あらすじ
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風は、その場に居合わせた高校生の錬とともに咄嗟に犯人を追ったが、間一髪で取り逃がす。犯人の落とし物に心当たりがあった春風は、ひとりで犯人捜しをしようとするが、錬に押し切られて二日間だけの探偵コンビを組むことに。かくして大学で犯人の正体を突き止め、ここですべては終わるはずだったが──いったい春風は何に巻き込まれたのか? 『パラ・スター』『カフネ』の俊英が、〈犯罪と私たち〉を切実に描き上げた、いま読まれるべき傑作長編。/解説=瀧井朝世
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Posted by ブクログ
2人の関係から目が離せない!と思っていたら、別の女の子の話が出てきて、どうやってつながっていくんだろうと最後まで目が離せない展開だった。
とにかく面白い。
レンは潔癖と言えるほどのまっすぐさと器用に何でもこなせてしまうところ、不安定さを持ち合わせていて、とにかく魅力的な人物だった。
でもハルカも後半負けないくらいキャラが濃くて、大好きな2人になった。
最初はハルカと母のやり取りに苦しさを感じたりもしたけど、後半は見え方が違ってくる。
カフカと同じく葛藤がある中にも希望もある感じの世界観がとても良かった。
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冒頭は少し退屈なストーリーでしたが、中盤から後半は展開が多く、楽しませてもらいました。
特殊詐欺の話で今時の話題で、ここがこう繋がるのか、あぁこういうことねって思うことが多くて最後まで飽きなかったです。中盤からは物語に引き込まれてしまいました。
知識がある人や用心している人でも詐欺に引っかかる時は引っかかると思いますが、
引っかからないような対策や色んな知識を得ることは大事ですね。こんな詐欺があるんだと思うことも。
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カフネがあまりにも良かったので他の作品も読みたくなり手に取りました。
最初は私の苦手なジュブナイルものかな?と思い読むのをやめようか迷いましたが、途中から物語の景色がガラリと変わりどんどん惹き込まれていきました。
読み終わった今、世の中の価値観や倫理観について深く考察したい気分になっております…
冒頭は少年少女が謎解きのお遊びをしているような場面が続きます。
ティーン世代の青春ものや恋愛ものを読む趣味が無いので「今作はイマイチ刺さらないな…」と思いました。
それが急に!変わるんです!いきなり!犯罪の世界に!笑
本作のテーマは特殊詐欺です。
それに巻き込まれた人達を取り巻く環境や心理描写を丁寧に描かれいきます。
物事の善悪を決めるのは人の心なんですよね…
身近な人が詐欺事件の主犯であることを知った時、私ならどうするんだろう…
終盤で登場人物たちが語る価値観についていろいろ考えさせられました。
とても面白かったです。
追記
詐欺に手を染める人達の背景には様々な理由があるとはおもいますが、性犯罪者はどんな言い訳も許されません。
地獄に堕ちて当然かと…
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正直冒頭はかなりなめてて、「あ〜男女がただ謎解いてく感じね」と思っていたら、途端にひっくり返った。
まさにオセロの白が黒に塗り替えられていくような体験だった!
詐欺だけじゃなくて、犯罪って加害者も被害者みたいだよな〜と思った。
Posted by ブクログ
冒頭はあまり動きがなく、読むのをやめようかと考えた時もありましたが、後半一気に物語が動きます。
あまりの面白さに、続きが気になって少しでも時間ができると聴いていました。
次々と伏線が回収されると同時に、それぞれの登場人物から見える景色が様々であることに気づかされました。自分が見えている景色はあくまで「私が見ている景色」であって、真実ではないのだと感じました。
Posted by ブクログ
知らずにとった本が続けて「詐欺」がテーマだった。時代だなと思う。
ミステリー好きの私は、殺人事件が発端になるものをたくさん読んできているけど、そちらは犯人の動機や事件の背景と共に警察がそれらを捜査解決していく爽快感がある。
でも「詐欺」の話は読んでいて重く苦しい。
お金を必要とする若者に魔の手は伸びていく。
そして私が読んだ2つの話はどちらも警察が出てくるものではない。
それこそが現実に起きてる近年の詐欺事件の特徴で、まさに「闇」。
それでもこの小説は重くなりすぎず、登場人物たちのキャラクターに救われる。
守るべきものがあるからこそ、危険な世界へ足を踏み入れてしまう登場人物たちだけど、そんな自分を救ってくれるのも守りたいと思った人たちで。安心した。
今の世の中身近なところにいくらでも潜んでいるんだろうな…
Posted by ブクログ
読みやすいのに、色々な要素が含まれた満足感の大きい本だった。
登場人物も丁寧に描かれていて親近感を感じて応援したくなった。
今後の彼らがとう生きていくのか気になる。
Posted by ブクログ
audible⭐︎
あぁ〜面白かった‼︎
カフネとはまた違った分野だったけど、人の奥底にある心情がたくさん描かれていた。
レンの心情に触れるたび抱きしめたくなる。
春風ちゃんの男前なところはハラハラした。
家族に言葉にして伝える大切さ♡愛してる!イィ‼︎
Posted by ブクログ
序盤は青春ものか、と思われる雰囲気。
中盤からは、ミステリー!
