デンデラ(新潮文庫)
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デンデラ(新潮文庫)

880円 (税込)

4pt

斎藤カユは見知らぬ場所で目醒めた。姥捨ての風習に従い、雪深い『お山』から極楽浄土へ旅立つつもりだったのだが。そこはデンデラ。『村』に棄てられた五十人以上の女により、三十年の歳月をかけて秘かに作りあげられた共同体だった。やがて老婆たちは、猛り狂った巨大な雌羆との対決を迫られる――。生と死が絡み合い、螺旋を描く。あなたが未だ見たことのないアナザーワールド。(解説・法月綸太郎)

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デンデラ(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    圧倒的な世界観。

    主人公のカユがお婆ちゃんなのはわかってるのに、頭にはなぜか若く美しい姿が浮かぶ。

    ヤバイ。
    この作品、ヤバイ。

    0
    2014年04月14日

    Posted by ブクログ

    戦う婆ちゃんの話。いつの間にか村を襲撃する展開が、熊と戦う話に変わり、主人公はその戦いの中で熊と自分は同類だということに気づく。ライトノベル的ぶっとんだ設定、キャラクターとしてのばあちゃん。好きな作品です。

    0
    2012年09月15日

    Posted by ブクログ

    生涯忘れることが出来ない小説を読んでしまった。強烈な作品。
    福寿草を踏み駆ける斎藤カユの姿は老婆ではなく、春の訪れに歓喜のあまり思わず疾走する少女のようだ。
    映画も見てみたいが、壮大なプロデュースをするなら、AKB48を起用して今から撮影を始めて、50年後、デンデラの舞台を撮るっていうのはどうだろう

    0
    2012年03月15日

    Posted by ブクログ

    容赦ないタッチと、「姥捨て山」をオマージュにこんな話を書いてしまうあたり、やっぱりこの人はすごい。
    そして女も歳よりもすごいと思った。

    さりげなく、ミステリィだったのが驚きだ。

    映画は血糊が足りるのかが心配。

    0
    2011年09月23日

    Posted by ブクログ

    書割の上を動く書割の登場人物たち。筆者も書割であることを隠すことなく、「これは書割です」と開き直っている節がある。その徹底ぶりは称賛に値するし、物語もまずまず面白い。人物造形は幾分物足りないが、書割を批判できるほど今の私たちは厚みある存在でもあるまい。
    解説によれば、深沢七郎の『楢山節考』と吉村昭『

    0
    2018年10月26日

    Posted by ブクログ

    再読。
    荒唐無稽な内容で読む人をかなり選びそうなこの作品、自分は結構好き。デンデラの老婆たちの老いてなおギラギラ燃えたぎる凄まじい生命力やぶつかり合う各々の死生観に、自分の中に眠っていた生きる本能のような熱い何かが呼び起こされる。羆との生存競争だけでなく、デンデラの過去の秘密に迫っていくミステリー性

    0
    2022年09月01日

    Posted by ブクログ

    最初から最後まで面白かったな〜
    ですます調で書かれてるのもよかったし、
    登場人物全員が70歳オーバーなのを考えると
    セリフ読みながら笑えた。
    AKBぽくて笑えるし
    終わり方もかなり好み。

    0
    2015年10月29日

    Posted by ブクログ

    カユの生きてきた村では男も女も70になったらお山参りをし、極楽浄土へ行く。カユが待ち望んだお山参りの番がきた。雪山で極楽浄土へ召されるのを白装束一枚で寒さと飢えに耐えながらひたすら祈る。しかし、目が覚めると死んでおらず、デンデラにいた。
    死にかけていたところをデンデラに拾われたのだ。
    デンデラには過

    0
    2014年03月15日

    Posted by ブクログ

    んなわけないだろ!と、ツッコミどころも多々あるが、それでもぐいぐい読ませるエンターテイメント。ラストがきれい。

    0
    2013年07月10日

    Posted by ブクログ

     姥捨て山に捨てられた老婆たちは、「デンデラ」という自分たちのコミュニティを山中につくり、そこで過酷な生活を送っている。ある者は自分たちを捨てた村への復讐に情熱を傾け、ある者はデンデラをより暮らしやすい場所にしようとしている。そんなデンデラに凶暴なヒグマが襲来する。完全なるディストピアと化したデンデ

    0
    2013年03月28日

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