あらすじ
居心地最高な西荻窪の焼鳥屋、喧噪を忘れる新宿の蕎麦屋、朝まで開いている中野の鮨屋に、激辛好きも唸る吉祥寺のラオス・タイ料理店。神田で羊を食べ尽くし、永福町でチーズにとろけ、立石ではしご酒を愉しむ。今日もまた、うまい肴と好きな人との時間をアテに、つい頼んでしまうもう一杯。夫婦で綴る、めくるめく“外飲み”エッセイ! 文庫書き下ろし「乗り越えて釜山(プサン)タコ鍋旅」を収録。
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Posted by ブクログ
本当に本当に好きだった!
こんな風に楽しく飲んで、美味しくご飯を食べて、心から幸せだなあってしみじみしたいし、それを自分にとって大事な人とできたらそれはもう最高だろうなと思う
お互いの文章から、本当にお互いを分かっている感じとか、当たり前に大切に思っている感じが滲み出ていて、そこもとっても好き
各章の最後のページにある「閉店しました」の悲しいことったらない
Posted by ブクログ
角田さんがミュージシャンと再婚した時はおどろいたけど、あれから時を経てこんなおもしろいエッセイが読めるとは!
一緒にお酒を飲んだある日のあるときのことを、それぞれが好きに書くという内容なのだが、これは圧倒的に夫である河野さんの方が不利なのでは?と思っていた。
だって、本業が作家の人と同じシチュエーションで書くのだから。
ところがどっこい。とっても文才があって、なおかつミュージシャンならではの視点も加わり、2人の文章が並んでこそ楽しめるエッセイだった。
何よりもお互いがリスペクトし合っているのがよくわかるし、一緒に飲むことを楽しんでいる。
お互いの友人も一緒くたで食べて飲んでいるのが、いいなあと思う。
その関係性がとってもうらやましい。
「妻も僕もお互いの仕事の話をするのが好きなので」ってなかなかないんじゃないだろうか。
ちょうど通りがかった我が夫ー趣味も食も何もかも合わないと思ってるーに、GOING UNDER GROUNDってさ…と話しかけると、昔好きだったと。
そこからめずらしく少し話が弾んだのでした。
Posted by ブクログ
夫婦である角田光代と河野丈洋の両氏があちこちの飲食店や居酒屋をめぐり、綴ったエッセイ。
第1夜から第38夜まであり、韓国釜山の文庫特別編のおまけも。
よくもまあこれだけあちこちの店に行っているもんだと感心するばかり。
「われわれ夫婦はどちらかといえば出不精なほうで、ふたりで食事をするために都心まで繰り出すということはあまりない」と、河野氏が綴っている。これだけあちこちの店に行っていながら、何をのたまう(笑)。
また、「『アルコールを摂取すること』と『酒を飲むこと』は違うということで、人生を豊かにしてくれるのは後者でしかない」とも、河野氏。至言。
とにかく楽しいエッセイで、機会があれば行ってみたくなる店ばかりだが、現在はかなりの店が閉店とか移転しているそうだ。
これもコロナ渦のせいか、、無念。
Posted by ブクログ
角田さんと11歳年下でミュージャンの旦那さんが、「人と一緒に飲む」ことをテーマに、あっちの酒場こっちのバーで「あと1杯」を繰り返しながら、食べて飲んで、それぞれの視点から短文を綴るペアエッセイ。こんなパートナーがいたら、人生最高!
Posted by ブクログ
店を渡り歩くのではなく、もう少し濃い話を読みたかった。
途中から似たり寄ったりで飽きた。
関東ではないので、なかなか味を想像しても…(食べに行けない)という感じもして共感力が削がれていった。