【感想・ネタバレ】アルプス席の母のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年05月04日

息子が甲子園に行く、キラキラした母親の話かと思っていたら全く違った。シングルマザー菜々子の息子は野球で活躍。高校に入ると野球部の父母会で色々あり、監督の人間性でも色々あってもやもやしまくる。リアル高校野球母ストーリー。

すごく面白かった。高校野球とか母親の立場から見る、普遍的な嫉妬とか、歪んだ自己...続きを読む実現とか。

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Posted by ブクログ 2024年04月29日

久しぶりの一気読み。息子と過ごしたあの暑~い高校野球の夏を思いだし、また予選に全てをかけて暑くも楽しかった遠い夏を思い出させてくれる作品でした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年04月28日

高校野球の世界を親の立場から描いている、母、菜々子と子、航太郎の成長物語。特に部活動の舞台裏、父母会での雑用、マウントの取り合いやら監督との関係や距離の取り方などの裏事情がビンビン伝わってくる。主人公の持ち前の明るさ正義感で乗り越えていく様子がたくましい。職場の同僚や同じ野球部の母である香澄との友情...続きを読むなど周りの人たちにも恵まれたが、何より良かったのはいい息子を持ったなぁということ。もちろん、試合風景も臨場感があって良かったです。

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Posted by ブクログ 2024年04月19日

母と息子、其々に気持ちを重ね、甚く共感。前半、権力を笠に着て、ノーと言わせない野球部の悪しき風習に憤慨。野球部と航太郎の板挟みで苦悩する菜々子…『半歩近い』人間関係や理不尽な『父母会心得』が、ラストでは浄化され、清々しい親子の門出にエールを送った。

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Posted by ブクログ 2024年04月18日

すごくおもしろかった!!
始め惹きつけられて途中も気付いたら時間経ってるぐらいハマってて、あー終わっちゃったって思うぐらいおもしろかった!!

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

面白かったです。私は高校野球ファンですが非常に興味深い内容でした。
1人息子が神奈川から大阪の強豪校野球部に入ります。
父母会での母親の苦労や監督との関係性など実際にもそうなんだろうなと思えるよう内容でしたね。母親の目線で実にリアリティに描かれていて、とても良かったです。

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

早見和真さんの作品を読んだのは、『店長がバカすぎて』、『新!店長がバカすぎて』から約1年ぶりとなる3冊目になりました。

先の2作品も、大好きな本屋さんを舞台にしていることもあり、とても面白くて十分に楽しめたのですが、本書『アルプス席の母』は、それらを遥かに凌駕する作品として、私の心に突き刺さりまし...続きを読むた。
本当に「読んで良かった」と言える作品で、
早見さんはもとより、出版に携わった皆さんにも感謝したい気持ちで一杯です。

そのような感想を持ったのも、(小説として抜群に面白かったのは言うまでもありませんが)私自身の体験・経験と照らし合わせて、共感できる多くの事柄が描写されていたことが大きいと思います。

本書を読んでいる間、私自身が子供の頃に励んだ部活(野球)とその頃の母(その頃に父はいませんでした)、息子達が励んだスポーツクラブや部活を見守る私(役員やりました)が、意識せずともシンクロしていました。

状況に多少の相違はあれど、数多くの方々が航太郎(高校球児)であり、菜々子(航太郎の母)であり、また、そうであったのは容易に想像できますね。

最後に、本書はタイトルがまた秀抜で、(私のような)高校野球に思い入れのある方は、タイトルだけでも心を打たれるのではないでしょうか。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

甲子園を目指す航太郎の母親の菜々子の目線で描かれていく物語。中学時代から有能で甲子園の常連校からもスカウトが来るような選手の航太郎。その航太郎が選んだのは創部10年にも満たないところ。そこから甲子園への道がはじまっていく。夫を亡くし一人で航太郎を育ててきた菜々子が野球部の父兄たちの中で闘ったり、気を...続きを読む許せる友人ができたりと球児たちとはまた違った濃い日々を送る。そのひとつひとつのエピソードが良くて喜びも寂しさも苛立ちもたくさんあって、そういうものを経たあとにある最後の夏は本当に素晴らしかった。野球が題材ではあるけれど、それ以上のものがあるからたくさんの人に読まれて欲しい作品。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

高校野球の光と闇。目をそらすことなく向き合った元球児の早見さんだからこそ書けた傑作だと思います。
高校野球ファンではないですが、球児たちの姿には素直に感動しました

