バイバイ、エンジェル

バイバイ、エンジェル

753円 (税込)

3pt

ピレネーの旧家デュ・ラブナン家のイヴォンは、スペイン戦争の際レジスタンスに参加し、失踪する。同家の小作人、ジョゼフ・ラルースはイヴォンと行動を共にするが、単独で帰国後、イヴォンから山を贈与されたと主張し、そこに鉱脈が発見されたため裕福となった。二十年後、死んだはずのイヴォンから手紙が届き、裁きが行なわれるだろうと無気味な予告をしてくる。それが現実となって、ジョゼフの次女オデットの首を切り取られた惨殺死体が発見される……。司法警察のモガール警視の娘ナディアと不思議な日本人青年矢吹駆は真相究明を競い合う。日本の推理文壇に新しい一ページを書き加えた笠井潔の華麗なるデビュー長編。

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バイバイ、エンジェル のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    幾度目かの再読。
    何度も読む理由は、純粋に忘れるから。あと、哲学部分がなかなか難しく、年を重ねて、読む度に理解度が上がっているのを実感できるから。あと、この連作は私が一番好きな作品だから。私には何度だって読む価値のある矢吹駆シリーズの第1作目。
    改めて思うが、このシリーズの基盤になる現象学が一番難し

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

     著者は、1948年生まれ。私は初めて読んだ。小川哲が、紹介していたので読んだ。実に刺激の強い本で、かなり興味深いヒントがあった。学生運動の闘士で、プロレタリア学生同盟のイデオローグで、連合赤軍事件から、思想的に離れたという人物。
     
     本書は、1970年代のパリを舞台とした探偵小説であり、笠井潔の

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    思った程難しくなかったよ。
    作者がワザと難しい言い回しをしている所はあったけど、直後に説明してるし。
    哲学を学んでからミステリーを読む人はいない。けど哲学を学んでいたらより深くこの作品を楽しめる事は確かだと思う。

    あと、久しぶりに事件を解決する気の無い探偵役の作品を読みました。

    0
    2022年01月03日

    Posted by ブクログ

    舞台はパリのヴィクトル・ユゴー街。発生した連続殺人事件の謎を、現象学を駆使する日本人探偵・矢吹駆(以下カケル)が解き明かすというもの。この探偵、他の推理小説に登場する名探偵たちとはその推理手法が大きく異なっている。
    カケルは「観察と推論と実験」を通じて真実へたどりつくという、一般的に用いられる推理手

    0
    2021年01月03日

    Posted by ブクログ

    憂鬱なパリの冬空の下に流される緋い鮮血。
    本格ミステリの様式を以って幕を開け、全ての現象はある人物の極めて悪魔的な企みに美しく帰結する。

    0
    2019年05月16日

    Posted by ブクログ

    殺人に手を染めるほどの思想的根拠を持たない一般市民に
    それを行わせるのは何だろうか
    軽薄な実存主義ではけして言い表せないほどの正義の重みだろうか
    いや違う
    正義によって糾弾される罪の意識が肝要なのだ
    みんな戦ってる
    おまえは戦わないのか?
    そういう類のやつだ
    しかしそんなものを真に受けたのだとしても

    0
    2017年10月04日

    Posted by ブクログ

    矢吹駆シリーズ。名探偵はいいやつとは限らない(ポアロ然り、ホームズ然り)。戯言シリーズのいーちゃんが引き継いでいるような精神性。続刊も読みたい

    0
    2014年04月17日

    Posted by ブクログ

    『探偵小説は「セカイ」と遭遇した』の著者が書いたミステリ。
    初の矢吹駆シリーズに挑戦してみた。
    女子大生が語り手なので、とっつきやすい。ぐいぐい物語に、引き込まれていく。
    シリーズ、全部読んでいきたいなぁ。

    0
    2013年02月10日

    Posted by ブクログ

    会話文から推理、ルビまで、何をとっても日本人だとは思えないセンス。流れとしては如何にも怪しい人間関係、殺人、容疑者そろい踏み、からの推理という極めてオーソドックスなものなのだけど、そこからはもうひっくりかえるわお楽しみにされるわ哲学だわ倫理だわで揉みくちゃ。面白すぎる!新本格、特にコズミック・ジョー

    0
    2016年01月17日

    Posted by ブクログ

    笠井潔といえば、巻末の解説で小難しいことを語るおじさんというイメージがあったが、自身の小説でも小難しいことを語るおじさんというのが正解だった。矢吹駆は現象学や直観云々やたら本質めいたことを言ってたけど、解決編を読むと手がかりから論理を積み上げるフツーの名探偵と何が違ったの?とやや疑問。
    それでも首切

    0
    2025年10月07日

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