角田光代のレビュー一覧
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きれいな瞬間の賞味期限はとても短い。
でも、過去になっていつか忘れてしまっても、まだ思い出すかもしれない。そしたらその瞬間は永遠だと信じたい
・もう幾度も数えきれないくらいあちこちに自分の殻を脱ぎ捨てて、それで今ここにいるんだとそんなことを思う。
・好きなんて気持ちなんてなければ、恋だの愛だの友情だの、そんなものを何一つ知らない子供みたいに、いつまでもひっついてじゃれあって暮らしていけるのに。
・1個でも「もし」が現実になっていたら、でもその一見なんのつながりもない「もし」は全部起きた
・こんなにもいやなことだらけだというのに、こんなにもまいっているというのに、あたしはまだ、何かを見て、きれ -
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ネタバレ角田光代さんの新刊。楽しみに読んだが、驚いたことに、角田光代さんではなくすごく瀬尾まいこさんぽかった、というのが感想。いやぁー、意外。
角田光代さんも、心に残るような感動系あるんだけど、全体的にほんわか(辛いことたくさんあるんだけど、主人公とその母がいい人だからほんわかに感じるというんふしぎ)してて、お父さんとお母さんの素敵な恋愛や、手を差し伸べて助けてくれたっていう表現がとにかく素敵で、それは主人公の新、息子にも同じことが言えて、救いの物語だと思った。
でもなんだか、昔のこどもだったときのお母さんと、新が生まれて幼かった時のお母さんはそのまんまなのに、最終的に放任チックなお母さんってのがな -
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文庫本の帯には、
「料理を楽しむヒントがちりばめられた心温まる11編」
と書いてある。
実際には1編が同じ登場人物の話3つで出来ていて、全部で33の小さな話が綴られていました。
とても短い話でしたが、さすが角田光代さんですね。内容はしっかりしていて読み応えがありました。
雑誌『オレンジページ』に連載されていたそうで、特集に合わせて作品中のお料理掲載を考えられたそうです。
それでも今作は料理がメインではなく『人』がメインの食卓の話で、短い話の中にギュッと色んな事が詰め込まれていました。
「食べること」「料理をすること」での人との交わりは思い出に残る素敵なことだなと思いました。 -
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本書を読んで、学生時代に感じていた「一人になると世界が終わってしまうような感覚」を思い出しました。あの頃は、とにかく一人にならないように必死だった気がします。
もし当時の自分の周りにナナコのような存在がいたら、きっと標的にされたり陰口を言われたりしていたのだろうとも思います。それでも大人になって振り返ると、自分の芯をしっかり持っているナナコのような女性は、とてもかっこいい存在に感じるのだろうなと思います
「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが大事」という言葉は、過去の自分や今まさに悩んでいる人に伝えたいと思え -
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『源氏物語』の2冊目は、秋の「紅葉賀」の帖から始まり、春の「花宴」の帖へと続き、雅やかな宮中での宴の様子が描かれます。
人々の緊張感あふれる心理的なやりとりも読み応えがありました。
「葵」の帖では、賀茂の祭で、光源氏の正妻と側室の牛車が鉢合わせ小競り合いになるというトラブルが起こり、この事件をきっかけに、その後、更なる悲劇が訪れます。
悲しくシリアスな物語のなか、光源氏の人並外れた恋愛エピソードは相変わらずで、笑えるものもありました。光源氏は、内裏に勤めている年配の女君(50代半ばから後半)といい関係になります。(光源氏は二十歳前後)しかも源氏の親友も参戦し、可笑しな三角関係となります。ドタバ