角田光代のレビュー一覧

  • 紙の月

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    銀行から一億円を横領した話し。主人公の梨花は顧客の孫である大学生の光太に恋をする。綺麗でいたい、特別な時間を過ごしたいと、願いを叶えるために、顧客のお金に手を付ける。最初は出来心だったが、沼のようにハマっていく。やめることが出来ない怖さを感じた。

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    2026年03月29日
  • キッドナップ・ツアー

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    ネタバレ

    昔読んで、もう一回読みたくなって買った本

    なんだってその気になれば自分で選べるのに、家族だけは選べない。
    おれがろくでもない大人になったのはだれのせいでもない、だれのせいだとも思わない。

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    2026年03月24日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    読み進めるほどに胸が苦しくなっていった。
    『くすかの第二章』以降は更に胸が締め付けられ、ラスト7行で堪えていた涙が溢れた。

    両親に見えない存在として扱われ、少女時代を生きてきたくすか。

    奇跡のように訪れた時生との出逢い。
    音楽に救われながら、なんとか自分を保ってきた日々。

    くすかの幸せを祈りながら読み進めていたのに、待っていたのはあまりにも残酷な現実だった。

    くすかの息子・新の葛藤も痛いほど伝わってくる。

    彼らに音楽があって、本当に良かったと心から思えた。

    私自身も、本と音楽に支えられてきたからこそ、なおさら胸に響いた。

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    2026年03月24日
  • 人生ベストテン

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    2005年刊行されたにも関わらず
    全く古さを感じさせない。
    LINEやスマホが出てこない、それ位だ。

    生活の中でふとすれ違う人生と人生。
    そして2度と交わる事のない人達。
    他人の人生を垣間見る様な短編は
    くすっと出来たし、読み心地が良かった。

    私の人生ベストテンは何だろうな。


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    2026年03月22日
  • 紙の月

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    言わずと知れた名作。
    角田光代さんがどこにスポットを当ててこの物語を描かれるのか、見てみたかった。

    やはり凄いと思った。
    繊細な心理描写もさることながら、だけど。
    これまで真面目に生きてきた梨花が、一線を超える場面が、はっきりとどこ、と言えない部分が。
    「後で戻すから一旦借りる」これ、自分も家庭内でした事が無かったっけ。
    それから、夫婦の会話で感じる違和感、好きな人に満たされてると感じた時の「万能感」、またこの言葉やらのチョイスが凄いんですが、その漲るような力も、分かる気がする。
    それに、光太にも梨花にも、誰かを陥れてやろうとか、明確な悪意はなくて。だからこそ、反省もせずエスカレートしていく

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    2026年03月22日
  • 神さまショッピング

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    何か救われないような事を抱えている人が各地の神様に会いに行きながら抱えている事象を見つめ直すような展開の話が多い。だいたいの悩み(っぽいもの)は解決しないうえに自己解析も中途半端パターンが多く、もやっとして終わるのが評価低い原因かなぁと思いました。スカッとはしないけど、私は嫌いじゃなかったです。大人の悩み主体なので中学校以上。
    「神さまにあいにいく」スリランカ南部、カタラガマ神に会いに行く美津紀は夫と暮らす普通の女性。しかし、理由あって父親を忌み嫌っている。望むのは…。
    「落ちない岩」29で警戒心ありながら見に行ったミャンマーのバゴーにある落ちない金の岩を36になってもう一度訪れてみる。
    「弾

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    2026年03月22日
  • 源氏物語 1

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    2024年大河ドラマ「光る君へ」の影響を受け『源氏物語』がずっと気になっていました。
    今、あらためて、角田光代さんによる現代語訳の『源氏物語』を読み始めています。

    主人公、光源氏の両親の悲恋から物語は始まります。帝の次男として誕生した光源氏もまた様々な恋に生きます。光源氏の恋は十代にして、不倫、ホラー、ラブコメなど波乱万丈です。釣り合いの取れた才色兼備の正妻がいるというのに、危うい恋に次々とのめり込んでいきます。相手が人妻であっても、躊躇なく平気で好きになるタイプですが、なかでも、義理の母(帝の妻)を本気になってしまうのは危険すぎました。そうかと思えば、10歳くらいの姫君を引き取りたいと言い

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    2026年03月21日
  • ひそやかな花園

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    子どもの頃に毎年どこかの別荘で
    サマーキャンプをしていた子どもとその親たち。
    それが突然無くなって、大人たちはキャンプのことも
    そこに来ていた家族のことも誰も教えてくれなくて……。

    謎が分かるまでグイグイ読ませる引き付けだった。
    謎が分かってからは、それぞれの気持ちをちゃんと描いてあって正解が何かは分からないけれど良かったと思う。

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    2026年03月20日
  • 紙の月

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    ネタバレ

    お金と、心に満たされなさを持つ人の話だった。

    主人公の梨花。ちょっとぼーっとしていて、何事も深く考えなくて、見たくないものは見ようとしない。そうして暮らしているうちに、日常の物足りなさや、退屈さを埋めるためにお金を使うようになる。始めは化粧品や、服。ちょっとお高めのデパートの惣菜。

