角田光代のレビュー一覧

  • 今日もごちそうさまでした

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    八日目の蝉くらいしか存じ上げなかったので繊細な文体のいかにも女流作家さんだなぁというイメージだったが、こういうラフな文体もとても面白く書かれる方だったんだと知って驚いた。
    普段、何となくぼんやり抱いている感覚(餅の特別感とか)を明文化してくれる快感が堪らない。そういう点も含め、文章の印象が少しナンシー関に似ている気がする。ナンシーのような毒は全然ないけども(笑)

    色々な食物に関する話題、特に本人が「革命」「目覚め」などと呼ぶ苦手を克服したきっかけについてのエピソードが多め。

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    2016年06月30日
  • 人生ベストテン

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    人生どうしたらいいのか分からない、このままじゃいけないような気もするし、ずっとこのままでいいような気もする。惰性で流されて続けているという自覚はありながらも、そこを乗り越えていくエネルギーをどこから持ってきたらいいのか分からない。
    そういうモヤモヤをギュッと短い物語にして、あなただけじゃないよって、慰めてくれるよう本。
    どうすれば救われるとか、起死回生にはこれだとか、そういうことが記されているわけじゃないんだけど、読み終わったあと、誰かに背中さすってもらったあとかみたいな安心感が残った。

    表題作「人生ベストテン」の、頭の中で独りプレ会話したり、想定問答解答例(虚偽含む)を複数考えるやつ、私も

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    2016年04月25日
  • 八日目の蝉

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     親子とは何か、そして母性とは何か、この小説は強く問いかけます。

     希和子のやってしまったことを自分勝手な犯罪だと断じ「希和子に感情移入できないしこの小説も好きになれない」とおっしゃる方もあります。しかし、やってはいけないと理性では分かっているはずなのに、母性の本能が理性を上回ってしまい押し留めることが出来ないのです。母性は善悪を超えたものであり、そこから得られる結果は幸福とか不幸とかを超えた、理屈では説明出来ないものなんでしょうね。

     希和子と薫(恵理菜)がフェリー乗り場ですれ違う最後の場面は抑制の効いた筆致で二つの人生の交差を見事に描いていて、何度読み返しても泣かずにはおれません。

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    2025年12月18日
  • なくしたものたちの国

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    幻想的で美しい描写が続いて、心が温まるのに少し怖い。最後のエピソードは、死のイメージ、天国のイメージがリアルに想像できて、生きること、そして死ぬことこういうことかもしれないと思った。主人公のナリコは真っ直ぐだけどたまに人生のレールから脱線したりして、とても共感できた。また読み返してみたい一冊。挿絵も物語のイメージにぴったり。

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    2016年01月27日
  • 今日もごちそうさまでした

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    食べ物のエッセイが大好物だ。その中でも角田さんは群を抜いていると思う。
    何せ偏食だった子供が大人になって美味しいものに出会う。
    まるでボーイミーツガールを淡々とした口調で語っていくのが楽しい。
    お宝煮の章では嗚呼これは、あの作品のあのレシビ!?など萌えた。
    食べてみたい、作ってみたい、検証したいと思わせる1冊。

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    2016年01月21日
  • 異性

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     穂村さんと角田さんの往復書簡形式で進む恋愛エッセイ。読んでいると男女どちらの言い分も共感できる。
     特に「好きな人」「まあまあ」「眼中にない人」の区分けは初対面の最初数秒で決まる女の残酷さ、すごくよく分かる。しかも一度区分けされるとそこからの転換はほぼないのだから怖いし、逆に考えると最初の判断ミスで実はものすごく相性のいい人を弾いてしまっている可能性もあるのだけど。
     あと、モテとは美醜や内面じゃなく心のスペースであるということ、分かってはいるけど耳が痛い…。

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    2015年11月29日
  • なくしたものたちの国

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    懐かしくもあり、不思議な気分になりました
    1話と2話がとくに良かったです

    私も小さい頃の記憶はあまりありませんが、なくしたものたちの国にいてるのかな〜

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    2015年08月15日
  • 八日目の蝉

    購入済み

    親子の様な血縁同士でも、互いの命を簡単に終焉へ運んでしまうのに、
    物語の主人公、希和子は法律や倫理観念といった人間が組み上げた枠を力強く超え、愛する者守り抜く。
    本当の親子とは、愛とは何か、、囲うコトのない素直な描写に感動し、何回も読み返しました。

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    2015年07月16日
  • 私たちには物語がある

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    ネタバレ

    書評集。取り扱い数はなんと150冊!
    どうやら2003年から2009年まで連載されてた?書評を
    まとめたものが入っている、書評というよりは感想文
    作家さんのこれだけの感想文を読むことはなかなかないので面白かった

    作家になったときに自分が読んでる本が少なすぎたので
    書評の仕事は絶対断らないと決めた、のでこの冊数になった模様
    ご本人曰く、仕事の性質上、新刊ばかりなのが残念だ、
    ということ、古典もこういうのやってもらえたら嬉しい

