角田光代のレビュー一覧

  • 幾千の夜、昨日の月

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    夜に関しての、著者の様々な角度で切り取った実感を書くエッセイ。

    「ガラスを砕いたような夜空」など、相変わらず表現が直接的でキレイ。

    場所やその時々の気持ち、付き合いごとに色んな夜があるのだなと思った。

    表現だけでなく、文章の書き方も読みやすく工夫してあって、その点でも勉強になった。

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    2020年08月28日
  • なんでわざわざ中年体育

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    ビールビールビールビール、風呂風呂風呂風呂と唱えなんとか走り切る。得意の「なめ癖」や誰かたすけてくれないかな、と浅はかな期待をもったり、W氏の誘いにすぐ乗り、後で悪態ついたり。笑
    本当に面白い‼︎ 那覇マラソンとトレランにとても興味を持った。
    最後の『中年体育心得8ヶ条』サイコー笑

    中年だと自覚する
    高い志を持たない
    ごうつくばらない
    やめたくなったらやめる前に高価な道具をそろえる
    イベント性をもたせる
    褒美を与える
    他人と競わない
    活動的な(年少の)友人を作る


    いつも重いテーマが多い作者のエッセイがこんなに面白いとは!他も読みたい‼︎

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    2020年08月25日
  • 源氏物語 中

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    光君は少し年をとり、最愛の紫の上もそばに居るので行動が落ち着いてくる。
    それよりも光源氏の子供世代も結婚を考える年頃になり、親として娘や息子の結婚相手を見る目を持つようになる。朱雀院の愛娘の女三の宮の婿を考えている段階で、藤大納言が普通すぎてふさわしくない、と書かれているのが印象的だった。帝や太政大臣などと血縁がなく、権勢がない家柄だと対象外か。現在の天皇家が多少その考えを受け継いでいるのか、と宮様の立場を考えてみたりした。

    養女のような玉鬘とは色っぽい描写を積み重ねて匂わせてくるシーンは、ドキドキした。
    光君が悪戯に薄暗い部屋に蛍を放ち、幻燈のように玉鬘の姿が見えてしまうシーンはロマンチッ

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    2020年08月24日
  • 源氏物語 下

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    【源氏物語 下】
    読み終えたときのため息は達成感なのか開放感なのか疲労感なのか。それなりにいろんな感情があったのかなと。
    上巻を読み終えたのが2018年6月、中巻は2019年3月、それから2020年8月。出版に合わせて読んでると、2年も経ってた。上巻読んでた時にあったこと、中巻読んでたときのこととか思い出せる。時間をかけて大作を読むことってなくて、ちょっと新鮮な感じ。
    内容。
    源氏は消えてる。残されたのは関係者の子供たち。光り輝く神はいない。現れるのは普通の貴族。
    普通の人間だから悩む。悩んで行動するけどベストな行動は取れない。思いは同じなのに、距離は縮められない。
    何だか悲しいんだけど、小さ

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    2020年08月12日
  • 源氏物語 上

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    文章が現代の小説のようで読みやすい。
    状況がよくわかるから、始めは家系図にするとわかる血の濃さに驚いたし、一夫多妻制に慣れるまで光君の浮気性に苛々した。若紫では子供を相手にほぼ誘拐で気味悪いし、葵の上が陣痛で苦しんでいる時には「あなたはひどいよ。私をつらい目にあわせるんだね」と泣き出すし。産後の体調不良で横になっている時には「子どものように甘えているから、こんなにいつまでもよくならないのだよ」と言ったり。現代の感覚なら有り得ない!クソ野郎!!という印象だった。特に帚木で男友達と、最高なのはどんな女か、と女性批評しているのは眉を顰める。
    しかし慣れてくると、マザコン(藤壺)、ツン(葵の上)、人妻

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    2020年07月27日
  • 晴れの日散歩

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    『人気作家・角田光代さんが雑誌オレンジページにて14年に渡り連載を続けているエッセイ「散歩」シリーズ第4弾。多忙ななか、京都出張の折りに震えるほどおいしい卵サンドに出会ったり、魚卵好きで朝から明太子のために行列に並んだり。迷路のような渋谷で途方にくれたり、まったく進まない本棚整理を楽しんでいたり。

    あっという間に過ぎてしまう日々のできごとを鮮やかに描いた1冊。』

    これだけ読みながらニンマリしてしまうエッセイも少ない。筆力、観察力もあるのだが、角田さんのキャラが認知されるところになっていて、やや天然ボケ気味に動くだけでおかしい。

    持ち物の猫グッズに気づいた人が、ひとつ目には「可愛い」2つ目

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    2020年06月26日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    かなり短い短編集。角田光代にしては毒気の少ない感じで、もうちょいごりごりと精神を削ってきてもよいなと思いながら読んだ。

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    2020年06月18日
  • 月と雷

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    ドラマ化するなら、智は岡田将生さんのイメージだ。そのイメージでずっと読んでしまったね。

    泰子や智はきっとどこかに居る!と思わされる、具体的にイメージがぶわぁと描ける、そんな作品でした。

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    2020年06月05日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

    購入済み

    飾らないところが良い

    理想の女性の話や、普段着とお出かけ着の使い分けの話など、読んでいるだけなのだけど一緒に話しているかのような近さがあって良かった。少しズボラで、でも逞しい角田光代さんのエッセイはどれも面白かった。

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    2020年04月23日
  • 世界中で迷子になって

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    旅に思う
    モノに思う
     と角田さんの人生における出来事を飾ることなく書き綴られた爽やかな随筆でした。
    角田さんの行動基準、価値判断基準ですが、三つ子の魂百までということがよく解ります。
     なかなか、小さい時から培ってきたやり方、クセというものは変えられないものです。
     背伸びせず、心の思うままに日々過ごしたいものです。
     

