【感想・ネタバレ】Presentsのレビュー

あらすじ

私たちはたくさんの愛を贈られて生きている。この世に生まれて初めてもらう「名前」。放課後の「初キス」。女友達からの「ウェディングヴェール」。子供が描いた「家族の絵」――。人生で巡りあうかけがえのないプレゼントシーンを、小説と絵で鮮やかに切り取った12編。贈られた記憶がせつなくよみがえり、大切な人とのつながりが胸に染みわたる。待望の文庫化!

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

親友が貸してくれた本です。
すごい泣いた!
どの話も宝物のように心に響いた。
絵も紙質も素晴らしいし、
もう一度自分でも買い直そ。

今まで色んなプレゼントを私はもらってきたなって思い出したああああ!光代ねえさんの文章とか表現は本当に圧巻させられる。


名刺にしたい本リストにランクイン。

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2025年09月22日

Posted by ブクログ

名前、ランドセル、鍋セット、ヴェール…一生のうちで受け取るプレゼントに関する短編集。生まれた時から、進学、就職、いろんな出会いと別れ、結婚、人生の節目節目で私たちは様々なプレゼントをもらって生きている。良い時も、辛い時も、そのプレゼントはその人の人生を支え、彩っていく。一話一話短めで読みやすいうえに心に染みて、とても良かったです。松尾たいこさんの挿絵も印象的。過去に出会った人たち、今現在周りにいる人たちに感謝の気持ちが湧いてきます。読んで良かった~と心から思えました。

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2025年06月07日

Posted by ブクログ

心があったかくなる贈り物にまつわる短編集。人が人を大切に思う気持ちや優しさを思い出させてくれるようなそんな素敵な話。誰かにプレゼントでこの本をあげるのもいいなぁと思った。ものはものっていうだけじゃなくてそこに込められた人の想いがあるから大切になる

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2025年05月17日

Posted by ブクログ

12編の短編です。それぞれのプレゼント‥‥最後のは身につまされました…
全部自分のこととして読まされた気がします。とてもよかったです。

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2025年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『女性が一生のうちにもらう贈りもの』がテーマの短編集。
どの話も号泣レベルに感動して堪えきれんくて、
外で読むのはすぐやめた(笑)
気持ち揺さぶられる感動系あんまり読まないけど、
この本は読んでよかった!!

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初めに送られてくるプレゼントは「名前」。
名前の由来とか意味ももちろんだけど、
我が子の見る世界が素晴らしいように、、と願いを込めて、願いをプレゼントされているんだと気づいて、両親に感謝の気持ちでいっぱいになった。
親から初めて一人暮らしをする娘へ、結婚式を挙げる娘から親へ、友だちから、夫から、、、全部感動した!

かたちとして残らなくても、送られた記憶やその人との関係性を忘れることはない。
生まれてから死ぬまでたくさんのプレゼントを受け取っていると、気づかせてくれた小説だった(;;)‪

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2024年12月29日

Posted by ブクログ

個人的な話になるけれど、本作を買った日は思い出深い1日だった。
というのもその日は出産を終えた妻と子供の退院の日で、病院に早く着きすぎてしまったため時間潰しに本屋に行ったのだけど、その際、たまたま本作が目に留まった。
双葉文庫40周年記念のクレヨンしんちゃんの装丁がかわいかったのと、帯にあった「わたしもあなたも、産まれて初めてもらうプレゼントは名前」というフレーズがとても気になって購入。子供がうまれたばかりということもあり、「名前」という作品には特に感銘を受けた。

本作は「プレゼント」をテーマにした短編集。一作あたりが10分くらいで読めるので、移動時間の合間なんかに少しずつ読んでみるのもよさそう。
ちなみに各話には与えられた「テーマ」から着想された挿絵があって、例えば「名前」というテーマに対して作家さんの描く物語と、イラストレーターさんの挿絵が意外と違っていたり、また逆に似ていたりしてなかなか面白い。

