角田光代のレビュー一覧

  • 太陽と毒ぐも

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    「角田光代の隠れた傑作」なんて書かれたら、そそられる。

     何かにちょっと極端な男女を描く短編集。

     どの話も面白い。

     買い物依存症、風呂嫌い、万引き常習犯、記念日好き、などなど。

     でも男女間で問題が起きるのは、もうお金か、食か、価値観かとか。自分は『うーん』と思う事をどこまで受け入れて認めていくか。この『うーん』が極端だから面白い。

     「旅路」は笑った。
     心の中のセリフのやりとりに吹き出した。
     日常ではとても仲良くやっていたのに、まさかこんな事で⁈ということで、相手が嫌になることあるある。自分の方が正しいと思っちゃうことあるある。思い知らしてやろうとすることあるある。

     角

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    2022年04月29日
  • 平凡(新潮文庫)

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    もしあのときああでなかったら、今ごろ私はどんな人生を送っていただろう。そんな「あのとき」という一点や、ありえたかもしれないパラレルワールドに思いを馳せてしまう、我ら凡人たちの短編集。
    とても良かった。最後の話は泣いた。
    以下、心に残ったフレーズ。といっても適当に縮めたりしているので正確な引用ではありません。

    ■もうひとつ
    「もうひとつの人生なんかないよ」
    ■月が笑う
    「許さないことはこわい、と感覚的に思った」
    ■こともなし
    「だって、幸せじゃないと困るじゃない。…今まで『もし』で別れた幾人もの私がよ。」
    ■いつかの一歩
    「人生って最初からあるのかしら。できていくものだとしたら、いつのどの一歩

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    2022年04月17日
  • 太陽と毒ぐも

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    ズボラで風呂嫌いな彼女
    買い物依存症な彼氏
    万引き癖のある恋人・・・

    幸せでいるようでいて、実は内部に問題を抱えた
    カップルたち。
    だんだん感じ始めた違和感や不信感。

    許す方が楽か。離れたほうがいいのか

    個人的には「別れろ!」派でした(笑)

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    2022年04月11日
  • 笹の舟で海をわたる

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    自分を正当化してしまう、無意識のうちに他人を妬んでそのことに戸惑うなど、場面ごとの繊細な心理描写に引き込まれた。
    章を追うごとに過去の出来事が詳細に描かれていく流れがあり、続きが気になって読み進めてしまったが、それだけでなく主人公から見た「風美子」の印象がコロコロと変わっていくのが良い意味で特徴的だった。
    勧善懲悪的な復讐物語をどう思うかという議論が随所にあり、善悪の価値観(多様性の観点も含めて)、幸せとは何かということについて考えさせられた。
    「現在」の時間軸で描かれている出来事はかなり少ないが、最終的にはその中に、思い出したくない過去やコンプレックスと向き合った上での主人公の決断を見てとれ

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    2022年04月09日
  • キッドナップ・ツアー

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    親子の温かい話でした
    主人公がお父さんよりも大人だけどちゃんと子供らしい繊細な一面もあって可愛らしかった

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    2022年03月14日
  • 希望という名のアナログ日記

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    サンライズ出雲の中で読んだ本。


    傷心中のわたしにぴったりな内容で
    大切な言葉ばかり散りばめられていて
    ページの角折が止まらなかった。


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    2022年03月11日
  • 降り積もる光の粒

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    旅の中で、気づいたこと。
    それは道中のことだけでなく、
    人生について、ものの捉え方について
    ひろく深く繋がっている。
    それが角田さんの旅エッセイの好きなところ。

    ともに旅するように楽しみ、
    感心したり、気づかされたりしながら
    読み進めた。

    ただ、最後の第四章は、ずっしりと
    重みがあった。
    読み進むのも、かみごたえがしっかり
    し過ぎて、時に辛くなるほどに。

    知らないことを知り、
    その地の人に思いを寄せ、
    新しい世界の地図を得る。
    今いる世界の自由さに
    思いを馳せて、その豊かさは
    どこからきているのか。
    その豊かさが世界に行き渡るために
    思うこと、できること。

    とても大きな旅をしたような読

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    2022年02月08日
  • 薄闇シルエット

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    この本、すき。ぐっときた。

    感想書こうとしたらとてつもなく長くなっちゃうので、代表として(?)ハナがチサトに言われた言葉を載せておきます。

    【持ってるとか持ってないとか、持ち物検査じゃないし、一等とビリを決めるかけっこをしてるわけでもないんだよ。
    いくつになったってその人はその人になっていくしかないんだから、他人と比べるだけ無駄だよ。】


    感想
    1、ハナのアイデア『古着で思い出の絵本を作る』って、すごくいいと思うなぁ

    2、結婚してて子供もいて仕事もしてるけど、何かを求めるのは同じ。いくつになっても変わらないのかも。

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    2022年01月30日
  • 私たちには物語がある

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    電子書籍。
    角田さんの書評集。はじめての角田さんの本だったが、とにかく読書や作品に対して愛がたっぷりと満ちている。書評だけれど、思わずまた読み返してそうな、そんな予感がする。紹介されている作品ももちろんのこと、角田さん自身の他の作品も、手に取ろうと思う。

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    2022年01月29日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    短編恋愛ストーリー…それぞれの主人公がそれぞれの短い恋愛ストーリーの中でリアルに生きている。
    そんな印象を受けた。

    恋愛ストーリーは人それぞれ。幸せでウキウキもあるけど時にカッコよくないし時に情けなくもあって。たまにストーリーが交錯して。
    ほのぼのとした気持ちになった。

