角田光代のレビュー一覧
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読み終わった。まさに激動の巻だと思う。
今まで光君がしてきたこと、自分がされたらどうなるかみたいなね。
それにしてもうーん、個人的に柏木キモいなって思ったけど教養もあって素敵な人なことに変わりはないのか。人間の多面性って感じなのかな。
とりあえず言えるのは千年も前の話なのに人は変わらないし、文才がすごすぎる〜!!
以下ネタバレ含む感想(途中までしかない)
【若菜 上】
・朱雀院、出家したいけど1番小さな姫君(女三の宮)だけが気掛かり!光君にお願いしたいけど〜
・女三の宮、幼いし無邪気で可愛い
・光君、朧月夜とやっぱどうにかなりたい…夜こっそりでかける…!!朧月夜も満更でもない!
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シングルマザーのくすかと、一人息子のあらたの成長と愛を描く物語です。
とてもおもしろかった。
気になった部分は決別と仲直りがすごく自然なこと。仲直りの時ってつい言葉を尽くしてしまいたくなります。そうすることで罪滅ししている気になるのかな。この作品ではそれが一切ない。余計な会話や言葉がない。そこに潔さと、本当に大切なことは何かを知る角田光代の凄みがある気がします。やっぱりすごいな角田さん。
子どもは親と環境を選んで生まれてくることはできません。幼い頃から育った環境が当たり前であり、たとえ一般的ではなくてもそれを不思議に思うことはないのです。しかし社会性を身につけ始めた時、気がついてしまう。そ -
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ネタバレお久しぶりの角田作品。
日々のディティールや情景描写が、本当に日記のようですごい。あと書き連ねられる献立がどれもおいしそう。冷やし中華食べたくなる。
妊娠から出産までの日記風の小説ではあるものの、私としては、マキと父との関係が心に残った。
折り合いが悪かった父が夢に出てきて、子供が父の生まれ変わりかもしれないと取り乱すマキに、夫は「おとうさんだった人のことを悪く言うのはよくないよ」「言っちゃいけないことってあるよ」と声をかける。マキはそれに腹を立て、トイレに立てこもってしまう。
親は絶対的に大切にしないといけないと信じている人って意外と多い。でも家族には全家庭で違う独特の関係性があるのだから -
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「対岸」
私にとって「対岸」とは、物理的な境遇の差ではない。たとえ隣にいても、同じ言葉を交わしていても、決して届かない「人の心」そのものだと感じた。
劇中の過去の小夜子、あるいは葵とナナコのように、人は必死に橋を架けようとする。けれど、最後にはそれぞれの岸へと引き戻される。対岸へは渡りきれるものではなく、永遠にその間を彷徨うループの中にいるのではないか。私は「対岸」に対して、ある種の諦めを抱いている。そして、無理に渡りきることが正しいとも思っていない。
相手が何を求めているのか、何に飢えているのかが、自分のことのように分かってしまう瞬間がある。その孤独を共有することはできる。けれど、それを -
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角田光代さんの本を読むのは、本作が初めて。(「八日目の蝉」は映画で観たけれど。)
女性同士の友達関係・人間関係が主題だけど、男性でも共感出来る部分が多いのではないだろうか。既に忘れつつあったような、もやもやした感情を丁寧に言語化してあり、すごい作品だと思う。
奇数章は内向的な35歳主婦田村小夜子が主人公で、偶数章は小夜子の大学の同級生(だけど学生時代に面識は無い)でかつ雇用主である楢橋葵が高校生の時のお話。これが交互に終盤まで続き、ラスト前の14章の最後で初めて二人の話がシンクロする。
現在の小夜子と葵の関係は、高校生の時の葵と魚子(ナナコ)の関係に似ていて、葵の性格・スタイルが、いつ今 -
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「なんであたしたちはなにも選ぶことができないんだろう。何かを選んだつもりになっても、ただ空をつかんでいるだけ――」
高校生の葵のこの言葉に、胸を抉られるような感覚を覚えた。
若さゆえの未熟さではなく、もっと根源的な不安。
「大人になれば自由になれるのか」という問いは、年齢を重ねた今でも、どこか自分に突き刺さる。
社会の中で生活し、自分で決めている“つもり”の日々。
けれど本当に、自分の思う方向へ、まっすぐ足を踏み出せているのだろうか。
守るものが増えるほど、失いたくないものが増えるほど、選択は慎重になり、いつのまにか「無難」を選んでいる気もする。
この物語は、女性同士の関係や孤独を描きな -
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いろんな人の食卓のお話。
コロナ禍終わり頃に書店で手にとって本棚登録だけして、やっと文庫になって読んだ。
この文庫本、珍しくスピンがついていてちょっと嬉しい。
料理作りたくなるし、もちろん食べたいが先に(笑)
最近、日曜日に、作り置きをするのが億劫になってきた私。飽き性だなあと、思っていたけど、この物語の中の一つに無理はしないでよいって書いてあったからちょっと安心したり(笑)
「食べたい料理は腹を満たす、作りたい料理は心を満たす」う〜んこの言葉お気に入り。
楽しく食べて、楽しく作ればいいやんって。
この本もスピンはワンパンレシピのページに挟み、キッチンの横にたてておく。
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会いに行こう、と決意した。
ささやかで重大な一瞬を照らす六つの短編。
二十代では大恋愛、
三十代では家庭を持って、
四十代では立派に母をやってると思ってた。
人生の分岐に震える夜に光を与える六つの短編。
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表紙が二重カバーになっていて、
いつも行く書店の新刊・特集コーナーに陳列されてました。
昔勤めてた会社の社長が、
「ハレの日は一年に何日あるか、
結婚式、入学式など一年でほんの数日。
それ以外はケの日、日常です。
一年の大半は日常です。
我々 -
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★★★★ 何度も読みたい
銀行の契約社員だった40代の女が、大学生と不倫し、顧客の資金を横領する話。また、彼女に関わった人の、事件発覚後の感情や生活も、オムニバス形式で語られる。
仕事上の自分が本当の自分なのか自信がなくなる、自分を見下すことでプライドを保つ夫に自尊心を削られる、誰かに選んでもらえて嬉しい、彼の周囲の若い女に勝てるのか自信がなくなる。主人公のした横領は、確かに大それたことだが、その原因一つ一つは共感できるもので、だからこそ生々しく、読み進める手が止まらなかった。
なぜこんなにのめりこんだのだろう。それはきっと、この作品が、主人公が、ずっと『自分』を探しているからだ。自分の一 -
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近日発売される角田光代の新刊に触発されて、直木賞受賞作でもあるこの有名な作品『対岸の彼女』を読むことにした。長らく本棚に眠っていだのだが、持っていることも忘れてしまいつい2冊目を買ってしまった。それはいいとして、やはり素晴らしい作品でした。
人間関係が不得意で、子育てしながら社会復帰をしようとする小夜子と、豪快で気さくな性格の女社長、葵の物語。話は小夜子の現在と、葵の高校時代を描いた過去を交差させながら進んでいく。
この本が出されてから22年経っているが、内容が全く色褪せないし、世の中ほとんど変わってない。
まさに世代なので時代背景的にもわからないことがが何ひとつなくて没入しやすく、その内