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まったく新しい高校野球小説が、開幕する。
秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌! かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。
Posted by ブクログ 2024年04月09日
早見和真さんの作品を読んだのは、『店長がバカすぎて』、『新!店長がバカすぎて』から約1年ぶりとなる3冊目になりました。
先の2作品も、大好きな本屋さんを舞台にしていることもあり、とても面白くて十分に楽しめたのですが、本書『アルプス席の母』は、それらを遥かに凌駕する作品として、私の心に突き刺さりまし...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月07日
甲子園を目指す航太郎の母親の菜々子の目線で描かれていく物語。中学時代から有能で甲子園の常連校からもスカウトが来るような選手の航太郎。その航太郎が選んだのは創部10年にも満たないところ。そこから甲子園への道がはじまっていく。夫を亡くし一人で航太郎を育ててきた菜々子が野球部の父兄たちの中で闘ったり、気を...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月06日
日本中で毎年、何人の球児が、その親が、どれだけの喜びを、悲しみを、その心に感じているのか
高校野球でスポットライトがよく当たるのはスター性や大変な経歴があったりする選手が多い
その陰に隠れがちな、名もなき球児たちは何を想い、何を感じ、何を考え、引退を受け入れるのか
名もなき球児たち支え続けた親は、何...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月06日
とても良かった。
グッと来る場面が多く、その度に胸が熱くなった。
スポーツ強豪校で、酸いも甘いも経験した息子と重なって、当時の事を嫌でも思い出し感情が揺さぶられた。
監督への不満、上級生母からの攻撃、試合で負ければ往復ビンタ、成績が下がれば丸刈り。
納得出来ない数々の理不尽に遭遇しては無理やり呑...続きを読む
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