金環日蝕

金環日蝕

小説・文芸
950円 (税込)

4pt

知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風は、その場に居合わせた高校生の錬とともに咄嗟に犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春風は、ひとりで犯人捜しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの探偵コンビを組むことに。かくして大学で犯人の正体を突き止め、ここですべては終わるはずだったが──いったい春風は何に巻き込まれたのか? 『パラ・スター』『カフネ』の俊英が、〈犯罪と私たち〉を切実に描き上げた、いま読まれるべき傑作長編。/解説=瀧井朝世

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金環日蝕 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    他人から見えているのは輪郭だけで
    中心は闇かもしれない。
    その闇に呑み込まれないように
    みんな必死に前向きに生きている。

    自分で自分を諦めない限り
    その闇から抜け出し
    また立ち上がれると勇気をもらえた作品。

    北海道が舞台で
    北海道大学,旧北海道庁、北三条広場、札幌テレビ塔などの景色が沢山出て来て旅のお供にしたい。

    フジサキ視点から突然の春風登場に始まり
    衝撃の展開が続き、夢中になって読み進め
    ミステリーとしても読み応え抜群。

    ・印象に残った部分
    人は孤独でそばに誰がいようと
    誰にも頼れないことはたくさんある。
    むしろそんなことばかりだ。
    けれどそれでも、彼には忘れないでほしいのだ。
    今まで彼がしていた、闇の底をたったひとりで
    歩くような闘い方は、もうしなくていいのだと。

    私は弱い。私は囚われている。
    私はそれを認める。
    けれど弱く脆い人間が、その弱さと脆さによって、
    立ち上がることができると私は信じる。
    私は学び、努力し、時にゆらぎ、それを克服しようとあがきながら、私が変われるということを証明する。
    証明すると決意する時、私の未来はどんな鎖らも
    自由になり、無限の可能性を持って広がる。

    あなたの切り離せない一部があっても
    それはあなたの未来を縛りはしない。
    あなたはこれからいくらでも
    あなたの願う自分になれる。







    0
    2026年07月06日

    Posted by ブクログ

    先を知りたくてたまらなくて、昼休みの15分で毎日耐えながら読み続けた。
    ハラハラ、ドキドキ、大好物なタイプ、カフネの様な最後はほっこりした終わり方が気分が良かった。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    自分の周りで今まさに起きているかもしれない犯罪を取り扱った、バディもののミステリー。正直ここまで緻密に組み立てられてるとは思わなかった。
    容疑がかかった怪しい人物、その裏に隠れた影武者達、そしてそれを包む巨大な闇。ページがめくられるに連れて徐々に徐々に開示されていく情報、妙に現実味を纏った気味悪さ、といった要素は宮部みゆきさんの「火車」を彷彿とさせる。

    0
    2026年06月23日

    Posted by ブクログ

    一瞬たりとも目が離せない展開。
    全てに意味のある流れに、ずっと緊張感を持って読めた。目を離すことすら惜しいような、そんな読み心地になれる本はそうそう出会えない。(お昼になったのに気が付かなかった。良い意味で食欲も削がれてしまった)
    犯罪は犯罪。そこに落ちる人の闇は確かにあるけど、だから誰かを傷つけていいのか、と。どうかその闇を照らすのは犯罪ではない救いの光であってほしい。
    もっともっと読まれてほしい名作。すごいの一言。

    0
    2026年05月06日

    Posted by ブクログ

    叙述トリックが効いていて、あ、そうきたらか、と感じさせられるミステリ要素もあり。
    悪いことだとわかっていることを、それが得意かもしれないし、なんなら快すら感じかねないと自覚したあと、どう生きていくか。
    自律する気持ちと、闇に引きずり込まれないように繋いでいてくれる手があると信じられたのなら、そんな自分でも強く生きていけるかもしれない。


    変に恋愛要素がなくてよかった。

    0
    2026年04月12日

    Posted by ブクログ

    本屋大賞受賞作のカフネよりこっちの方が好き

    読み始めたときは、ひったくり犯とそれを追う無鉄砲な女子大生とはしっこい高校生男子のシンプルなお話かと思ってたけど、徐々に様相が、変わっていき

    良い意味でだいぶ思っていたお話とは違う
    え?そうなの?あれ?とラストあたりでなり、上手い作家さんだなと

    0
    2026年04月07日

    Posted by ブクログ

    あらすじを読む限りではあまり面白そうに感じなかったけど、実際に読んでみたら凄く面白かった。春風と理緒の物語はどう関係してるんだろうと思いながら読み進めていたら、繋がった瞬間から面白さが加速度的にアップしてそこからは一気に読んでしまった。
    小説としての面白さはもちろんのこと、特殊詐欺の一例も物語には出てくるので、啓蒙の意味も含めていろんな人に読んでみてもらいたい。

    0
    2026年03月31日

    購入済み

    カフネから

    入ってきました
    本屋さん大賞はホントにいい企画だと思います。

    登場人物はダークなのに全員にそう思わせない
    フォローの文面が入り著者さんの優しさが
    溢れています

    巻末の解説の方も書かれている様に
    決して読者を裏切らない安心して読める作品

    なのでは?

    #エモい

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    本屋で何気なく手に取ってみた小説。札幌の聞き慣れた地名で、位置関係を想像しながら読み進めた。

    ジャンルでいうとミステリーなのかもしれないが、人間関係や心情を巧みに描写し、単純なミステリーとは一線を画す。小説ならではの、ここでこうつながるのか、という驚きもあり、ページ数は多いが、あっという間に読めてしまう。

    0
    2026年08月23日

    Posted by ブクログ

    読み始めは『鎌倉香房メモリーズ』みたいな軽めのミステリー小説っぽいのかなぁと思っていたが、どんどん暗く、ズッシリ重いストーリーになってゆき、逆に引き込まれた。
    最後は明るめに終わっていたけど、残ったものはやっぱり重い感触だったな。それも見事。

    0
    2026年08月13日

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