角田光代のレビュー一覧

  • 「いじめ」をめぐる物語

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    これは胸が痛かったです。
    私は当事者でしたが、当事者でなくても刺さるものはあるはず。
    「いじめ」という言葉の存在自体が人の未熟さや弱さを表している
    そんな感想を持ちました。

    辻村深月さんの「早穂とゆかり」はすごくわかる。
    私もいじめていた人間をこう追い詰めたいと思いました。
    かわりにスッキリ制裁してくれた気分。
    越谷オサムさんの「20センチ先には」
    悩んでいる人に読んで欲しい。
    まさに私が言いたいのコレ。

    衝撃が詰まった一冊でした。

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    2025年05月06日
  • 100万分の1回のねこ

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    有名作家による絵本「100万回いきた猫」のトリビュート作品集。
    人それぞれの作品が詰まっていて面白い。
    一冊の絵本からこんなに物語が生まれるんだなぁと感心。

    この本から一人の気になる作家さんとの出会いがありました。
    井上荒野さん。
    他の作品も読んでみたくなりました。
    トリビュート作品って、こういう出会いがあるのも魅力ですね。

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    2025年05月05日
  • 紙の月

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    読めば読むほど嫌な予感。絶対好転しない未来=破滅へ向かって走り続ける主人公の半生を描いた作品。彼女が小さな悪事に手を染めるたび、低く唸ってしまう。結末はわかっているのに、自ら深みに嵌まっていく彼女から目が離せない。ずっとずっと面白い。映画版のカバー下の表紙のイラストがほんわか系で、内容と全然合ってないのが気になります(笑)

    苦しみと不満、不安に溢れた現実を過ごしていた彼女の元に突然現れた若い男。映画を作るんだと語る彼は、キラキラ輝いて見えて。自分を慕ってくれる彼と過ごしたいがため、彼女は生き、努力し、働き、結果的に1億円を横領した。彼女の知人たちも、彼女と似たような苦しみややるせなさを抱えて

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    2025年05月04日
  • いま読む『源氏物語』

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    とても興味深い知見がたくさん得られた。
    ○藤壺は光源氏に恋情を持っていたのか?
    ○紫の上の不幸と覚醒
    ○瀬戸内寂聴は花散里が大嫌い
    ○六条御息所が何度も登場するのはなぜか
    など、そうだったのか〜!と面白い。

    角田さん山本さんだけでなく過去の研究者たちの解釈も、端的に知ることができて楽しかった。
    1000年前から今まで、たくさんの人が尋常でない熱量でもって読み込んで、さまざまな解釈をしてきたことが、「源氏物語」の懐の深さの証明なんだろうと思った。

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    2025年05月03日
  • 源氏物語 7

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    薫の亡き大君への強い思いはその面影を残す中の君や浮舟への思慕へと変わり、ついには浮舟を強引に宇治へ連れていく。大君がなぜ頑なに薫を拒むのかわからなかったが角田さんのあとがきで腑に落ちた。浮舟の登場に唐突すぎる感が有るのは否めない。

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    2025年04月20日
  • 紙の月

    匿名

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    世間一般的には幸せの部類に入るだろうが、何か物足りない人生。そうゆう気持ちって多くの人にあるものだと思います。彼女を可哀想な女性だとも思うけれど、散々好きな事をした馬鹿な女性だとも思う。

    #ドロドロ

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    2025年04月20日
  • しあわせのねだん

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    お金に対する他人の価値観を知ることができる。
    読みながら、私はそう思わないけれど…とか、そんなことに?とか思う事がある。けれど何を大切にしているかは人それぞれだから、一見他人からは、無駄に見えてもその人の糧になる事もあるのだと思った。
    最後の解説のお金の使い方と精神状態に強く同意する。

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    2025年04月19日
  • くまちゃん

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    登場人物が人生の節々で必要な恋を必死に求める、というところが見どころだと感じた。特にフラれるシーンにおける感情は人間臭く描かれており、感情移入できリアリティがあるという理由から興味深かった。
    章を跨いでフル側フラれる側両方の心情が描かれている点も斬新で面白かった。

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    2025年04月18日
  • 銀の夜

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    何も変わらなかったはずの、その間になんの優劣も無かったはずの少女たちが大人になってそれぞれの生活を営み、なんとなく別々の人間になっているような気がして寂しくなる。それでも私たちはいつだってあの日のように笑い合える。自分が社会人6年目の20代折り返し地点に立ち、ずっと一緒にいた仲間達とのライフスタイルがバラバラになっていくこの時期にこの作品を読めてよかったと思った。自分達が何になりたいのか。何を持って「満たされる」のか。それは誰の何と比べた時の「満たされる」なのか。時にしょうもなくてみっともないと彼女たちを笑いつつ、その情けなさに分かるな〜と自分を見つめつつ。人間らしくかっこよくも無い可愛らしい

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    2025年04月12日
  • タラント

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    ネタバレ

    素敵な話だった・・・本当に好き。
    何も話さない清美が内に秘めていた思いが
    段々と分かってきて、最後は大号泣だった。
    みのりと陸と清美と、それぞれの人生で重なる部分が
    とてもうまく描かれていた。
    みのりのような経験をした訳ではないけど、
    共感できる部分があって、みんなそうなんだと 少し安心した。

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    2025年04月09日
  • ご本、出しときますね?

