あらすじ
家族も、恋人も、友だちも、永遠には続かないけれど、ともに食卓を囲んだ記憶はいつまでも色褪せない――。彼女との別れがきっかけでできたお弁当仲間、ひとり暮らし初心者の娘に伝授される母のグラタン、コンビニのおでんを分け合ったスイミングの帰り道、夫の前妻が残していったレシピブック。料理はお腹も心も満たしてくれる。大切な人とのかけがえのない時間を綴った心温まる短編集。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
料理と家族の短編集。
私も親に感謝だし、子どもたちはあっという間に大きくなるだろうし、大切な人とのかけがえのない時間を噛み締めていこうと感じた。お腹すいた
Posted by ブクログ
食べ物を交えた短い話3話で一つのストーリーになっている短編集で、寝る前のちょっとした時間に読むのに、ちょうど良い本でした。
良いお話が多かったのですが、私は特に「パパ飯ママ飯」「充足のすきま」「私の無敵ない妹」「私たちの小さな歴史」が好きです。
久々に角田さんの作品を読みましたが、別の作品も読みたくなりました。
Posted by ブクログ
文庫本の帯には、
「料理を楽しむヒントがちりばめられた心温まる11編」
と書いてある。
実際には1編が同じ登場人物の話3つで出来ていて、全部で33の小さな話が綴られていました。
とても短い話でしたが、さすが角田光代さんですね。内容はしっかりしていて読み応えがありました。
雑誌『オレンジページ』に連載されていたそうで、特集に合わせて作品中のお料理掲載を考えられたそうです。
それでも今作は料理がメインではなく『人』がメインの食卓の話で、短い話の中にギュッと色んな事が詰め込まれていました。
「食べること」「料理をすること」での人との交わりは思い出に残る素敵なことだなと思いました。
Posted by ブクログ
美味しいものを追い求めるのが好きだ。色々な美味しいものを食べてきたはずだが、確かに、記憶に鮮明に残っているのは1人で食べたものより、誰かと「美味しいね」と言い合って食べたものだ。
人が食事を美味しくするのか、美味しいものが人をつなぐのか…わからないけれど、一緒に食事を取る、という人間しか持たない文化がすごく好きだ。そんなことを思い出させてくれる作品。
Posted by ブクログ
『食べる』がテーマの短編集。
一つの舞台に対して三編の作品というのがとてもおもしろい試みだと思った。
一編一編は短いけど、短い中にもこちらの心に残るフレーズや価値観がしっかりと盛り込まれていて、とても満足度の高い話だった。
この作者さんのこのテーマならおもしろいに違いない、という読み手の期待に十二分に応えてくれる本。
Posted by ブクログ
角田さんと料理。それは間違いないに違いない!という確信を持って手に取った「ゆうべの食卓」。派手な料理はない。どちらかという「きのう何食べた?」系の日常の食卓だ。料理はなく食卓がメイン。コロナ禍の出口の見えない閉塞感があった。非常事態というより異常事態だった。それでも、食卓には何がしかの食べるものが並んだ。当たり前が当たり前じゃなくなり、そして、当たり前を取り戻す。食卓を囲むこと。それは家のありようだったり、家族のありようだったりする。
Posted by ブクログ
穏やかな気持ちで気軽に読める短編集。それぞれの話で、その人にあった食卓、思わず想像して食べたくなるご飯が出てくるのが魅力的。
彼女に振られたのをきっかけに、料理を始め、自分の今までの生活を見直していく男性の話が特にお気に入り。
Posted by ブクログ
いろんな家族のいろんな食卓の話。
のんびりとした気分で読める良い短編集だなと思います。「基本の調味料が大事」というセリフがとても好きで付箋を貼りました。少しずつ料理を覚えていく若い男性の話も良かったなぁ。
Posted by ブクログ
短編集なので非常に読みやすく、心温まる話が詰まっている。一話一話短いのに、その短い一話の中でも、登場人物の人生と、その成長が見える。
この短編が連載されていた頃と今では、誰にとっても大きな変化があっただろうけれど、なんだかすごく昔のことのようにも感じられた。
2020年以降、強制的に生活の形を変えざるを得なかった。だが、食も、人との関わりも、生活も、時間の経過とともに形は変化していくものなのだろう。変化は良くも悪くもあるけれど、その変化一つひとつを楽しめたらいいなと感じた。
Posted by ブクログ
オレンジページに掲載されていた短編のまとめということで、気軽にサクッと読めて良かった。
ただ、ほっこり温かい気持ちになったり、切なくなったり、色々な人や食卓や人生を上から眺めているような気持ちになった。
最近忙しくてご飯を適当に済ませてしまうことが多かったけど、手抜きだけど美味しいご飯を色々研究してみたいなと思った。
Posted by ブクログ
最近、集中力が続かなくて読書を楽しめてなかったのですが、本屋さんを見るのは変わらず好きで、なんとなく表紙と帯に惹かれて買いました。
ひとつひとつの話しがすごく短い短編です。普段は長編か中編、エッセイを選びがちなので、不思議な気持ちで読み進めました。
一貫して穏やかな物語が続きます。
個人的には、
①充足のすきま
②パパ飯ママ飯
③ようこそ料理界へ
が上から順に好みでした。
刺激はありませんが、ちょっとだけヒントのようなものをもらえる暖かい一冊だと思います。
一気に読めますが、隙間時間にちょこちょこ読むのも楽しいと思います。
書くかどうか悩みましたが、文庫版のあとがきに角田さんの素直な気持ちが書かれていて、胸に刺さりました。読み終えた方は必ず読んでほしいです。時は流れますが、色々忘れずにいたいってしみじみ思いました。