角田光代のレビュー一覧

  • なんでわざわざ中年体育

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    マラソンとトレイルランがエピソードのメイン。
    好きじゃない、瞬間的に好きを行ったり来たりしているものを8年以上も続けている。気持ちに素直でパワフルな方で眩しかった。

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    2026年09月23日
  • 人生ベストテン

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    どこかにいそうな、どこかでありそうな、獏とした満たされなさや生きづらさや問題を抱えた女性達の日常の一コマを描いた短編集。
    それぞれの物語のその先がちょっと気になる6つのストーリー。

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    2026年09月23日
  • 紙の月

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    面白いように転落していく様子が恐ろしかった。些細なきっかけで、ほんの少しだけ…から感覚が麻痺して金銭感覚が狂ってしまう。犯罪の始まりはみなこんな感じなのかなと想像した。

    今やコスパやら倹約が美徳とされる風潮があるけど、この時代背景では見栄や世間体が今よりもっともっと厳しかったんだなと思いを馳せた。ちょうど自身の親世代。自分も「そんなみっともない格好(全身ユニクロとか)で会社に行くな」「お母さんの頃はお給料はデパートでお洋服買って消えた」とか言われたな。

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    2026年09月23日
  • 愛がなんだ

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    ネタバレ

    恋は盲目と言ったように 自分が相手にどれだけ自分の時間や労力を相手に渡しているか 客観的に見ること
    そして自分が相手に差し出せばさせ出すほど相手からの愛は得られないと考えた方が良いなと思う
    しかしこの本のように この世に 誰もがこういった 誰かを好きになり自分がその人から好かれたいと思う気持ちは本能として持っているため テルコのようになり得る
    そして私も人生の中ではそういった テレコのように ここまで度が 過ぎてはいないにしろ  愛されたいがためにいろんなものを差し出した経験はある
    そういう時は必ずうまくいかないことも経験から知っている
    この本は自己満足の恋愛にならないための警告文だと私は捉えた

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    2026年09月22日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    親子それぞれの境遇や生い立ちのストーリーが章ごとに交互に構成されており読みやすかったです。途中までずっと切ない気持ちで読み進めていましたが、音楽との出会いや人との出会いを通して人生が少しずつ色付き温度を帯びていく様が描かれていて、最後にはじんわり温かい気持ちの涙が出ました。

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    2026年09月22日
  • 対岸の彼女

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    角田光代さんは女性の「あるある」を描かせたら右に出る者がいない作家だと思う。

    本作の、群れなければ生きられない思春期女子の心理描写も見事だが、どのグループにも属さず、かといって孤立もしない、息苦しいはずの学生生活を1人自由に軽やかに過ごしている女子の存在を物語の中心に持ってくるあたり、普通の青春群像劇とは一線を画している。
    確かに実際こういう女子は学年に1人2人、いた。

    群れは煩わしいが独りは怖い。だから新学期のたびにクラスから数人の仲間を探し出し行動を共にすることに必死だった私は、主人公の小夜子や学生時代の葵同様、ナナコのような女子に憧れ、臆病な自分をひどく惨めに感じたものだ。
    彼女たちは本当に独りが怖くないのか?群れることは女の宿命であり、半ば本能であるはずなのに…本作ではそんな自由な女性たちの裏側にある真実を描いている。ナナコは学校の外にあるより暗く重い現実に苦しめられており、葵はそのナナコの面影を大人になっても追い続けている。彼女たちも孤独を恐れ、自分を真から理解してくれる誰かを求めていたのだ。
    高校時代、休み時間に涼しい顔で1人文庫本を読んでいた、スマートで大人なあの子も実は何かを抱えていたのかも…と、考えさせられる一冊だった。

    ただ実際は、何か打ち込むものがあったり外にコミュニティーを持ってたりして、本当にストレスなく独りを楽しんでる子もいたと思うんだけどね…そう思いたい

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    2026年09月22日
  • さがしもの

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    秋の夜長にカフェオレなんか
    飲みながらゆっくり読むのに
    ぴったりな本でした。
    本にまつわるいろんなストーリーがイキイキとした主人公とともに
    やってきて、ちょっとクスッと笑ったり、じんわりしみしみしたり
    なんとも言えない読後感に
    とっても気持ち豊かになって
    やっぱり本はいいよなぁと
    一人で浸ってしまいました。

    今、私は、大好きなのは最初の
    旅する本だけど
    また何年かして読むとまた全然違うのかもしれないです。

    本て不思議で同じ本でも読む時によって感じ方も響き方も違うっていうのが魅力です。
    この本も私の本棚に仲間入りする予定です。
    また次読む日まで大切に

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    2026年09月21日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    角田光代さんの食を中心とした日常エッセイ。

