あらすじ
私が欲しいものは、子ども、周りからの称賛、愛する男、自分にふさわしい華やかな仕事、やる気、人生を変えるドラマチックな何か。でも現実に私の目の前にあるのは、単調な生活に、どうしようもない男、中途半端な仕事、むずかしい性格の義母……。高円寺、荻窪、吉祥寺と、東京・中央線沿線の生活感あふれる「街」を舞台に、毎日ほんの少しの変化を「待ち」のぞむ女たちは、あなたにも、きっとどこか似ている。ほのかに射す明るさが心揺さぶる、8つの短篇。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
待つ立場、待つ環境、待つ時期。
生きてる間に待つ瞬間は沢山あると思うけれど、私やっぱり動いていたい。それでもやる気が出ないとき、動きマチなり。
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さまざまな待つ女を描いている。
子供、結婚、人生を変えるドラマチックな出来事...
女性なら大半の人が共感すると思う。
私もそんな待つ女の1人だ。
中央線が舞台なのがリアルで良いと思った。
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日本中のどこにでもあるような話なのに、ユニークに、生々しく赤裸々でいて、下品じゃなくどこかコミカルで、しかし笑いに振り切らないし、悲しみにも振り切らない。平凡な女の日記を盗み見ているうちにすっかりその女の動向が気になってる。やっぱ角田光代は普通の生活を書かせたら抜群。
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面白かったし、喫茶店に行きたくてうずうずした。本が読める喫茶店を探したくなった。
「ワカレミチ」が良かったな。
心にジンときたのは、年齢のせいかな。。
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文章のセンスが良くて経験がなくても共感できる不思議な短編集。デートは買い出しにディナーは夕食に…
自分よりイケてない夫の浮気相手、さすがだなあ
中央線好きで住んでいたことのある街が出てくると、あそこかな?など楽しめた。阿佐ヶ谷周辺がとても多くその頃を思い出す。今は別の場所にいるけどまた住みたい大好きな街。
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いろんな女性を描いた短編集。どれも読みやすい。
どこかイタい女性が出てくるけど、ここまでわかりやすくないにしても、それは多かれ少なかれ誰しもが持ち合わせてることばかり。面白い。
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角田さんは何気ない日常を描くのが本当にうまい。そしてどの物語にも喫茶店がうまく絡んでいて、そこを通した人間模様もありありと光景が浮かんできた。1番最後に読んだからかもしれないけど、寿美子の好きな喫茶店での家族の風景が1番印象に残っている。あと、途中の占い師の言葉「あんたたちに共通してるのは、ケーキの食べ放題にのりこんだ欲張りなお嬢さんってことだよ。何から食べようか、どうすれば元が取れるか、考えてるうちに時間制限が終わっちゃう。」は胸に刻んでおこうと思う。
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人のどうしようもないもてあましてしまう気持ちの表現が上手くて、それに主人公が平凡な日常をみな送りつつそれぞれに何かを抱え特別な人達ではない所に惹かれるのかもしれない。
で、これからどうなるのか分からないまま終わってしまうけれども幸せってこうして見つけていくものなのかなと、ハッピーエンドではないのに何故かホッとする短編集。
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ゴールマチ
大好きなドラマ、「大豆田とわこと3人の元夫」の、大好きなキャラクターかごめちゃん。この話のキクヨとチエちゃんは、とわことかごめちゃんみたいだなって思った。
かごめちゃんが昔から横断歩道のない道路を渡れなくて、とわこが喧嘩した時も一緒に手を繋いで渡ってあげてたのがとても印象的で、喧嘩ができて自分の恥ずかしいところをさらけ出して叱りあえる同性の幼馴染に憧れができたのだけれど、ゴールマチのふたりもそうだった。恋にゴールを見出せなくたって、何年経っても居心地の良い場所だとお互いに思っていられるような、そんな友人がいたら、まさにそこがゴールじゃないかって。
ドラママチ
これまでの話で一番自分の将来に近そうな感情で、実感を伴ってぐんぐん頭に入ってきた。主人公がバーに入って「若い子」を見て、「世界の中心が自分たちで、実際の姿と、思い浮かべる自画像とのギャップに気がつかない年齢。」と形容するシーンでがんときた。急に彼氏に冷めるとき、私でいえば、トルコアイスのお兄さんに弄ばれて鼻にアイスをつけた彼をかわいいではなく恥ずかしいと思ったとき、みたいな、そんな、育んできたドラマチックな愛が実はつまらないものだと気付いてしまう瞬間の恐ろしさには心当たりがあって、だからこそすごく怖くなった。自分が主人公でもなんでもなく世界のOne of themであることをリアルに実感してしまう時が怖いな。
