ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)
  • 完結

ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

737円 (税込)

3pt

「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ねじまき鳥クロニクル(新潮文庫) のシリーズ作品

全3巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~3件目 / 3件
  • ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)
    完結
    737円 (税込)
    「人が死ぬのって、素敵よね」彼女は僕のすぐ耳もとでしゃべっていたので、その言葉はあたたかい湿った息と一緒に僕の体内にそっともぐりこんできた。「どうして?」と僕は訊いた。娘はまるで封をするように僕の唇の上に指を一本置いた。「質問はしないで」と彼女は言った。「それから目も開けないでね。わかった?」僕は彼女の声と同じくらい小さくうなずいた。(本文より)
  • ねじまき鳥クロニクル―第2部 予言する鳥編―(新潮文庫)
    完結
    825円 (税込)
    「今はまちがった時間です。あなたは今ここにいてはいけないのです」しかし綿谷ノボルによってもたらされた深い切り傷のような痛みが僕を追いたてた。僕は手をのばして彼を押し退けた。「あなたのためです」と顔のない男は僕の背後から言った。「そこから先に進むと、もうあとに戻ることはできません。それでもいいのですか?」(本文より)
  • ねじまき鳥クロニクル―第3部 鳥刺し男編―(新潮文庫)
    完結
    1,045円 (税込)
    僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    全館まとめての感想です。
    お読みになる時は、ご自身の状況を考えましょう。とても面白いのですが、出産直前まで読みふけってしまったことを後悔したので。

    0
    2024年11月13日

    Posted by ブクログ

    多分読んだのは三度目くらい。初めて読んだのは学生の頃で初読からは20年ぶりに読んだ。
    初めて読んだ村上春樹作品だった気がする。

    間宮さんの語る回顧録には読むたびに圧倒される。
    よく考察されているメタファーなどはまったく理解できないで読んでいるが平易な文章ながら細部を緻密に描くユーモア溢れる文体は文

    0
    2024年11月09日

    Posted by ブクログ

    30年前に二部まで読んで、そのままだった「ねじまき鳥」、再読です。
    一部最後の「間宮中尉の長い話」は何度読んでも引き込まれる。
    他の部分はほとんど忘れてるのに、ここの部分だけ妙に覚えてました。

    0
    2024年11月04日

    Posted by ブクログ

    ※第1〜3部の感想をまとめて
    色んな人が主人公のもとを訪れて、色んな不思議な話をしていく。クロニクル(年代記)というタイトルだけれど、彼らが語る体験談だったり、夢のような抽象的な話だったり、何らかに対する考察だったりは時系列的に並べられてはいない。
    この小説を読むのももう何度目かわからない。今回は舞

    0
    2024年02月19日

    Posted by ブクログ

    おもしろかったー。
    様々な要素が絡んでいてとても複雑だったけど、展開が楽しみでどうなっていくのかドキドキしながらページをめくる箇所もちらほらあり、引き込まれた。
    加納マルタ、クレタ、コルシカ、赤坂ナツメグ、シナモン、ネーミングセンスがまた絶妙。
    騎士団長殺しに繋がるなー、という印象だった。

    0
    2023年08月05日

    Posted by ブクログ

    新作が出るたびに過去作も読んで来たが本作が最後の大物と言えるだろう、また著者の最高傑作との誉れもある、出始めは著者らしい不思議な世界への誘いを感じたが最終章はハードなものだった、ロシア人やモンゴル人は決して信じてはいけない人種だと感じた、物語は主人公の岡田が知り合った人物のクロニクルを紹介するような

    0
    2023年07月06日

    購入済み

    読み返す本

    村上作品は、自分のコンディション、世代ごとに何度読んでも違った味が出る。
    作品自体が面白いのもあるし、読み手の自分のそのときの状況がすごく影響する。
    不思議な作品。

    0
    2023年01月01日

    Posted by ブクログ

    村上作品のベストだと思う。
    中年にさしかかる年齢の男がいい年なのに昼間からプラプラしていて、実は妻と離別していて、なのに生活にも精神的にも余裕がありそう…という、村上春樹のいつもの謎の舞台設定。冷静になると非現実的な余裕なのだが、私はこの余裕に惹かれて村上春樹作品を読んでいると思う。
    この舞台設定で

    0
    2024年08月23日

    Posted by ブクログ

    第1部は面白い
     奇妙な始まりかたをするのは『羊をめぐる冒険』から相変らず。文体リズムがあるので読み進められる。
     ノモンハン事件を描いた語りがひきつけられる。

     非日常が醍醐味なので、こんな女子高生、ゐない。といってもしょうがないが、まあ言っておく。そこが通俗を取り入れた語りだ。
     かつらの松竹

    0
    2024年10月27日

    Posted by ブクログ

    これは冒頭から引き込まれた。

    今まで読んだ村上春樹の長編は、とにかく最初の150ページくらいを読み進めるのに難儀していて。正直、あんまり面白いと思えないなぁと感じながら我慢して読んでいくうちに、急に面白くなる瞬間が訪れる印象で。

    1Q84と比べて、それより初期の作品てこともあってか、文章が良い意

    0
    2024年06月19日

ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

新潮文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

村上春樹 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す