角田光代のレビュー一覧

  • 月と雷

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    最初から最後までひどくふわふわしていて掴みどころのない小説。それは私がこの登場人物に比べて普通な生き方をしているからであって、たぶんこの感覚は泰子が太郎に対して感じる「腑に落ちない部分が怒りに感じる」感覚に似ているのだろうなと思う。そして、文章のみで読者の気持ちをコントロールできる著者の筆力の高さに圧倒させられる。

    自分とは違う世界と感じる一方で、「誰かの無意識のきまぐれ」によって自分の人生が大きく左右されていくという感覚はわかる。今自分がいるのも、きっとどこかの誰かが何気なく行動した結果の積み重ねで、その力は時としてとても大きくただ身を委ねる他ない時もある。その力に100%身を委ねて生きて

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    2025年11月25日
  • ゆうべの食卓

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    「食」は生きてく上で大事だと再認識した。
    様々な場面で美味しい食事を摂るのは必要だし料理番組や料理本、食材からどんな物が作れるか?ググるのも最近の楽しみ
    これも年をとったせいかな?

    それぞれの年代での食に対する思いを書いてあり楽しく読んだ、願わくばこの本の男性のように料理に参加してくれると助かるけど昭和生まれ、なかなか動かない、それがストレスだけど、一人になった時、困るぞ、と密かに思ったりする。

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    2025年11月23日
  • 神さまショッピング

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    自分の秘密の願いを叶えるために、マニアックな神様を訪ねていく人々の物語。
    短編集で、それぞれの主人公がちょっと歪んでいて、自分の邪気だらけの願いを成就するための旅に出る。同じパターンとなるかと思いきやそれぞれに頷かされる。
    毒の入ったくだりをサラサラと読ませる文章力が凄かっあ。

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    2025年11月22日
  • 対岸の彼女

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    人間関係についてリアルに描かれており、所々読むのが辛くなる場面もあった。
    なぜ歳を重ねるのかという問い、刺さりました。

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    2025年11月21日
  • 明日も一日きみを見てる

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    八日目の蝉や対岸の彼女など、角田さんのミステリーが大好きで愛読してますが、この本は「本当に同じ人が書いたのか⁈」って思っちゃうくらい、ほのぼのしてて、微笑ましいです。トトちゃんが可愛いし、猫飼っている人が読めば更に共感できることが多そうです。私も猫好きなので、楽しく読めましたし、角田さんの他のエッセイももっと読みたくなりました!幸せ溢れる一冊でした。

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    2025年11月20日
  • 空中庭園

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    多かれ少なかれ、みんな家族ごっこをしてるのかも。隠し事なんて何もないよなんて顔して、素敵な家族でいるために、その一員をうまく演じてる。それが良いとか悪いとかではなく、そういうものなのかも。
    そして、母と娘の間にある得体の知れないモヤモヤ。親子だって、というか親子だからこそ、相手のことがわかった気になって、でも全然わかってなくて、すれ違うんだろうな。

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    2025年11月19日
  • 銀の夜

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    ネタバレ

    中学時代からの親友同士で、高校生の時にはバンドを組んでアイドル並みの人気を博していたちづる、麻友美、伊都子。
    しかし、35歳の今、三人はそれぞれの人生に倦んでいた。

    ちづるは夫のコネでイラストなどを描いて発表したりもするが、専業主婦とほぼ変わらない生活を送っている。
    夫が職場の同僚と不倫をしていることを知っても、悔しくも悲しくも感じていない。

    伊都子は売れっ子翻訳家の母との二人家庭で育ち、偉大な母に認めてもらうための人生は間違いだったのではないかと思い始めている。
    唯一、バンド時代が人生のピークだったと思い、幼い娘にもスポットライトを浴びるような生活をさせようとお稽古ごとに励む毎日。

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    2025年11月19日
  • 紙の月

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    怖かった〜。
    梨花は最初から不正をしようと思っていたわけではなくて、むしろ正義感の強い人だったのに、そんな人がどんどん深みにはまっていく描写が読んでいてハラハラしたし、悲しかった。
    横領に手を染めるのは誰でも可能性あることのように思えて、本当に怖くなった。
    気をつけよう。

    ミリ単位で印刷合わせるのとかは苦手だから無理。笑

    お金があっても幸せとは限らないんだな。

    角田さんの作品なので犯罪者側を応援してしまうかなと予測しながら読んでいたけれど、今回は早く捕まったほうが梨花がこれ以上不正を繰り返さなくなるから、はやく捕まってほしいと願ってしまった。

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    2025年11月18日
  • 源氏物語 7

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    解説にある通り、浮舟は和歌を詠まない。受け身だ。ただし、不快や嫌悪、不安はあることに尊厳は感じられる。角田光代さんは、薫がお嫌いのようだが、他の男性に比べると、女性の意に沿わず、手出しはしないことに、一種の救いを感じるのは、この貴族の男社会の異常性がもたらすのだろうか。

