作品一覧

  • 3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs

    3.11後の叛乱 反原連・しばき隊・SEALDs

    ビジネス・実用

    5.0
    1巻748円 (税込)
    70年安保闘争以来、およそ半世紀近くの時を経て、路上が人の波に覆いつくされた。議会制民主主義やマスメディアへの絶望が、人々を駆り立てたのか。果たしてそれは一過性の現象なのか――。新左翼運動の熱狂と悪夢を極限まで考察した『テロルの現象学』の作者・笠井潔と、3.11後の叛乱の“台風の眼”と目される野間易通が、反原連、しばき隊、SEALDsを始めとする現代の蜂起に託された、時代精神を問う! 【目次】はじめに/第1章 「8・30」の光景を前に 笠井 潔/第2章 雲の人たち 野間易通/第3章 「何者かである私」と「何者でもない私」 笠井 潔/第4章 国民なめんな 野間易通/第5章 ピープルとネーション 笠井 潔/第6章 レイシストをしばき隊のこと 野間易通/第7章 大衆蜂起と結社 笠井 潔/第8章 人々を路上へとドライブするもの 野間易通/第9章 <2011>と「左翼」の終わり 笠井 潔/第10章 Struggle For Pride 野間易通/あとがき
  • 煉獄の時

    煉獄の時

    小説・文芸

    4.8
    1巻3,400円 (税込)
    〈矢吹駆シリーズ〉11年ぶりの最新作! 著名哲学者の手紙の盗難と、川船で発見された全裸の首なし屍体、そして39年前のトランク詰め首なし屍体。3つの事件を駆は追う。 第二次大戦前夜のパリで起きた、連続トランク詰め首なし屍体事件。 そして39年後、不可能状況で発見された新たな首なし屍体――。 時空を超え広がる謎の迷宮に、矢吹駆が挑む!  1978年6月。ナディアは著名な作家のシスモンディに、友人・矢吹駆を紹介する。シスモンディのパートナーであり、戦後フランス思想家の頂点に立つクレールが彼女にあてた手紙が消失した謎を駆に解き明かしてほしいというのだ。しかし手紙をネタに誘い出されたシスモンディとナディアは、セーヌ川に係留中の船で全裸の女性の首なし屍体を発見する。事件の調査のためリヴィエール教授を訪ねると、彼は若き日の友人、イヴォン・デュ・ラブナンのことを語り始める。39年前、イヴォンも首なし屍体事件に遭遇したというのだ――。
  • 夜と霧の誘拐

    夜と霧の誘拐

    小説・文芸

    4.6
    1巻3,234円 (税込)
    『哲学者の密室』の“悲劇”再び 矢吹駆シリーズ最新作! 間違われた誘拐 連鎖する誘拐 前人未到、永久不滅の誘拐ミステリ 1978年の秋、矢吹駆とナディアは“三重密室事件”の記憶を持つダッソー家での晩餐会に招待され、アイヒマン裁判の傍聴記で知られるユダヤ人女性哲学者と議論する。 晩餐会の夜、運転手の娘・サラがダッソー家の一人娘・ソフィーと間違えて誘拐される。さらに運搬役に指名されたのはナディアだった。 同夜、カトリック系私立校の聖ジュヌヴィエーヴ学院で女性学院長の射殺体が発見された。 「誘拐」と「殺人」。混迷する二つの事件を繋ぐ驚愕の真実を矢吹駆が射抜く。
  • 哲学者の密室

    哲学者の密室

    小説・文芸

    4.4
    1巻1,527円 (税込)
    三つの事件を経て、矢吹駆に対する自分の感情を持て余していたナディア。そこに起こった新たな事件は、頭部を殴打され、背中に刺傷を負った死体が、誰も入ることのできぬはずの三重密室の中で発見される、という衝撃的なものであった。さらに、その謎を追う彼女の前に、第二次大戦中、コフカ収容所で起こった密室殺人事件が浮かび上がってくる。二つの事件の思想的背景には、二十世紀最大の哲学者のある謎が存在した。ナディアに請われ、得意の本質直観による推理で事件に立ち向かう矢吹駆の前には宿敵イリイチの影が……!? 現代本格探偵小説を生み出した大量死の謎をも解き明かす、シリーズ最高傑作の呼び声高い第4作。/解説=田中博
  • ヴァンパイヤー戦争1 吸血神ヴァーオゥの復活

