【感想・ネタバレ】対岸の彼女のレビュー

あらすじ

いじめで群馬に転校してきた女子高生のアオちんは、ナナコと親友になった。専業主婦の小夜子はベンチャー企業の女社長・葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始める。立場が違ってもわかりあえる、どこかにいける、と思っていたのに……結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、たったそれだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。女性の友情と亀裂、そしてその先を、切なくリアルに描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。

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結婚、キャリア、子育て。
それぞれの人生の分岐を進んだ女たちは、心から分かり合えるのでしょうか。

専業主婦の小夜子は義母との関係に疲れ働く決心をします。採用されたのはハウスクリーニングの仕事。
その会社を経営する女社長の葵は、小夜子と同年齢で出身大学も一緒。
共通点が多いことや、明るい性格の葵の人柄に惹かれた小夜子のコミュニケーションにより、2人は仲良くなります。
しかし、距離が近くなるにつれ葵の言動に対して疑問を感じるようになった小夜子。
ひょんなきっかけで葵の過去を知り、2人の関係性は変わっていくことに。

結婚をするしない、子供を産む産まない、キャリアアップを目指す目指さない。
年齢を重ねるほど、気が遠くなる決断を求められる機会が女性には比較的多いと思います。
その分岐は人生を変えるにはあまりにも大きく、選択の内容次第で今まで仲が良かった友人同士の絆を引き離すことも。
異なる分岐をした人が交じり合うことはなく、同じ道を選んだもの同士で関係を深めていくのだろう。
そう思っていました。

しかし、選んだ分岐に対して強い不満を抱いていたらどうでしょう。
専業主婦の分岐を選んだ小夜子と、やりたい仕事に挑戦する分岐を選んだ葵。
一見関わることのない2人が、自分の環境に関係なく心を通わせようとしたら…。
疎遠になった友人がいる人、これからの人生に対して迷いがある人に是非読んでいただきたいです。

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感情タグBEST3

購入済み

孤独と向かい合わせーせつない

通勤中に読むつもりで読み始めたのに、先が気になって休日に一気に読んでしまいました。
今や私には夫がおり、仕事をし、この手の悩みに向き合うことなく10年近くの月日が経ちます。
この作品を読んで多感だった頃の自分の感情がどっと溢れて涙が出そうになりました。

生涯かけての親友だと思ってた。否、今もそう思いつつ、相手もそうであってほしいと願っている。昔ほどの熱意はないにしても。これは私自身のはなし。
でもなぜ疎遠になってしまったのか。大人になるって何なのか。

小夜子はその問いに対して一つの見解に辿り着く。私にはせつないです。

1
2021年05月31日

Posted by ブクログ

結婚して分かったことだが 妻と僕とはそれぞれ生まれ育った環境も生活習慣・様式、そして物の言い方=表現のしかた、捉え方も違う。言うなれば 文化・習俗習慣・言語、なにひとつ共有しない「異民族」なのだった。この数十年 僕ら夫婦の歩みはすなわち異民族どうしの邂逅と 民族紛争、そして融和=和解という激動の歴史であった。夫婦でさえもこんな有様だ。人は誰かと仲良くなるとうれしくて ついつい 自分たちは多くの価値観を共有していると思い込みがちだ。けれどある日ある時 その違いに気づいて 戸惑い傷つき悩み苦しむことにもなる。本当の人間関係はそこから始まるのだ。「あれ?なんかちがう」のその先をどう歩むか、どう生きるか?
ほのぼのと気持ちよい読後感。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

最初はどの登場人物にも感情移入ができなかったけど、半ばから各登場人物のエッセンスに少しずつ共感した
シュウジみたいな人は本当に無理、と思ったけど関係性を改めれば再構築できるときもあるんだな
シンプルなシスターフッドものか、と思った自分を殴りたい、
傷だらけの手を取り合ってもう一度たつ彼女たちは美しいと思った

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2026年08月06日

Posted by ブクログ

電車の中で無かったら、ボロボロ泣いていました。

現在育休明け、仕事復帰をして3ヶ月目。慣れない部署に異動になって、慣れないパソコン作業に四苦八苦している日々です。今週は毎日、向いてないかもしれない…と呟いていました。