そんな絶望に近い感情を感じさせておいて、後半大家の老婆が登場してから一気に光がさす。「デートは買い出しになり、ディナーは夕ごはんになり、王子さまは蛙になり、それがきっと私のドラマなんだろう。起承転結の、承をずっとリフレインするような、そんなドラマなんだろう。」この言葉が刺さった。承のリフレインを、歩いて5分くらいのところから始まる喫茶店巡りを、楽しめるような心を失ってしまっちゃダメだね。プロポーズはしてほしいけど。
ショウカマチ
流産の話が出てくると突然、ふたりのレスの話の重みが変わってくるからすごい。最初はあっけらかんとした性格にみえた主人公にどんどん厚みが出てくる感じ。夫婦の親密さの意味もちがった印象を与える。誰かの存在がきっかけだったとしても、結局立ち直るのは自分だよね、自分を助けられるのは自分だけ。はっちゃんはえらいなと思った。
「夫と私はかなしみに対する対処法がまったく異なるのだと、風呂場から聞こえてくるシャワーの音を聞きながら私は深く理解する。私は浮上しようとし、彼は底に足をつけるため潜る。私は手放そうとし、彼は自分のにおいをつけるように抱えこむ。私たちはたぶん、いくら相手を愛したって信頼したって、おたがいがそうされたいように助けてやることはできない。そうだ、私だって夫を助け、救うことはできない。」
Posted by ブクログ
日常に飽きてマンネリ化し悪い部分ばかりがクローズアップされてこうやって一生終わっていくのかと絶望する瞬間を切り取ったような話が多かった。
結婚しててもしてなくてもそれは同じ。
それでも、つまらないと思ってる日常の大切さに気づく瞬間もある。
幸せいっぱいの人は読まない方がいいけど、日常に絶望を感じることがある人はそれなりに楽しめる気がする。
Posted by ブクログ
とても怖いがリアルテイのある女性たちが描かれている。
友達にも恋人にもしたくないような
執着心の強い主人公。でも、何故か気になってページをめくってしまう。
スッキリと終わらない話が多いが、それがまた人生だなと、妙に納得する。
Posted by ブクログ
電子書籍
ドラママチ‥ドラマティックな街なのかと読み始めたら
待ち。だった
ラストのショウカマチの喫茶店は、あの喫茶店かしらと思ったら
私も、すれ違っただけの人もきっとみんな何かを待っているんだろうな
でも、私は何を待ってるんだろう(o'ω'o)?
Posted by ブクログ
短編小説
それぞれの主人公の気持ちがわかる。
本当にリアルな話が多いから
自分が直面したらどう乗り切るかなと考えながら読める。
恋愛のターニングポイントに直面した時、
自分と重ね合わせてしまう短編小説。
Posted by ブクログ
2016年47冊目
「コドモマチ」「ヤルキマチ」「ワタシマチ」「ツウカマチ」「ゴールマチ」「ドラママチ」「ワカレマチ」「ショウカマチ」の8つの物語の短編集
それぞれ、「マチ」とつくが、中央線沿線の中野から吉祥寺くらいが舞台。
登場人物は35歳から40歳くらいの女性
どの女性もこれまでの自分と今の自分との差に心が付いていっていない感じの物語。
ちょっとせつないかな。
著者の角田光代さんがそんな女性達の心情を表現する力量が見事です。
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結末がちゃんとなくてモヤッとしたものもあったけど、ワカレマチやショウカマチ、タイトルのドラママチは好きだったな。主人公のその後を応援したい気持ちで終わるって、後味が良い。主人公にサチあれ!私にもサチあれ!笑
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何かを待っている女たちの物語。
じれったいなぁと思ったり、行動しない主人公にがっかりしたり。
でもきっと、何か素晴らしいことが必ず待っている訳でもなくて、行動したから上手くいく訳でもなくて、時には現状維持が一番幸せだったりするのだろう。
結局は心の持ちようなのではなかろうか。
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『待つ』ことをテーマに描かれた、8編からなる短編集。
物語ごとに、待っているテーマは違うんですが、やっぱり人は『待つ』という行為のその先には、なにかしら期待するものがあるんだろうなー。という気がします。
私が好きなのは「ヤルキマチ」と、表題作の「ドラママチ」
「ヤルキマチ」は、タイトルが今の私にピッタリな感じ。
私のやる気はいつ出てくるんでしょうか。誰か教えてください。
「ドラママチ」は、自分の人生が少しでもドラマチックになることを期待してるのにも関わらず、現実はどうやっても現実で、それ以上でもそれ以下でもない感じが、なんか分かるなー。って感じです。
人生って、意外と劇的ではないんですよね。
でも、やっぱり自分の人生って、みんな何かしらの期待をもって生きているんだなー。なんてことを思いました。
Posted by ブクログ
欲しいなぁ
やりたいなぁ
できるかなぁ
できたらなぁ
いつなのかなぁ…
.
