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一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。 やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。 法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
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Posted by ブクログ
読むまで意味を知らなかったけど「カフネ」という、優しい響きの書名と、綺麗な装丁に惹かれて読み始めましたが、想像以上に引き込まれてしまいました。突然の離婚に傷つき、最愛の弟の突然の死に打ちのめされていた薫子を救ってくれた弟の元恋人のせつな。出てくる人たちはみんな、見た目ではわからない事情を抱えていて、...続きを読むすごく読み応えがありました。他人とわかり合いたいなら、自分の事はもちろん、相手の話もきちんと聞いてぶつかり合わなければなと。 せつなが作る料理、とても美味しそう。参考にして今度チャレンジしてみよう。
大切に手元に残しておきたい1冊。 若くして突然亡くなった弟春彦の元カノせつなと、ボランティアとして家事代行に赴く。 社会問題もあり、家族とはと考えたり、それでも歩き進める不屈の闘志の薫子さん好きだなぁ。 想像力と思いやり大事。
家事代行、食を通して日々の大切さ、生きることの難しさを教えてくれる。 「チケット」を使って『助けて』と言えない人々に手を差し伸べていく。 ただ、悲しくて苦しいばかりの物語じゃなくてクスッと笑える会話もあり一気に読み終えちゃう一冊。 毎日疲れたな、しんどいな。そんな風に思ってしまう瞬間もあるけれ...続きを読むど、そんな時にこそこの本を読んでほしい。
皆さんの評価が高くて気になっていた作品。なるほど、心を打たれるシーンがいっぱいあって満たされた気分になった。 主人公の薫子さん、自分的にはとても共感できた。実直で、生き方が少し不器用で、真面目過ぎて面倒くさくて。でも、そんなところがいいなって思う。ウィットに富んだ会話の返しとかも、クスッと笑えたし...続きを読む好感が持てた。 素っ気ないけど、細やかな配慮ができるせつなとの掛け合いも良かった。時にぶつかり合い、時に笑い合い、そうして育まれる信頼関係と、苦しい現実を乗り越えてお互いを思い合う絆が印象的。 愛しさと人に対するやさしさが溢れる物語だった。
仕事休んで読み浸った。 美味しいご飯で人が活力を取り戻し、救われるシーンがたくさんあって印象的だった。 プリンとおにぎりが好きな小5の女の子の活躍に感動。 2人の皮肉を含みながらも次第に仲が深まっていく様子が好きだった。 親からの愛が姉と弟で偏りがあるのが辛かった。 メインで出てくる登場人物がみんな...続きを読む辛い思いをしてきたが、優しさがたくさん感じられた物語だった。
1冊本を読むたびに今年の1番になっていく。何度も何度も泣きそうになった。電車の中で読んでいて涙が溢れてきたことにビックリしてしまった。とても暖かい本に出会えた。
とてもとても美しい本でした 期待通りの優しい言葉がたくさん散りばめられており、生きるヒントが優しく刺さりました 丁寧に時間をかけて読んで良かったと思える作品♡ 全ての料理に意味があったのは感動しましたし、全部食べて追体験したいです!
一気読みで号泣。 バツイチ41歳の薫子が、弟を失くして出会ったせつなとカフネ。 私は私でいいんだと、どんな自分でも前を向いて生きていけるんだと、強く背中を押してくれるような本でした。 せつなの料理が生きる力をくれるように、物語が心に沁み渡る。
家族であっても、どれだけ親しい間柄でも、本当の心の内は誰にも分からない。 人は誰かに頼らなくても生きていけるかもしれない。 それでもやっぱり、自分を受け止めてくれる人や、うんうんって話を聞いてくれる人、守ってあげたい人、離れていても幸せを願う人、そういう誰かがみんなにいたらいいなって思う。 春彦君の...続きを読む笑顔のように心に残る一冊になった。
久しぶりにこの本を売らずに残そうか考えた。 描写が身近で綺麗で繊細だった。 ご飯も美味しそうだったし。 今どきのジェンダーレスな題材ではあるけれど押し付けがましくなく自然な描写。 特に弟の心情には共感できることがたくさんあった。 愛されているけどそれは自分が顔色を窺って周りの人たちが嬉しい気持ちにな...続きを読むれるように自分を押し殺して生きてきたからだ。 とても自分勝手な考え方ではあるけれど実際そういうところがあると思う。 そんな私に寄り添った登場人物だった。 最後の方は色々真実が明かされる感じであんまりそこは必要なかった気がするけど、それでもどこかほっとできて心が軽くなる物語だった。
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