角田光代のレビュー一覧

  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    新(あらた)は父親の人物像はもちろん、父親の不在を疑問視すらせずに
    シングルマザーの母くすかと暮らしています。
    ある時母に写真立の男性が父親だと聞かされ、やがてその男性がロックスターだと知り…

    特筆すべきはさらっと読める、とても読みやすい文章。
    新とくすか、二人それぞれの視点で、時間軸もそれぞれに物語は綴られていきます。

    独特な感性のロックな母親くすかさん。
    新は父親がいないことでの寂しさや心細さは持っていません。
    その意味ではくすかさんはちゃんと自立した大人の女性で、
    支えあい、愛し合っている素敵な親子です。

    くすかさんは働き者で息子に我慢をさせないよう、
    のぞむことはなんでもやらせて

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    2026年05月29日
  • さがしもの

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    人じゃなくて本が主人公の短編集って感じ。
    どこに行っても本があり、本がある場所が私の居場所であり、本が人を繋いでくれる。

    あと、角田光代さんの文体が染み入る。
    なんと言葉に表せばいいんだろうか。
    改めて好きな作家さんだと思った。

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    2026年05月28日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ネタバレ

    母くすかと息子あらたの二人の視点で物語は進んでいく。
    母くすかの章では、親からもらった過酷な運命に支配されるのではなく、自分で選んだ音楽と、自分で生んだあらたへの愛によって、自分の人生を新しく(あたらしい歌として)歌い直すこと、生きることが描かれる。
    息子あらたの章では、シングルマザーの家庭で「母ひとり子ひとり」として育つあらた。彼は、母親の持つ切実さや、どこか影のある過去をうっすらと感じつつも、健やかに、そして力強く成長していく。高校3年生の文化祭でのバンド演奏というクライマックスに向かう中で描かれる、匠人や陽菜との瑞々しい友情。それは、大人たちの過酷な現実とは切り離された、「彼自身の人生の

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    2026年05月28日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    久しぶりに読む角田光代さんの作品。音楽が心に光を射し、魂が蘇っていく様子の美しいくすかの章に心震える。本当に音楽は人を救い、新しい道を示すのだ。そして少年のまっすぐさも清々しい。名久井直子さんの装丁も素敵。

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    2026年05月27日
  • 方舟を燃やす

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    食にこだわったり,何かを信じたり、こだわったり、不三子は自分と重る部分が多々あった。
    情報が多すぎて、それが正しいかも怪しい現代。
    この本にはないけどさらにAIにまで振り回される世の中になってきている。怖い。
    もっと自分で考えて生きていかなければいけないが難しいな。
    何を信じるか,選択するのは本当に難しい。
    多数派になれたら楽なんだろうけど、それも違う。

    二人の人生を長くにわたり丁寧に描かれていて良かった。信じることについて、私も自分自身に問いかける機会になり良かった。

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    2026年05月27日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    久しぶりに小説で泣いた。
    愛すべき「大馬鹿」が出てくる小説は泣ける。
    横道世之助も愛すべき「大馬鹿」だったな…。

    角田光代さん、連載は書けなくなったからやめたとご本人が話しておられた、
    書きたいものを自分のペースで書いたらいい小説ができたと。(のようなことを書かれてた)
    肩に力の入ってないあったかい小説だった。

    匠人がいい奴すぎて、胸にグッときた。
    最後のくすかの告白もたまりません!

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    2026年05月26日
  • 最後の晩餐

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     作中で金原ひとみさんも触れていますが、「最後の晩餐」‥‥学術的には「キリストが処刑される前夜の12人の使徒と摂った夕食」を指し、その代表格があのダ・ヴィンチ作の有名な修道院壁画ですね。

     私個人としてはまさかキリストじゃあるまいし、家族に看取られながら「この中に私を裏切る者がいる」などと予言(遺言)し、パンと葡萄酒を食して逝く…。てか裏切り者のユダは誰よ? 遺族による遺産相続争いではなく、実家と墓じまいというまさかの醜悪な泥仕合…もはや笑えないギャグ! 小金持ちじゃないけど、自分が旅立った瞬間に家族がガッツポーズしてたらやだなぁ、ハハ。

     帯にもある通り、「あなたは人生の最後に何を味わい

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    2026年05月26日
  • 対岸の彼女

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    人は、生きる意味を“見つけながら”生きているのかも知れない。

    また森絵都さんの解説で会社名の意味を意識した時、葵はまだ心のどこかで魚子を探しているんじゃないかと思った。

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    2026年05月25日
  • さがしもの

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    宮田ナノさんの『ハラヘリ読書』という作品の中で
    この『さがしもの』について書かれたページが気になって読みました。

    表題の『さがしもの』他、「本」をキーワードにした短編集です

    気になっていた『さがしもの』はもちろん、個人的には
    持ち主を不幸にする(と主人公が信じている)本のお話『不幸の種』ととある本屋さんがきっかけで小説家になった主人公のお話『ミツザワ書店』が特にお気に入りです
    あとがきエッセイの中の角田さんの「つまらない本」との向き合い方も参考にしていきたいな、と思った。つまらない本などなく、それは今の自分と相性が良くだけで、本の問題ではなく、自分の側の問題である、と。

