角田光代のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
様々な食材に対して角田さんの思い出や考えが
書かれている本です。
自分は好き嫌いなく食べ物を食べてきたのだが,
好き嫌いが多かった角田さんがどのように
好き嫌いをなくしていったのかが,
読んでいてとても楽しかったです。
旬の食材の食べ方を読んでいると,何だか今すぐにでも
食べたい気持ちにさせられるような内容でした。
スーパーなどで陳列された食材を見てどんな風に調理すれば
美味しくなるかを考える時があります。
やはり,『食』は生きていく上でとても重要なものであり,忙しくてもしっかりと食べていくことが人生を楽しむためにも必要なことだと改めて考えさせられました! -
購入済み
元気になれる!
自称ダウナー系の旅人、角田光代さん。旅をしないと死んでしまうんじゃないか(笑) というくらい、小説を書くより旅行が好きなイメージです。ダウナー系といいつつ、旅先で友だちを作ったり、美味しいものを食べたり、楽しくやってるんじゃないですか(笑) ヤバい状況でもユーモア溢れる文章が、読んでて思わず笑ってしまうのです。
-
Posted by ブクログ
東京郊外のどこにでもあるような街の中で暮らす
どこにでもいそうな人々の葛藤、挫折、日常の閉塞感を見事に描いた天才!角田光代の秀逸な連作短編作品です!
角田光代作品はどれも面白いのですが
特に連作短編はめちゃくちゃ面白いので
読み初めから期待感が高まりました。
一話目で女子高生が河川敷で大声で叫ぶシーンがとても印象的で、この作品に出てくる人達のもやもや感や
閉塞感を象徴してるような感じがしました。
「百合と探偵」という話の中で
「今がものすごく充実、とか、満足、とかって気持ちじゃない。だからあたしはいつも、
ここを目指していたのかもしれないという思いに
とらわれるとき、本当に、唖然とするん -
Posted by ブクログ
「角田光代の隠れた傑作」なんて書かれたら、そそられる。
何かにちょっと極端な男女を描く短編集。
どの話も面白い。
買い物依存症、風呂嫌い、万引き常習犯、記念日好き、などなど。
でも男女間で問題が起きるのは、もうお金か、食か、価値観かとか。自分は『うーん』と思う事をどこまで受け入れて認めていくか。この『うーん』が極端だから面白い。
「旅路」は笑った。
心の中のセリフのやりとりに吹き出した。
日常ではとても仲良くやっていたのに、まさかこんな事で⁈ということで、相手が嫌になることあるある。自分の方が正しいと思っちゃうことあるある。思い知らしてやろうとすることあるある。
角 -
Posted by ブクログ
もしあのときああでなかったら、今ごろ私はどんな人生を送っていただろう。そんな「あのとき」という一点や、ありえたかもしれないパラレルワールドに思いを馳せてしまう、我ら凡人たちの短編集。
とても良かった。最後の話は泣いた。
以下、心に残ったフレーズ。といっても適当に縮めたりしているので正確な引用ではありません。
■もうひとつ
「もうひとつの人生なんかないよ」
■月が笑う
「許さないことはこわい、と感覚的に思った」
■こともなし
「だって、幸せじゃないと困るじゃない。…今まで『もし』で別れた幾人もの私がよ。」
■いつかの一歩
「人生って最初からあるのかしら。できていくものだとしたら、いつのどの一歩 -
Posted by ブクログ
自分を正当化してしまう、無意識のうちに他人を妬んでそのことに戸惑うなど、場面ごとの繊細な心理描写に引き込まれた。
章を追うごとに過去の出来事が詳細に描かれていく流れがあり、続きが気になって読み進めてしまったが、それだけでなく主人公から見た「風美子」の印象がコロコロと変わっていくのが良い意味で特徴的だった。
勧善懲悪的な復讐物語をどう思うかという議論が随所にあり、善悪の価値観(多様性の観点も含めて)、幸せとは何かということについて考えさせられた。
「現在」の時間軸で描かれている出来事はかなり少ないが、最終的にはその中に、思い出したくない過去やコンプレックスと向き合った上での主人公の決断を見てとれ -
Posted by ブクログ
旅の中で、気づいたこと。
それは道中のことだけでなく、
人生について、ものの捉え方について
ひろく深く繋がっている。
それが角田さんの旅エッセイの好きなところ。
ともに旅するように楽しみ、
感心したり、気づかされたりしながら
読み進めた。
ただ、最後の第四章は、ずっしりと
重みがあった。
読み進むのも、かみごたえがしっかり
し過ぎて、時に辛くなるほどに。
知らないことを知り、
その地の人に思いを寄せ、
新しい世界の地図を得る。
今いる世界の自由さに
思いを馳せて、その豊かさは
どこからきているのか。
その豊かさが世界に行き渡るために
思うこと、できること。
とても大きな旅をしたような読