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Posted by ブクログ 2012年03月18日
私はあまり、私小説とか現実的な話を読む方ではなかったのだが、本好きの友人から勧められ、興味を持ってお借りした本。のち、古本ですが購入。
知らないから、なんとなく生きてきてしまった、お金が無いことによる心の余裕の欠乏が、リアルに描かれている。故にちょっと読みながら痛かった。(ワープアですから(;´∀...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月22日
「フリーター」という肩書きに挙げられる、給料が低いというデメリットを全面に押し出して、生活の不安定さが描かれていた。
仕事はもともとまっさらなもので、自分の心意気次第でタマシイのある仕事にもなるという人もいるが、モチベーションを保ち続けられる仕事は、そう多くないと思う。
「みじめにならない仕事をしよ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年10月16日
もう少し若い頃に読めたらもっと違う感想になったのかな。タマシイのない仕事はしたくないという主人公の同棲相手は働かず、主人公の女性に金銭的に頼っている。お金がなければ生活は出来ない。どのみちタマシイは無くなってしまう事になるけどとつっこみたくなる。主人公の真面目さと優しさが上手く回らず、終わり方かもこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年06月10日
おもしろかった
カツカツの中無職のくせにタマシイのない仕事はしたくないとか語るときだけは偉そうな主人公の彼氏にイライラした
大きな事件が起こるわけでもなくありふれた日常なのにスラスラ続きが気になりながら最後まで読めるのがすごい
たまに好みじゃない作品もあるけど今回買った人生のベストテン、愛がなん...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月30日
ちょうど私たちが若い頃に、柴田翔や庄司薫がもてはやされたように、今の30半ばの人には角田さんがもてはやされるのだろうか。
感想を書こうとして何を書けばいいのだろうと途惑ってしまう。この本に関する書評をネットで検索しても、30代のフリーターの生活を淡々と綴ったこの作品についての、これという書評は発...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月06日
この物語を初めて読んだのは確か高校生の頃だった。その頃は読み終わった時に、「えっ、もう終わり?何が面白かったんだろうこの本??」となんだか腑に落ちない気分になったのを覚えている。けれど、成人し、社会人になり、働いてお金を稼ぐ生活をおくるようになって数年ぶりにもう一度最初から読んでみると、その感想はま...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月12日
生活困窮小説。
仕事を見つける気がないヒモの彼氏と、明日の生活費の心配ばかりをする毎日。34歳フリーターで、雑文書きとウェイトレス、スナックで働く。
日々の中に楽しみも、希望もあるわけもない。問題に直面して、変えていこうとするわけでもない、不安を抱えながらも、毎日はすぎてゆく。
1960年代なら...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年05月29日
時々ふと考える。もし自分が30歳を超えてフリーター、もしくはニートになったとしたらどのような生活が待っているのだろうか。友人に会わす顔はないな。恋人などもってのほかだな。孤独を覚悟しなければいけないな。などあたりまで考えたところで恐れをなしてこの想像をすぐに打ち切る。
「エコノミカルパレス」を読...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月04日
ユリイカの角田光代特集を読んでいたら、寄稿する方々口をそろえたように、「エコノミカル・パレス」を褒めているので再読。家にあった文庫本、2005年初版だから、たぶんその頃読んでおり、そのときは読み込みが足りなかったと記憶している。今回は、しっかり読めた。出口の見えない、経済的不安からの無力とやけくそ。...続きを読む
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