角田光代のレビュー一覧
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本がテーマの短編集。なんで本を読むのが好きなんだっけ?の答えがここにある。
『旅する本』
日本の古本屋で売ったはずの本が、ネパール旅行先で再会する。その後も何度手放してもまた巡り会う。
昔読んだ本を読み返すと、記憶に残ったいた話と全然違ったり、すごく好きだと思っていたのに全然響かなくなっていたり、自分がその期間にいろんな経験をして価値観が変わっていることに気づいた経験は私もある。
『彼と私の本棚』
本の好みが驚くほど同じだった彼。その彼の新しい好きな人は、本を読まない人だった。
失恋の表現がとても好き。
「だれかを好きになって、好きになって別れるって、こういうことなんだとはじめて知る。本棚 -
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作品紹介・あらすじ
谷川俊太郎、江國香織、川上弘美、角田光代らによる、佐野洋子『100万回生きたねこ』への、13人の作家によるトリビュート短篇集
江國香織「生きる気まんまんだった女の子の話」
岩瀬成子「竹」
くどうなおこ「インタビューあんたねこ」
井上荒野「ある古本屋の妻の話」
角田光代「おかあさんのところにやってきた猫」
町田康「百万円もらった男」
今江祥智「三月十三日の夜」
唯野未歩子「あにいもうと」
山田詠美「100万回殺したいハニー、スウィート ダーリン」
綿矢りさ「黒ねこ」
川上弘美「幕間」
広瀬弦「博士とねこ」
谷川俊太郎「虎白カップル譚」
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佐野洋子「100万回 -
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終始ゾワゾワする、こういう女同士の心の機微を書かせたらめちゃうまいなぁと久しぶりに角田作品を一気読みして激しい運動を終えたような気分。回想で疎開先での意地悪をした上級生もそのあと出てくるが別に成敗されるわけでもなく、読者の期待を絶妙にずらしてくる感じ!イヤミたっぷりの義母とか酒に溺れる風美子の旦那など脇を飾る人も存在感たっぷり。地味で保守的な左織の目線で描かれているから面白い。
左織と百々子の関係がピリつきすぎて読んでいて辛い。ほぼ全方位左織のこうありたいという展開にならず、でもそれも本人の自覚のなさなんだなぁ、と思ったり。自分のことを省みてますます重い気持ちになってしまった。
最後は自分 -
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ネタバレ大人の話の時はサヨコが主人公なのに、子供になると主人公はアオイになる。
子供の頃感じた人と関われない、関わりたい、関わるとめんどくさい、が、大人になっても永遠と続くこと。でもその中で喜びもある事。
ああなんでこの本をずっと読んでなかったんだろう。
お父さんとのタクシーの中での会話でボロ泣きした。友情の話でもあるけど、実は不器用な家族の話でもあるんだよね。
ナナコが良い事言いすぎて、こんな友達が全国のいじめられっ子の側にいれば良いと思った。
2026/05/02
屋久島旅行のお供に再読。帯に書いてある「子供がいる、いない。結婚した、しない。の女子の友情の分かれ目の話」では無いと思う。
人と -
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ネタバレ【収録作品】
江國香織「コインランドリーの夜」
金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」
角田光代「最後の鰻」
寺地はるな「小曾根幸子の送別会」
原田ひ香「最後に、何を食べたの?」
藤野千夜「もうひとりのねえちゃん」
井上荒野「本当の話」
人生の最後に何を食べるか? をテーマにした、アンソロジー。
「コインランドリーの夜」の弥生子、「小曾根幸子の送別会」の小曾根幸子の生き様は小気味よい。
「最後の鰻」は仲の良い家族の空気が伝わってきてほのぼのとする。
「ラストサパー…」と「もうひとりの…」は年代こそ違うが、シスターフッドのよさをしみじみと感じる。
「最後に、…」は嫌な話にならなくてよかった。
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思春期ならではの、学生時代の閉鎖的な息苦しさは、自身の経験に照らしても共感できる部分が多かった。私は大学生になって「選択できる」ことを実感して、無理に周りに合わせたり一緒に行動したりする必要はないのだと気づいてから、とても過ごしやすくなった。そんな過去を振り返ると、ナナコの「ひとりでいるのが怖くなるような沢山の友達よりも、ひとりでいても怖くないと思わせる何かに出会うことのほうが、うんと大事な気がする」という言葉が、すっと心に入ってきた。
学校だけでなく、会社の同僚同士やママ友同士の関係性などにも、表面的で閉鎖的、時には排他的な側面があると思うと辟易するが、ナナコとの出会いによって一皮向けた葵の -
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ひとつ目の章「旅する本」を読んで、ようやく再読とは何かを理解することができた。
私は本を再読したことがほとんどない。読んだことがある作品より、未読作品の方がどうしても魅力に思えてしまう。だから、読書好きでありながら再読の魅力がよくわからないという「本当に読書が好きなのか?」と疑問に思える状態のままいい歳になってしまった。
再読すると、「こんな話だったっけ?」と記憶との違いに戸惑うことがある。当時と違ったところに心動かされたり、逆に初めて読んだ時に心動かされた部分が響かなかったりすることも。
それは時を経て自分自身も変わってきた証拠なのだ。
再読にはそんな自己発見を促す側面があることに気付 -
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バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)
友人の恋人と密かに付き合うくせのある女の子のお話。浮気する人の思考は今までもこれからも理解できるような人になりたくはないけど、こういう視点で人を好きになる人もいるんだ、と少し感心するような心持ちになった。すぐに崩れてしまいそうな関係性ではらはらしてでもなぜか惹かれてしまった。
だれかのいとしいひと
終わりそうな恋人とのデートに姪っ子を連れていく女の子の話。自分には経験がないことだからもし自分がこの子だったらどうするだろう、と想像しながら読んだ。一瞬だけだけど小さい頃一緒に遊んだ子のことを思い出す作品だった。儚い思い出だなとじんとくる思いを呼び起こし