    前にも旅や運動に関わる彼女のエッセイを読んだけど、今作もフツーに脱力して笑える。

    飼ってる愛猫の写真も載ってて、メチャ癒された。

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    2026年09月20日
  • 対岸の彼女

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    第132回直木賞受賞作。2005年本屋大賞6位。本著者は初読みです。

    20年以上前の作品ですが、女性の多様な生き方を問う作品で更に多様になった現在でも共感できる内容。

    物語は、子育てに悩むネガティブな小夜子と独身でポジティブな女性社長の葵の対称的な関係と、学生時代の葵の物語とが交互に描かれる。
    現在と学生時代の葵が別人過ぎて、過去の葵と小夜子を重ねて戸惑いながらの不思議な読書体験でした。

    途中、モラハラ夫として出てくる修二に対する小夜子の心の叫びがグサグサッと刺さりまくる。でも、自分なんかより、全然ちゃんとしてるぞ修二。と思うとなんだか自己嫌悪に‥

    人は何故人と出会うのか、何故前に進むのか、自分はどう年齢を重ねて行きたいのか考えされられました。

    読後のなんとも言い表せない感情‥これぞ読書な作品。

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    2026年09月18日
  • 最後の晩餐

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    江國さんの静謐な世界から、金原さんの「うるせw」ってなるギャルいパーティーの落差に風邪をひきそうになる。そこに角田さんの最後の晩餐がきて、くすり、ほろり。おかしな送別会に、故人の詮索、推し活仲間、嘘のような本当の話。粒揃いのおいしい読書体験。

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    2026年09月17日
  • さがしもの

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    本に纏わる短編集。本好きには刺さるのではないでしょうか。タイトルにもなっている「さがしもの」がお気に入り。最近電車で読書している人が多い気がする、読書流行ってる?

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    2026年09月17日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    最終章まではただ共感だった。自分事ですが、悩みではないけれど社会人になってソリだとか価値観だとかが合わなくなった友達が何人もいます。
    この物語は異なる状況の人間でも、一度辿り着いた友情は偶然ではないことを教えてくれるような結末。一瞬でも気持ちが重なる、よみがえる瞬間が自分にもあるといいなー。

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    2026年09月16日
  • キッドナップ・ツアー

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    5年生のハルは、突然おとうさんにユウカイ(キッドナップ)される。ひと夏のユウカイ旅行を、おとうさんと一緒に過ごす物語だ。いろいろな場所へ移動する中で、二人は少しずつお互いを知り、親子の絆を深めていく。そして、その旅を通して、おとうさんもハルも成長していく。

    この物語を読んで、親だからといって、いつも立派でなくてもいいんだと思った。お金がなかったり、かっこ悪いことをしたり、失敗したりする姿も含めて、一人の人間としての親を子どもに見せる。それによって、子どもも親のことを、少しずつ理解できるのかもしれない。

    親は子どもより長く生きている分、知っていることや、できることが少し多い。その「ちょっとしたこと」を、子育てを通して子どもにお裾分けできたら、それでいいのではないかと思う。

    そして子どもは、親の人生を生きるのではなく、自分の人生を、自分で学び、考え、行動しながら生きていけばいい。

    親子であっても、それぞれが独立した一人の人間。

    「親子は、個人と個人なんだ」

    そんなことを、改めて考えさせられた作品だった。

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    2026年09月16日
  • 対岸の彼女

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    立場の違う30代女性たち、それぞれに過去があり、思いがあり、意外とお互いを理解していない。現代と女社長の過去と行ったり来たり、現代にどう繋がるのかドキドキしながら読んだ。
    今回、一番覚えておきたいと思ったこと。
    「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが大事」

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    2026年09月15日
  • 紙の月

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    満たされない日常の中で、刺激的な出会いがあってしまったらそちらに逃げてしまうのは仕方ないと思った。徐々に金銭感覚がおかしくなっていくのがリアルで怖かった

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    2026年09月13日
  • 愛がなんだ

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    私はしばらく天井をにらみ、言おうとし、飲みこみ、大きく息を吸い、思いきって言ってみる。真剣に否定されたときに落ちこまないように、慎重に冗談めかして。
    「そうだよ。だからさあ、私でいいじゃん、べつに。すみれさんじゃなくて、私で」

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    いやああああ わかってしまうなあ
    私も堕ちるところまで堕ちたら同じことする自信ある
    「私でいいじゃん」、何度、空に向かって言っただろうなー。懐かしいな。

    角田光代さんもっともっと読んでいきたい!