    少しずつ、少しずつエスカレートしていって、顧客のお金を拝借して、借金をして、その借金を補填するためにまた新たなお金を、かき集めて。そのうち贅沢が手放せなくなって、夢のような時間のために、現実で帳尻を合わせるよう奔走して。

    自分の欲のために、自分の都合のいいように解釈して、見たくないものは見ないで、深く考えない

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    2026年03月20日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    登場人物たちの姿が時を超えて重なっていく光景が綺麗だった
    自分の出自を辿っていく過程で、自分に差し出された救いの手に気付くの良い
    すみかの気持ちもめちゃくちゃ分かるよ、、自分も多分「そんないいやつに育てんなよ」って思っちゃうんだろうな

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    2026年03月19日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    優しいお話。何がということではないが、
    普通なんてない、これでいいんだ...とそっと自分も受け入れられたような気持ち。
    どんどん思い込みの世界から抜けて、自由に泳げる自分でありたいな

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    2026年03月19日
  • 明日、あたらしい歌をうたう

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    ネタバレ

    先が気になって2日で読み終えた。
    音楽と感動的な出会いをした母、と音楽で居場所を見つけた息子のそれぞれの話が書かれていて、音楽が生き方にもたらす影響にしみじみとした。

    涙が出るほど音楽に感動する経験は数少ないけれど、いつか自分の支えになるかもしれないし、既にその経験が私の価値観を作っているのだろうから、忘れずに大事にしたい。

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    2026年03月19日
  • Presents

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    私達は一生の内に多くのpresentsを手にします。それにまつわる思い出の数々を。
    心に沁みるものもあれば、苦い思いを伴うものもあります。
    そうして、私達はいつの日にか最期の贈り物に「ありがとう」の言葉を残すでしょう。
    心温まる一冊です。
    人からもらう物も思い出も、総て、かけがえのないpresentsなのです。

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    2026年03月16日
  • 神さまショッピング

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    大きく何かが変わるわけではないが、神仏などを通して心持ちが少し変化するその繊細な心の機微を感じられてよかった。

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    2026年03月14日
  • 三面記事小説

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    読んでいて、苦しくなる話ばかりだった。実際にあった事件にインスパイアされて書かれているからなのか?なんだかリアリティにゾッとする。
    フィクションだけれど、私たちの身近に潜む闇の存在はノンフィクションだ。

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    2026年03月13日
  • 紙の月

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    1億円を横領した女性銀行員と彼女の同級生たちの話。人間の弱いところを深く生々しく露呈した作品。お買い物中毒の話でもなく、若い男に貢ぐ話でもない。自分がどんな人間なのか、探しても探しても見つからず報われない主人公の話。

    「かわいい子には旅をさせよ」とはよく言ったものだなと。若いうちからもっといろんな経験を積んでおけば、自分で自分の道を開拓できたのではないかと思う。
    ずっと心に穴が開いたままの主人公が、顧客の預かり金から一時的にお金を抜いてしまったことから全ては始まる。

    生きていくのにお金は必要だし、お金の余裕は心の余裕は事実。でも、人生で大事なものはお金では買えないものばかりで、お金って実は

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    2026年03月13日
  • 対岸の彼女

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    どの登場人物にも感情移入はできなかった。話の内容も子育て世代の夫婦のすれ違いなどがトピックとなっていたり、まさに該当する自分としては嫌な感情も覚えるシーンも多かった。しかしながらラストに向かうにつれめくるページが止まらなかった。何かに流されず、自分で決めて自分で動く事がどれだけ大切なのかが本当によく分かる。爽快な読後感だった。

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    2026年03月13日
  • 方舟を燃やす

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    お母さんへの対応とコロナ禍での情報の扱い方をリンクさせてるのすごい、まさかここに繋がるとは。誰もなにが正解か分からない、そういう時の行動の仕方、考え方、自分だったらどうできるだろうと考えた。そして案外、人生ってむしろ分からないことだらけで、そのなかで生きているのだよなと。考え過ぎても考えなさ過ぎても、極端に反対するのもただ数に流されるのも、よくなくて。そして正解なんて最後まで分からない。それが生きているってことなんだなぁと。

    そしてものすごく取材とかしてるのだろうなと思わせる、出来事の詳細さ。本当にリアル。こども食堂の活動や役所のお仕事…

    食事は幸せを作る。身体に良いものを食べる。なにを食

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    2026年03月13日
  • 愛がなんだ

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    プラスの部分を好ましいと思いだれかを好きになったのならば、きらいになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、(略)そういう部分を全部好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。
    主人公が恋する、かっこいいわけでもなく優しくもない小物男について語った言葉。
    切ないなー。理由じゃないんですね。なんだかわからないけど。

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    2026年03月13日
  • ねこがしんぱい

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    家族の知らない、猫のたまこの日常。想像よりも飛んだ感じの世界が笑える。絵のリアルな感じに好き嫌いが分かれるかもしれないけど個人的にはユーモアもあって良かったと思う。

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    2026年03月12日