各話はどれもやさしい物語で、読後感は爽やか。かなりオススメの作品です。というわけで⭐︎5つ。


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2024年09月01日

Posted by ブクログ

40周年限定カバーになっていて目に留まり、購入しました。
1番好きだったのは『名前』。私も小学2.3年生の時に名前の由来を発表する授業があり、全く同じことを親に言われました。「春に生まれたから」と。弟2人の名前は少し珍しい漢字が使われていて、意味もしっかりあって…。羨ましさもあり、なかなか自分の名前を好きになれませんでした。
でもこの本と出会い、なんだか少し救われました。
出会えてよかった。

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2024年05月04日

Posted by ブクログ

これまでにもらったプレゼントを振り返ってみた。小さい頃に親からもらったずっと欲しかったローラースケートや、オモチャの指輪、大人になってもらったマカロンや靴など色々思いつくけど、物そのものを通して、贈ってくれた人との思い出やその頃の気持ちが物とともに記憶として残っている。
大人になると、物そのもの以外にも、言葉や行動、存在自体が贈り物だなと感じる瞬間と出会うようになった。
プレゼントだと気づかないくらい些細なことから大きな存在まで、心にしみる大事なプレゼントに気づかせてくれる話が詰まった一冊。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

プレゼントに関する短編集
人からもらうものって姿形のあるものだけじゃなく、姿形のあるプレゼントだったとしてもそれと一緒に愛情とか仲直りしようとする気持ちとかが含まれてるみたいな内容でなるほどねえってなった

女性が主人公で大体のストーリーが暗いというか現実的でキラキラしてない現状とかから始まるのも角田光代らしくて引き込まれた
その現実的な退屈とか不満とか色々ネガティブな感情とかがごちゃごちゃな生活の中で立ち止まって考えてみたら、ある物事とか今の状態とかが実はすごいありがたいってこととか、過去のキラキラの思い出が作り出したのが今だって気がつくみたいな現実離れしてないストーリーなのがすごいよかった

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2024年01月13日

Posted by ブクログ

ハズレなしの短編集でした!
どの作品も温かさに溢れていて大好きなのですが、特に「名前」と「うに煎餅」が好きです。

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2023年03月12日

Posted by ブクログ

私の大好きな大切な本。表紙が綺麗だからという理由で図書室で手に取りページを開いてとにかくのめり込んだ。文章の無駄のなさ、言葉選びの美しさ、本当に全てが完璧だと思った。何度読んでも美しい。6年たった今でも読み返す。どの話においてもその様子や人の顔、家の中や匂いまで全てが想像出来る。挿絵が抽象的で更に想像をかき立てられる。きっといくつになっても手放すことはないだろうと思う1冊。

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2023年02月04日

匿名

購入済み

贈り物とは何か。

贈り物にまつわる短篇集。次に出てくるのはどんな贈り物なのかとわくわくしながら読んだ。描かれているひとつひとつの贈り物はどれもささやかだけど、どれもかけがえがなくてあたたかい。
ここに出てくる贈り物は実際に手にとることのできる品物でもありながら、それだけじゃない。平凡だけどそれなりに苦しい人生に、それでも誠実に向き合おうと決めたとき、ささやかだった風景が輝き出すこと。それをこそ作者は贈り物と呼んでいる。

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2022年06月15日

Posted by ブクログ

形の有無に関わらず、それによってもたらされた経験そのものがプレゼントの本質なのかもしれないと思った。そもそも人生そのものが両親からのプレゼント。
後書きの「人は贈るより、つねに贈られる方が多い」に、はっとさせられた。

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2021年11月20日

Posted by ブクログ

家族をしていてやりきれない事やそんな中でも日々の幸せを感じられる時が描かれている。
まーいっかと曖昧に思うことや後少しだけやってみるかで、上手くいくかは分からないけれども人と暮らすってそういう事かなと思わせられる。
また、松尾たいこさんの絵がとても素敵な本。

