角田光代のレビュー一覧

  • それもまたちいさな光

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    心にじんわりと温かいものが広がるような読後感を味わいました。

    物語の中心にはラジオがあります。私自身も中学生の頃から姉と一緒にラジオを聴いてきたので、ラジオが日常に寄り添う存在であることに深く共感しました。リスナーの話に笑ったり、共感したり、応援したり、一緒に悲しんだりする。ラジオには、そうした共感の力があり、誰かとつながっている温かさを感じさせてくれます。

    この作品では「何気ない日常」が丁寧に描かれているからこそ、登場人物たちの暮らしが自然と想像でき、とても読みやすかったです。読んでいるうちに、自分の生活の一部もこうして誰かに語られると、何か特別なものになるのかもしれないと思わされました

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    2025年03月23日
  • 森に眠る魚

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    2025/03/20
    頭金やその他の出費で貯金はほとんどなく、すべての家具が前の家から持ってきたものだった。電気の笠や食器棚、白木のまるいダイニングテーブルは、真新しいマンションには不釣り合いのように繭子には見えた。というより、きらびやかだった部屋が、それらの家具を配置されたことによって、急速に光を失い、みすぼらしい住まいに変化してしまったようだった。引っ越し業者を待っていたときの、あの軽やかな興奮も、繭子のなかから蒸発するように消えていく。

    この先の不調和音に満ちた未来を感じさせる、こわい表現だなぁ。怖い怖い。

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    2025年03月20日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • Presents

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    12編の短編です。それぞれのプレゼント‥‥最後のは身につまされました…
    全部自分のこととして読まされた気がします。とてもよかったです。

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    2025年03月14日
  • タラント

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    みのりと同じ経験をしているわけではないのに、何をしよう、何がしたい、何ができる、と未だに思ってしまう私にはひりひりする物語だった。

    戦争で片足を失くした祖父の話、中学生の甥っ子の話、いずれも考えてしまう。

    聖書のタラントの話にも考えさせられる。1タラントをどんなふうに使ってきたのか……。甘い自分に嫌気がさすけれど、それでも生きていれば、いつか100タラントを渡される日がくるかもしれない。そんなふうにも思う。

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    2025年03月09日
  • 空中庭園

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    私は家族って関係がこの世で1番嫌いで最悪で、だけど大好きで、そういうことが丁寧に書かれているところが、角田光代さんの小説!という感じがして最高だった。良好な家族関係のようにも見えるけど、それは表面上だけで。でも家族ってそういうものだよねって。その最悪さを認識するたびに家族とかいう概念この世からなくなってしまえと思うけれど、それは叶わないし、本当に消滅しろと願っているわけでもない。
    身内であるというだけで善人だと思ってしまうとか、家族は電車に乗り合わせただけとか、あと、私も家族は作らないと決意してるので、ニーナの章が1番心に残った

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    2025年03月03日
  • ひそやかな花園

    購入済み

    どっち?

    サマーキャンプに集まる親子。どんな関係性なのか子どもたちは知らないが、実世界とは違う安心感のようなものを感じていた。ある年を最後にサマーキャンプは行われなくなった。なんの手がかりもないまま、ストーリーは展開し、読者も子どもたちと同じように、理由を求めてどんどん読み進める。ミステリーのようなおもしろさがあった。テーマは重いし、何が正義なのか分からなくなり、気味悪さすら感じてしまう。父親、母親のそれぞれの立場や考え方の違いがある。どっちが?ではなく、どっちもなんだなと思う。

    #ダーク #深い #ドロドロ

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    2025年03月03日
  • 100万分の1回のねこ

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    『100万回生きたねこ』からインスパイアされた短編集。色々な作者の思う「ねこ」を感じられた。猫は色っぽくて好き。

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    2025年03月01日
  • いま読む『源氏物語』

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    男性研究者が多かったゆえにスタンダードな解釈とされるものが男性主義的なものであった、それが最近になって山本淳子さんをはじめとする女性研究者が増えてきたことで違う読み方ができるようになってきたという話が面白かった。研究者だけでなく現代以前の1000年の間の市政の人々もみなそれぞれ「こうあってほしい」「こうあるべきだ」という視点が女性キャラクターを過剰に罪人のように扱ってきたのだろう。しかし「いま」はそうでない読み方だってできるのだという可能性を感じた。また現代的な読み方をしてもほれに応えうる源氏物語の強度の高さに驚き感嘆するばかりだ。

