夫婦である角田光代と河野丈洋の両氏があちこちの飲食店や居酒屋をめぐり、綴ったエッセイ。
第1夜から第38夜まであり、韓国釜山の文庫特別編のおまけも。
よくもまあこれだけあちこちの店に行っているもんだと感心するばかり。
「われわれ夫婦はどちらかといえば出不精なほうで、ふたりで食事をするために都心まで繰
...続きを読むり出すということはあまりない」と、河野氏が綴っている。これだけあちこちの店に行っていながら、何をのたまう(笑)。
また、「『アルコールを摂取すること』と『酒を飲むこと』は違うということで、人生を豊かにしてくれるのは後者でしかない」とも、河野氏。至言。
とにかく楽しいエッセイで、機会があれば行ってみたくなる店ばかりだが、現在はかなりの店が閉店とか移転しているそうだ。
これもコロナ渦のせいか、、無念。