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最新の電子辞書にえいやと24000円を払ったら、品物と一緒にうたぐりぶかい自分がついてきた。アジアン定食8NZドルで寛容に触れた。人助けにと出した1000円には今も怒りが収まらない。生きていれば自然とお金は出ていって、使いすぎればサイフも気持ちもやせるけれど、その全部で私は何を買ったことになるんだろう。家計簿名人のカクタさんが、お金を通して人生の謎に迫る異色エッセイ。
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Posted by ブクログ
「疲れているとき、しんどいとき、ストレスフルなとき、私たちは自分でもよくわからないお金の使い方をしているのではないか」と文庫版あとがきにあるが、私にも心当たりがあるので大きく頷きながら読んだ。 身体と心も繋がっているように、お金と心も繋がっている。こう書くと当たり前のように思えるけど、本書を読んで改...続きを読むめて実感した。
なんか作者さんと似ている気がして読んでて共感出来た。 短気だけど小心者で怒りが伝わらないとか、怒る理由を何時間も何日も考えるとか、、! 自分が使ったお金について分析しているのもおもしろかった!アクセサリー売り場で人群がって買いたくなっちゃって買っちゃうとか、洗濯機欲しくなって買っちゃうとか、欲に忠実...続きを読むですごく好き!笑 私も基本的にはケチだけど、使ってよかったと思うお金と使わなかったらよかったと思うお金について分析してみようかな
軽く読みやすくてホイホイと読んでたら ラストでお母さんとの旅行話でホロっときました。 うまい!と声をあげそうでした。 病院の談話室にあった本で2時間もかからず読めました。 読んで損なし…です。
お金を貯めることに重きを置いている人の中身がすっからかんというのはとてもよく分かる。使わなければお金は貯まり数字だけは積み上がるかもしれないけど人間として成長はしていなくて、貯金するのもいいけど経験に使うべきだなーと改めて感じた。 毎年お母さまのお誕生日に行っていた旅行も突然行けなくなり、お母さまは...続きを読む文句垂れだったかもしれないけどお金に変えられない思い出が残っていて、いいお金と時間の使い方だなと思いました。
お母さんとの旅行の話が好きです。古い喫茶店で800円のケーキセットを嗜みながら読むにはぴったりの一冊でした。クスッと笑えて共感でき、この上なく幸せな時間でした。
角田さんご本人がおっしゃっているように、私も彼女をテレビで拝見している限り、おっとりした方だと思っていた。それが何とも、せっかちエピソードが満載で面白い。特に秋刀魚を選ぶ親子の話。そしてイライラを抑える薬「イララック」なるものがある事も初めて知った。 「20代で使ったお金がその人の一部を作る」とい...続きを読むう言葉が響いた。自分は20代の時に何にお金をかけてきたのか。映画が好きな人、洋服が好きな人、食べることが好きな人…人それぞれにお金をかける所が違うけれど、それがその人を作り上げていくなら決して無駄ではないと思う。「ゆたかであるというのは、お金がいくらある、ということでは決してない」と著者は言っている。 最初にこの本が書かれたのが約20年前らしいので、ガラケーが出てきたり、タバコの値段が今の半分以下だったり時代を感じさせる部分もあるが、若い人に知ってもらいたい事もたくさん書いてあると思う。
これならいくら使えるっていうのは人それぞれ違っていて、小さな金額でとても満足できる時や、逆もある。本当に必要な自分の心のエネルギーになるお金の使い方をしたい。
やっぱり、角田光代の書く文章が好きだ。選ぶ言葉が好きだ。キュートで可笑しくて"そのまま"で、読んでいてなんだかとってもうれしくなった。他のエッセイももっと読みたいな。 「なににお金を費やしたかということが、その人を形成する」、「中身が何にもない人にはなりたくないよね」的なことを...続きを読む最後におっしゃっているのにめちゃくちゃ共感した。個人的に最近ずっと考えていた、"お金とは何か"の答え合わせが少しできた気がした。ありがとう角田光代さん。
著者の金銭感覚とそれが自身の生き方に及ぼす影響が綴られている。 本書を読むと貧乏育ちの私からは著者がかなりの浪費家に見える。 そして著者自身もそんな自覚はあるようです。 けれど私がそんなお金の使い方でも意味はあるのだと思ったのは本作品の後書きにあった一文 「私たちはお金を使うとき、品物といっしょに、...続きを読む何かべつのものも確実に手に入れている、ということだ。大事なのは品物より、そっちのほうかもしれない、とも思う。」 なるほど、そうだなあ。 でも読み方によっては浪費家の言い訳と取れないでもないか。
急に角田さんのエッセイが読みたくなった! 普段エッセイがはあまり読まない。 単純にストーリーがある方が好きだから。 でも角田さんのエッセイは読みたくなる! テレビで拝見して以来、その人柄に惹かれている。 テレビで見せてくれる顔は角田さんのほんの一部だろうけれど、あのほのぼのとしたふんわりとした飾り気...続きを読むのない雰囲気が好きだ! そしてその見た目の中、言わなければ分からないのに角田さんの黒い部分も惜しげもなく披露してくれるところも大好き。 このエッセイももう何度目の再読だろう… 角田さんの独り言を聞かせてもらっているようでクスクスと笑いながら、時には「わかる〜」と思いながら楽しませてもらいました。
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