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

日本中で毎年、何人の球児が、その親が、どれだけの喜びを、悲しみを、その心に感じているのか
高校野球でスポットライトがよく当たるのはスター性や大変な経歴があったりする選手が多い
その陰に隠れがちな、名もなき球児たちは何を想い、何を感じ、何を考え、引退を受け入れるのか
名もなき球児たち支え続けた親は、何...続きを読むを思うのか
人生に重みの違いなんてない、全員が主役なんだ

菜々子と周りの人たちのトークが軽快で笑顔になるシーンが多かった
できるだけ甘い部分だけ味わって生きていたいけど、酸いも甘いも経験した人の方が、厚みがあったりするよなあ

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

スポーツ小説のほとんどの主役は選手。
だけどこの本は、それを支える〝母〟が主役として、さまざまな苦悩や葛藤を乗り越えていくストーリー。

まさに
「こんな小説、見たことない」

子どもには選手目線、大人には親視点で楽しめる一冊。

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Posted by ブクログ 2024年04月06日

とても良かった。
グッと来る場面が多く、その度に胸が熱くなった。

スポーツ強豪校で、酸いも甘いも経験した息子と重なって、当時の事を嫌でも思い出し感情が揺さぶられた。

監督への不満、上級生母からの攻撃、試合で負ければ往復ビンタ、成績が下がれば丸刈り。
納得出来ない数々の理不尽に遭遇しては無理やり呑...続きを読むみこみ、祈る様に応援し続けた日々が蘇る。

本作では甲子園を目指す航太郎と母・菜々子の生きざまが描かれる。
困難を乗り越え前を向く航太郎の健やかさに心が洗われる思いだ。

野球小説と言うより母と息子の愛情と成長の物語。

清々しい読後。

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Posted by ブクログ 2024年04月01日

「今度は僕自身が、きちんと僕に期待したいなと思ってます」

失望を抱え、期待を背負いながら青春を駆け抜ける母子の物語から、早見和真という作家の覚悟と決意が伝わってきました。
一読者でしかない自分の非力さに失望しながらも、一人でも多くの方に読んでもらえるためにこの作品を広めていきたい。

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Posted by ブクログ 2024年03月30日

補欠の母で役員やったんですけど。補欠の親が役員やらなくて良いの羨ましい。全ての部活、親巻き込まないでほしい。(ピッチャーで4番とかの親になってたらそんな事思わないかもね)
全体的に面白くて一気読み。

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Posted by ブクログ 2024年03月28日

こんなに笑って泣けて納得感のある高校野球小説は空前絶後なのではないかと思わせる大傑作。個人的には甲子園の伝令に出てエンディングの方がしっくりくるが、それは些末なこと。野球をあまり知らない母親の目線を通して、甲子園を頂点とする小中高時代の最高峰アマチュア世界の難しさと異常さを丹念に描きつつ、可愛い息子...続きを読むから子離れできない母と、野球や寮生活を通して急成長する息子の親子関係が、憎らしいほど上手く描写されている。早見氏お得意の軽妙な会話も存分に楽しめる。野球を通してチームスポーツの面白さと残酷さも確り描かれている。今年のベスト10には必ず入るであろう作品で、本作で最低直木賞ノミネートはしてほしい。

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Posted by ブクログ 2024年05月01日

元高校球の親として共感できる部分多数あり。特に父母会絡みの部分は、高校野球あるあるだと思う。
ただし、高三の夏はいくらなんでも出来すぎ。現実はそんなに甘くない。
親目線で高校野球を描いた作品としては秀逸だと思う。

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Posted by ブクログ 2024年05月01日

甲子園を目指す親子の物語。

高校球児の母親でもないが、何故か共感でき何度も涙してしまう。
野球部だけではないだろうが、個人じゃなくチーム戦のスポーツはとにかく周りとの関わり方も重要であると感じた。
それに監督の影響力は大きいだろうと。
それは、球児たちだけではなく親にとっても。
甲子園というのは高...続きを読む校野球児にとっては踏みたい地なのだというのもよくわかる。