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    2025年02月25日
  • 源氏物語 6

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    書きたいことを模索しつつ右往左往していた感じを経て「橋姫」の一行目で物語が突如仕切り直された感じ、なんというか鳥肌ものというか「書きたいもの、見つけた!」感があってワクワクした。光源氏亡きあとも物語を続けたこのあたりからが真骨頂という感じがする。

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    2025年02月25日
  • 源氏物語 4

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    「蛍」の帖の"物語論"、有名なものと知らずいきなり"物語"に対する熱い論が繰り広げられて読みながらこちらも熱くなった。小説家である角田光代さんの熱も少なからず感じた。

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    2025年02月25日
  • 森に眠る魚

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    「ママ友」は本当に難しい…
    子育てをする中で表面的に繋がることはできるが、常に自分と他の家族を比較している気がする。
    またこわいのは、気づかない内に依存し縛りつけるような関係になること。
    追い詰められた母親の思考や行動には恐怖を感じた。

    母親というのは常にこどものことを心から思い愛情をかけているはずなのに、様々な物事に翻弄されて本当に苦しむこともある。
    リアルにこどもと母親の世界を描いた作品だと思う。

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    2025年02月23日
  • 今日も一日きみを見てた

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    とても良かったです。
    猫好きには是非読んでほしいと思います。
    僕は猫を飼っているのですが、僕の猫と同じような部分があったり、違う部分があったり色々知ることができて良かったです。
    ちょこちょこ写真も入ってて癒されました!笑
    可愛かったです!
    猫がいるだけでどれだけ人生がよくなるかわかる本でした。

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    2025年02月23日
  • ご本、出しときますね?

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    オードリー若林と20人の作家がマイルールについて語る大人気番組を書籍化
    目次を見てこれは買わねばと即決。執筆についてだけではなく、プライベートな話も盛りだくさんで、面白くてついついにやけてしまう..
    村田沙耶香さんには怒の感情がなく、小説を書く時◯の感情に浸っているとは...
    (◯が何かは読んで確かめてください〜!)

    作家さんに興味を持って、その方の作品を読みたくなる...新たな出会いのきっかけになる一冊でした!

    ぜひとも朝井リョウさん、柚木麻子さん、窪美澄さんの同期対談を読みたい。第2弾もお願いします!

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    2025年02月17日
  • 私のなかの彼女

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    背景は昭和後期から平成初期
    明治?大正?を生きた作家志望の祖母の面影を追うにつれて、自身も物書きとして生活しようとする主人公和歌
    「○○なのにイタイ」「女のくせにがつがつして」「どうして当たり前ができないの」「卑しい顔になった」恋人の態度や母親の言葉がぐさぐさ刺さる読者も多いはず
    祖母の「男と張り合おうとするな」の意味に、作者の伝えたかった当時の社会を感じることができました

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    2025年02月16日
  • 源氏物語 1

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    古文で習った話が今更ながら少し理解できた気がする。
    以前から、光源氏は女たらしとしか思ってなかったけど、解説を読んで、光源氏とであった事で見えた女性の新たな一面という捉え方も面白いと思った。

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    2025年02月13日
  • 源氏物語 7

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    大君、妹を差しだそうとするとは。

    薫、相当気持ち悪い(笑)
    いや。ほんとに気持ち悪い。クソ真面目なの?って思ってた自分が嫌になる。
    屈折してる。
    無理はしないけど、ずーっとまとわりつく。
    それでも自分は普通の、そこら辺の男とは違うと思ってる。
    (ある意味、別物だよ)

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    2025年02月09日
  • 源氏物語 6

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    光君が亡くなり物語は宇治十帖へ。その前に夕霧のイメージダウンが半端ない。雲居雁への一途な思いはどこへやら。こんなにしつこい男だったとは…(T-T)そして源氏が亡くなってもテンション下がるどころかワクワク展開の宇治十帖、続きが楽しみ!

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    2025年02月06日
  • 源氏物語 6

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    なんと言ったらいいか。
    全体的に心がザワつく。
    雲隠に驚く(書けなかったのかなぁ)
    夕霧が気持ち悪い(はい、すみません)
    匂宮は何か鼻につくし(はい、ごめんなさい)
    蛍はまだよく分からない(クソ真面目?!)

    登場人物をいったん整理しなきゃダメだった。
    気がつけば致仕大臣もいないしさ。

    初見なので、こんな感想ですみません。

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    2025年02月06日
  • 東京ゲスト・ハウス

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    アジア旅好きにはたまらなく刺さる本で、日本に帰った後の居場所や仕事を探す人々の描かれ方が何ともリアルだった。

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    2025年02月06日