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「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)
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Posted by ブクログ
全館まとめての感想です。 お読みになる時は、ご自身の状況を考えましょう。とても面白いのですが、出産直前まで読みふけってしまったことを後悔したので。
多分読んだのは三度目くらい。初めて読んだのは学生の頃で初読からは20年ぶりに読んだ。 初めて読んだ村上春樹作品だった気がする。 間宮さんの語る回顧録には読むたびに圧倒される。 よく考察されているメタファーなどはまったく理解できないで読んでいるが平易な文章ながら細部を緻密に描くユーモア溢れる文体は文...続きを読む章だけで読み応えがあると感じた。
30年前に二部まで読んで、そのままだった「ねじまき鳥」、再読です。 一部最後の「間宮中尉の長い話」は何度読んでも引き込まれる。 他の部分はほとんど忘れてるのに、ここの部分だけ妙に覚えてました。
※第1〜3部の感想をまとめて 色んな人が主人公のもとを訪れて、色んな不思議な話をしていく。クロニクル(年代記)というタイトルだけれど、彼らが語る体験談だったり、夢のような抽象的な話だったり、何らかに対する考察だったりは時系列的に並べられてはいない。 この小説を読むのももう何度目かわからない。今回は舞...続きを読む台を観に行くにあたって久しぶりに読み直してみた。結局読み終わったのは、舞台が終わってから3か月も4か月も経った後だけれど。 昔に読んだ頃から、1人ひとりの登場人物のキャラクターが鮮やかで、彼らが語るエピソードはどれも印象的でとても面白いと思っていた。それぞれの話が、予言的であり、神秘的であり、かつ生々しい苦しみに溢れていた。 今回読み返してみて、つまり私自身が歳を重ねたことによって、これまでバラバラに見えていた個別の話が、1つの暗部の様々な側面であるという印象が強くなっていた。なぜ綿谷ノボルはあそこまで憎まれ、殺処分されなくてはならなかったのかが腑に落ちたような気がした。なぜ主人公があんなにも無力で、ただ時間をかけることでしか対抗できなかったのか(途中で不思議な力を授かったりもしたけれど)。結局のところ私たちが持ち合わせてる武器はなけなしの時間でしかないし、巨大な暗部に対抗するには、辛抱強く変わり映えのしない日々を続けるしかない。総合的な感想としてはそんなところ。 でもやっぱりこの小説の素敵なところは、エキセントリックな登場人物や、そんな彼らが語るエピソード。砂漠や井戸の話、動物園の話も、どれも好きだけれど、最後のロシアの炭坑での話がなぜか好き。私も頭の中に何かそういう宿命的な神話を飼えたらと思う。
おもしろかったー。 様々な要素が絡んでいてとても複雑だったけど、展開が楽しみでどうなっていくのかドキドキしながらページをめくる箇所もちらほらあり、引き込まれた。 加納マルタ、クレタ、コルシカ、赤坂ナツメグ、シナモン、ネーミングセンスがまた絶妙。 騎士団長殺しに繋がるなー、という印象だった。
新作が出るたびに過去作も読んで来たが本作が最後の大物と言えるだろう、また著者の最高傑作との誉れもある、出始めは著者らしい不思議な世界への誘いを感じたが最終章はハードなものだった、ロシア人やモンゴル人は決して信じてはいけない人種だと感じた、物語は主人公の岡田が知り合った人物のクロニクルを紹介するような...続きを読む形態を取っているが、以降の2部も同形態を取るのだろうか、そしてどういう結末に到着するのだろうか。
読み返す本
村上作品は、自分のコンディション、世代ごとに何度読んでも違った味が出る。 作品自体が面白いのもあるし、読み手の自分のそのときの状況がすごく影響する。 不思議な作品。
村上作品のベストだと思う。 中年にさしかかる年齢の男がいい年なのに昼間からプラプラしていて、実は妻と離別していて、なのに生活にも精神的にも余裕がありそう…という、村上春樹のいつもの謎の舞台設定。冷静になると非現実的な余裕なのだが、私はこの余裕に惹かれて村上春樹作品を読んでいると思う。 この舞台設定で...続きを読むできることを限界まですべてやった小説だと思います。 この小説のテーマの一つは夫婦関係だと思う。 ともに生活する2人だが、相手のことをどれだけ知っているのか?2人関係の一つの究極の形ともいえるが、その限界においては、相手が紛れもない他者としてたち表れる…。ということが、繰り返し出てくるように感じた。 この小説以降、村上春樹は少年を主人公にしたり、男女二人の主人公になったり、三人称の小説を書いたり、新機軸にいろいろ挑戦している。そのことはこの作品が一つの集大成であることを裏付けているのではないかと思う。
第1部は面白い 奇妙な始まりかたをするのは『羊をめぐる冒険』から相変らず。文体リズムがあるので読み進められる。 ノモンハン事件を描いた語りがひきつけられる。 非日常が醍醐味なので、こんな女子高生、ゐない。といってもしょうがないが、まあ言っておく。そこが通俗を取り入れた語りだ。 かつらの松竹...続きを読む梅の話は、ああ、安西水丸との例の工場見学のエッセーからだなとわかる。
これは冒頭から引き込まれた。 今まで読んだ村上春樹の長編は、とにかく最初の150ページくらいを読み進めるのに難儀していて。正直、あんまり面白いと思えないなぁと感じながら我慢して読んでいくうちに、急に面白くなる瞬間が訪れる印象で。 1Q84と比べて、それより初期の作品てこともあってか、文章が良い意...続きを読む味で粗くて好きでした。 テンポが肌に馴染むというか。 どこか牧歌的な雰囲気も。ホームドラマっぽい設定がこれからどうなるのか、先が楽しみ。
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