物語は、大阪の南部地域、羽曳野市にある高校の野球部に遠く神奈川からやってきた親子の目指せ甲子園である。

神奈川から大阪での寮生活の息子。
母も知らない土地での生活ながら高校生活の3年間の間にどっぷりと大阪に馴染み親子ともども大阪弁すら違和感がなくなっている。

強烈なのは父母会での決まり事。
反発しながらも学年が進むにつれ、なんとか改善しようとする努力はすごい。

息子も1年からスタメンを経験するも肘の故障、手術、リハビリと苦しみながらも腐ることなくメンバーの拠り所となるまでに成長していく。

高校野球最後の夏、甲子園での三回戦目神奈川県代表との一戦で先発した航太郎は、高校に入って初となる完投勝利を挙げた。

熱い夏、『母一人、子一人の甲子園』。






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Posted by ブクログ 2024年04月30日

父母会目線、母から見た子への愛目線で書かれた前半。
後半になるに連れ、子にフォーカスを当て、チーム、監督、人間味に溢れる話に。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

元高校球児です。
野球はやるよりも見る方が緊張する。
ましてや、甲子園のかかった試合で途中出場のショートとは。親になった今、このシチュエーションでスタンドにいたら、どんな気持ちだろうか。
飛んで来ないでほしい!っとグラウンドの子どもよりも思うんだろう。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

母と息子で甲子園を目指すstory。
息子はグラウンドで、母はスタンドで、お互い成長しながら高校野球に向かい合う。
息子の幸せを祈りながらも、悔しい思いとか、溢れる嬉しさとか、母親冥利に尽きるよね!って思う。最後は爽やかに、そしてちょっと涙。

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Posted by ブクログ 2024年04月28日

"甲子園"を目指す球児を支える母目線の小説。

前半は、『気持ち悪いなぁ』と思ってしまった。"高校野球""甲子園"というものは夏場にTVで観る程度に好きだし、早見さんの描く野球の話は好きだが、この小説は前半にひたすら違和感や...続きを読む気持ち悪さが感じられて読んでいて気分が悪くなるところもあった。
何が気持ち悪く感じたかと言うと、息子が高校野球をやるうえで親が感じる理不尽さである。プリントにして十数ページに及ぶ"野球部父母会心得"、観戦時のお約束、各家庭から8万円ずつ会計係の父母が集めて計400万円ほども渡す監督への"裏金"、上級生の父母が嫉妬から行うイビりや理不尽な発言、監督を神のように崇め奉ること。
体育会系のイヤなところ、頭の悪さ根性の悪さを体育会系の部を支える親まで持っているんだなと思わされてゲンナリした。"高校野球"教という宗教を信じている信者たちのよう。

ただ、主人公をはじめとしてそうした環境を当たり前と思わず疑問をもつ父母も少しはいて、主人公の息子が部内での最上級生になったぐらいからそうした"気持ち悪さ"が少しずつ無くされていき物語がやっと面白く読めるようになった。悪者役だった監督も心境の変化から、指導の在り方も変わっていく。
全体を読み終えて、人や組織や慣例は変わっていくことができるんだなと感じた。
野球部員の親の立場を想像させられる、没入できる面白い小説だった。


ちなみに、物語のなかであった監督への"裏金"。どれぐらいリアルなのか。「どこの学校でもあること」と登場する父母は言っていたが、現実に甲子園に出場するような高校でも実は行われてたりするんだろうかと、ちょっと気になった(笑)

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Posted by ブクログ 2024年04月26日

甲子園を目指す高校球児と母親の親子の物語で、重くもなく感動できるものだった。新天地で頑張る息子を追って仕事も住むところも変えて側で応援したい!て気持ちは今になって共感できること。親っていつまで経っても近くで応援したいし、心配もするし何よりも共に同じ方向に向いていたい。きっと私もこれから子供から貰うも...続きを読むのって多いんだろうな。そして、甲子園を目指す強豪校って言うのは子はもちろん、親の務めも想像はるかに超えると物語を通じて感じた。

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Posted by ブクログ 2024年04月16日

甲子園を目指す母と子の、さわやかで心地よいお話でした。

人生で苦労は付きもの。
そこで躓き諦めるのか、そこから何かを学ぶのか。
成長著しい時期に、壁にぶつかって乗り越える経験はかけがえのないもの。
そして壁を乗り越える強さを、子は親の背中からも感じ取っている。
また親も子のたくましさに、勇気をもら...続きを読むっている。

