丸山正樹の一覧
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ユーザーレビュー
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デフ・ヴォイスシリーズのスピンオフ作品であり、何森刑事を主人公にした短編集。3編からなる。
またしても魅力的な警察官に出会えた。
多少偏屈だがホネのある刑事、何森。大勢や上司にすり寄るを潔しとせず、警察官としての職務を遂行することに生き甲斐を感じる。警視庁新宿署の鮫島や北海道警大通署の佐
...続きを読む伯のようなスマートさはないが、頭のキレは抜群だ。むしろ、その泥臭さが好もしくもある。
作品の作りもいい。
犯人の背景となる物語はよく練られており、読み進めるにつれいつしか心情的に犯人側に立ってしまっている。そして捜査の収拾のつけ方などは、そんな読者感情に沿ったものになっている。これには感嘆するばかりだ。
また、憎まれ役として登場する間宮や紅一点のみゆきも実にいいキャラで、物語を引き立てるに申し分ない設定だ。(警務や公安が常に憎まれ役として描かれるのは気の毒ではあるが。)
寡聞にしてデフ・ヴォイスシリーズを知らなかったことが悔やまれる。そう思えるぐらい、3編とも読み応えのある力作だった。
Posted by ブクログ
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私自身が従来特養に務めている
この物語は従来特養を舞台にしているため、めっちゃ共感する
認知症や夜勤コール、お看取りや家族の反応など、現場の空気感が本当に現場そのままだ
介護現場の現実が良く描かれてる
『臭い』の問題
最初の課題だけれどこれは本当に…慣れる!
病院と同様に施設も独特の臭いがある
特
...続きを読むに特養などは便失禁(漏らしてしまうこと)が多いため便の臭いなどは多い
最初の頃は鼻の中に臭いが残ったものだ
便の臭いで誰の排便か分かると書かれているが、これも当たってる!
これ…すごく分かる
認知症って本当に不思議な病気
ふとした時に過去のことを思い出したりされる
家族が分からない訳ではなく、大人になった子供たちだから分からないんですよね
あと認知症だからって覚えられない訳じゃなくて、自分の食事の席や居室はちゃんと覚えてる
本で描かれてるのは認知症の中でも本の一部だけ
同じような症状の人はいないから、日々勉強をさせてもらってるんだ
介護って、なんとなーく始めるには厳しい世界だと思う
理不尽なことも多いし労働も大変だし
向き不向きはある仕事だと思う
けれど、ハマれば凄くやり甲斐を見い出せる仕事ではあると思うんだ
でもやはり、描かれている通り課題の多い仕事でもあると思う
職員不足や拘束ギリギリなこと、食事や排泄
本当は個別ケアが理想的で、一人一人のタイミングに合わせた起床や食事や排泄のタイミングで対応してあげたい
けれども、正直今の現状では厳しいのが現実だ
私自身、対応が疎かになってしまったり、忙しい中頑張ってるのに苦情が来たりしてつい、強い口調で声掛けしてしまう
人手不足しから業務都合の関わりになってしまうが、改めてご利用者目線に立つ大切さを思い出す
彼のように、ご利用者様から学ぶ姿勢で仕事をしたいな
Posted by ブクログ
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高校生ビブリオバトルの動画を見て、ずっと頭の片隅にあった本。
なんで早く読まなかったんだろう?と思うくらいには面白かった。いや、面白いというと語弊があるかな…読み出すと気になって一気に読めます。
ろう者の両親から生まれた聴者のことを「コーダ」と呼ぶ。ろう者と聴者の世界を描き出したミステリ。
続編も
...続きを読む絶対読む。ミステリとしても面白いけど、これを読んでぜひろう者とコーダのことを知ってほしい。
Posted by ブクログ
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この小説に限らず、丸山先生の小説は
親になるとはどういうことか、子供を育てるとはどういうことか。また家族になるとはどういうことなのかを考えるきっかけになるテーマを、物語を通して提示してくれる。
Posted by ブクログ
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ろう者が自分から遠い存在だったし、どう近くなれるかわからなかったけど、この本に出会えて聞こえない人達を想像するきっかけになった。
聴力障害を生まれながらか、中途か、聞こえても家族がみんなろう者か、また、その程度はどのくらいか。手話の種類、ろう者の文化など、知らない世界に出会えた。
地元が出てきたこと
...続きを読むもあり、ドキドキが増しました。
Posted by ブクログ
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