誰も私の本当の姿は知らないんだろう…。会社の周りの人とも距離がある気がして、そんなことすら思うことも。
孤独感の中この本を読んだときに、学生時代のことを思い出しました。あのときは、寄り添ってくれる友達がいた。そうだ、自然と心を通わせて、いっときも離れたくないと思えるほど仲良くしていた友達。
その友人は今何をしているのだろう?考えてみても、全くわかりません。今この時まで、すっかり忘れていたこと。
いつのまにか連絡を取らなくなって、取ろうとすることすら思わなくなって、今さら過ぎるのに悔やむような気持ちすら湧いている。けれどもう、どうしようもないこと。

懐かしいあの頃のすべてが、この本には詰まっていて、羨むような悔やむような、でも幸せだったと綻ぶような、いつか実家の近くの昔よく遊んだ公園に、生まれたばかりの娘を連れて行ったときに感じたあの気持ちが湧いてきました。

私と心から気持ちを通わせてくれる人はいないのではないか。
そんなこと、きっとない、と優しく包んでくれる物語でした。
月日が流れて、少なからず諦めながら慣れていく中で消えて行ってしまうことに悩んでいるのかもしれない。
懐かしむことって、あのときの私を慈しむことかもしれません。悩んでいる今の私も、いつかの懐かしいに繋がっていくのだろう。そんな救われる気持ちになりました。

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2026年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中で何度か出てくるナナコの言葉が好きだ。
“そんなとこにあたしの大切なものはないし”
“本当に大切なものは一個か二個で、あとはどうでもよくって、こわくもないし、つらくもないの”

なぜか高校時代のシーンが印象深いのは、
ナナコとアオちん二人の世界がキラキラ輝いているからだろう。
やってることは、たこ焼きを食べたり、子機でコソコソ話したり、川沿いの草むらでげらげら笑ったり。そんななんでもないようなこと。
だけど、二人でいるから世界に意味を見出せるような、なんだってできるような、そんな感じ。

二人は死にたいから飛び降りたんじゃないだろうな。死ぬなんて本当に頭にもなかったんだと思う。
“ずっと移動しているのに、どこにもいけないような気がするね”
このまま、二人でここじゃないどこかへ行きたいという思いだけ。
二人の世界が輝きすぎる感覚はとても危うい。

大人になってからの葵はナナコを思わせる。
“ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことの方が、うんと大事な気が、今になってするんだよね”
私には葵が大切な何かを見つけたからな気がしてならない。ナナコのいう、あとはどうでもいいと思えるほどの大切な大切な何か。

対岸というのは、湖や川などの自分がいる所とは反対の向こう側の陸地を指す。
同じ水を見ているのに、隣り合わせではない。
同じ空間にいるのに、交じり合えない。
「アオちんとナナコ」「葵と小夜子」
なんども交じり合えそうになったり、立場や環境が阻害して離れてしまったりする。
物語を読んでいる間中、橋がある希望を追い求めてしまう。

「アオちんとナナコ」は同じ岸に立つためには、あまりに年齢が子供すぎた。
「葵と小夜子」は最後、小夜子が一歩踏み出したことによって同じ岸にこれたのだろうか。
そもそも「人と人」の関係で完全に同じ岸にたつことなんて出来ないのだろう。
だけど、対岸にいたままでも、橋をかけようとすることはできる。

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2026年07月23日

Posted by ブクログ

中盤から最後にかけて、グッと引き込まれた。自分は男だから完全に理解することはできないかもしれないけど、同じように人間関係に悩んだことがあるし、未来に対して漠然とした不安を抱くこともあったから葵にも小夜子にも共感できた。ナナコは幸せに生きているだろうか。口に出せば喜劇性を帯びると感じていたのに、心のうちをすべて曝け出すのは難しい。というか怖いんだと思う。自分も30代だけど、大人になれてるのかわからなくなるときもある。自分で何かを選べないときもあるけど、前向きに進むことができる機会を少しずつ増やしていこうと思えた。

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2026年07月17日

Posted by ブクログ

するすると物語の世界観に引き込まれていって、読み進めるなかで2つの物語につながりが見えてきて、最後希望的な終わり方でよかった。物語のなかにも刺さるフレーズがいくつかあったし、あんなに仲良かったのに会わなくなってしまった友達が自分にもいるので切ない気持ちがよくわかった。でも19歳のリングの約束は守られてほしかったな

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2026年07月06日

Posted by ブクログ

やっと読めました。対岸の彼女。
角田光代さんの作品やっぱり好きだなぁ。
20年前に出版されているのに今でも違和感なく読めてしまう。その当時に読めていたら私の人生もだいぶ予習ができていたかもしれないと思える作品。

