【感想・ネタバレ】源氏物語 中のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年01月13日

第22帖 玉鬘(源氏35歳)から第41 帖 雲隠(源氏52歳)まで。
全く光君になびかない玉鬘の話から、上巻とはガラッと雰囲気が変わる。光君の登りつめていく地位に反比例し、悲哀の色が強い第二幕が始まる。
山登りに例えるなら若菜から下り坂に入っていく。
届かぬ想い、近しい人達の出家などがあり、思い悩む...続きを読む光君にとても人間味を感じる。
上巻にも増して光君、紫上、夕霧、柏木、玉鬘、女三の宮など登場人物の心情やその移ろいが丁寧に描かれていて、まさに「生きている」。
早くも下巻を首を長くして待つ。

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Posted by ブクログ 2019年03月22日

【源氏物語 中】
上巻では、途中に須磨退去なんかありつつも、生まれてこのかた上り調子だった源氏の君。中巻でも勢いそのままに、位人身を極めて絶好調。
その一方で、忍び寄る老化の影。過去のように自由に遊び回ることもできないし、なんだか昔の思い出は駆け巡るし、女性との関係も上手に育てられなくなる。
次世代...続きを読むが成長する中で、周囲の人も少しずつ亡くなっていって、遂には長く寄り添った紫の上も..そして..。

源氏物語を全く知らないところから入って、ここまでで41/54帖。1000年前の物語を現代でも読めることにも、物語の分量にもその精巧な構成にも、何より楽しく読める(この点は角田光代の貢献が大きいのかもしれないけど)ことにも驚いてる。

源氏ほどの栄枯盛衰は当然ないけど、自分にもそれなりには人としての興隆と没落があるはずで。勝手に重ねてみることで、生きることの喜びだけではなく、悲しみやら悩みをしみじみ味わうのも良いなと思ったり。満員電車で風情感じてるのもそれはそれで素敵な読書時間だななんかと考えてる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年05月30日

あとがきで角田さんが書かれていたように、上巻では、光君がいかに色気のある男だったか、をひたすらに書き連ねていて、その人となりを掴みかねていたが、この中巻では、光君が悩み迷っている姿が描かれていて、少し親近感を持って読めるようになっている。
何より角田さんの訳が素晴らしく読みやすいというのも大きいと思...続きを読むうが、この分厚さながら、スラスラと淀みなく読めた。
親しい人たちが次々になくなっていく中、最後には光君も…
下巻は光君没後のお話になるようで、どんな展開が待っているのか、今から心待ちにしている。

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