉鬘(源氏35歳)から第41 帖 雲隠(源氏52歳)まで。
    全く光君になびかない玉鬘の話から、上巻とはガラッと雰囲気が変わる。光君の登りつめていく地位に反比例し、悲哀の色が強い第二幕が始まる。
    山登りに例えるなら若菜から下り坂に入っていく。
    届かぬ想い、近しい人達の出家などがあり、思い悩む光君にとても人間味を感じる。
    上巻にも増して光君、紫上、夕霧、柏木、玉鬘、女三の宮など登場人物の心情やその移ろいが丁寧に描かれていて、まさに「生きている」。
    早くも下巻を首を長くして待つ。

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    2019年01月13日
  • 拳の先

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    格闘技に興味ないし、でも角田光代だし読んでみるか、と読み始めたらこれがおもしろくって、一気に読んでしまった。

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    2018年11月30日