角田光代のレビュー一覧
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ネタバレ恋は盲目と言ったように 自分が相手にどれだけ自分の時間や労力を相手に渡しているか 客観的に見ること
そして自分が相手に差し出せばさせ出すほど相手からの愛は得られないと考えた方が良いなと思う
しかしこの本のように この世に 誰もがこういった 誰かを好きになり自分がその人から好かれたいと思う気持ちは本能として持っているため テルコのようになり得る
そして私も人生の中ではそういった テレコのように ここまで度が 過ぎてはいないにしろ 愛されたいがためにいろんなものを差し出した経験はある
そういう時は必ずうまくいかないことも経験から知っている
この本は自己満足の恋愛にならないための警告文だと私は捉えた -
Posted by ブクログ
角田光代さんは女性の「あるある」を描かせたら右に出る者がいない作家だと思う。
本作の、群れなければ生きられない思春期女子の心理描写も見事だが、どのグループにも属さず、かといって孤立もしない、息苦しいはずの学生生活を1人自由に軽やかに過ごしている女子の存在を物語の中心に持ってくるあたり、普通の青春群像劇とは一線を画している。
確かに実際こういう女子は学年に1人2人、いた。
群れは煩わしいが独りは怖い。だから新学期のたびにクラスから数人の仲間を探し出し行動を共にすることに必死だった私は、主人公の小夜子や学生時代の葵同様、ナナコのような女子に憧れ、臆病な自分をひどく惨めに感じたものだ。
彼女たちは本当に独りが怖くないのか?群れることは女の宿命であり、半ば本能であるはずなのに…本作ではそんな自由な女性たちの裏側にある真実を描いている。ナナコは学校の外にあるより暗く重い現実に苦しめられており、葵はそのナナコの面影を大人になっても追い続けている。彼女たちも孤独を恐れ、自分を真から理解してくれる誰かを求めていたのだ。
高校時代、休み時間に涼しい顔で1人文庫本を読んでいた、スマートで大人なあの子も実は何かを抱えていたのかも…と、考えさせられる一冊だった。
ただ実際は、何か打ち込むものがあったり外にコミュニティーを持ってたりして、本当にストレスなく独りを楽しんでる子もいたと思うんだけどね…そう思いたい -
Posted by ブクログ
秋の夜長にカフェオレなんか
飲みながらゆっくり読むのに
ぴったりな本でした。
本にまつわるいろんなストーリーがイキイキとした主人公とともに
やってきて、ちょっとクスッと笑ったり、じんわりしみしみしたり
なんとも言えない読後感に
とっても気持ち豊かになって
やっぱり本はいいよなぁと
一人で浸ってしまいました。
今、私は、大好きなのは最初の
旅する本だけど
また何年かして読むとまた全然違うのかもしれないです。
本て不思議で同じ本でも読む時によって感じ方も響き方も違うっていうのが魅力です。
この本も私の本棚に仲間入りする予定です。
また次読む日まで大切に -
Posted by ブクログ
第132回直木賞受賞作。2005年本屋大賞6位。本著者は初読みです。
20年以上前の作品ですが、女性の多様な生き方を問う作品で更に多様になった現在でも共感できる内容。
物語は、子育てに悩むネガティブな小夜子と独身でポジティブな女性社長の葵の対称的な関係と、学生時代の葵の物語とが交互に描かれる。
現在と学生時代の葵が別人過ぎて、過去の葵と小夜子を重ねて戸惑いながらの不思議な読書体験でした。
途中、モラハラ夫として出てくる修二に対する小夜子の心の叫びがグサグサッと刺さりまくる。でも、自分なんかより、全然ちゃんとしてるぞ修二。と思うとなんだか自己嫌悪に‥
人は何故人と出会うのか、何故前に進むのか、自分はどう年齢を重ねて行きたいのか考えされられました。
読後のなんとも言い表せない感情‥これぞ読書な作品。 -
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5年生のハルは、突然おとうさんにユウカイ(キッドナップ)される。ひと夏のユウカイ旅行を、おとうさんと一緒に過ごす物語だ。いろいろな場所へ移動する中で、二人は少しずつお互いを知り、親子の絆を深めていく。そして、その旅を通して、おとうさんもハルも成長していく。
この物語を読んで、親だからといって、いつも立派でなくてもいいんだと思った。お金がなかったり、かっこ悪いことをしたり、失敗したりする姿も含めて、一人の人間としての親を子どもに見せる。それによって、子どもも親のことを、少しずつ理解できるのかもしれない。
親は子どもより長く生きている分、知っていることや、できることが少し多い。その「ちょっとしたこと」を、子育てを通して子どもにお裾分けできたら、それでいいのではないかと思う。
