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斎藤カユは見知らぬ場所で目醒めた。姥捨ての風習に従い、雪深い『お山』から極楽浄土へ旅立つつもりだったのだが。そこはデンデラ。『村』に棄てられた五十人以上の女により、三十年の歳月をかけて秘かに作りあげられた共同体だった。やがて老婆たちは、猛り狂った巨大な雌羆との対決を迫られる――。生と死が絡み合い、螺旋を描く。あなたが未だ見たことのないアナザーワールド。(解説・法月綸太郎)
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Posted by ブクログ
圧倒的な世界観。 主人公のカユがお婆ちゃんなのはわかってるのに、頭にはなぜか若く美しい姿が浮かぶ。 ヤバイ。 この作品、ヤバイ。
戦う婆ちゃんの話。いつの間にか村を襲撃する展開が、熊と戦う話に変わり、主人公はその戦いの中で熊と自分は同類だということに気づく。ライトノベル的ぶっとんだ設定、キャラクターとしてのばあちゃん。好きな作品です。
生涯忘れることが出来ない小説を読んでしまった。強烈な作品。 福寿草を踏み駆ける斎藤カユの姿は老婆ではなく、春の訪れに歓喜のあまり思わず疾走する少女のようだ。 映画も見てみたいが、壮大なプロデュースをするなら、AKB48を起用して今から撮影を始めて、50年後、デンデラの舞台を撮るっていうのはどうだろう...続きを読む。
容赦ないタッチと、「姥捨て山」をオマージュにこんな話を書いてしまうあたり、やっぱりこの人はすごい。 そして女も歳よりもすごいと思った。 さりげなく、ミステリィだったのが驚きだ。 映画は血糊が足りるのかが心配。
書割の上を動く書割の登場人物たち。筆者も書割であることを隠すことなく、「これは書割です」と開き直っている節がある。その徹底ぶりは称賛に値するし、物語もまずまず面白い。人物造形は幾分物足りないが、書割を批判できるほど今の私たちは厚みある存在でもあるまい。 解説によれば、深沢七郎の『楢山節考』と吉村昭『...続きを読む羆嵐』にインスパイアを受けているらしい。佐藤友哉のツイッターで今村昌平監督の「楢山節考」を観たときの顛末が語られている。
再読。 荒唐無稽な内容で読む人をかなり選びそうなこの作品、自分は結構好き。デンデラの老婆たちの老いてなおギラギラ燃えたぎる凄まじい生命力やぶつかり合う各々の死生観に、自分の中に眠っていた生きる本能のような熱い何かが呼び起こされる。羆との生存競争だけでなく、デンデラの過去の秘密に迫っていくミステリー性...続きを読むも意外な醍醐味。 定めた大目標に向かって走り続ける70歳のカユの姿もさる事ながら「誇りとは自分で勝ち取るもの」そう言い切る100歳もカッコよくて仕方ない。
最初から最後まで面白かったな〜 ですます調で書かれてるのもよかったし、 登場人物全員が70歳オーバーなのを考えると セリフ読みながら笑えた。 AKBぽくて笑えるし 終わり方もかなり好み。
カユの生きてきた村では男も女も70になったらお山参りをし、極楽浄土へ行く。カユが待ち望んだお山参りの番がきた。雪山で極楽浄土へ召されるのを白装束一枚で寒さと飢えに耐えながらひたすら祈る。しかし、目が覚めると死んでおらず、デンデラにいた。 死にかけていたところをデンデラに拾われたのだ。 デンデラには過...続きを読む去にお山へ行ったはずの老婆ばかり50人。聞けば、30年間もこうやってお山参りで倒れた老婆を拾い続け、集落をなしていた。 カユは極楽浄土に行きたかった、つまりは死にたかった。しかし死ぬことを邪魔された。死にたい、極楽浄土へ行きたい、だがお山参りをし損なった以上極楽浄土への道は絶たれた。生きるしかない。村以上に貧しいデンデラで生きることは辛いことしかない、そうまでして生きるのに、生きたいのか、何をしたいのか、カユには本心が無い、大目標が無い。何もない。 それぞれの老婆の大目標、やがてカユも大目標を見つける。 とにかく面白かった。
んなわけないだろ!と、ツッコミどころも多々あるが、それでもぐいぐい読ませるエンターテイメント。ラストがきれい。
姥捨て山に捨てられた老婆たちは、「デンデラ」という自分たちのコミュニティを山中につくり、そこで過酷な生活を送っている。ある者は自分たちを捨てた村への復讐に情熱を傾け、ある者はデンデラをより暮らしやすい場所にしようとしている。そんなデンデラに凶暴なヒグマが襲来する。完全なるディストピアと化したデンデ...続きを読むラは崩壊の危機に直面する‥。 コミュニティというものの恐ろしさを実感した小説だった。口減らしのために村を追われた老婆たちが、疫病に侵された自分たちの仲間を殺してゆく。人間のやることは変わらない。 たとえ年をとったとしてもエゴは消えないし、執着もなくならない。でも、そのエゴや執着がとんでもないエネルギーになっている。ある意味、人間の可能性を感じる。
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デンデラ(新潮文庫)
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佐藤友哉
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