こんな時って、何かしらを待ってるよね。
そうか、
私もきっと“〜マチ”しながら生きてるんだなぁって。
そんなつもりがなくても
この本を読んだらそう思った。
.
どの物語の“街”にも
味のある喫茶店が出てくる。
そこに大人を感じるというか
奥深さを感じるというか…。
もう少し心が大人になったら
喫茶店通いたいな☺︎☕️笑
Posted by ブクログ
「街」の話だと思ったら「待ち」の話の短編集だった(笑)
前半は、どれもスッキリしない終わり方でイマイチだったが、後半の「ゴールマチ」からは少し希望が見える終わり方で良かった。
Posted by ブクログ
「ワカレマチ」が共感できる部分があり、切なく、じんわりきた。
私も母親になる自信がなく、子どもは欲しくないと昔から思っている。いつか主人公のように「母になってみようか」と思える日がきたらいいな。
Posted by ブクログ
この短編集の主人公たちはこわい。
ホラーでもなんでもないんだけど、彼女たちのドロっと停滞した思いというか…そういうものがこわいなぁって。
生活して行くって能動的な側面ばかりじゃなくて、みんな何かしらのマチ時間を過ごしているのかな。
劇的なドラマなんて起きないのにキラキラした何かを期待してしまうのかな、表題作の「ドラママチ」が今の私にしっくりきた。
Posted by ブクログ
最初、街の物語かと思った。
架空の街だけど、人物や出来事になにか象徴的な意味を与えるような。
いわば隠れた主役が街というか。
ところが、短編集の一作目、冒頭で、違っていたと気づいた。
「待ち」の物語だったのか!
夫に浮気され、その浮気相手を尾行せずにはいられない女性。
不倫の関係で、相手が関係を清算しないのでいつまでも結婚できず、ただ意地悪になっていく女性。
昔の栄光を忘れられず、自分はこれで終わるはずじゃない、と思い続けるくすぶっているモデル。
姑にいびり続けられ、認知症になった姑を施設に送り出して複雑な感慨を持つ兼業主婦。
最初はいろんな境遇の女性の鬱屈をよく取り上げるものだなあ、と思っていた。
でも、だんだん読み進めていくと、話の内容が混乱してくる。
どれも都会の(というか、都内中央線沿線の街の)、アラフォー女性の話。
手触りというか、生活のディテールがおんなじなのだ。
だから、きっと女たちの境遇が違うにもかかわらず、似通った印象になるのだろう。
さすがに今時、ただ受動的に「待つ女」の物語でもない。
職を持ち、それなりに自立しているのだけれど、今の女性たちだからこその閉塞感を掬い取ろうとしている、のかな?
Posted by ブクログ
高円寺、荻窪、吉祥寺、東京・中央線沿線の街を舞台に、ほんの少しの変化を待ち望む女たちの姿を描く短編集。
待つ女たちのジレンマがなんとも歯がゆい。現代の女性は、どの分野でも積極的だ。なぜ一歩を踏み出せないのか、待つことに美学があるのか。角田作品には珍しく、共感できない女性たちばかりだった。
Posted by ブクログ
どのお話も現状に満足していない人々達をうつうつと書いている。それがまたリアル。きっと世の中こういう人で溢れているはず。この曇ったような雰囲気が好きです。
どうでもいいけどメニューをメニュウと書いてあるのがどこか可愛いく丁寧な感じで気に入った。
ゴールマチがどうなったのか気になってしょうがない。
Posted by ブクログ
東京の中央線沿線の街でおこる女性たちのドラマが描かれていました。
高円寺、荻窪、吉祥寺、阿佐ヶ谷・・・、庶民的な反面学生の街の一面あります。商店街が充実してそうなイメージの街たちです。
コドモマチ、ヤルキマチ、ワタシマチ、ツウカマチ
ゴールマチ、ドラママチ、ワカレマチ、ショウカマチ
以上、タイトルにマチをつけた8つの短編集です。
どれもみな、現実から抜け出そうとしながらも抜け出せずにいる、アラフォー世代の女性を主人公にしていました。
平凡すぎる日常生活に、疲れはて、あきらめをしながらも、なんとか少しでも変化を見つけたいと日々格闘する主人公たちの姿が、主婦目線で描かれていてました。わかる、わかるこの気持ち!と、物語の中へ引きずり込まれます。
ドラマのような大きな変動など、ありそうでないのですね。
でもこの作品の女性たちは、みな強い!
小さな出来事を大きなきっかけと捉える気持ちこそ、平凡な毎日から脱出できる鍵なんだなと、思いました。