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    2026年09月13日
  • 愛がなんだ

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    この人の書く場面転換が嫌いだ。
    突然知らない場面になってて、まるで自分が数ページ読み飛ばしてしまったのかと思えるほど唐突に切り替わり、話が見えなくなる。少し経ってからそれを補正するように取り繕うが、あまりにも読者を置いてきぼりにしすぎる文章で好きになれない。そんな場面が2箇所ほどあった。メニューのことをメニュウって表記するのも好きになれない。
    話はと言うと、20代後半のアラサー女性テルコが不器用な恋をするお話。片思い相手の田中守(マモちゃん)に夜中に呼び出されたら喜んで会いに行くし、仕事中に電話があったら仕事そっちのけで長電話をする、要するに都合のいい女。テルコは平穏な日常や仕事さらには自分の人生なんかも全て蔑ろにしてマモちゃんだけを優先事項としていた。テルコは行動一つ一つをする上でマモちゃんに嫌われないようにとか、重い女と思われないようにとか、とにかく思考を巡らす。それはすごく計算高いように思えて、実はとても空回りしていて、テルコの思考回路にはマモちゃんと一分一秒でも長くいたいという気持ちしかないためか、想いをぶつけまくるような恋愛ド直球な行動なんかはせずに、長くいるための最善策を考え、空回りしたあげくマモちゃんを怒らせる。
    この小説では、好意がある人に対しては下の名前で呼び、好意がない人に対しては苗字で呼ぶという図式が確立しているため分かりやすい。マモちゃんも最初のパーティの時だけはテルちゃんと呼ぶが、それ以降下の名前で呼ぶことは二度となかった。
    片想いという「恋」から「愛」に成就させ両想いになることを最後まで追い続けることが不可能となったとき、人はどこかで見切りをつける。何かしらの理由を自分に言い聞かせて諦めようとする。でもテルコは、愛が叶わないなら茨の道だろうと接点が切れない関係性を模索する。「愛がなんだ」と中指立てて、どこまでもマモちゃんを追いかけていく。

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    2026年09月13日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    いくつか角田光代さんの食べ物がテーマの小説を読んだことがある。
    エッセイもいくつか読み、「食」に対するイメージを広げてくれた作家さん。
    年齢を重ねることと、その変化、環境と自分の在り方…そんなことを感じるエッセイだった。
    色々な感じ方について、言葉に仕方を知ること。やっぱりエッセイって好きだなと思えた。

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    2026年09月13日
  • 対岸の彼女

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    言葉にできないくらい、重たく感じました。インクの重みを感じるくらい、1ページ1ページがとにかく重くて、全然読み終わりませんでした。
    この本のテーマって、なんなんだろう?女性同士のジトッとした関係ってずっと変わんないよね、とか、立場の違う女性同士って理解し合えないよね、とか、仲の良かった友達でも急に連絡取らなくなることってあるよね、とか?
    わからない。全然頭の整理ができない。もう「若くない」人にこそ呼んでほしい。30代の女性におすすめです。子どもがいる人もいない人も、友達が多い人も少ない人も。
    高校生の時に、毎日そばにベッタリといてくれた親友を思い出しました。なんで会わなくなっちゃったんだろうな。あの頃は永遠にも思えたのにな。
    これ以上は言葉になりません。言葉にならない良さがありました。

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    2026年09月11日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    最後の晩餐がテーマの7編からなるアンソロージ。
    好きな作家さんばかりが、異なる切り口で書いた物語、一つ一つがとても面白かった。

    人生の最後に何を食べるのか?なかなか悩ましい、重いような軽いような命題。
    最後の食事は、何を食べるか、どういうシチュエーションで食べるか、誰と食べるか、一人なのか、一人の人生が表されているようで、様々な想像が生まれる。
    意識をしていても本当に食べれるかどうかも分からないけれど、考えるだけで、酒盛りのネタに十分になりそうで、でも実は色々考えさせられる。

    個性あふれる作家さんの物語は、色々な観点で描かれていて、其々の文体があり、あっという間に読んでしまった。

    個人的には、角田光代さんの『最後の鰻』が笑えて、ほろっときて、沢山の家族に看取られて、あるあるって感じもして、大往生で好きだった。

    藤野千代さんの『もうひとりのねえちゃん』は、家族が身近にいなくても、誰かがいてくれるってのも幸せの一つだと思えた。TVで『団地のふたり」が放送されているので、ノエチとなっちゃんの関係が思い浮かんだ。

    寺地はるなさんの『小曽根幸子の送別会』は、小曽根さんがかっこいい。主役がいない送別会のシーンはスカッとするものがあった。

    江國香織さんの「コインランドリーの夜」は、コインランドリーという場が秀逸。機械が回る音、無機質な感じが上手く描写されていて、流石って感じだった。

    原田ひ香さんの『最後に何を食べたの?』は、ちょとミステリーがあって、最後にあーちゃんが恭一によって、救われるのがホッとさせられた。

    しかし、このメンバーの食べ物の描写は流石上手いなぁと改めて思った。

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    2026年09月11日