作品一覧 2024/04/25更新 文藝春秋 NEW 試し読み フォロー デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界 試し読み フォロー 村上朝日堂 完結 試し読み フォロー 一人称単数 試し読み フォロー ノルウェイの森 試し読み フォロー フィッツジェラルド10 傑作選 試し読み フォロー 街とその不確かな壁 試し読み フォロー ねじまき鳥クロニクル(新潮文庫) 完結 試し読み フォロー スプートニクの恋人 試し読み フォロー 村上春樹 雑文集(新潮文庫) 試し読み フォロー ランゲルハンス島の午後(新潮文庫) 試し読み フォロー 象工場のハッピーエンド(新潮文庫) 試し読み フォロー 1Q84(新潮文庫) 完結 試し読み フォロー もし僕らのことばがウィスキーであったなら(新潮文庫) 試し読み フォロー カンガルー日和 試し読み フォロー 走ることについて語るときに僕の語ること 試し読み フォロー 村上さんのところ コンプリート版 試し読み 無料あり 試し読み フォロー アフターダーク 試し読み フォロー アンダーグラウンド 試し読み フォロー アンデル 試し読み フォロー 1Q84(BOOK1~3)合本版(新潮文庫) 試し読み フォロー 意味がなければスイングはない 試し読み フォロー 雨天炎天―ギリシャ・トルコ辺境紀行― 試し読み フォロー 海辺のカフカ(上下)合本版(新潮文庫) 試し読み フォロー 海辺のカフカ(新潮文庫) 完結 試し読み フォロー 大いなる眠り 試し読み フォロー 小澤征爾さんと、音楽について話をする(新潮文庫) 試し読み フォロー 女のいない男たち 試し読み フォロー 回転木馬のデッド・ヒート 試し読み フォロー 風の歌を聴け 試し読み フォロー 神の子どもたちはみな踊る(新潮文庫) 試し読み フォロー 騎士団長殺し(第1部~第2部)合本版(新潮文庫) 試し読み フォロー 騎士団長殺し(新潮文庫) 完結 試し読み フォロー グレイス・ペイリー短篇集 試し読み フォロー 心は孤独な狩人(新潮文庫) 試し読み フォロー 国境の南、太陽の西 試し読み フォロー さよなら、愛しい人 試し読み フォロー 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 試し読み フォロー 職業としての小説家(新潮文庫) 試し読み フォロー 世界で最後の花 試し読み フォロー 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上下)合本版(新潮文庫) 試し読み フォロー 世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(新潮文庫) 完結 試し読み フォロー 1973年のピンボール 試し読み フォロー 高い窓 試し読み フォロー ダンス・ダンス・ダンス 試し読み フォロー ティファニーで朝食を(新潮文庫) 試し読み フォロー TVピープル 試し読み フォロー 東京奇譚集(新潮文庫) 試し読み フォロー 東京するめクラブ 地球のはぐれ方 試し読み フォロー 遠い声、遠い部屋 試し読み フォロー 遠い太鼓 試し読み フォロー 猫を棄てる 父親について語るとき 試し読み フォロー ねじまき鳥クロニクル(第1部~第3部)合本版(新潮文庫) 試し読み フォロー パン屋再襲撃 試し読み フォロー 日出る国の工場(新潮文庫) 試し読み フォロー 羊をめぐる冒険 試し読み フォロー フィリップ・マーロウの教える生き方 試し読み フォロー 古くて素敵なクラシック・レコードたち 試し読み フォロー プレイバック 試し読み フォロー 辺境・近境 試し読み フォロー 辺境・近境 写真篇 試し読み フォロー 螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫) 試し読み フォロー 翻訳夜話 試し読み フォロー ポートレイト・イン・ジャズ(新潮文庫) 試し読み フォロー 水底【みなそこ】の女 完結 試し読み フォロー みみずくは黄昏に飛びたつ―川上未映子 訊く/村上春樹 語る―(新潮文庫) 試し読み フォロー 村上さんのところ コンプリート版 試し読み フォロー 村上T 僕の愛したTシャツたち 試し読み フォロー 村上春樹、河合隼雄に会いにいく 試し読み フォロー 村上春樹の「螢」・オーウェルの「一九八四年」 試し読み フォロー 村上ラヂオ(1~3)合本版(新潮文庫) 試し読み フォロー 村上ラヂオ(新潮文庫) 試し読み フォロー やがて哀しき外国語 試し読み フォロー ラオスにいったい何があるというんですか? 試し読み フォロー リトル・シスター 試し読み フォロー レキシントンの幽霊 試し読み フォロー ロング・グッドバイ 試し読み フォロー 若い読者のための短編小説案内 試し読み フォロー 1~78件目 / 78件<<<1・・・・・・・・・>>> 村上春樹の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 羊をめぐる冒険 村上春樹 都会で暮らす平凡なサラリーマンがあることをきっかけになんだかよくわからない茫漠とした世界に入り込んでしまう。