    ヴァンパイヤー戦争

    小説・文芸

    4.2
    1~11巻660~733円 (税込)
    そのルーツを知れ! 世紀を超えてよみがえる傑作――蝙蝠を思わせる黒マントの男とその配下が、極秘計画を進めるNASAの通信基地を急襲し、計画を頓挫させる。しかし、それは時空を超えた「光と闇の戦い」の序章にすぎなかった。戦いに巻き込まれた九鬼鴻三郎は、攻防のカギを握る美少女・ラミアに近づく。兆す黒マントの影。壮大な伝奇世界の扉が、いま開かれる! <全11巻> ◎「戦いを宿命づけられた二つの文明、暗躍しあう国家組織、人類史と並走して描かれる確固たる吸血鬼論。この暴力こそ伝奇小説。ここに、僕らがなくした『戦争』が蘇る。」<奈須きのこ>
  • サマー・アポカリプス

    サマー・アポカリプス

    小説・文芸

    4.1
    1巻896円 (税込)
    ラルース家事件の傷心を癒しきれないナディアは、炎暑のパリで見えざる敵の銃弾を受けたカケルに同行し南仏地方を訪れる。風光を愛でる暇もなく、心惹かれる青年と過ごす夏期休暇は、ヨハネ黙示録を主題とした連続殺人の真相究明行へと一変する。二度殺された死体、見立て、古城の密室殺人、秘宝伝説、いわくある過去……絢爛に鏤められたモチーフの数々が異端カタリ派の聖地というカンヴァスに描き出されるとき、本格探偵小説の饗応は、時空を超えて読む者を陶酔の彼岸へ誘わずにはいない。口笛が〈大地の歌〉を奏で、二重底に隠された最後のからくりを闡明する瞬間まで、探偵の座を明け渡す矢吹駆。その真意はいずこに?/解説=奥泉 光
  • バイバイ、エンジェル

    バイバイ、エンジェル

    小説・文芸

    4.1
    1巻753円 (税込)
    ピレネーの旧家デュ・ラブナン家のイヴォンは、スペイン戦争の際レジスタンスに参加し、失踪する。同家の小作人、ジョゼフ・ラルースはイヴォンと行動を共にするが、単独で帰国後、イヴォンから山を贈与されたと主張し、そこに鉱脈が発見されたため裕福となった。二十年後、死んだはずのイヴォンから手紙が届き、裁きが行なわれるだろうと無気味な予告をしてくる。それが現実となって、ジョゼフの次女オデットの首を切り取られた惨殺死体が発見される……。司法警察のモガール警視の娘ナディアと不思議な日本人青年矢吹駆は真相究明を競い合う。日本の推理文壇に新しい一ページを書き加えた笠井潔の華麗なるデビュー長編。
  • 吸血鬼と精神分析

    矢吹駆シリーズ

    小説・文芸

    4.0
    1巻2,400円 (税込)
    パリのアパルトマンでルーマニアからの亡命将校の射殺体が発見された。傍らに残されたDRACという血文字。その後、女性が全身の血を抜かれて殺される猟奇殺人が続き、〈吸血鬼(ヴァンピール)〉事件としてパリ市民を震えあがらせる。矢吹駆は事件の犯人が遺体に動物の徴(シーニュ)を残していることに着目する。ミノタウロス島での凄惨な事件のショックから精神的に不安定な日々を送るナディアは、この連続猟奇事件に巻き込まれていく。脱血と動物の徴(シーニュ)は何を意味するのか? 亡命将校射殺事件と〈吸血鬼(ヴァンピール)〉事件の接点は? 矢吹駆の現象学的推理が暴く驚愕の真相とは。/解説=中村大介
  • 青銅の悲劇(上) 瀕死の王