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2021年10月03日

Posted by ブクログ

小中学生の時に表紙と題名に惹かれて買った本。女性が一生のうちにもらうプレゼント(形あるものだけではない)に纏わる短編集。風景の表現が鮮やかかつ分かりやすい、夕焼けに照らされる木々を『金粉をふりかけられたように〜…』って表現したりしている。どの話も良いけどランドセルの話が一番好き。ランドセル貰った当時はなんでも入る!私の全財産(ぬいぐるみとか本とか)余裕で入る!何かあってもランドセルに大事な物詰めて逃げれば生きれる!って思ってたのに大人になってよく考えたらランドセルって一泊旅行の荷物すら入らないよね、当時の身軽さにビックリしちゃう。そんな「分かる〜」って懐かしい気持ちになったり「これから先こんなプレゼントが待ってるかも!」って思えるお気に入りの1冊。

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2021年07月27日

Posted by ブクログ

12編の各短編に挿絵が入り、カラフルでしっかりした紙質の素敵な短編集だった。
『鍋セット』は、『1日10分のしあわせ NHK国際放送が選んだ日本の名作』で既読だったが、改めて読むとジワッと良い話だった。再読、良きかな。

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2025年10月20日

Posted by ブクログ

人は、この世に生を受けてから生涯を終えるまで、たくさんの、本当にたくさんのプレゼントを貰う。

今まで貰ってきた数々のプレゼントたちの記憶を呼び起こしてみる。
その物があったからこそ生まれた経験、物だけではなく、楽しかった、驚いた、嬉しかった思い出、相手が自分を想って送ってくれたという背景、その記憶全てが、今まで自分が貰ってきた贈り物なのだ。

特に好きなエピソードは「ランドセル」「鍋セット」「涙」

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2025年04月30日

Posted by ブクログ

表紙がかわいくて選んだ1冊

女性が一生のうちにもらう贈り物

生まれた時に「名前」をもらうところから始まり「涙」で終わる12の短編集。

驚いたのは、イラストレーター松尾たいこさんが主人公の女性の年齢とプレゼントされたもの(テーマ)だけで挿絵を描いたということ。
物語とは少し違うイメージの挿絵だったり、それも楽しい。

生まれてから死ぬまでに、私たちはたくさんのものを人からもらう。
形のあるものばかりではない。
感謝の気持ちを忘れず、贈る側にもなりたいと思わせてくれる小説だった。

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2024年10月19日

Posted by ブクログ

人生で巡り会うかけがいのないプレゼントシーンを集めた短編集。友情や愛情が語られており、感動的。面白かった。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

女が一生にもらうであろうプレゼントにまつわる短編12編。共感できるところがいっぱい。子どもが描いた家族の絵のエピソードがささった。

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2024年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

びっくりした。もはや思い出せるはずがないと思っていた感情が急によみがえってボロボロ泣いた。

もらったもの、してもらったことの短編集。時々、いい話だなーとは思うけどまぁそこまで心に残る感じではないかな、、と思いながら読み進めた。

だけど最後の話になった時、年老いた女性が、夫の昔の浮気相手を思い浮かべて、やっぱり話ぐらいしておけばよかったかな、と、もう恨むことも無くふと考え、夫にしてもらったことで一番うれしかったことは何だった?と会話を空想するシーン。何故かそこで私も、うーーーん、何だったかなーー・・、と自分の夫との昔から今までの様々な出来事を思い返してしまった。

そして思い当たって、そうだったそうだった、本当に好きだった、うわぁ懐かしいな、もう一生そんな気持ちに出会う事は無いだろうと思っていたけど、消し去ってなかったのかと驚いた。

短編集の2つ目あたりで、途中をとばして最後の話を読んだ時は何も思わなかったのに、全部読んだ後だったからか「もらったもの」の定義が一瞬広がっていたのかもしれない。
記憶の彼方にやってしまっていた、自分にとって大切なものを思い出すことができてよかった。

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2023年07月11日

Posted by ブクログ

読みやすさ☆☆☆☆☆
ちょうどいい長さの短編。
読後感もいい。人生の中で出会う悲しみや辛さも、おくりものだと思える一冊。
おすすめ度☆☆☆☆
誰かに差し上げたくなるような、ほんのり温かい優しさを感じられる。
読書が苦手なひとでも読みやすい文章表現。
この本好き☆☆☆☆
今回は全編通して「貰う側」を主軸に置いていたけれど、「渡す側」に立った時の目線もぜひ描いて欲しかった。
きっと、貰う分だけ渡していると思うから。