いつまでも応援していたくなる真っ直ぐな親子に、感動しました。

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

きっと子供の活躍を期待しない親はいない。
人の子の親であるならば、たとえ自分の子供が甲子園を目指していなくても(スポーツだけでなく、勉強などでも)他の子よりも抜きん出て活躍して欲しいと願うし、怪我や事故に見舞われないでいて欲しいと心配するもので、時にそんな思いは大きく空回りして、子供に反発されたりも...続きを読むする。この物語を読み進めれば進めるほど、子供を持つ親ならば主人公である母親に、いつの間にやら自分自身を投影し、子供を持たない人であっても主人公の母親にところどころ自身の母親を感じているはずである。「アルプス席の母」とはよく言ったもので、親は、特に母親は、いつの時代にあってもきっとその存在を遠くからでも感じることができる、或いは感じさせる、「雄大なアルプス」というメタファーがピッタリの存在なのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2024年04月08日

題名、そして表紙を見ればわかるとおり、高校野球を描いた作品だ。ただし、いわゆる“スポーツ小説”ではない。本書は高校野球という特殊な世界に戸惑い、悩む親子を主人公とした内幕ものだ。
夫を病で亡くした菜々子は一人息子の航太郎を女手一つで育ててきた。甲子園に行くために航太郎が選んだのは大阪にある新興の希望...続きを読む学園だった。寮に入る航太郎と、神奈川から大阪に移住した菜々子の新生活が始まる。
ノンフィクションである『あの夏の正解』(未読)取材の効用なのか、保護者の意識や行動には説得力があった。

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Posted by ブクログ 2024年03月19日

高校球児を支える母親目線の物語。
体育会系の中でも異質な野球を、新しい角度からより強く異質に感じることのできる作品。一方で、逆境も自分が正しいと信じる信念を曲げずにやり続けることで、振り返った時に「良い時間だった。」「今の自分に生きている」と感じることができることも学びになる。

また母子家庭という...続きを読む環境は、周りと比べ「不足している」という感覚は感情の大きな源泉になる。原動力にして、周りよりも踏ん張れるタイプ。「どうせ」を口癖にして卑屈になってしまうタイプ。そこを分けるのは一つには、その環境を親自身が乗り越えようとポジティブになれるかどうか。もうひとつは、今回の野球のように、本気で打ち込みたいものに出会えるかどうか。
「足りないことは原動力」この考え方を1番強く学んだ。

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Posted by ブクログ 2024年04月30日

終始モヤモヤした気持ちで読み終えた。

スポーツ推薦で地元ではない私立校に行き、地元ではない県の代表として甲子園を目指す。ずーとずーと前から違和感がある世界ばかり広がっていて、読んだことに後悔。

もちろん、その世界で生きている人はいるわけで、全否定ではないけれど、スポーツで生きるには限界があり、そ...続きを読むの先の未来を高校球児のどれくらいの子がわかっているのか、わからない子たちがその先に生きる道はあるのかとか、いろいろ考えながら読み終わり。

母親菜々子の保護者会の役員話は共感だらけ。野球ではないけれど、子供の習い事、部活の親同士の関係、あれは本当に疲れた。

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Posted by ブクログ 2024年04月23日

いい話ではあったが…^_^んーよくある話かな^_^
母子家庭…甲子園…怪我…
ちょっと想像内、想定内の内容でした…^_^

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Posted by ブクログ 2024年04月16日

甲子園を目指す高校球児と母の物語。
前半は保護者目線の描写が多く、裏側の部分がクローズアップされていた印象。
高校からのスカウトの方法や入学後の保護者のルールなど、実際はどうなのかわからないけど、すごい嫌悪感を感じてしまった。
私には球児の母は務まりそうにないです…。
皆さんのレビューがよくて、爽や...続きを読むかなお話をイメージしていたせいもあると思うけど、あれあれ?となってしまった。
でも、後半は子どもたちの屈託ない野球少年っぷりが全開で、一気に気持ちよく読めた。
あと、どうでもいいけど表紙めくったところの「本当は女の子のお母さんになりたかった」って、いるのかな?

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Posted by ブクログ 2024年04月04日

高校野球を球児を支える母親目線で描く物語。

高校の部活スポーツの中での野球の特別扱い感や、甲子園の神格化、商業主義、大人の思惑などに嫌悪を感じて高校野球は好きになれないし見ないんだけど、うちわの事情も含めて、息子に入れ込む親たちの異常な熱狂具合がよくわかる話だった。
特に野球部の父母会の掟と、監督...続きを読むに渡す証拠の残らない大金のエピソードにはゾッとした。

最後のインタビューのように、美談を強調するマスコミの報じ方も何だかな〜だし。
読後の感想としては、ますます高校野球に魅力は感じないし、うちの息子が野球をやりたいと言い出さなかったことに感謝しかないわ。

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