終盤は、感動&考えさせられる。
同じ物語なのに、こんなに色の違う書きぶりができるなんて。
面白かったです。
Posted by ブクログ
12/30に読み始め、結構ページ数もあったので、年跨ぎになると思っていたが、あまりの面白さに大晦日の内に読み終えてしまった。
知人の老女がひったくりに遭う瞬間を目にした大学生の春風が、その場にいた高校生の錬とともに犯人を追いかけるも、もう少しというところで取り逃がす。しかし、犯人が落としたストラップに見憶えがあって…という出だし。
二日間だけの探偵コンビを組むことになった春風と錬の距離感も好ましい、爽やかな学園ミステリーと見えたお話だったが、もう一人の主要人物・理緒が登場する段になっていきなり緊迫感を増した。
そこから二つの話が結びつくまで、いや結びついてからも、思いもかけない展開が続き、また、要所要所で明かされる登場人物たちの過去がそれぞれの個性を際立たせ、物語の深みを増す。
どのように収束するのだろうとドキドキしながら最後まで楽しめた。
特殊詐欺とその片棒を担がざるを得なくなる環境や人が持つ二面性などを描いて、出だしからは予想もできない重い話ではあったが、昏い世界に飲み込まれなかった主人公たちの姿に読後感は良い。舞台となった札幌の街の情景もよいアクセントだった。
Posted by ブクログ
カフネに続いて、裏切らない面白さありました。
最初カフネと同じトーンで飽きてくるかなって思ったけど、悪人も主人公もやっぱりいい人ばっかり、そしてハッピーエンドの阿部暁子のストーリーは好きでした。
兄妹、家族がテーマ。
Posted by ブクログ
一文字たりとも読み飛ばせない、濃度の高い小説なのに登場人物の軽やかさ、リズムの良さがあり、重さ、クドさ、押し付けがましさは感じられませんでした。続編はあるのかな?
カフネから
入ってきました
本屋さん大賞はホントにいい企画だと思います。
登場人物はダークなのに全員にそう思わせない
フォローの文面が入り著者さんの優しさが
溢れています
巻末の解説の方も書かれている様に
決して読者を裏切らない安心して読める作品
なのでは?
Posted by ブクログ
正しさだけでは、人は救えない――。
2025年本屋大賞受賞作『カフネ』の作者、
阿部暁子さんの作品。
自分には何の落ち度がなくても、
事件に巻き込まれてしまうこともある…。
それって決して人ごとじゃなくて、
いつ自分に起きてもおかしくないんだなと、
改めて“普通の日常”のありがたさを感じました。
「そうくるか…!」ってなる伏線回収もあって、
読み応えのある一冊でした。
Posted by ブクログ
魅力ある登場人物。いろんな面を見せる錬。
ひったくり犯探しから、今どきの闇バイトに話が発展していく。どんどん変わっていく登場人物の印象。闇バイトとか、どこで引きずり込まれるか分からないなと、ちょっと怖いなと思った。
カフネとはジャンルが違うが、人物描写が面白かった。
自分を信じて生きようと思わせてくれた。
Posted by ブクログ
オーディブル
途中までかなり気に入ってた。
最後がちょっと微妙だった。
れんの家族はいいなあと思う。
はるかはなぜかっこいいのかわかった。
素敵な話ではあった
Posted by ブクログ
冒頭の感じだと単なる犯人探しの物語かと勘違いするが、第二章から突然に重く反転する。さらに後半になり大きく展開。こっちの陽の人と、向こうの陰の人との対比が最初はあるように感じるが、徐々にそれも溶け合って境目がなくなり、どっちもどっちになるところが印象的。
犯罪が身近に迫っている生活感が描かれており、臨場感もありドキドキする。こういう犯罪に巻き込まれたとしたら、自分ならどうするだろうかと考えてしまう。
Posted by ブクログ
初めて阿部暁子さんの作品を読みました。
偶然見かけたひったくり犯を追いかける高校生と大学生のストーリーです。
これまではミステリーを書かれていない作家さんのようですが、とてもよかったです。スピード感があるのでどんどん読めました。ミステリーとヒューマンドラマがお好きな方に特におすすめです。
Posted by ブクログ
序盤かなりきつい場面があり、やめそうになったが最後まで読んでよかったです。
それぞれの登場人物に背景があり、それぞれの行動にそれが影響しているのが徐々にわかってきて、途中からはどんどん引き込まれていきました。
こちらも一緒に騙されているのも面白かったです。
Posted by ブクログ
同氏の作品『カフネ』が好きで手に取った一冊。
バディもののミステリーとして読み始めたが、章が進むにつれて事件の全貌が徐々に明らかになっていく構成がとても巧みだった。
輪郭は明るく、目に眩しい。
しかし、その中心には恐ろしいほど暗い闇がある。
タイトルの「金環日蝕」が、物語の構造そのものを表しているように感じられた。
小気味良い掛け合いと魅力的な人物描写のおかげで、重さを感じすぎることなくテンポよく読める。
読後、静かに余韻が残るミステリーだった。
Posted by ブクログ
風景描写はとても美しい札幌の街並みを映しているのに、物語は人間の奥底の暗闇を描いている。
誰しも一歩間違えば、犯罪に巻き込まれる危険性を孕んでいる。
どの登場人物も裏の顔を持っていて、人間は表面だけではわからない、いろんな顔を持っているもんなんだなぁと改めて思う。
Posted by ブクログ
序盤は子供の探偵ごっこみたいな流れにげんなりしたけど、読むのやめなくてよかった!