    山田うどん…食べてみたい。

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    2022年01月28日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    角田さんの考え方が面白くて好き、小説家だし賢く上手〜く生きて私とは全然違う思考してるんやろなと思ってたけど似てる部分も合ってなんか嬉しくなった、見ててくすくす笑えた、テキトーに生きてた良い意味で!私も楽しくのんびり生きる

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    2022年01月30日
  • おまえじゃなきゃだめなんだ

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    短編集。
    同じ店や同じ出来事、同じコミュニティについて別の視点から描きつつ、そこに錯綜する色々な物語が綴られている。
    こんな性格や境遇の異なる主人公(女性が多い)や登場人物を、こんなに生き生きと、心の内まで上手く表現できる所がすごい。共感できる。

    ・さいごに咲く花
    ・おまえじゃなきゃだめなんだ
    ・それぞれのウィーン
    ・紅座

    の短編が、とくに好きだった。

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    2022年01月27日
  • わたしの容れもの

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    「焦り」がどっと押し寄せた。

    歳をとることへの焦り、歳は重ねるのに中身がなかなか伴っていかないことへの焦り、40歳、50歳になり身体が老いていくことへの焦り。

    角田さんは読者を焦らせようとした訳ではないことはわかっているのに
    読めば読むほど焦らずにはいられなかった

    父母や祖父母を思いやり、大切にしようという気持ちが強く芽生えた

    深く考えさせられたという意味で忘れられないエッセイになった

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    2022年01月17日
  • ロック母

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    ほんわかした短編集という感じ。

    ロック母 は壊れたとはいえ、やっぱり母親らしくどっしりとして我が娘を丸ごと受け入れてるようで頼もしく感じる。
    父のボール は私の今の状況とあまりにも似て重なって…どんなに色々あった親でも最期を見せられるといい意味でも悪い意味でも緩むのだな。と…実感したばかり。

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    2022年01月16日
  • 今日も一日きみを見てた

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    猫好きでペットを飼っていない私にとってはすごく新鮮で、読んでいて楽しいエッセイだった。
    狭いところが好きじゃない猫もいるのかと驚いたり、壁に突進するトトを想像して笑ったり。
    仲間意識が強くて留守の家の人の代わりを務めたり、家族会議に参加してくるトトが可愛すぎた。
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    生後三カ月で角田家にやってきたアメショーのトトは、粘り強く慎重派で、運動音痴。ああやっぱり私に似てしまったんだねえと同情し、愛猫の寝息に至福を覚え、どうか怖い夢を見ませんようにと本気で祈る。この小さな生きものに心を砕き世話しながら、救われているのは自分の方かもしれない―猫を飼うことで初めてひらけ

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    2022年01月12日
  • 月と雷

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    一般常識に囚われずに本能のままに生きるってわがままなようで でもよほどの強い信念がないと生きられない。
    人の目を気にせず奥深いところでの愛は決して忘れずに自分のやりたいように生きる

    そんな人は邪念がない。
    そんな人に心のどこかで憧れる自分が確実にいる

    そんなお話だったかな

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    2021年12月18日
  • 幾千の夜、昨日の月

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    読みながら、旅に出たいなと思った。小心者の私は言葉が通じない見知らぬ土地で夜を過ごすのが怖くて、海外旅行はなんとなく二の足を踏んでしまう。でも、一人旅の夜で「ひとりでいる」ことを味わうのは好きで、自分自身にとって大切な時間。
    このエッセイは夜の心細さも不安も、夜の美しさも心強さも、いろんな面を描いていて、すっと心に沁み込んでくる。

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    2021年12月10日
  • 私的読食録(新潮文庫)

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    角田光代は20代後半かけて30代までよく読んでいた作家でした。様々の作品が映画化やドラマ化にされていて、女性の感情を丁寧に描く作者だと思いました。堀江敏幸は別の作品でかなり挫折してしまって、角田さんとならきっと挫折せずに読めるんだろうと思い購入。往復書簡だと思いきや、雑誌「dancyu」での散文集でした。それぞれ読書記録の中、「食」に関する内容を紹介するエッセイ。これもまたたくさん触れ合ったことないの作者や作品の中、食べ物や食卓な話が書かれて、短い文章だけどどんどん作品を読みたくなるような描写ばかりでした。

    「本来私たちは、病むことではなく健やかであるために食べるのだ、と。」(池澤夏樹 君の

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    2021年12月08日
  • Presents

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    形の有無に関わらず、それによってもたらされた経験そのものがプレゼントの本質なのかもしれないと思った。そもそも人生そのものが両親からのプレゼント。
    後書きの「人は贈るより、つねに贈られる方が多い」に、はっとさせられた。

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    2021年11月20日
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。

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    エッセイが好きで、角田光代のものもこれで3冊目なんだけど、他の作家のものと読み比べてみると彼女には澱みがないのが印象的だった。

    女性作家のエッセイはともすれば内面を書き出すうちに過去のドロドロや「〜すべきだと思う」みたいなものが多くなってくるが、角田光代にはそういうものを感じない。
    人間らしいし、いわゆるさばさば女とは違うし湿度がないわけでもないのに、自分の中の嫌な感情や思い出も「そういうこともあるよね」と割り切っている。
    そういうところが読みやすいしとっつきやすい。
    深い悩みを相談しても、深刻になり過ぎずに「そうなんだー」と軽く聞き流してくれそうな、でも突き放すわけでもない感じがすごく友達

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    2021年10月25日