アルプス席の母

アルプス席の母

1,683円 (税込)

8pt

まったく新しい高校野球小説が、開幕する。

秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。湘南のシニアリーグで活躍する航太郎には関東一円からスカウトが来ていたが、選び取ったのはとある大阪の新興校だった。声のかからなかった甲子園常連校を倒すことを夢見て。息子とともに、菜々子もまた大阪に拠点を移すことを決意する。不慣れな土地での暮らし、厳しい父母会の掟、激痩せしていく息子。果たしてふたりの夢は叶うのか!?
補欠球児の青春を描いたデビュー作『ひゃくはち』から15年。主人公は選手から母親に変わっても、描かれるのは生きることの屈託と大いなる人生賛歌! かつて誰も読んだことのない著者渾身の高校野球小説が開幕する。

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アルプス席の母 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月19日

    母と息子、其々に気持ちを重ね、甚く共感。前半、権力を笠に着て、ノーと言わせない野球部の悪しき風習に憤慨。野球部と航太郎の板挟みで苦悩する菜々子…『半歩近い』人間関係や理不尽な『父母会心得』が、ラストでは浄化され、清々しい親子の門出にエールを送った。

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    Posted by ブクログ 2024年04月18日

    すごくおもしろかった!!
    始め惹きつけられて途中も気付いたら時間経ってるぐらいハマってて、あー終わっちゃったって思うぐらいおもしろかった!!

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    Posted by ブクログ 2024年04月11日

    面白かったです。私は高校野球ファンですが非常に興味深い内容でした。
    1人息子が神奈川から大阪の強豪校野球部に入ります。
    父母会での母親の苦労や監督との関係性など実際にもそうなんだろうなと思えるよう内容でしたね。母親の目線で実にリアリティに描かれていて、とても良かったです。

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    Posted by ブクログ 2024年04月09日

    早見和真さんの作品を読んだのは、『店長がバカすぎて』、『新!店長がバカすぎて』から約1年ぶりとなる3冊目になりました。

    先の2作品も、大好きな本屋さんを舞台にしていることもあり、とても面白くて十分に楽しめたのですが、本書『アルプス席の母』は、それらを遥かに凌駕する作品として、私の心に突き刺さりまし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月07日

    甲子園を目指す航太郎の母親の菜々子の目線で描かれていく物語。中学時代から有能で甲子園の常連校からもスカウトが来るような選手の航太郎。その航太郎が選んだのは創部10年にも満たないところ。そこから甲子園への道がはじまっていく。夫を亡くし一人で航太郎を育ててきた菜々子が野球部の父兄たちの中で闘ったり、気を...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    高校野球の光と闇。目をそらすことなく向き合った元球児の早見さんだからこそ書けた傑作だと思います。
    高校野球ファンではないですが、球児たちの姿には素直に感動しました

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    日本中で毎年、何人の球児が、その親が、どれだけの喜びを、悲しみを、その心に感じているのか
    高校野球でスポットライトがよく当たるのはスター性や大変な経歴があったりする選手が多い
    その陰に隠れがちな、名もなき球児たちは何を想い、何を感じ、何を考え、引退を受け入れるのか
    名もなき球児たち支え続けた親は、何...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月04日

    スポーツ小説のほとんどの主役は選手。
    だけどこの本は、それを支える〝母〟が主役として、さまざまな苦悩や葛藤を乗り越えていくストーリー。

    まさに
    「こんな小説、見たことない」

    子どもには選手目線、大人には親視点で楽しめる一冊。

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    Posted by ブクログ 2024年04月06日

    とても良かった。
    グッと来る場面が多く、その度に胸が熱くなった。

    スポーツ強豪校で、酸いも甘いも経験した息子と重なって、当時の事を嫌でも思い出し感情が揺さぶられた。

    監督への不満、上級生母からの攻撃、試合で負ければ往復ビンタ、成績が下がれば丸刈り。
    納得出来ない数々の理不尽に遭遇しては無理やり呑...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月01日

    「今度は僕自身が、きちんと僕に期待したいなと思ってます」

    失望を抱え、期待を背負いながら青春を駆け抜ける母子の物語から、早見和真という作家の覚悟と決意が伝わってきました。
    一読者でしかない自分の非力さに失望しながらも、一人でも多くの方に読んでもらえるためにこの作品を広めていきたい。

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アルプス席の母 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    354ページ
  • 電子版発売日
    2024年03月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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