    青銅の悲劇

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻869~974円 (税込)
    天皇の容態悪化が伝えられる一九八八年、東京郊外頼拓(よりつ)市に近い媛神(ひめがみ)湖畔に滞在中の小説家、宗像冬樹は北澤雨香(うか)の別荘でナディア・モガール、鷹見澤緑と出会う。その頃、頼拓市の旧家、鷹見澤家では奇妙な事件が続けて起きていた。(講談社文庫)
  • 薔薇の女

    薔薇の女

    小説・文芸

    3.7
    1巻662円 (税込)
    フィリップ・モリスをひとつ――紙幣と共に差し出された名刺が、映画女優を夢みるシルヴィーに運命の訪れを告げていた。ささやかな贅沢で祝したその夜更け、自室の扉を叩く音に応じた彼女に賦与された未来は、あろうことか首なし屍体となって薔薇の散り敷く血の海に横たわることだった……。そして翌週には両腕を失った第二の、翌々週には両脚を奪われた第三の犠牲者が。明らかに同一犯人と見做される状況にも拘らず、生前の被害者たちに殺害されるに足る共通項を探しあぐね混乱するパリ警視庁。事件を統べる糸〈ドミニク・フランス〉を紡ぎ出してみせる矢吹駆の、鮮やぐ現象学的推理が織り成す、真相という名の意匠とは?/解説=山路龍天
  • オイディプス症候群

    矢吹駆シリーズ

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,799円 (税込)
    中央アフリカで発見された謎の病、アブバジ病に罹患したパストゥール研究所の学者フランソワ。病床の彼から預かった資料を、ナディア・モガールと矢吹駆は、フランソワの師・マドック博士に届けるため、アテネへと旅立った。しかし博士は、エーゲ海の孤島・ミノタウロス島に渡っていた。彼を追うナディアと駆。島の館・ダイダロス館には、二人を含む十人の男女が集まったが、嵐で島は孤立、ギリシア神話をなぞるように装飾された客たちの死体が次々に発見される。奇怪な連続殺人の真相は? シリーズ中白眉といわれる、記念碑的傑作本格ミステリ。/解説=飯城勇三
  • 対論 1968

    対論 1968

    小説・文芸

    3.5
    1巻1,100円 (税込)
    全共闘に代表される若者たちの社会変革の運動が、国内のみならず世界で最高潮に達した「1968年」。 あれから現在に至るまで、国内ではいまだに当時を超える規模の若者の叛乱は出現していない。 そもそも、あの叛乱は何だったのか。 そして現在の日本に何をもたらしたのか。 メディアに流布される「1968年」の物語の外側から、その意義を洞察してきた笠井潔とスガ秀実。 同世代の批評家同士であり、かつ時に互いを批判し合ったこともある二人。 この論敵同士による、最初で最後の「対話」の行方は――。 聞き手は外山恒一。 ◆目次◆ 序章 対話の前に 第一章 1968 第二章 1968以後 終章 国家と運動のこれから
  • 三匹の猿 私立探偵飛鳥井の事件簿

    三匹の猿 私立探偵飛鳥井の事件簿

    小説・文芸

    3.4
    1巻701円 (税込)
    依頼人は可憐な17歳の少女、有美。退屈な日々をやりすごしていた探偵飛鳥井史郎は父親探しをうけおったが、その有美が失踪、高原で起きた猟奇的な連続少女殺人事件にまきこまれていた。少女たちの両親には共通の過去があり、因縁と確執がかくされていたが――。ミステリ界の論客が挑む本格長編探偵小説!電子特典掌編「御輿と黄金のパイン」収録!
  • 転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿

    転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿

    小説・文芸

    3.0
    1巻1,012円 (税込)
    43年前、二重密室から姿を消した女性が国会前のデモの現場に現れた。 当時とまったく同じ容姿で──。 捜索依頼を受けた私立探偵・飛鳥井は「ジン」と名乗っていた彼女の消失事件の調査を引き受ける。 過去の関係者を訪ねるうちに現代日本社会の病理につながる犯罪が浮かび上がる。 新しき社会派ミステリー!
  • 梟の巨なる黄昏