物語ももちろん楽しみましたが、ところどころに出てくる私の心にブサーっと刺さってくる角田光代さんの名言たちをたっぷり味わえた。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友情

大切で大好きだった 友達

ずっと続くと思っていた
続いて欲しいと思っていた
しかし、そうはいかない
別の場所にいき、異なるものを見て変わっていく
離れていく
そしてそれは、心に傷という形で残ることもある
気づけば、歳を重ねるごとにだんだん怖がりになっていた

「誰かと親しくなることはこわかった。
葵のなかで親しくなることは加算ではなく喪失だった」

この言葉がずっとずっと頭から離れない

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学生の頃読んで以来の再読です。
大人になって読み返すと、全然別の小説のようにたくさんの場面ですごく心が揺さぶられました。

読み終えてからも、ナナコと葵のことを思い出して涙が出ました。
秘密みたいに二人で笑い合った河原での時間、自分の見せたくなかったところも誰にも出せなかった部分もさらけ出して、それでも一緒に居たいって強く思えた二人。
タクシーからみた朝の空を映した川はとても綺麗だった。タクシーの中で葵と一緒に涙が止まらなかった。
プラチナリングは贈り合えなかったけれど、『プラチナプラネット』という名前に、葵が今もナナコを大切に思っていることが込められているように感じました。
ナナコもきっとどこかで同じ気持ちで思い出しているんだろうな、そうであってほしいなと思いました。

最後の小夜子がナナコの手紙を読んで、対岸にいる昔の葵とナナコを思い浮かべてたところ、川のように青くてキラキラした二人、私も小夜子と一緒に、対岸の彼女たちに手を振って「楽しくて、また明日があって、宝物みたいな時間だよね」って思いながら手を振りました。

小夜子が葵を、葵がナナコを、周りの噂ではなく、一人の人間としてちゃんと見ていたことがとても好きです。二人は似てるんだなぁと思いました。

高校時代を思い出しました。みんなで笑って泣いて喧嘩して、それが大人になっても続くんだろうなと思っていた頃、だけどあの頃のようには戻れない。
でも、だからこそキラキラしていて大切で宝物みたいな時間だったんだと思いました。
悲しい気持ちもあるけど、あの頃があったから今の私があるんだって思えました。

こんちくしょう、こんちくしょうと自転車を漕いで家事に育児に仕事に追われる毎日、夫はテレビを観ながら自分の話を聞いているのか聞いていないのか、家事や育児の悩みや愚痴に面倒くさそうな顔をされて言わなくなって頼らなくなって、でもそれがそんなもんよなって思う生活。そして向かい合えない自分、喜劇にできない自分。とてもリアルでした。
でも小夜子は少し強くなって言えるようになったところ素敵だなと思いました。

大人になってできた親友がいて、私が辛くて苦しくてどうしようもなかった頃、「どんな夜中でも電話して」と言ってくれた。泣きながら夜中に電話して謝る私に、「電話してくれてありがとう」と最後まで話を聞いてくれた。 たまにしか会えないけど、会うと妻でも母でもない、一人の自分に戻る。お互いのへんてこな部分もさらけ出して、好きなことを熱く語って笑い合える。

友情が続くことだけじゃないこと、心が通じ合った人でも離れてしまうことがあること。それでも、その出会いは自分の人生を変えて、その人は自分の中に残り続けている。
そして、そんな大人になった自分にも新しい出会いがあって、その中でまた深く通じ合うことができること、そうやって続いていくんだって思えました。

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2026年06月28日

Posted by ブクログ

大事なものが明確にわかっている人は自分の事も守ることができるんだと思った。

"ひとりでいるのが怖くなるようなたくさんの友達よりも、一人でいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気がする"

私の直感、間違ってなかったよ。

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2026年07月01日

Posted by ブクログ

再読です。泣きました。
10代で読んだ頃はあまりピンと来ない部分もあったので、いつか読み直そうと思っていた作品です。
主人公の年代になった今、胸にグッとくる場面がいくつもありました。

家庭や仕事、立場の違う同い年の女性どうしの話だったかなと記憶していたのですが、物語はもっと複雑で。主人公の二人の女性、それぞれの過去を遡って、窮屈な人間関係に悩みもがきながらもどうしようもないような学生生活を語り、それが現在にどんな影響を与えているか、まるでミステリーのように読み解く事ができます。

とにかく心理描写がすごくリアルで。私も知らずに人を傷付けてはいないかな、なんて考えさせられもしました。大事な気付きです。

そして私が一番感動し頭から離れないのが、葵と過去の同級生ナナコの絆。
私も、きっともう会うことは無いけれど、決して忘れられない人がいます。でも、それでいいんだろうと。前に進もうと思いました。それで小夜子に会えたんだなって。温かい気持ちにさせてもらえました。
本当に素晴らしい作品でした。
森絵都さんの解説の言葉も、強く印象に残りました。

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2026年07月09日

購入済み

読んでよかった!

