笠井潔の作品一覧
「笠井潔」の「矢吹駆シリーズ」「夜と霧の誘拐」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「笠井潔」の「矢吹駆シリーズ」「夜と霧の誘拐」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
★5 誘拐事件と学院長の射殺事件、ふたつの事件が絡み合う読み応え抜群の超絶ミステリ #夜と霧の誘拐
■あらすじ
矢吹駆とパり警視庁の娘ナディアはダッソー家の晩餐会に招待され、ユダヤ人女性哲学者のハンナ・カウフマンと議論していた。晩餐会のあと、招待したダッソー家の運転手の娘が誘拐されてしまうのだ。そしてナディアは身代金を運ぶのを指名される。
一方、聖ジュヌヴィエーヴ学院では、学院長がピストルで殺害されてしまった。一見、不可能犯罪のように見える事件であり…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 出た!化け物ミステリー。今年の目玉のひとつですね。
何がスゴイって、この本の厚みと重みですよ。単に
Posted by ブクログ
「哲学者の密室」からの続きといえば続きかもしれませんが、内容的には「哲学者の密室」を未読でもなんとか着いていけるとは思います。
でも、読んでおいたほうが無難に楽しめるでしょうか。
「夜と霧の誘拐」というタイトルから、フランクルの「夜と霧」がある程度のモチーフになっていると思ってましたが、直接的なモチーフとしては出てきませんでした。
出てきませんでしたが、小説内で語られる事件の本質直観として「交換犯罪における」「二重化とずれ」とカケルが語ります。
歴史修正主義の問題も小説内で重要なファクターのひとつとして出てきますので、その歴史の偽装行為を「歴史観の交換」と置き換えれば、それに伴う「二重化
Posted by ブクログ
やっと読み終わった…。一カ月かかりました。
フランスにおける第二次世界大戦前夜、戦中、戦後の政治史だけでなく、文化史、思想史、社会情勢を詰め込んだかのような小説でした。
革命、テロル、抵抗運動、レジスタンス、の意味や意義を作者なりに(バイバイ・エンジェルを素に)再検証しているようでもあり、ナチスのホロコーストを(サマー・アポカリプスや哲学者の密室、薔薇の女を基に)再批判しているようでもあります。
イヴォン(第一作)、リュミエール(第二作)、ルノワール(第三作)、ハルバッハ(第四作)、タジール(第五作)、アスタルテ(第六作)、クレール(本作)など過去のシリーズの登場人物たちがある者は