    個人的に角田さんのエッセイって酢の物っぽい、さっぱりしてる

    今回の書評集を読んで再認識したけれど
    別れた男性とは別れた後も会う、というのを
    この本で知り納得、うんうん

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    2015年06月21日
  • 異性

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    対談形式よりもずっと読みやすい。
    私的すぎて閉口する場面もなくはなかったが、そこも含めて。
    すべての男性、女性の意見とは言わないけれども、性差を見事に言葉で表している。正しくは性差からくる個人の差異、かな。

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    2015年03月31日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    私も夜が怖いと思うことがよくある。
    朝になり、日の光を見ると不思議と恐怖感は薄らぐ。
    角田さんの奔放な旅のエッセイが好きです。
    平和だからこそ、の旅。今読むと、心が痛いです。

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    2015年01月28日
  • 対岸の彼女

    購入済み

    好きな小説

    好きな小説。
    何回も読み返している

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    2015年01月04日
  • あしたはうんと遠くへいこう

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    5年ぶりに再読。

    主人公の恋愛の仕方が自分に似ていると初めて思えた恋愛小説。
    好きな人に認めてもらう、それだけのために、突拍子もない行動をしてしまうところ。
    根底にある自信のなさと、それを冷静に見つめる目。
    ただ共感できる、というだけじゃなくて、自分の悪いところを小説を通して映されているような感覚になります。

    まったくドラマティックでも美しくもないけれど、ものすごく純粋で、不器用な恋愛小説です。

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    2014年12月29日
  • 異性

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    穂村弘と角田光代が飲み屋で恋愛談義しているような本。
    どちらも好きな作家!

    割と混んでる電車で読んでいたら、目の前にいた女子高生三人が私を見て?笑っている気がする。
    『ちょっとちょっと、あんな本読んでるよー』みたいな眼?
    えー別にそんな本か、タイトルか。
    自意識過剰かな。。


    モテ、非モテ、恋愛カースト
    主電源オフなら何してももてない。
    …etcについて、2人の見解が交互に出てくる。往復書簡のようであり、2人で雑談してるみたい。

    二村ヒトシを混ぜて対談してもらいたい。

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    2014年07月22日
  • 森に眠る魚

    購入済み

    怖すぎ

    有名な『文京区お受験殺人』をモチーフにした作品とのこと。
    乳飲み子がいる身としては、近い将来身近にこういうことが起こると思うと恐ろしい。ママ友(笑)達ってみんなこんな怖いの?って思うくらい全員鬼。
    生々し過ぎて最後まで目が離せなかった。

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    2014年07月15日
  • ロック母

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    角田さんの作品全般に言えることだけど、これまた生活臭が色濃く漂う短編集だった。
    読書に癒しを求めてるときは、不適切なチョイスかな。
    なんだか、読んでて疲れちゃったもの。(苦笑)

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    2014年07月05日
  • 異性

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    わたしが女だからだろうけど、ほむほむの指摘が意外だったり鋭かったりで唸りまくり。雑誌に交代で連載してたのかな、なんかふたりの往復書簡を盗み見てるような感覚もたのしい。

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    2014年06月30日
  • 母と娘はなぜこじれるのか

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    著者が「対談を終えて」のコメントにも書いたように、萩尾望都さんのプライヴェートなお話が聞けてよかった。就活の学生さん、本当の「貴重なお話」っていうのは、こういう話のことなんですよーーだそうですw
    まあ皆さん酷い母親をお持ちで。私も機能不全家庭で育ちましたが、大して珍しい事ではなかったんだなと。また母親と距離を置きたいと思う事に罪悪感を感じなくてもよかったんだと今更ながら納得しました。水無田さんのように理路整然と考えていれば、もっと早くに楽になれたのかなと思いました。
    母性は存在しない、精神分析的には男性は身体を持っていない、にはビックリ。

    p152
    信田 だからあんなメタボな身体でも平気でさ

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    2014年06月10日
  • ロック母

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    2014.5.4ー29
    日常に潜む負の感情が実に淡々と描かれているだけに却ってとても怖い。30ページ程度の中に生や死の意味・重みを感じる。父のボールはよくあるプロットのようであるが感情の描き方が秀逸。

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    2014年05月21日
  • 私たちには物語がある

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    文庫版で書い、お風呂に入る時に読んでいました。
    うっかり寝てしまうので、濡れてシワシワです・・。笑
    自分一人の世界のお風呂で、本の著者と対話をしに行くように、風呂に入る時に、この本を開きました。

    本と出会う時は自分と著者、自分と本の中にいる人との対話がある。対話は、自分の見え方、考え方、感情に作用する。個人的な物語が本を開く時にある。
    だから、一人の人、角田光代さんが本に出会った時を知ることは角田さんを知る、友達になる、対話をするような感覚にとらわれる。

    単なるブックレビューというより、角田さんが日々生きる中で、本がどのように存在していたかを知る日記のようでした。

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    2014年04月16日