30代女性のリアルな生活や人間関係が描かれている。私も同じ30代なので共感できる部分も多く読んでいて納得できる作品でした。自分の普段の生活の中にも重なる部分の多い印象に残る作品でした。

#切ない #深い #タメになる

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2022年07月29日

ネタバレ 購入済み

タイトル回収する作品は良作。

2人の主人公の現在、過去が交互に進んでいくけれど、そこが繋がる美しさ、そしてタイトルを気づけば回収してるといううまさめっちゃ読みやすかった。

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2020年12月17日

Posted by ブクログ

重すぎず軽すぎず、ちょうど良い質感でした。学生時代から人間関係でつらい経験を強いられるのは人間の性なんでしょうか。みんな怯えて生きているんですね。「無視されても関係ない。そんなとこに私の大切なものはないし」というナナコの言葉がかっこ良かったです。学生時代は友人関係は最優先ですが、大人になると重要じゃなくなります。ナナコが気になりますがきっと元気に生きているんでしょう。対岸の彼女は小夜子なんだと思いますが、まだピンと来ません。数年後また読みます。

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2026年07月12日

購入済み

好きな小説

好きな小説。
何回も読み返している

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2015年01月04日

Posted by ブクログ

強がっていた時のナナコ。
そのナナコと遠いどこかに行こうと手を差し伸べた葵。
そういう、何もない未来も、破滅が待っている未来も、一緒に行きたいと思える
一緒に手を取っていたいと思える人と出会いたいなー。


最後の、ナナコからの手紙
ほんと、対岸を見てるような、もう二度と届かない時間を思い出すように
そんな気持ちで読んだ。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

他人のバックグラウンドを全て知ることはできないけれど、目の前にいる人にもそれぞれの人生があって、表面的な会話だけでは分からない色々なものが積み重なってその人が形成されている。

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

わかる…わかるよ!
孤独と憧れと期待と不安と…!

(私は完全にあおい派!全然良い子だったけど!)

学生時代、環境は比較的よかったものの、ななこみたいに色んな友達のところフラフラしてたな〜。仲間はずれにならないように友達と群れてないといけない感じ苦手だった…!あの雰囲気煩わしかったな〜!けどだからこそ、その時々で居心地がいいと思った人とつるんでたのは、それはそれで幸せだったのかも?
でも、そのおかげで?アラサーになっても、その時々の友達中高大バイト…各時代のいろんなタイプの友達と遊んだり語り合ったりできる関係なのがありがたい!離れていく人は今はタイミングが合わない人なんだって思うし、今仲良くしてくれる人たちを大切にしたいと!なんなら人と人を繋げたいと!
ずっと仲良い友達もそうだし、大人になってから、そこまで親しくなかった友達と話してみると気が合ったりで大人って楽しい!環境の違いに嘆くというより、みんなの専門分野の話が聞けるようになってくるのも楽しい!(合わなくなる人はとことん合わなくなっていくけど!)
子どもができても、遠くに住んでいても、たまに気にかけて、お祝い事をお祝いして、だからといって依存せず…!人を信じて気にかける、そしてたまに助けてもらう。そんな感じの友達がいることに感謝。それはそうとあおいのような孤独を感じるときも多々!

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

めっちゃいい話だった。今の年齢になって読んだからよけいに刺さったんかな。
読んでる時は学生時代の友情を思い出したり切なくなったり、逃れられない大人の現実に辛くなったりしたけど、最終的に読後感が良いのも好き。前に進もうって思う。
裏表紙のあらすじ読んでワーママ専業バトル的な話なのかと思ったんだけど全然違った(脳がXに毒されている)。要素はあるけどそんな薄っぺらい話じゃない。とてもよかったです。

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2026年07月29日

Posted by ブクログ

同じようなことを自分も感じることが多く、小夜子に同感する部分と全く同感できない部分があり、やはり立場が違うと分かり合えることと分かり合えないことがあるものだな、としみじみ感じた。現在の葵が何を思っているのか分かりづらかったけど、最後は納得の結末だった。
そして森絵都さんの解説がすごくよかった。