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    2020年03月02日
  • 世界中で迷子になって

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    光代さんが、よく旅をされるのは存じ上げてたけど、なんというか、こんなに旅好きなんだと感じさせる作家も少ないのではなかろうか。

    知らなかった世界が開いて、いつの間にか私の領域に入り込んでいた、という感覚が私はとても好きだ。彼女はまさにそんな感覚を、とても鋭く描いていて素敵。

    彼女はいろんなところに行ってらっしゃるから、私が行ったことのある国の登場率も高い。

    旅好きな学生へ

    ぜひこれは読むべき。きっとその時の旅行中に言語化できなかった感動が、光代さんの言葉で補強されるでしょう。ぜひ。

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    2020年02月18日
  • 字のないはがき

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    「字のないはがき」、向田邦子さんのエッセイ「眠る盃:1979年」で既読ですが、本書は直木賞作家3人のコラボの絵本です。向田邦子(1929~1981)原作、角田光代(1967~)文、西加奈子(1977~)絵です。豪華です。戦時中、田舎に疎開した一番下のまだ字が書けなかった妹の和子さんへの家族5人の思い、特に厳格だったお父さんの優しさが胸を打ちます!

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    2020年02月08日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    去年6月くらい、かもめブックスの特集棚(テーマ:レイニーメトロノームブックス)にあった本が全部良さそうでうんうん悩んでこの一冊を買った。

    正しい選択だった!(多分どの本を選んでも同じことを言ってそう)夜のえもいわれないあの感じ(複数種類あり)が明晰に切り取られている。モヤがかかった、上手く取れていないけれど絶妙にその場の雰囲気が一枚になったポラロイドみたい。

    人と孤独はシェアできないかもしれないけど、この本があれば夜も寂しくない。

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    2020年01月20日
  • なんでわざわざ中年体育

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    ランニングのリアルな描写は村上春樹が一番かと思っていたが、この著者も流石小説家、ランナーの気持ちがちゃんと書けている。さらに、ストイックな村上春樹と違い、弱音が出て歩きたくなる気持ちなど自分に近い。でも、私はフルで歩いてしまうが、著者は歩かずに走りきるところがえらい。もうちょっとランニングを頑張ろうかなと思う一冊。

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    2019年11月16日
  • なんでわざわざ中年体育

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    ドロミテに続いて単なる旅ではなく運動系。今回もまたまた面白かった。若い頃からインドア系を自認し体を動かすことなど無かった私が変わったのは5年くらい前。走ってみようかなとは思っているものの、今のところはバイクで走るのみ。同じように週末に、サボる理由を振り切りながら。登山も走らず歩くのみ。水泳も良いかも知れないが、先ずは費用がかからず、歩く人に邪魔されず泳げるプールを探さないと。最初から最後まで共感できるとても楽しい本でした。

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    2019年10月14日
  • 三月の招待状

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    若い頃、三十代、四十代になったら
    ちゃんとした「大人」になってるわだろうなと
    漠然と思ってた…
    でも、現実には全然ちゃんとした大人にもなってなく
    昔と何ら変わらないまま

    この小説の人達もカッコいい大人になりきれず、
    いたずらに年を重ねていく、決着のつけられない人々。
    そんな人たちと、心の痛みを分け合うたねの場、
    そんな小説だ(香山リカの解説より)

    本文から抜粋

    私たちはみな、自分がこうしたい、と相手にこうしてほしい、を混同させながら生きてるんだ。
    それが関係というものなんだ。

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    2019年10月04日
  • 今日もごちそうさまでした

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    思わずくすっと笑ってしまう、角田さんの食に関するエッセイ。
    海外に住んでいる人には辛すぎるほど、美味しそうな食べ物の描写の数々・・・(;_;)
    角田さんのエッセイ本を読むのは初めてでしたが、最後にレシピも載っており大満足の一冊でした。繰り返し読もう。
    (ちなみにアメリカに旅している間読んでいて、ガンボスープを食べる機会があったのですが、オクラは入ってなくてがっかりでした・・・)

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    2019年09月25日
  • ツリーハウス

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    ある日、爺さんが死んだ。中華料理屋を営む藤代一家は、8人の大家族。孫の良嗣はふと思う。「そういえば、自分は先祖の墓を知らない。うちの家族って一体何なんだ」。再読だが、始めはこんな話だっけ?というくらい藤代一家にイライラ。揃いもそろってまぁいいか精神・先の事が考えられない・嫌なことからすぐ逃げる。しかし読み進めるうちに、雪解けのようにゆっくりと家族一人ひとりに理解が深まっていく。最後は泣きたくなるような笑いたくなるような、不思議な感情に包まれる。淡々としていて熱中するような話ではないが、名台詞多く、良本。

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    2024年01月29日
  • あしたはアルプスを歩こう

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    絶対にドロミテに行ってトレッキングすると決めました。自然は雄大で美しく、登場人物は素晴らしい人たちで、最高に面白い本でした。私の登山靴の1つはドロミテのメーカーのLA SPORTIVA。これを持って行きます。ガイドはルイージ・スーパーマリオ氏にぜひお願いしたい。

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    2019年08月29日
  • 100万分の1回のねこ

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    個人的には楽しめたけれど、予想以上に毒が利いていた(笑)。
    確かに絵本も毒は利いているんだけれどさ。
    何ていうか大人向け『100万回生きたねこ』。
    それぞれの小説はおもしろいんだけれどもさ。

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    2019年07月20日