    その他、印象的だ

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    2026年05月23日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    温かい優しい気持ちになれる涙を久しぶりに流した。
    「うっせ、ばばあ!」って言葉を微笑みながら読めるなんて。
    惰性のように毎日を過ごしていたけど、そうだよ、寝て起きたら、まっさらな1日が誰にも訪れているんだよって気付かされた小説でした。
    展開に音楽が重要になる話はいくつもあると思うけれど、とても重要なのに、ただ寄り添うように日常に溶け込むように音楽があるところも良かった。

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    2026年05月23日
  • 紙の月

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    そういう話だから仕方ないけど、あまりに身勝手で愚かな梨花にうんざりした再読。彼女の視点だけなら退屈な作品だが、他の登場人物との違いが紙一重なように思えて考えさせられる。身勝手な逃亡者なんだが、タイに居る梨花の話はもう少し読んでいたかった。

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    2026年05月23日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    かなりゆっくり読み進んだので、うろ覚えなところもあるけれど、角田さんの文章が好き。
    自分でも気づいていなくて、かといってモヤモヤを抱えていたほどでもなく、閉じ込めていた感情にノックして優しく取り出してくれる感覚。

    共感でもなく距離を感じるでもなく、絶妙な距離感で読めた。
    いろいろ考えすぎることも悪くないと思えた。

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    2026年05月22日
  • 対岸の彼女

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    ネタバレ

    中盤の、どこか遠くに行きたい気持ち、帰りたくない..主人公の気持ちに共感、涙しました。私が思春期の反抗期真っ只中、似たような気持ちになったことがある。子供の頃は、自分を取り巻く環境や人間関係は、自分自身では選択できず、狭いコミュニティの中で成るがまま、過ごしてきた。地球上のほんの小さな出来事であるにも関わらず、1つ1つを身近に感じて、体当たりして、たくさん悩んでいた。逃げたいと思うことも、あるよね。みんなそれぞれ、悩みも違う。考え方も違う。同じ人間なのに、環境違うだけでこんなに分かり合えないんだなあ〜と主人公の気持ちを想像しながら読んでいた。ずっと一緒にいたい、友達もいるし..さみしいなあ。思

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    2026年05月21日
  • ご本、出しときますね?

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    作家の人たちってこんなに話上手いんだなと驚く。
    飲み会の場で話しているようなフランクさもありつつ芯を食った内容になっている。
    紹介されている本も面白そうなものばかりで、ウォッチリストにたくさん入れた。話し手さんの本も未読のものは代表作くらいは読んでおこうという気になった。

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    2026年05月19日
  • 最後の晩餐

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    作家のメンツがよかったからもちろん期待してたつもりだけど、アンソロという詰め合わせの性質上すべてのお話が自分に合うわけでもないと思っているので、百パーセント期待していたわけでもない気がする。だけど、これは個人的によかった〜!作家によってアプローチが違うのも面白かったし、なにより全員すごく読みやすかった。すんなり入ってくる感じで、一冊のアンソロとして温度感?みたいなものが揃っていてよかった(語彙力)
    わたしは江國香織だいすきマンなので江國香織のお話がいちばん読みたかったしいちばんすきだったけど、井上荒野もよかったなあ。あの短いお話のなかにオチまでつけてくるのってすごい。

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    2026年05月19日
  • ちょっと角の酒屋まで

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    大好きな角田光代さんの新刊のエッセイ。なんか角田さんのエッセイ久しぶりな気がする!
    視点が面白く、小説は意外とドロドロもあるものもあるけれど、エッセイを読むと角田光代さんのことがより好きになる、文章や発想が魅力的で素敵。
    今回も楽しく読ませてもらった。

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    2026年05月17日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    これは高校生ぐらいに勧めたい本。
    くすかの両親は例外だけれども、他の人物は優しさで満ちている。
    育った環境ってすごく大事。でも、たとえ毒親に当たったとしても、挽回の機会はある。
    前向きな気持ちになれる話でした。

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    2026年05月16日
  • 太陽と毒ぐも

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    ばっかみたいな恋人たちのお話。
    憎み切れないロクデナシと、それに振り回されるおバカさん。
    ほんま、角田さんが言う通り“ばっかみたいな恋人たち”。
    ちょっとゾワリとするトコロもあるけれど、本人たちは幸せそうよ?www

    ☆サバイバル
    ☆昨日、今日、明日
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    ☆雨と爪
    ☆100%
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    ☆糧
    ☆二者択一
    ☆旅路
    ☆未来

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    2026年05月14日
  • 神さまショッピング

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    残酷な自分、人として最低な自分の心の内側が炙り出されるように感じた。自分の醜さが書かれているようで悲しくもあり、他にもこんな気持ちの人がいるのかな と救われた気分になり読後はサッパリした。

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    2026年05月14日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    表紙にある青春小説で親子小説で恋愛小説という表現がしっくり来る
    若いからこそ感じられる世界ってあるよなと思わせられた

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    2026年05月14日