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2026年07月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

文章表現が巧みなのか。ものすごい勢いで物語に引き込まれた。そんなに共感できる点があった訳でもないのに。
悲しさや切なさを訴えるだけの作品ではなく、心と心の交流が丁寧に描かれていて良かった。
大人になった葵の気持ちがもうちょっと知りたかった。

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2026年07月18日

Posted by ブクログ

「この小説を最後まで読み終えたとき、誰もがきっと静かな感動の中でこう思うだろう。
自分も前へ進もう、と。」
森絵都さんの帯に吸い寄せられた

「おとうさん、なんであたしたちはなんにも選ぶことができないんだろう。」
葵がタクシーの中で泣き出した時、スイッチを押されたみたいに涙がぼろぼろ溢れた。
ナナコの存在が大きくなりすぎて、苦しくなった。

「なぜ私たちは歳を重ねるのか。」
小夜子が自問する度にモヤモヤした気持ちになる。
「なぜ私たちは歳を重ねるのか。
生活に逃げ込んでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。」

「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達よりも、ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってするんだよね。」

どうしてこんなに泣いてるのか、自分でもわからくて、小夜子たちの年齢まで歳を重ねてまた読みたいと思った

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2026年07月21日

購入済み

対岸の彼女

私も 55歳!扉を開ける力は、そなわってきたのかなー

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2020年04月14日

購入済み

友達に求めるもの

読み始めたら、止まらなくなってしまって真夜中まで黙々とタブレットとにらめっこしていました。
現在と過去が交差していて、どちらかというと過去の話の結末に興味がわいて、先へ先へと気がせきました。

いくら仲がよくてもさ、お互いの気持ちまでわかるわけじゃないし、わかってくれているように思えても、それはただの錯覚なんだよな。
学生時代の友達って卒業式で分かれたっきりなんて奴らばかりで、連絡を取ろうとも思わないけど、でも、それでもいいんだなと、考えさせられる作品。

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2017年05月18日

Posted by ブクログ

学生時代のことを思い出した。
クラスという閉鎖的な場所で色んなしがらみを受けながらもがく。
現実からの逃避で2人が駆け回る姿には、学生ならではの若さや希望を感じて憧れさえ覚えさせる。

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2026年08月03日

Posted by ブクログ

ちょうど今日親から22歳の誕生日プレゼントに、プラチナのピアスを買ってもらった
人と出会うということは、自分の中にその人にしか埋めれない鋳型を穿つようなことであり、人と出会えば出会うだけ、自分は穴だらけになっていく
っていう森絵都の解説がしっくり来た

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2026年08月02日

Posted by ブクログ

どうしても葵やナナコが理解できず…
私は破天荒な人に惹かれるタイプではないのかも。

学生の頃特有のザラザラした感情には時々心を乱されました。きっと女子ならみんな体験したことがあるはずだから。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

現在の話の鬱蒼とした感じと、高校時代の回想のキラキラ感が落差がすごかった。
かと思えば現在の方は小夜子がだんだんと前向きな気持ちになっていくし、回想の方はだんだん雲行きが怪しくなっていって最初から最後まで対比されている感じがとてもおもしろかった。
ただ私がまだ25歳だからか、小夜子も葵も私には刺さらなくて、こんなもんかと思っちゃった。
10年後とかに再読すればまた変わるかな。でも10年後は2036年で、この本が刊行された2004年から32年も経つことになるから時代も変わっているはずで、もしかしたら刺さらずじまいになるかもしれない。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

専業主婦とベンチャー企業の女社長と対岸にいる2人の女性の物語。
対岸の家事では専業主婦は絶滅危惧種と言われていたけれど、本作が書かれた2005年頃は専業主婦が大半で、働きに出るというと義母から嫌味を言われる時代だったのか、と。
森絵都さんの解説も素晴らしかった。

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2026年07月24日

Posted by ブクログ

歳を重ねることになんの意味があるのか。
共感しないではいられない場面も多々あったけど、それでも、人と出会うために、私たちは歳を重ねているんだ。
前向きな話だったな。

人との交わりを面倒くさく思うと、関わらないようにしてしまいがちだけどそれでは何も生まれない。人から奪われることももちろんあるけど、受け取れることがあるのは人との関わりがあってこそだから。

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昔の友達が、自分とは違うところにいることを知ってしまう恐怖。
だけど、その時は対岸にいたとしても、この先どこかで繋がっていると信じたい。

