作品一覧
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4.5☆2025年本屋大賞受賞作☆ 【第8回未来屋小説大賞】 【第1回あの本、読みました?大賞】 一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。 実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。 食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。
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3.9蛭が島:若き源頼朝が流された伊豆の地。当時の支配者は北条氏。 真珠院:頼朝との悲恋の末に八重が命を落とした地。 伊豆山神社:頼朝と北条政子が結ばれた地。 石橋山:頼朝が源氏復興ののろしを上げるも、大庭景親、伊東祐親らの平家軍に大敗した地。 黄瀬川:奥州から駆けつけた義経が頼朝と再会した地。 願成就院:北条時政が頼朝の奥州平泉討伐戦勝祈願のため建立した。 銭洗弁財天:頼朝への宇賀福神の夢のお告げを元に、宇賀福神を祀り神仏の供養を行なったのが創建の由来。 三島大社:頼朝が源氏復興を祈願して旗揚げをした神社。 梶原山公園:頼朝の信任厚かったが、その死後に滅ぼされた梶原景時終焉の地。 鶴岡八幡宮:鎌倉幕府とともにあった彼の地のランドマーク。 伊豆修善寺:頼朝の嫡男・頼家が暗殺された地。 など、鎌倉殿(鎌倉幕府)をめぐる13の地を舞台に、歴史時代小説の手練れ13人が切れ味鋭い筆をふるう。 13の掌編を自宅でじっくり味わうも良し、地図と写真を手がかりに今に残る歴史の現場を訪ねるも良し。
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4.5
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3.8「レンタルフレンド」を依頼した女子大生は、なぜデザートブッフェに行きたいのか、神社のキツネに運命の恋をした少女とたい焼き、年の差姉妹をつなぐ秘密とフレンチトースト、御曹司ふたりが作るプリンアラモード、見知らぬおじさんに「あんみつを一緒に食べてくれないか」と頼まれた俺。――甘くて可愛いだけじゃない、どこかスパイスの効いたおいしい話。全五編! 【目次】レンタルフレンド デザートブッフェ(青木祐子)/たぬきとキツネと恋のたい焼き たい焼き(阿部暁子)/明日のおもひでフレンチトースト フレンチトースト(久賀理世)/悪友(とも)と誓いのアラモード プリンアラモード(小湊悠貴)/おじさんと俺 あんみつ(椹野道流)
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4.01巻528円 (税込)美濃国の姫君・帰蝶。彼女が嫁ぐ相手は、「あの」織田信長。隣国までその名をはせる「大うつけ」だ。婚礼当日、白無垢姿の帰蝶の前に現れた信長は、噂通り、かっこうも言動も型破り! しかし、不器用ながらも帰蝶を思いやり、ものごとを真っ直ぐに見る信長に、いつしか帰蝶は恋心を抱くように…。ところが、信長の周囲では彼を快く思わない一派が、不穏な動きを見せて…? 戦国ラブロマン!!
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4.2
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4.5
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3.81~6巻506円 (税込)中学時代、女友達との関係につまずいて、はぶられた経験がある双葉。高校生になった今では、周りから浮かないよう、自分を偽って毎日を過ごしている。思ったことを素直に言えなくても、違和感があっても、ひとりになるよりマシ――そう思っていたある日、ひとりの男子と出会う。彼は、ずっと忘れられない初恋の人「田中くん」によく似ていて!? 別冊マーガレットの大人気連載が早くも小説化!
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4.01~4巻506円 (税込)仁菜子は素直でおっとりした高校生。まだ、恋する気持ちはわからないけれど、今は友達と騒ぐのが楽しい毎日だ。そんなある日の帰り道、電車の中で蓮と出会う。蓮は、学校でアイドルみたいに人気のある男の子だ。寡黙だけど、優しい蓮に、仁菜子はある不思議な気持ちを抱いて…? 別冊マーガレットの大ヒット・ピュアストーリーが小説化! 仁菜子の初恋から、もう目が離せない! カラー口絵つき。
ユーザーレビュー
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購入済み
大変良かったです
亡くなった弟の死因に迫るミステリーと思いきや
現代社会の暗い現実と、それを補いながら進んでいく
周囲の人たちのお話で物語の中心、著者さんの伝えたい所はもっと違う所かな?
何だか泣きそうになる場面多数、流石本屋さん大賞
またディグりたい著者さんに出会えました。 -
Posted by ブクログ
言わずと知れた2025年本屋大賞第1位作品で、初の阿部 暁子作品。
冒頭からちょっといけ好かない女性(せつな)に先制攻撃を受けながら、この後ストーリーがどのように展開していくのだろうと、とても気になって、気が付けば夢中になって読み進めることができた、とても温かく優しい作品でした❗️
最初に登場する豆乳素麺をはじめとして、出てくる料理の描写がとても美味しそうで、食欲をそそります。
好きなエピソードは、西川 拓斗君ファミリーの話しで、その後の展開がジェットコースターに乗っているような速さで、少し感情がついていけませんでしたが、最後はとても綺麗と纏まっていて、今年読んだ中でも上位に入る素敵な作 -
Posted by ブクログ
この本を手に取ったきっかけは2025年の本屋大賞に選ばれたからでしたが、素晴らしすぎる本に出会えたと思います。
この本は人はみんな違うということを教えてくれた本でした。そして、人はみんな違うということと、小さな幸せによって変わるということでした。
主人公の薫子は子供が欲しく、不妊治療をしたが、うまく子供ができず、恋人にも突然別れを告げられ、弟が亡くなってしまい、自暴自棄になってしまいました。そしてそんな薫子を救ったのがパックの中で倒れたイチゴのショートケーキでした。なんと、薫子の弟の元彼女によってそれはパフェに変身したのです。そしてここから物語が始まっていきます。
薫子がカフネと出会うことによ -
Posted by ブクログ
ちあきなおみの“喝采”が好きだ
全てにおいては、日本のいや、世界の誇る歌姫
美空ひばりには及ばないが、この一曲となると、 ちあきなおみのそれだ
僅か4分弱の曲だが、あたかも2時間半の映画を観たような、はたまた1冊の小説を読んだような錯覚に陥いる
それぐらい濃密だ
イントロからもう泣ける、歌詞と楽曲で号泣必至である
“喝采”という歌は、二面性を持っている
聴衆からの喝采と犠牲にしたものへの後悔と
必ず光の裏には影が存在する
光と影、陰と陽、表と裏などの表現方法は、枚挙に暇がないが、世の中とはそういうものである
本書
『金環日蝕』★鬼5
も、人の二面性というものにスポットを当てた極上のミス