驚きの展開で読み応えあったし、登場人物それぞれ抱えてるものがあって、どの子にも感情移入してしまう描きっぷり。
理緒が、悪いことと覚悟してたつもりが、全然分かってなかったんだと自覚するシーンよかった。現実でも、組織犯罪は分業制で、各々の罪の意識は薄められてしまってるんだろうなと想像できた。
Posted by ブクログ
audibleで。世の中の明暗をあやふやにするような小説に思えた。ストーリー自体は面白くて、次々に露わになる事実関係に引き込まれる。単純に元気な大学生と思われた春風の過去の事件や、高校生の錬の秘めた思いが、このひったくり犯探しのストーリーに緊迫感を添えていく。
読み終えて思ったのは、子どもが家族を守ろうと、身を削って必死になるようなことはあってはならないなと。そして、あちら側とこちら側の境目は、実はそんなに高い塀で区切られているわけではないのだなと。お金は必要だが、毒でもある。お金がないと辛いな。
ストーリーに引き込まれる朗読だったが、本で読んだら、自分の春風のイメージは少し違ったかもしれないなと感じたのは、ちょっと残念ポイント。反対に錬のお母さんは、自分ではイメージしきれなかったかもしれない。
読んで損は無い一冊かなとおもう。
Posted by ブクログ
阿部暁子さん著「金環日食」
著者の作品は2025年本屋大賞「カフネ」以来2作品目。文庫化されていたので購読。
物語は振り込み詐欺絡みの人情物語。
設定はベタでよくある設定ではあるものの面白さは最後まで途切れなかった。
引っ掛かったのが高校生設定の錬、これは流石にないだろう…ちょっと無理があるかな?という設定でどうも馴染めない。
主人公が高校生や舞台が学園ベースの物語が好みではないため途中から詐欺事件絡みの進行はよかったのだが、彼の行動力がどうしても高校生の範疇を越えた立ち振舞いに思えてしまう。こんな高校生いないだろう?とどうしてもリアルさが自分には感じられず引っ掛かってばかりだった。
「カフネ」「金環日食」と著者の人気作品を読んでみて共通する暖かさに似た温もりはいたるところに感じられた。それが著者の作品が人気たる根源なのだろう。言葉が上手なのだと感じる。
次作、また別作を読んでみたい。できれば無理のない設定の物語が読みたい。
Posted by ブクログ
ジャンルは何になるのかな?嫌いじゃないなって感じです。サスペンスのような人間ドラマのような。悪くないです。主人公の女の子の負けたくないって、必死に強くあろうとするところが良かった。
Posted by ブクログ
今まで読んだ物語とは違う、新しいタイプ。ミステリー?推理?どっちもと言えるし、どっちでもないとも言える。
柔道経験者でやけに強気な女子大生と、いわく付きの親を持つ男子高校生が、老婦人を襲ったひったくりを捕まえようとするところから話は始まる。
誰が頑張って推理してる感じでもない。謎解きというより、ジグソーパズルに近い。元々完成していた素敵な物語を、時間軸やシーンをバラバラにすることで何が何だか分からないようにしておいて、全部読み終えるとパズルが組み上がり全体像がハッキリする。ついでにスッキリする。そんな感じ。
全編通してほんのりとした色恋感や青春色みたいなのが漂っていて、純粋なミステリー好きには好かれないかも。
個人的には良かったけどね。ただ、あちこちに出てくる例示が、自分が思い描いていたイメージと直感的に合わず、都度興醒めする。
Posted by ブクログ
伏線回収があっばれで話の展開スピードも気持ち良く一気に読むことができた。
ハルカとレンのパートはあまり感情移入できず、本当にこんなにうまくいくか?と思うような描写もあった。
詐欺を働く人の内情を知ると見え方が違うと思った。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
「カフネ」が面白かったので他の作品も読んでみたく。
カフネの時にもうっすら、これは私の苦手なライトノベルかな…?と思いながらギリギリ大丈夫なラインだったのだけれど、こちらの方がライトノベル感があっていまいちだった。読後感が良いのは変わらず。