気軽に会えなくなった人がいたとしても、自分の中ではずっと生き続けているんだよなー。だからこそ、無駄な出会いなんてないんだよね。

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2026年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話の空気感が思ったより暗くて、あまり得意ではなかったが、心に残る話だった。

なぜ私たちは歳を重ねるのか?
読みながら考えてみたけど、なかなか答えが出なかった。

“なぜ私たちは年齢を重ねるのか。生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない、また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ。選んだ場所に自分の足で歩いていくためだ。”

この答えにたどり着くところがよかった。
歳を重ねていき、何度でも新しく出会いたいと思った。
新しい自分、新しい場所、新しい人、新しい人生。

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2026年07月13日

Posted by ブクログ

なにか期待している自分がいた。
女性の友人との関わりの中で湧き出る感情が共感できる人もいたのでは?
中学、高校を卒業し、母となり家庭を持つ自分は
友人を気軽に誘えないと思うことがあり、それは相手は自分ほど自分のことを友人だと思っていなかったらつらいと心のどこかで思っているからなんだと思った

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2026年07月08日

Posted by ブクログ


専業主婦で子持ちの小夜子と独身子なしの葵が出会い、互いに高校時代に求めていた友情を補うかのように惹かれあうものの、状況の異なる立場を生きているからこそ最後の最後で距離感が埋まらず、分かり合えない存在なのではないかと訝しむ。
でも大人になったからこそ、あの頃自分が友達に抱いていた期待から来る不安みたいなのものを少し遠目から理解してあげることができる。
対岸の彼女という作品名は、自分以外の人達は対岸にいて、対岸だから見えないものもあり、どこか遠巻きの出来事のようにあり、やはり理解できない存在として、それがこの物語の描写としてよく登場することを指しているのだなと思っていた。
でも最後に、葵、ナナコと対岸にいる小夜子が高校生の姿にもどり、対岸を結ぶ橋に向かって走り出す。対岸が繋がる。
橋があれば対岸にも渡れる、大事なことに気づけた小夜子と葵は友達になれたのだと思う。

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2026年07月05日

Posted by ブクログ

会社、ママ友、家族、そして青春時代。
混沌とした感情の揺れが登場する女性達全てに共通する中で、男性達の影響力の無さが印象的だった。
小夜子の夫と母親の身勝手さには閉口する…

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2026年07月03日

女のリアルな部分がぎゅっとつめこまれているので、同じく女の私は読みながらぐんぐん引き込まれました。もっと早くこの本に出会えていれば若かりし私はもっと違う考え方で生きていけたのかな、、とも思う反面、今読んだからこそ理解出来たり共感できる部分があるのかもしれないなとも思います。
角田さんの作品は読み終わった後のこの何とも言えない余韻も大好きです。

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2019年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

名作です。

チャットGPTで作品の再評価してみた。2026-8-3
【『対岸の彼女』 の大きな魅力は、「女性同士の友情」を理想化も悪者化もせず、非常にリアルに描いている点にあります。
まず、この作品は専業主婦の小夜子と、ベンチャー企業社長の葵という対照的な二人を通して、「女性はなぜ人間関係に傷つき、また救われるのか」を掘り下げています。単なる友情物語ではなく、結婚、仕事、出産、人間関係といった人生の選択が友情にどう影響するのかを丁寧に描いています。
また、登場人物が非常に人間らしいのも長所です。主人公たちは立派な人間ではなく、嫉妬したり、逃げたり、相手を誤解したりします。しかし、その不完全さがあるからこそ読者は「こういう人いる」「自分も似た経験がある」と共感しやすくなっています。
さらに、時間軸を行き来する構成も巧みです。現在の小夜子と葵の関係と、葵の学生時代の友情が交互に描かれ、過去の出来事が現在の人格や行動につながっていることが少しずつ明らかになります。そのため、人物理解が深まり、終盤の展開に説得力が生まれています。
文章面では、角田光代らしい平明で読みやすい文体が光ります。難解な表現に頼らず、登場人物の孤独や不安を自然に伝えるため、幅広い読者が感情移入しやすい作品になっています。
特に評価されるのは、「友達は永遠ではない」という少し苦い現実を描きながらも、人とつながることの希望を失っていない点です。友情の美しさだけでなく、すれ違いや別れまで描くことで、かえって人間関係の尊さが際立っています。
そのため『対岸の彼女』は、恋愛小説というよりも「大人になった女性たちの孤独と再生の物語」として、多くの読者の心に残る作品だと評価されています。】

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2026年08月03日

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