そんな基本構図はその後の村上春樹の小説の原型になっているのだろう。全作品を読んでいるわけではないけれど、『羊』がやっぱり一番好きな小説だなと感じる。 北海道という土地の持つ欺瞞・因縁とそこから...続きを読む見る日本の近代という時代、戦後日本ののっぺりとしたノンポリ気質、などなど、村上春樹がそういったことをどこまで意識しているのかは知らないけれど、読む度にそんなこの小説の持つ政治性について考えさせられる。 個人的に北海道に舞台を移す下巻からが特に好きだ。札幌に旅行に行きたくなる。 鼠と主人公の友情、というかお互いがお互いに対してある種の責任を感じ合う関係性というか、そういったものもとても素敵だ。 ぜひ一読をお勧めしたい。 こんぺいとう ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫) 村上春樹 「ねじは巻かれた」 ゆるみかかっていたねじは、最後には巻かれた。 岡田享さんは、その最後を担ったのではないでしょうか。 正直読むのにはかなり時間がかかりました。 精神世界から実社会、向こうとこちらの行ったりきたりで、考えることが多かったからです。 さて、 私たちが生きるこの社会は悲しいかな、理...続きを読む不尽な暴力と搾取で成り立っている一面があります。 それは故意に引き起こされたものではなくて、人間が社会生活を営んでいくなかでどうしようもなく生じてしまったということも。 クミコさんの失踪から間宮中尉の語り。笠原メイ、綿谷ノボルの登場に、加納姉妹やシナモンとナツメグの存在。 そのいずれもが、時代の流れのなかで生じた抗いがたい決定事項だったのかもしれません。 でも、最後に岡田トオルはねじを巻きました。 それは耐え難い歴史の濁流の中で、間宮中尉のように抗い続けた人たちがいたからこそ、彼は最後を担うことができたのでしょう。 きっと本作には登場しない古い時代から人々がどこかで、ねじを巻こうと東奔西走したはずです。 私たちはこれからもねじを巻かなくてはなりません。きっとまた、どこかで緩んでしまうから。 でもその度、誰かがねじを巻いてくれる。 いや、私たち巻かなければならないのです。 また、 悪はあってはならない。それは多くの人が声を揃えるはずで、その一方では自己に内在する悪には気づきません。私もそうかもしれません。 でも、私たちが生活するこの社会の裏側で、虐げられている人々はいないか。また私は、それに無自覚になってはいないか。現代社会を生きる私たちはそれらを絶え間なく考え、後世に伝えていく義務があるでしょう。 自己省察と実社会に対する問題意識。 そのいずれも考えさせられる、非常に興味深い作品でした。 さいごに。 サワラ、これからも元気でね。 いなくなっちゃだめだよ。 どこかで例の鳥が鳴いた気がしました。 Posted by ブクログ パン屋再襲撃 村上春樹 なかなか理解させてくれない、この短編たちに心惹かれる。でもどうしたって分かりたくなってしまう。 『パン屋再襲撃』は、「愛を描く世界の秀作短編シリーズ」という女性雑誌に掲載されたらしい。それを知ると、 犯罪を犯してまで、夫を救済しようとする妻の行動‥確かに、ここに描かれているものは愛である。互いを想...続きを読むいあい、結婚した間柄であるからこそ、夫の凄まじい空腹感を、妻も同じように感じる。満ち足りなさを掻き消そうとアルコールに手を伸ばしても、それは一時的な効果しかなく、根本(強い空腹感)は変わらない。彼を救うのは妻の行動であったということか。 Posted by ブクログ 街とその不確かな壁 村上春樹 村上春樹の小説は、ノルウェーの森に続き2冊目になるが、かなりファンタジーな独特の世界観と予想のつかない展開で、気持ちよく読み進めることが出来た。 自分は、基本的に物語の伏線を回収していきながら、はっきりとした結末を迎える筋書きの小説が好きであるが、その点でいえば白黒はっきりとした筋書きの小説では...続きを読むなかった。しかし独特の世界観と描写が大変魅力的な小説であった。 Posted by ブクログ 国境の南、太陽の西 村上春樹 主人公は優しくて一歩先を歩んだ奥さんがいてよかったと思った。独身のまま島本さんを失っていたら、イズミみたいに表情を失った状態になったり、肉体までも死を迎えてしまっただろう。みんな誰かを一方通行に思って生きていて、真の両想いなんて無いんじゃないかって思える物語だった。それは辛いことだけど、私には現実味...続きを読むを帯びているように思える。だから皆、奥さんみたいに、たとえ結婚していてもそれぞれの想いを抱えて生きているのかもしれない。 死に近い人(島本さん)と、生を努めている人(有紀子)の感じが、ノルウェイの森の直子と緑に似ていると思った。村上春樹の恋愛小説の大きなテーマなのかもしれない。どちらの話も最終的には生に向かって生きようとしていることが窺えるところは、小さな希望なのかな。 たくさんの人を傷つけてしまったこと、もう誰も傷つけたくないこと、たくさんの物事が自分にも当てはまって、今までで一番共感し、心を打たれた小説だった。村上春樹さんの言葉は本当に信じられる。 Posted by ブクログ 村上春樹のレビューをもっと見る