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2023年05月25日

Posted by ブクログ

女性が一生のうちにもらう贈りもの。それがこの本のテーマです。
表紙や挿絵を担当された、松尾たいこさんのあとがきを見てようやく気づいた。確かにそうだ。女性が産まれてから、亡くなるまでにもらうプレゼントの話なんだ。そんな短編が12話詰まった小説。角田光代さんの小説は比較的悲しく心が締め付けられるようなお話をよく読んできたが、この小説は少し悲しい部分も含みつつも心が暖かくなるお話たちだった。

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2023年02月25日

Posted by ブクログ

贈り物がテーマの短編集

贈り物は物品だけでなく、名前、体験、経験、記憶などの場合も

両親がつけた自分の名前、ランドセルの象徴するもの、引っ越しのときに母親が買ってくれた鍋セット、友人たちの手作りヴェール、子供の書いた絵、家族の作ってくれた料理 等々

贈り物の他にも、親子や夫婦など家族も共通点なのか?と思ったけど、「女性が一生の中で贈られるもの」がテーマらしい
言われてみればさもありなん

短編の構成として、生まれてはじめての両親からのプレゼントとしての名前で始まり、人生の最後にも残るものとしての名前で終わる構成は好き
全体の大きな流れとして、人生のステージの順になっているようにも思える


個人的に共感したのは、鍋セットと娘の結婚を機に離婚を決意した夫婦かな

一人暮らしをし始めてからずっと使っているもの
僕の場合は鍋セットではなく包丁
他にずっと学生のときから同じものはないかな
ヘンケルスの普通の包丁なんだけど、20年以上使っているものなので、自分の手に馴染んでるんですよね


離婚を決めた夫婦に関しては、娘の言葉と母親の両方に思い当たる節がある
僕自身、結婚式で両親に育ててくれた感謝と自分もそんな家庭を作りたいという挨拶をしたので、娘の方の気持ちがよくわかる
それと同時に、僕は離婚してしまった方なので、自分の娘に対しての申し訳無さもあるんだよね

読者の経験によって、どの話に共感するかは結構違ってそうですねぇ


あと、ちょっとしたツッコミを入れるとするなら
小学校で、家族をテーマに靴の絵を描いたからって親を呼び出すか?という疑問がある
もしそんな事で毎回呼び出されるんだとしたら、僕の場合は担任に対して塩対応の親になってるな

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2021年10月11日

Posted by ブクログ

人生にもらう贈りものにまつわる短編集。

贈りものとエピソードという形で
簡潔にまとめられているんだけど、
ほとんどの話で忘れられない景色が語られるのが
印象的だった。
満開の桜、商店街を歩く母のうしろ姿、
夕方の海、靴の並んだ玄関…。

贈りものって、品物そのものより、
それをくれた人、その人との関係を思い出すと
あとがきで角田光代さんが書いていらっしゃるけど
確かに、その品物はなくしてしまっても
心に残り続けるものがある。
強い感慨を持ったこと、
その時目で見たもの、肌で感じたこと、
そんな形のないものたちを象徴するのが
贈りものなのかもしれない。

贈りものをあげるのももらうのも、
自分は結構好きで、特にあげるのが好きで、
なぜかというと、
品物を選んでいる時相手はその場にいないわけで、
なのに贈る相手のことを思い出したり、
たくさん考えないと品物が選べないわけで、
物理的には共有されない、
精神的に強く結びついたその時間が
なんだかすごく尊いもののように感じて、
だから好きなのです。

この作品はもらう側の視点だから
贈りものを選ぶところは描かれないんだけど、
贈りもの以前の関係性が
強くクローズアップされてるのは一緒だなって、
やっぱり贈りものは、その人との時間など
形のないものの結晶だなと思うわけです。

各編の主人公の女性たちは
ままならないこともありながら
ひたむきに考えて、たくましく選んで、
贈りものをくれる人に支えられながら
強く生きていく。
僕ら孤独じゃない、人生捨てたもんじゃない、
この先茨の道でも、切り立った崖でも、
何とか歩き続けていけそうな気に
させてくれる作品でした。

