一人称単数

一人称単数

790円 (税込)

3pt

人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。
――8作からなる短篇小説集、待望の文庫化!

ビートルズのLPを抱えて高校の廊下を歩いていた少女。
同じバイト先だった女性から送られてきた歌集の、今も記憶にあるいくつかの短歌。
鄙びた温泉宿で背中を流してくれた、年老いた猿の告白。
スーツを身に纏いネクタイを結んだ姿を鏡で映したときの違和感――。

そこで何が起こり、何が起こらなかったのか? 驚きと謎を秘めた8篇。

「一人称単数」の世界にようこそ。

※この電子書籍は2020年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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一人称単数 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月13日

    人生には分岐点がある。

    とある出来事(他人の言動や何かしらの経験)がその後の人生を分けたり、はたまた長い時を経てその意味が後から分かることもある。そのような出来事は誰しもいくつか経験しているだろう。

    この本を読んで、他人の(筆者の)「人生の象徴的な出来事」を走馬灯のように振り返っているような気持...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月12日

    久々の村上春樹作品。やっぱり素晴らしい。
    心に留まる言葉や文章。更に深読みして考察が次から次へと頭の中で交錯して、いくらでも語れてしまう。
    今まで長編も短編もエッセイもほぼ網羅してきた私としては、ここに来て、すごいの出してきたな、という感想。

    若き時代から年老いた今までを思い返している。
    エッセイ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月28日

     村上春樹の短編小説はあまり面白くないのが多いのだが、これは面白かった。村上春樹は長編小説で不思議な世界を描くことが多いのだが、品川猿なんていうのは騎士団長並みに面白いと思いました。

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    Posted by ブクログ 2023年12月13日

    若い時、よく村上春樹を読んでいた。
    当時はただ単純に「面白い小説」というだけで読んでいたが、歳をとると、特に村上春樹の描く男と女の間が、超軟水のようにスゥっと身に入ってくる。
    本に登場する音楽を聴きながらどうぞ。

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    特にテーマのない短編を読むのも面白いと思った。村上春樹の短編は、特にフィクションなのかノンフィクションなのか分からず、混乱しているうちに読み終えてしまう。が、この感覚が不思議で虜になってしまいそうだった。

    まだ村上春樹の小説を読めるほどの読者ではないことを痛感。みんなのレビューを読み、ここまで考え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月03日

    久しぶりの村上春樹。
    長編はいくつか読んでいるけど、短編は初めて読んだので新鮮だった。
    作中で、「象徴的示唆などない」と書かれていたが、どの話もそれを表すように特にオチもメッセージ性もない(と自分は思った)。
    ただ、村上春樹というのはただ文字をなぞっているだけで心地好い。
    なんでもない穏やかな休日に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年02月20日

    純文学を読みたくなり又吉直樹、村上春樹と続けて読んだ。
    情景や感情の表現に理解できたりできなかったりしたが、様々な表現や描写の仕方に驚きや共感を感じることも多かった。
    梶井基次郎の檸檬や桜の樹の下は好きで何度も読み返したが、やはり純文学の感情を言語化した描写は好きだなぁと思ったし、自分もそんな表現が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月05日

    ▼かなり以前に読み終わり、感想を書きそびれていたもので、だいぶ忘れてしまっていますが。

    ▼おもしろかったー、といちばん思ったのは「品川猿」。抱腹絶倒だった気がします。人語を喋る品川猿の思い出話。その他好みの凸凹はあれど、それなりに満足できました。ビートルズが好きだった女の子のはなしとか。あと、「謝...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年12月24日

    正直、村上春樹は自分には難しい。
    難解な表現があったりとか、難しい漢字がたくさん並んでいるとか、そういわけではなく、むしろ表現は優しい。けれども霧の中にいるような気分にさせられる。

    五里霧中、といった表現がしっくりくるだろうか。読んでいるうちに霧の中にいて、霧の中手がかりを得るために一生懸命進み、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年11月03日

    世間の人々がイメージするであろう「村上春樹」を想起させる主人公が語り手をつとめる8編が収録されており、もちろんフィクションではあるんだけど(品川猿が本当にいたら大変だ)、どこか私小説風な趣も感じられる。

    この作品集は評価が難しく、まず最初の4編はあまり楽しめなかった。
    例えば「石のまくらに」は短歌...続きを読む

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