1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)
  • 完結

1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)

649円 (税込)

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1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

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  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫)
    完結
    649円 (税込)
    1Q84年──私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう、青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。……ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。
  • 1Q84―BOOK1〈4月-6月〉後編―(新潮文庫)
    完結
    649円 (税込)
    ふかえりはきっと特別な存在なんだ、と天吾はあらためて思った。ほかの少女たちと比べることなんてできない。彼女は間違いなくおれにとって、何らかの意味を持っている。それなのにどうしてもそのメッセージを読み解くことができない。……『空気さなぎ』、宗教集団さきがけ、リトル・ピープル、そして夜空に浮かぶ月。謎に満ちた「1Q84年の世界」を生きる天吾と青豆の運命は──。
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉前編―(新潮文庫)
    完結
    693円 (税込)
    心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には存在しない──君たち二人の運命が、ただの成り行きによってここで邂逅したわけではない。君たちは入るべくしてこの世界に足を踏み入れたのだ。この1Q84年に。……雷鳴とどろく夜、青豆はさきがけのリーダーから「秘密」を明かされる。天吾と父親の宿命的な再会、そして猫の町。二人が迷いこんだ世界の謎はまだ消えない。
  • 1Q84―BOOK2〈7月-9月〉後編―(新潮文庫)
    完結
    649円 (税込)
    青豆に言わなくてはならないことがいくつもあった。しかし今ここで天吾にできるのは、ただ名前を口にすることだけだ。青豆、と彼は呼びかけた。それから思い切って手を伸ばし、空気さなぎの中に横たわっている少女の手に触れた。……天吾と青豆、空に二つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、二人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、物語は続いて行く──。
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉前編―(新潮文庫)
    完結
    737円 (税込)
    青豆は「さきがけ」のリーダーが最後に口にした言葉を覚えている。「君は重い試練をくぐり抜けなくてはならない。それをくぐり抜けたとき、ものごとのあるべき姿を目にするはずだ」。彼は何かを知っていた。とても大事なことを。──暗闇の中でうごめく追跡者牛河、天吾が迷いこんだ海辺の「猫の町」、青豆が宿した小さき生命……1Q84年、混沌の世界を貫く謎は、はたして解かれるのか。
  • 1Q84―BOOK3〈10月-12月〉後編―(新潮文庫)
    完結
    737円 (税込)
    その誰かは、そこにあるものが本当にあることを確認するために、彼の幅広い手をいっそう強く握りしめた。長く滑らかな指、そして強い芯を持っている。青豆、と天吾は思った。しかし声には出さなかった。彼はその手を記憶していた。──青豆と天吾、二人は「物語」の深い森を抜けてめぐり逢い、その手を結び合わせることができるのか。ひとつきりの月が浮かぶ夜空に向かって……。

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1Q84―BOOK1〈4月-6月〉前編―(新潮文庫) のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2023年11月27日

    この物語を読む前と後では決定的に違う世界になっているんだという予感ばかり感じながらページを進めてた。
    面白すぎる。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月28日

    続きが気になる!2つの世界線で物語が動き始めて伏線が散りばめられているんだろうなーっていう描写がわかってくる。また、古典音楽など幅広い芸術文化を取り入れており、読んでいてさまざまなものに興味を与えてくれる作品。

    0

    Posted by ブクログ 2023年03月17日

    久々にムラカミ氏の本を読んだ。
    「読む」というより、「降りていく」という表現の方が適切な気がする。数ページ読んだだけで違う世界に連れていかれてしまう。彼の文体は「発見」だ。

    0
    購入済み

    長編を文庫で

    2023年01月01日

    文庫本ですらたくさんの場所を要するのに、大型本ではなく、電子書籍で手に入るのが何より嬉しい。
    本棚に埋まってるのも嬉しいが、一度電子書籍になれるともう戻れない。
    そこに村上作品が加わることがなお嬉しい。
    ブックライブと電子書籍文化が今後もいい感じで進化、残りますように

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    塾講師の天吾と殺し屋の青豆、魅力的な二人が少しずつ交差する物語は続きが気になる。不思議な世界に迷い込んだ青豆、タクシーのシーンから始まる物語は最高にカッコいい。メタファーに溢れ、謎の人物も現れ、二人はどう出会うのか?
    村上作品の中でもかなりの長編だけど、好き。

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月03日

    4、5回読んだ。また再読中。
    くせのない文体で読みやすい。村上先生の姿を知っていると女主人公の会話が気持ち悪く感じる。
    でもそんなの関係なくおもしろいよ!長いが読む価値はある。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月23日

    何の前知識もなく読みました。
    青豆と天吾、最初は全く共通点が見つからない2人の人生に徐々に同じワードが出てきたりして、この先どう繋がっていくんだろう、繋がるんだろうか、とワクワクしながら楽しみました。
    2人の人生を通して、自分自身も1Q84のクエスチョンを解き明かしていくように事実が一つ一つ紐づいて...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月22日

    ジョージオーウェルの流れから、もう一度読みたくなって再読。ほとんど内容を忘れていたので、こんなにヤマギシとかエホバに似た宗教団体が出てきたっけ、と驚いた。
    村上春樹を読む時は、彼の文章をただ摂取していく感じになる。脳の栄養にしている気がする。淡々と描かれるのに奇妙なことが起こっている、といういつもの...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年12月10日

    久しぶりに読み返した。ほぼ前回読んだ記憶が無くなってたのである意味新鮮だった。
    重厚なストーリーでかつボリューミーな文章はとても読み応えがある。
    青豆と天悟の物語が少しずつ重なっていくのかな、ということを予想させる構成で私は一巻が1番好き。

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月17日

    村上春樹の小説に苦手意識があったけど、これは面白くてすいすい読める。村上作品に出てきがちな、文化系自分語りナルシスト"僕"が嫌いなだけだった。

    青豆が好き。どことなく柚木麻子『Butter』の主人公に似ている気がする。

    0

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