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2021年07月22日

Posted by ブクログ

角田光代の穏やかな文章に癒される一冊。
日常の中にある、プレゼント(贈り物と言った方がしっくりくる?)に焦点をあてているが、12個の短編がこの世に生を受けた時から、死ぬ時まで、一生を辿っているのが面白い。
自分自身が子育て中ということもあって、『絵』と『料理』が良かったかな。

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2021年07月03日

Posted by ブクログ

角田さんの文章がすきだなと改めて実感した作品

’’足をルの字に折って座り’’という表現ってできそうでできないと思う。場面をすごく想像しやすい。
ぺたって座って、太ももにランドセルをおいて、のぞき込んでいる。そんな女の子をふわって想像できてしまう。

’’冷静に、理性的に対応するはずが、口を開いたとたん、よくふった炭酸水の栓を抜いたみたいに、言葉があふれ出した。’’
感情の表現もすごい。
すごいとしか言えない自分。小並感。

松尾さんのあとがきに、表紙は包装紙をイメージしましたとあった。
角田さん、松尾さん、こんなに素敵なプレゼントをありがとうございます。

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2021年04月01日

Posted by ブクログ

わたしが誰かの名前を呼ぶとき、極力ファーストネームにしているのは、この本を読んだから。
この世に生まれて初めてもらう「名前」、
それはきっとあなたの誕生を心から
祝福する誰かがプレゼントしてくれた、
願いと愛情。

本作はプレゼントがテーマのアンソロジー。
収録の最初の作品がすばらしいために、本全体の印象が良いものとなっている。
もちろん全部、すてき。

あのひとに、プレゼントを選びたくなりました。

本作はプレゼントがテーマのアンソロジー。
収録の最初の作品がすばらしいために、本全体の印象が良いものとなっている。
もちろん全部、すてき。


あのひとに、プレゼントを選びたくなりました。

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2025年06月08日

Posted by ブクログ

 人からもらったプレゼントをテーマに描かれた短編集。

 生まれて、親から1番始めにプレゼントされる「名前」
 そして亡くなる時、周りの人たちからの温かい「涙」
 この2作品には心を打たれた。

 その他の作品からも、
目まぐるしい日々の暮らしの中、理想と現実のギャップに落胆しつつも、素朴で素直な気持ちに戻してくれるようなプレゼントを受け取っていることに気づかされた。
 幸せって、普段の生活の中にたくさん溢れているんだろうな。 

 松尾たいこさんのイラストの効果もあり、ほんわかと優しい気持ちになれた作品だった。




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2025年10月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

教科書に採用された「ランドセル」が収録された短編集ということで、古書店で購入。初版は17年前。

夫や恋人に裏切られる女性の葛藤、女性から見た男性の狡さ、その描き方が上手いと感じた。大切な誰かに裏切られることは、つらい。それは自分でなくてもよいのだということを突きつけられ、自尊心を損なうことだから。
そう思うと、自分のことだけを大事にし続けてくれることは、何よりのプレゼントなのだと改めて気づく。夫に感謝。

最初のプレゼントは名前、最後は涙。

ライフステージによって感動するポイントがかわる短編だと思った。
男女関係がテーマの短編より、親子関係の短編が個人的には好みだった。

子供がプレゼントしてくれる公園で拾ったドングリや葉っぱ。それは形の残らないものだが、紛れもなく最高のプレゼントだ。
プレゼントは価格ではなく、有形無形問わず、相手との関係性に付随する価値の一側面でしかない。その事象に自分がどのような意味を持たせるかということに尽きる。

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2025年01月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

温かい気持ちになったり、共感したり、素敵な価値観に出会ったり…。
「プレゼント」っていうと、どうしても形あるものを想像してしまうけど、言葉とか行為とか、後に形として残らないものも立派な「プレゼント」なんだよね。
だから、もっともっともらった「プレゼント」1つ1つを大切にしたいと思った。
あとがきの角田さん、松尾さんの文章も素敵。

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2024年12月21日

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