無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
キタザワもマリコも、オレンジの巻きスカートの女も苦手だ。
読み始めてすぐに思った。ルーズで、グダグタで、図々しくて、
「しっかりと」「普通はこうでしょ」ルールに縛られがちな自分を彼らは遠くの方でニヤニヤ笑っている気がするから(とんだ被害妄想だけれど)
南も「私」も彼らに対してしっかりと(?)苛々するしそれを行動や言葉にするのだけれど完全に拒絶するわけではない。
そこが読んでいてもやもやするし、苛々するし、でもそうそう、実際そうなんだよなぁとも思う。
気になる、待っている、厚かましくてルーズな彼らのことを私も。
苦手な人、自分とは相容れない人と関わった時、その時の気持ちを「ムカつく」「〇〇な気持ち」とか簡単に整理することも行動に移すことも現実は難しい。
嫌だな、苦手だな、訳わからないなと思いつつも惹かれる、姿を探している。
形容し難い気持ち達に折り合いをつけながら生きているんだと思う、私たち人間。
Posted by ブクログ
「みどりの月」。秩序が崩壊した同居空間へ迷い込んでしまった主人公。対局としての、普通の、規則正しい生活。読み進めるに連れて規則正しい生活の方が退屈に感じられてくるが、それが狂気なのか自然な心なのかわからない。
「かかとのしたの空」。昔友人とバンコクからシンガポールまで旅行したのを思い出す。まずカオサンロード。そして、ハジャイにもよったことがある。シンガポールでも、確かに痰吐いている人を見たことがある。この新宿歌舞伎町的雰囲気の方が自分には自然と受け入れられるといった、主人公と同じ感覚を持ったことを思い出した。アジア放浪旅行での男女の心理が描き出された作品。
Posted by ブクログ
『みどりの月』と『かかとのしたの空』
という2つのお話。
2つのストーリーは全然違うのに、どこかリンクしている気がした。
「かかとのしたの空」での、荷物の描写は面白かった。
旅に出る前は、
【捨てるのは一瞬で、手放したとき自分がむりやり背負わされていた重い荷物を勢いよくおろしたような物理的快感があった。】
と晴れ晴れした気持ちだったはずなのに、
旅に飽き、疲れがたまり、「思ってたのと違う」と気づき始めた頃になると、
【それでも荷物は重かった。疲れが癒えることはなかった。不要なものを捨てたぶんだけ、同じ大きさの、倍の重さの何かが入りこんでいるように感じられた。帰りたいとは思わなかった。ただ何かが噛み合わないのだった。】
と真逆の捉え方になっていた。
分量が少なくて読みやすそうと思って手に取ったけど、
登場人物が皆それぞれに「諦め」とか「逃避」に走っていて、でも結局現実からは逃げられない。読みながらもやもやして、読後もすっきりしなかった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
小説・文芸
小説・文芸
ビジネス・実用
小説・文芸