    梟の巨なる黄昏

    小説・文芸

    3.0
    1巻660円 (税込)
    戦慄の長篇サイコ・サスペンス。異端の作家が遺した魔書が、抑圧された欲望を殺意へと変えるとき……。魔書が誘う破滅への道――異端の作家、神代豊比古が遺した空前の大作「梟の巨なる黄昏」は、手にした者を破滅させる呪われた書物でもあった。不遇の作家・布施朋之とその妻、流行作家の宇野明彦、大手出版社の次期社長、美貌の阿久津理恵……。1冊の魔書をめぐって4人の男女の欲望が交錯する。戦慄の異色長編サイコ・サスペンス!!
  • 復讐の白き荒野

    復讐の白き荒野

    小説・文芸

    3.0
    1巻660円 (税込)
    戦後日本政界の暗部を描く壮絶な復讐劇。極寒の知床半島。冤罪をはらすため、男がひとり流氷原を渡って帰ってきた! ――流氷に埋めつくされた、極寒の知床。番屋を守る宗吉老人が助けた男・間島勲は、国後島の強制収容所を脱走、えん罪をはらすため、決死の覚悟で流氷原を渡ってきたのだった。昭和維新を唱える塾頭、経済界の黒幕、彼らを操る影の人物……、戦後日本の政治・経済・思想史を背景に、壮大なるスケールで描く戦慄の復讐劇。
  • 新版 サイキック戦争1 紅蓮の海

    サイキック戦争

    小説・文芸

    3.0
    1~2巻660~712円 (税込)
    血の中に眠る<力>を解き放て。圧倒的な伝説の伝奇アクションが甦る! ――不吉な夢を見る雪山から東京へ。姉の失踪事件を追い、さらに戦火のヴェトナムへ。だがどこへ行っても、竜王翔(りゆうおうかける)は、自分自身を巡る異様な秘密に直面する。〈力(アンタンシテ)〉とは? 〈炎の竜に君臨する王者〉とは? 金色の眼(レジユー・ドール)の男や、迎えの者だという美女は、何を知っているのか? 熱狂を呼んだ伝説の伝奇アクション、ここに復活! <全2巻>
  • 例外状態の道化師 ポスト3・11文化論

    例外状態の道化師

    小説・文芸

    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    3・11以後のカルチャーを精緻に論考し、二一世紀的な革命と反革命をめぐり考察、ポスト・コロナ時代を見通す! 二一世紀に入り格差化と新たな貧困、テロと無動機殺人、右傾化と排外主義の勃興などを背景に絶対自由【フリーダム】と自治/自律/自己権力を求める蜂起【アプライジング】と、ファシズムを典型とする権威主義的暴動【ライオツト】との衝突が世界各地で生じている 3・11以後の作品から映画、小説、批評など「今」のカルチャーを論考し、ポスト・コロナ時代への指標とする。 二〇一〇年代の日本アニメやミステリ小説でも、到来した新たな時代に応える意欲作は次々と生まれているのに、その意義を論じる批評が少なすぎる。少ないどころか、ほとんど見当たらない。小説はどのように読まれてもいいし、映像作品にしても同じことだろう。政治的に読むことも、それとは違う読み方をすることも読者の自由だが、作品に内在する政治性や社会性に重点を置いた批評の言葉が過少すぎるのは一面的ではないか。[中略]ポスト3・11の時代性が刻まれた小説や映像作品を、あえて政治的に「偏した」方向から論じている。(あとがきより)

    試し読み

    フォロー
  • 熾天使の夏

    熾天使の夏

    小説・文芸

    3.0
    1巻569円 (税込)
    学生運動に伴うリンチ事件の主謀者として三年間の刑務所生活を終え、男はひっそりと暮らしていた。ある日彼は、自分が尾行されていることに気づく。待ち伏せてみるとそれは昔の仲間であったのだが……。完璧な自殺それが問題だ――頭蓋の奥で響く小さな呟きを意識しながら、植民地都市へ向かい、飛翔を試みた、かつて革命の時を生きた男は何を思い、何を求めるのか? 矢吹駆の罪と罰を描いた、シリーズ第ゼロ作にして、笠井潔の原点! 幻の処女長編テロリズム小説。/講談社文庫版解説=竹田青嗣、創元推理文庫版解説=小森健太朗
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