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    2025年11月18日
  • 八日目の蝉

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    半分あたりから、完全に希和子に感情移入してしまい、1日でも長く一緒にいられますように、、!と願ってしまった。
    切ないのに読後感は爽やか。ラストがキラキラ色鮮やかで好きだった。

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    2025年11月18日
  • 降り積もる光の粒

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    角田光代氏は、1967年横浜市生まれの小説家・翻訳家。早大第一文学部文芸専修卒業後、1990年に「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。以降、『対岸の彼女』で直木賞、『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、『紙の月』で柴田錬三郎賞などを受賞し、現代女性の心理や社会との葛藤を描く作品で高い評価を得る。児童文学やエッセイ、翻訳にも意欲的で、紫式部『源氏物語』の現代語訳(全三巻)を手がけた。2025年には『方舟を燃やす』で吉川英治文学賞を受賞。
    本書は、月刊誌「ミセス」(2021年休刊)、雑誌『Paper Sky』、JR東日本の新幹線車内誌(月刊)「トランヴェール」、隔月刊誌「旅」(2012年休刊)

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    2025年11月18日
  • 方舟を燃やす

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    前半は二人の主人公がどのように繋がるのか全く見通せないまま読み続けた。昭和の風景が懐かしかった。
    後半、一気に全く接点がなかった二人が繋がり、こども食堂、コロナ、異常気象などといった出来事が起こってくる。
    何かを「信じる」、あるいは何を「信じる」のかということがテーマとなっていると感じた。狂信的にはなりたくはないと多くの人々が思っているが、しかし、誰もが何かしらを、「信じ」て行動しているのだと改めて感じさせる一冊だった。

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    2025年11月14日
  • ねこがしんぱい

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    かわいい。猫飼いなのでたまらなかったし、あるあるな心配ばかりで可愛かった。2歳の息子に愛猫の名前で読んであげたけど全然見向きもしてくれなかったので対象年齢少し高めかな?

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    2025年11月14日
  • 方舟を燃やす

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    おっさんおばさんになると、ついうっかり自分の半生を主人公ふたりに投影して、これまでの記憶をしんみりと振り返ってしまう。
    たぶんそのまま共感して自分を重ねられる人はほとんどいないが、きっと部分的には「オレは柳原飛馬だ。」「わたしは望月不三子だ。」となぞってしまうことがありそうだ。

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    2025年11月13日
  • 八日目の蝉

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    希和子の経験は唯一無二だと思うのに、初めから終わりまで感情移入してしまって、一つ一つの出来事にこちらも心をかき乱されていた。
    終わり方が、読者に未来の想像を委ねるような形だったのがとても良かった。
    また、さも実際に起こった出来事なのではなかろうか、と思わせるようなリアリティも、この作品の完成度を高める要素の一つになっていたと思う。

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    2025年11月12日
  • 紙の月

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    顧客の金銭を横領した梅澤梨花の物語と思いきや、"お金"という存在に翻弄される女性たちの物語だった。
    梨花の報道をきっかけに梨花に思いを馳せる木綿子、和貴、亜紀だが、犯罪こそ起きていないものの彼らを取り巻く環境も梨花とそう変わらない、お金に翻弄される日々だと明らかになっていく。
    顧客の預金を横領してしまう、消費者金融の借入れをやめられない、過度な節約をしてしまう、そんな女性たちの描写がリアルで、そこに至るまでの過程も生々しく、他人事ではないのではないかと思ってしまうほどだった。
    お金で買える幸せとは何か、買えない幸せとは何かを考えさせられる話だった。

    最近本をよく読むように

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    2025年11月12日
  • 源氏物語 4

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    ネタバレ

    光源氏が栄誉に上り詰めた巻。個人的にはおてんばな近江の姫君がとってもよい。血が通っている。おっとりなんてクソくらえだ。

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    2025年11月11日
  • くまちゃん

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    面白かった。登場人物が繋がっていく所や、なんだかんだあるけど特別な事件事故に巻き込まれる事なく、大体に平穏な日々を過ごしていく登場人物。いい読書時間でした。

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    2025年11月10日
  • 今日もごちそうさまでした

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    表紙が可愛いと言う理由で手に取ったけど、とにかく美味しい表現だらけ。なんとなく旬を意識してみたり、毎日の料理が楽しくなるような一冊。

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    2025年11月10日
  • さがしもの

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    本が自分の成長に合わせて姿かたちを変えていき、いつの間にか自分にぴたりと寄り添うようになる。
    昔はどこにでも持って行ったけどある時期を境になんか違うなと手放した本や、たまたま同じ人が変なポエムを書き込んでいた古本屋の2冊の本や、旅先で感動した絵描きの人が挿絵を手掛けた本、色々あったなと思い出した。

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    2025年11月09日