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    いやー、面白かった。
    オードリー若林と作家二人との鼎談のテレビ番組を書籍化したもの。
    出演者の内面が見られるけれども、それが静かで、ただただ真面目な雰囲気な物ではなく、明るく面白い。作家というイメージは真面目で物静かで取っつきづらいなんて思っている人も居るでしょうが、そんな人こそこれを読んでみて欲しいです。
    作家だって明るく面白い普通の人なんだと思えます。
    でも、やっぱり何かについて考えたり、それを表現する事はとてもすごいと思いました。
    そんな人が3人も集まってトークをするんだからそれはそれは面白い。
    色々と読みたい本が増えました。

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    2025年04月05日
  • 坂の途中の家

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    『きみはおかしいと言われ続け、そのことの意味については考えず、そこで感じた違和感をただ面倒なだけだと片づけて物事に関わることを放棄した。
    おろかで常識のない小さな人間だと、ただ一方的に決めつけられてきたわけではない。私もまた進んでそんな人間になりきってきたのではないか?』

    終盤で理沙子が自分に問いかけるこの言葉に身が詰まる思いでした。

    子育て中の母親だけではなく、誰しもが、状況は違えど「型にはまっていなければならない」そうでなければ「私は間違っている」という法則を信じ込められるような状況に置かれることってあるのではないでしょうか?
    理沙子のように裁判を通して自分と自分を取り巻く環境と向き合

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    2025年03月29日
  • いつか、アジアの街角で

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    大島真寿美さんの「チャーチャンテン」
    島本理生さん「停止する春」
    角田光代さん「猫はじっとしていない」
    が好きでした。
    桜庭一樹さん「月下老人」、続きが読みたい〜

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    2025年03月24日
  • それもまたちいさな光

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    心にじんわりと温かいものが広がるような読後感を味わいました。

    物語の中心にはラジオがあります。私自身も中学生の頃から姉と一緒にラジオを聴いてきたので、ラジオが日常に寄り添う存在であることに深く共感しました。リスナーの話に笑ったり、共感したり、応援したり、一緒に悲しんだりする。ラジオには、そうした共感の力があり、誰かとつながっている温かさを感じさせてくれます。

    この作品では「何気ない日常」が丁寧に描かれているからこそ、登場人物たちの暮らしが自然と想像でき、とても読みやすかったです。読んでいるうちに、自分の生活の一部もこうして誰かに語られると、何か特別なものになるのかもしれないと思わされました

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    2025年03月23日
  • 森に眠る魚

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    2025/03/20
    頭金やその他の出費で貯金はほとんどなく、すべての家具が前の家から持ってきたものだった。電気の笠や食器棚、白木のまるいダイニングテーブルは、真新しいマンションには不釣り合いのように繭子には見えた。というより、きらびやかだった部屋が、それらの家具を配置されたことによって、急速に光を失い、みすぼらしい住まいに変化してしまったようだった。引っ越し業者を待っていたときの、あの軽やかな興奮も、繭子のなかから蒸発するように消えていく。

    この先の不調和音に満ちた未来を感じさせる、こわい表現だなぁ。怖い怖い。

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    2025年03月20日
  • ご本、出しときますね?

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    あっという間に読んでしまった!

    本当に面白い、変わり者の集会
    みなさん一つ芯があるように感じる

    確かな言葉の重みがあって、
    そのリアリティーさが心地良い

    また読み直したいと思た

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    2025年03月16日
  • Presents

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    12編の短編です。それぞれのプレゼント‥‥最後のは身につまされました…
    全部自分のこととして読まされた気がします。とてもよかったです。

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    2025年03月14日
  • タラント

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    みのりと同じ経験をしているわけではないのに、何をしよう、何がしたい、何ができる、と未だに思ってしまう私にはひりひりする物語だった。

    戦争で片足を失くした祖父の話、中学生の甥っ子の話、いずれも考えてしまう。

    聖書のタラントの話にも考えさせられる。1タラントをどんなふうに使ってきたのか……。甘い自分に嫌気がさすけれど、それでも生きていれば、いつか100タラントを渡される日がくるかもしれない。そんなふうにも思う。

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    2025年03月09日
  • 空中庭園

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    私は家族って関係がこの世で1番嫌いで最悪で、だけど大好きで、そういうことが丁寧に書かれているところが、角田光代さんの小説!という感じがして最高だった。良好な家族関係のようにも見えるけど、それは表面上だけで。でも家族ってそういうものだよねって。その最悪さを認識するたびに家族とかいう概念この世からなくなってしまえと思うけれど、それは叶わないし、本当に消滅しろと願っているわけでもない。
    身内であるというだけで善人だと思ってしまうとか、家族は電車に乗り合わせただけとか、あと、私も家族は作らないと決意してるので、ニーナの章が1番心に残った

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    2025年03月03日
  • ひそやかな花園

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    どっち?

    サマーキャンプに集まる親子。どんな関係性なのか子どもたちは知らないが、実世界とは違う安心感のようなものを感じていた。ある年を最後にサマーキャンプは行われなくなった。なんの手がかりもないまま、ストーリーは展開し、読者も子どもたちと同じように、理由を求めてどんどん読み進める。ミステリーのようなおもしろさがあった。テーマは重いし、何が正義なのか分からなくなり、気味悪さすら感じてしまう。父親、母親のそれぞれの立場や考え方の違いがある。どっちが?ではなく、どっちもなんだなと思う。

    #ダーク #深い #ドロドロ

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    2025年03月03日