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Posted by ブクログ 2023年09月12日
室町時代、南北朝の争乱をテーマにドラマチックに
書いた時代小説。
時は、室町幕府、三代将軍、足利義満の時代。
南朝の皇女・透子は、ただ一人乳母、唐乃を連れ、密かに吉野の行宮を抜け出し、南朝を裏切り、北朝へ寝返った、楠木正儀に翻意を迫るため、京へ向かった。
京に着いた早々、人買いに拉致されてしまっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月30日
中学生の娘のためにジャケ買いしたのに、本人よりも私がハマり、後半は泣きながら一気読みしてしまいました。
自分の受験生の頃の微かな記憶をたどりながら、南北朝時代がこんなに面白いとは…。また主人公をはじめ、吉満、鬼夜叉、正儀などキャラ立てが秀逸。
どなたかが書いていましたが、コバルト文庫、氷室冴子の名...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年02月12日
自他ともに認める歴史好きだが、今まで室町時代にはほとんど興味がなかった。
が!それもこれも、室町時代というのは、ほかの時代に比べて特に「女子」の存在が希薄だからではないか?ということに、この本を読んで気付いた次第。(教科書に出てくる唯一の女性は、日野富子・笑)
姫さま一人の登場で、むさくるしい(?)...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月26日
魂魄は室町の世に咲く
賑やかなる京の町へ。
風吹かば道端の柳から
枝垂れがそよぎ、
築地からのぞく純白の
橘が香を散らす─
さかしくはねっ返りの
姫君が、
市井の人情に触れ己の
世間知らずを恥じ入る
その姿に
柳が枝垂れの繊細が故
の美しさが。
そして、再び顔を上げ
歩き出すその姿に
...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年01月28日
『なんて素敵にジャパネスク』を愛読した者としては似たテイストの作品で、ある種の懐かしさを感じながら読み進めた。
背後の歴史的背景を踏まえつつ北朝・南朝方の登場人物がそれぞれ丁寧に描かれており、彼らの信念や想いもきちんと伝わってくるため、皇女が吉野を抜け出して敵地の都に単身乗り込むというラノベ展開では...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年05月13日
面白かった。個人的には、殆どの登場人物の矜恃が描かれていたこともあるし、主人公の兄についてももっと描写が欲しかったかも。
鬼夜叉(世阿弥)のことばは至言。
「生きることが苦しくて、かなしくて、それでも愛しくて、大切で、そんな心をどうにか伝えたいと思うから詞にして、謡って、どうしても言葉にならない心...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月09日
うーん、とても良かったし楽しめたのだけどちょっと評価に迷うなぁ。
著者の前作のシリーズが良かったので読んでみた。
ラノベっぽいから読みやすいというのもあり、すいすいと読み進められるけど、ところどころわかりにくく微妙だった。
透子がいかにも宮様で、世間知らずな皇女さまという設定や義満の他の登場人物の設...続きを読む
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