    リレーミステリ 吹雪の山荘

    小説・文芸

    3.0
    1巻968円 (税込)
    雪の舞う大晦日、山荘村である清沢郷へそれぞれの思惑を胸に人々がやってきた。矢吹駆の痕跡を追うナディア・モガール。山荘村の管理人として出稼ぎに来ていた刈谷正雄。休暇を過ごすために訪れたブッキーこと《私》と、若竹七海。原稿執筆のためにカンヅメを計画している法月綸太郎。幽霊山荘のリサーチに来た、大学生・有栖川有栖。やがて新年へと日付が変わるころ、幽霊山荘を探索していたメンバーは首なし死体を発見する! 次々に不気味な事件が起こる中、彼らは真相を暴けるのか? 豪華キャラクター6人の競演で贈る、本格リレーミステリ!
  • 新・戦争論「世界内戦」の時代

    新・戦争論「世界内戦」の時代

    ビジネス・実用

    -
    1巻2,420円 (税込)
    なぜロシア・プーチンは「国際社会」に従わないのか? 鍵は21世紀型新・戦争概念「世界内戦」にある。これは、19世紀までの「国民戦争」、20世紀の「世界戦争」とは違う概念で、ウクライナ―ロシアの戦争、中国の大国主義は、この概念ぬきには理解できない。 「例外社会」論で、この事態を10年前から予見していた論客が、「世界内戦」とともに世界規模で進む「没落する中流」とその事件、戦後日本社会の欺瞞、空洞化を指摘する。 21世紀の「本土決戦」、「世界国家なき世界」へ向かう具体的道筋とは? 【世界内戦】とは――国際社会にメタレヴェルの権力を析出することで、国家間の戦争を終わらせ恒久平和を達成しようという世界史的な展望を見失ったまま、泥沼化した戦争が蜿蜒と続いていくのが二一世紀という時代です。しかも戦争は主権国家と主権国家の戦争ではなくなっている。…国家間の取り決めである戦時国際法など完全に無視した、無茶苦茶な軍事行動を平然と続けるようになる。(本文より)
  • 鮮血のヴァンパイヤー 九鬼鴻三郎の冒険(1)

    九鬼鴻三郎の冒険

    小説・文芸

    -
    1~3巻628~691円 (税込)
    暴走集団〈マッドライダーズ〉を率いる九鬼鴻三郎(くきこうざぶろう)は、その圧倒的な力を買われ右翼結社・三兵会にスカウトされる。虚飾に満ちた社会を破壊し東京を廃墟にすることを渇望する九鬼は、暴力と陰謀の荒野に身を投じる。『ヴァンパイヤー戦争(ウォーズ)』の超人戦士はいかに生まれ、覚醒したのか!? <『ヴァンパイヤー血風録』改題>(講談社文庫)

ユーザーレビュー

  • 夜と霧の誘拐

    購入済み

    まいりました。としか言えない

    推理なしで漠然とおそらく犯人は〇〇だろうと思っていたらそれをやすやすと上回る真相でした。あぁ、おもしろかった。カケルシリーズを全作読んでいるわけではないがいまのところ今作が最高傑作ではないか。とても読みやすかったし、多くの人に読んでほしい。あと、かつてあった新潮ミステリー倶楽部でタイトルが予告されていた鏡の国の殺人はどうなったのだろうか?

    #共感する #タメになる #切ない

    0
    2026年08月28日
  • バイバイ、エンジェル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『夜と霧の誘拐』を読むのに苦戦していたところ、これをまず読んでみたら、と紹介してもらいました。なかなか難しい箇所はあるけれども、先が知りたくて、どんどん読み進められました。マチルダの過激な姿に圧倒され、かたや語り手のナディアの受けた衝撃は悲しすぎたけれども、ストーリーは面白かったです。