そして子どもは、親の人生を生きるのではなく、自分の人生を、自分で学び、考え、行動しながら生きていけばいい。
親子であっても、それぞれが独立した一人の人間。
「親子は、個人と個人なんだ」
そんなことを、改めて考えさせられた作品だった。 -
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この人の書く場面転換が嫌いだ。
突然知らない場面になってて、まるで自分が数ページ読み飛ばしてしまったのかと思えるほど唐突に切り替わり、話が見えなくなる。少し経ってからそれを補正するように取り繕うが、あまりにも読者を置いてきぼりにしすぎる文章で好きになれない。そんな場面が2箇所ほどあった。メニューのことをメニュウって表記するのも好きになれない。
話はと言うと、20代後半のアラサー女性テルコが不器用な恋をするお話。片思い相手の田中守(マモちゃん)に夜中に呼び出されたら喜んで会いに行くし、仕事中に電話があったら仕事そっちのけで長電話をする、要するに都合のいい女。テルコは平穏な日常や仕事さらには自分の人生なんかも全て蔑ろにしてマモちゃんだけを優先事項としていた。テルコは行動一つ一つをする上でマモちゃんに嫌われないようにとか、重い女と思われないようにとか、とにかく思考を巡らす。それはすごく計算高いように思えて、実はとても空回りしていて、テルコの思考回路にはマモちゃんと一分一秒でも長くいたいという気持ちしかないためか、想いをぶつけまくるような恋愛ド直球な行動なんかはせずに、長くいるための最善策を考え、空回りしたあげくマモちゃんを怒らせる。
この小説では、好意がある人に対しては下の名前で呼び、好意がない人に対しては苗字で呼ぶという図式が確立しているため分かりやすい。マモちゃんも最初のパーティの時だけはテルちゃんと呼ぶが、それ以降下の名前で呼ぶことは二度となかった。
片想いという「恋」から「愛」に成就させ両想いになることを最後まで追い続けることが不可能となったとき、人はどこかで見切りをつける。何かしらの理由を自分に言い聞かせて諦めようとする。でもテルコは、愛が叶わないなら茨の道だろうと接点が切れない関係性を模索する。「愛がなんだ」と中指立てて、どこまでもマモちゃんを追いかけていく。 -
Posted by ブクログ
言葉にできないくらい、重たく感じました。インクの重みを感じるくらい、1ページ1ページがとにかく重くて、全然読み終わりませんでした。
この本のテーマって、なんなんだろう?女性同士のジトッとした関係ってずっと変わんないよね、とか、立場の違う女性同士って理解し合えないよね、とか、仲の良かった友達でも急に連絡取らなくなることってあるよね、とか?
わからない。全然頭の整理ができない。もう「若くない」人にこそ呼んでほしい。30代の女性におすすめです。子どもがいる人もいない人も、友達が多い人も少ない人も。
高校生の時に、毎日そばにベッタリといてくれた親友を思い出しました。なんで会わなくなっちゃったんだろうな。あの頃は永遠にも思えたのにな。
これ以上は言葉になりません。言葉にならない良さがありました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最後の晩餐がテーマの7編からなるアンソロージ。
好きな作家さんばかりが、異なる切り口で書いた物語、一つ一つがとても面白かった。
人生の最後に何を食べるのか?なかなか悩ましい、重いような軽いような命題。
最後の食事は、何を食べるか、どういうシチュエーションで食べるか、誰と食べるか、一人なのか、一人の人生が表されているようで、様々な想像が生まれる。
意識をしていても本当に食べれるかどうかも分からないけれど、考えるだけで、酒盛りのネタに十分になりそうで、でも実は色々考えさせられる。
個性あふれる作家さんの物語は、色々な観点で描かれていて、其々の文体があり、あっという間に読んでしまった。
個人的には、角田光代さんの『最後の鰻』が笑えて、ほろっときて、沢山の家族に看取られて、あるあるって感じもして、大往生で好きだった。
藤野千代さんの『もうひとりのねえちゃん』は、家族が身近にいなくても、誰かがいてくれるってのも幸せの一つだと思えた。TVで『団地のふたり」が放送されているので、ノエチとなっちゃんの関係が思い浮かんだ。
寺地はるなさんの『小曽根幸子の送別会』は、小曽根さんがかっこいい。主役がいない送別会のシーンはスカッとするものがあった。
江國香織さんの「コインランドリーの夜」は、コインランドリーという場が秀逸。機械が回る音、無機質な感じが上手く描写されていて、流石って感じだった。
原田ひ香さんの『最後に何を食べたの?』は、ちょとミステリーがあって、最後にあーちゃんが恭一によって、救われるのがホッとさせられた。
しかし、このメンバーの食べ物の描写は流石上手いなぁと改めて思った。