角田光代のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
人生どうしたらいいのか分からない、このままじゃいけないような気もするし、ずっとこのままでいいような気もする。惰性で流されて続けているという自覚はありながらも、そこを乗り越えていくエネルギーをどこから持ってきたらいいのか分からない。
そういうモヤモヤをギュッと短い物語にして、あなただけじゃないよって、慰めてくれるよう本。
どうすれば救われるとか、起死回生にはこれだとか、そういうことが記されているわけじゃないんだけど、読み終わったあと、誰かに背中さすってもらったあとかみたいな安心感が残った。
表題作「人生ベストテン」の、頭の中で独りプレ会話したり、想定問答解答例(虚偽含む)を複数考えるやつ、私も -
Posted by ブクログ
親子とは何か、そして母性とは何か、この小説は強く問いかけます。
希和子のやってしまったことを自分勝手な犯罪だと断じ「希和子に感情移入できないしこの小説も好きになれない」とおっしゃる方もあります。しかし、やってはいけないと理性では分かっているはずなのに、母性の本能が理性を上回ってしまい押し留めることが出来ないのです。母性は善悪を超えたものであり、そこから得られる結果は幸福とか不幸とかを超えた、理屈では説明出来ないものなんでしょうね。
希和子と薫(恵理菜)がフェリー乗り場ですれ違う最後の場面は抑制の効いた筆致で二つの人生の交差を見事に描いていて、何度読み返しても泣かずにはおれません。 -
購入済み
親子の様な血縁同士でも、互いの命を簡単に終焉へ運んでしまうのに、
物語の主人公、希和子は法律や倫理観念といった人間が組み上げた枠を力強く超え、愛する者守り抜く。
本当の親子とは、愛とは何か、、囲うコトのない素直な描写に感動し、何回も読み返しました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ書評集。取り扱い数はなんと150冊!
どうやら2003年から2009年まで連載されてた?書評を
まとめたものが入っている、書評というよりは感想文
作家さんのこれだけの感想文を読むことはなかなかないので面白かった
作家になったときに自分が読んでる本が少なすぎたので
書評の仕事は絶対断らないと決めた、のでこの冊数になった模様
ご本人曰く、仕事の性質上、新刊ばかりなのが残念だ、
ということ、古典もこういうのやってもらえたら嬉しい
個人的に角田さんのエッセイって酢の物っぽい、さっぱりしてる
今回の書評集を読んで再認識したけれど
別れた男性とは別れた後も会う、というのを
この本で知り納得、うんうん -
購入済み
怖すぎ
有名な『文京区お受験殺人』をモチーフにした作品とのこと。
乳飲み子がいる身としては、近い将来身近にこういうことが起こると思うと恐ろしい。ママ友(笑)達ってみんなこんな怖いの?って思うくらい全員鬼。
生々し過ぎて最後まで目が離せなかった。 -
Posted by ブクログ
著者が「対談を終えて」のコメントにも書いたように、萩尾望都さんのプライヴェートなお話が聞けてよかった。就活の学生さん、本当の「貴重なお話」っていうのは、こういう話のことなんですよーーだそうですw
まあ皆さん酷い母親をお持ちで。私も機能不全家庭で育ちましたが、大して珍しい事ではなかったんだなと。また母親と距離を置きたいと思う事に罪悪感を感じなくてもよかったんだと今更ながら納得しました。水無田さんのように理路整然と考えていれば、もっと早くに楽になれたのかなと思いました。
母性は存在しない、精神分析的には男性は身体を持っていない、にはビックリ。
p152
信田 だからあんなメタボな身体でも平気でさ -
Posted by ブクログ
文庫版で書い、お風呂に入る時に読んでいました。
うっかり寝てしまうので、濡れてシワシワです・・。笑
自分一人の世界のお風呂で、本の著者と対話をしに行くように、風呂に入る時に、この本を開きました。
本と出会う時は自分と著者、自分と本の中にいる人との対話がある。対話は、自分の見え方、考え方、感情に作用する。個人的な物語が本を開く時にある。
だから、一人の人、角田光代さんが本に出会った時を知ることは角田さんを知る、友達になる、対話をするような感覚にとらわれる。
単なるブックレビューというより、角田さんが日々生きる中で、本がどのように存在していたかを知る日記のようでした。