    0
    2026年07月18日
  • 夜と霧の誘拐

    Posted by ブクログ

    ふたつの概念がぶつかりあっているとき
    そこにあるのはひとつの対立だ
    つまり、第三者の視点から見ることで
    ふたつがひとつになったわけだ
    これが弁証法
    あるいは構造主義
    もちろんそんなこと言って別に対立がなくなるわけじゃない
    2人の力士がひとつの土俵で取組をやってる
    …みたいな話でしかない
    ところがその外部に第三者の存在を置くことで
    相撲というビジネスが生まれるだろう
    土俵のなかに生じる2重化とズレ…
    すなわち取組と勝敗をうまいこと利用して
    第三者たちはそれぞれの力士から
    なにかしらの甘い汁を吸っているわけだ
    ここまで見ると世の中は、ある対立構造を中心として
    エネルギー循環しているのだとわかる

    このような社会構造を分析していくにあたっては
    目線をメタ領域に持っていかねばならない
    すると分析者は自然と見下ろす格好になる
    ここに社会学の
    鼻持ちのならなさが生じる
    社会学徒は、自分たちが特権的な存在であると
    無意識のうちにせよ思い上がる
    この思い上がりを合理化するために
    しばしば「弱さ」なる属性が持ち出された
    女であること
    ユダヤ人であること
    このふたつの属性をもったハンナ・カウフマンの政治思想は
    本人も気付かぬうちに大衆を疎外していた
    そのこと自体が必ずしも悪いというわけではない
    だけどもし、悪しき存在が「弱さ」を伴って現れたとき
    おそらく彼女はそれを批判しえないだろう
    社会が煮崩れていくのはそういうところからだ
    そして矢吹駆はなにもしない
    それこそ人間の善性を信じる者のスタンスではあるのだが

    0
    2026年07月05日
  • サマー・アポカリプス

    Posted by ブクログ

    矢吹駆シリーズ二作目。
    一作目と全くの地続きながらも更に本格推理としての完成度が上がった二作目。黙示録とキリスト教異端派を主軸に展開されるプロットはまるでオカルトミステリーのようにも見えるが、情感豊かなパリジェンヌ・ナディアの語り口により、まるで南仏旅行記を読んでいるような気分になる。
    哲学探偵矢吹駆の活躍は控えめだが、彼にとっての主題は思想闘争にあり、本作では実在の思想家シモーヌ・ヴェイユを模した人物との対峙にクライマックスが置かれている。その為に事件すら利用する暗躍ぶりは矢吹の探偵としての特異性を浮き彫りにているが、その神秘性や終盤のどんでん返しによって名探偵ぶりを披露してくれる。

    0
    2026年05月25日
  • バイバイ、エンジェル

    Posted by ブクログ

    いやー、早くも決まりました。まだ4月だというのにな。
    そうです私の2026年、年間ベストはバイバイ、エンジェルに決まりました。
    やられたぜー、まさか私が産まれる前の作品が令和8年のベストとは。個人的ミステリー、オールタイムベストでも1位かもだわ、これは。
    この小説はもはやミステリーなんかね、危険な思想書の類いかなんかかね。いやー言論は自由で良かったですね。
    たしかにテーマはあまりに70年代的でありますが、差し引いてもスゴいスゴい、ゴイスーよ。
    何がスゴいって、そう全部スゴいのよ…。
    例えば現象学による推理の解説は長年私がミステリーに対して感じていた違和感を見事に言い当ててるんですな。事実から真実を見出すのには理論の成立では不十分なんよな。もはやアンチミステリーまであるな。
    最期の犯人達との対決時のカケルの死生観もぐうの音も出ん。ぐう。
    オチもヴァンダインのオマージュだし、どんだけ沼に落とすんよ。
    ひとつ分からなかったことは、自殺の意味というか価値よな。
    真犯人の構想の実現と等価なんかね。そうは思えんよな。やっぱカケルやってもうたんか…。
    そもそもバイバイエンジェルってタイトルなんだよダセェなって思ってたんですがね。読後には、まあバイバイエンジェルでしたよ。ごめんなさい。
    もはや何云ってるか分からんでしょう、私も何を書いてるのでしょうか…。兎にも角にもスゲーから読んでくれよ、それからよ。
    感想止まらんので、コレで終わりにします。
    ただの神作品ですた。至高の1冊。

    0
    2026年04月05日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET